新元号「令和」(れいわ・Reiwa)の「ことだま鑑定」1
につづいて、「令和」(れいわ)を、言霊の視点で読み解きます。
「あ行」ではじまり、「ら行」、「わ行」でおわる日本語。
新元号「令和」(れいわ)が、「らりるれろ」の「れ」から始まり、「わをん」の「わ」で終わることが、とても気になっています。
日本語の50音の「あ」から「ん」の、1音1音には意味があるからです。
<理由1>
◆天皇家の愛子(あいこ)様、悠仁(ひさひと)様のお名前
あいこ様は、50音のはじめの音「あ」からはじまり
ひさひと様は、「ひ」からはじまります。
「ことだま」では、「あ」も、「ひ」も、どちらも新しいスタートを意味しています。
(*「ひ」は、大和言葉の数え方で、ひふみよ・・・の「1」をあらわしています。)
「ら行」「わ行」で、さまざまなものを統合し、つぎの時代にバトンタッチしていく働きが「令和(れいわ)」には、あるのかなと感じています。
<理由2>
◆「あいうえお」の順番が持つ意味
五十音の「あいうえお」順は、中国語とサンスクリット語、2つの外国語から成立したといわれています。
一説には、「あいうえお」の50音順は空海(弘法大師)が深く関わっているとも言われています。
高野山奥の院
その空海の 足跡をたどり、88ヶ所の霊場を巡拝するお遍路。
一番札所は、霊山寺です。
読み方は、「りょうぜんじ」ですが、別の読み方で
霊山寺
「れいざんじ」と読むこともできます。
ことだまでは、同音多義(1音にイロイロな意味がある)と考えるため
霊(山寺)=零(れい)=0(れい)とも、読み解くことができます。
そして「令和」の
・「令」は「れい」であり「0」(レイ)
・和は「輪」であり「〇」
れい(0)+わ(〇)=令和(れいわ)
そして、「0」と「〇」の記号をあわせると、数字の「8」、無限大のマークになります。
お遍路は、88ヶ所の霊(レイ)場を、めぐり、四国をまる(〇)っと1周します。
88の霊(レイ)場を、まわると、結願、満願となります。
「ら行」ではじまり、「わ」行でおわる、「令和(れいわ)」の時代に生きる私たちが、様々なことを終わらせることで結願、満願となり、次の時代にバトンタッチしていくことができる。
典拠となった『万葉集』の「初春の令月にして気淑く風和らぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす」のように
愛子(あいこ)様、悠仁(ひさひと)様の時代には、まったく新しいエネルギーが、花開くのかもしれません。
【ことだま50音の秘密】
◆母音が「あいうえお」、子音が「あかさたなはまやらわ」の理由は、サンスクリット語に由来
サンスクリット語は、古代インドで使われていた言葉で「梵字」とも言います。
当時の僧侶たちが、仏教を学ぶために、日本語をサンスクリット語の順に並べかえ
母音「あいうえお」、子音「あかさたなはまやらわ」にしたとされています。
現在の「あいうえお」の配列になったのは室町時代以後という説が有力です。
平安時代にはすでに、ア・イ・ウ・エ・オの順序はでき上がっていたが、行の配列は今日のとは違っていたことがわかる。
鎌倉時代にも、今日の形のものは見られない。ようやく、南北朝時代に入るころから次第に多くなり、室町時代にはほぼ現行の形が定まったようである。
(中略)
五十音図は国語の音声表のように見えるが、もともと日本語のために作られたものではなく、経典の音や意味を研究するためといわれ、作者はおそらく密教関係の学僧と考えられている。
岩波新書 「かな―その成立と変遷」 小松茂美著
鎌倉時代にも、今日の形のものは見られない。ようやく、南北朝時代に入るころから次第に多くなり、室町時代にはほぼ現行の形が定まったようである。
(中略)
五十音図は国語の音声表のように見えるが、もともと日本語のために作られたものではなく、経典の音や意味を研究するためといわれ、作者はおそらく密教関係の学僧と考えられている。
岩波新書 「かな―その成立と変遷」 小松茂美著
◆母音が同じものは横に、子音が同じものは縦に並べられている理由は、中国語に由来
中国では、漢字の発音を示すために「反切」(はんせつ)という方法を使っていました。
この「反切」の1文字目の子音と、2文字目の母音を組み合わせる方法を日本語の仮名に応用したのです。
たとえば、「か(ka)」行の「い(i)」段は、「き(ki)」となったのです。
【反切とは?】
ある漢字の字音を示すのに別の漢字2字の音をもってする方法。
すなわち、上の字の頭子音(声母)と下の字の頭子音を除いた部分(韻母)とを合わせて1音を構成するもの。
例えば、「東」の子音は「徳紅切」で「徳」の声母[t]と「紅」の韻母[oŋ]とによって[toŋ]とする類。
デジタル大辞泉(小学館)
ある漢字の字音を示すのに別の漢字2字の音をもってする方法。
すなわち、上の字の頭子音(声母)と下の字の頭子音を除いた部分(韻母)とを合わせて1音を構成するもの。
例えば、「東」の子音は「徳紅切」で「徳」の声母[t]と「紅」の韻母[oŋ]とによって[toŋ]とする類。
デジタル大辞泉(小学館)
今回お伝えしたのは、わたしの流の読み解きです。
元号は6案から選ばれたそうですので、そんな考え方もあるんだと思っていただければ幸いです。
ただ「ことだま」には、不思議なチカラがあります。
そして、天皇家は日本一「言霊」と深く関わっていらっしゃいますから、漢字だけではなく、音にもきっと意味があるのだろうと感じています。
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