令和5年9月場所 予想番付の結果 | 三代目WEB桟敷

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9月場所の番付が発表されたので、答え合わせ。

 

今回も人が詰まるところは詰まっていたが、結構はっきり上下の予想がついたためか、結構当たっていた。

 

<ポイント>

1 三役昇進

琴ノ若昇進で3関脇に

 また関脇から1人巣立ち、久しぶりに2関脇に戻るべきところ、小結に留め置かれていた琴ノ若がついに11勝をマーク。前例から関脇昇進は確実で、3関脇が維持される。

 東西筆頭の錦木、翔猿が順当に小結へ。

 ⇨予想通り

 

2 大関・関脇の東西

 1横綱3大関3関脇と3つの地位が奇数。

 横綱は当然東、2番目の大関か関脇のどちらかを西だけにするはずだが、近年は素直に上から東・西・東、とする傾向なので、新大関豊昇龍が西の2人目に、新関脇琴ノ若は東の2番目となるだろう。

 同じ1横綱3大関3関脇の番付を紐解くと、平成5年秋は、張出大関小錦が東、張出関脇琴錦が西。平成16年名古屋も2番目の大関武双山が東、2番目の関脇栃東が西。となっていたが、令和4年秋は2番目の大関御嶽海が西、2番め目の関脇大栄翔が東、と傾向が変わっている(ただ、この場所は小結も3人いたために、交互にバランスを取った可能性もある)。

 

⇒2人目の大関が西、2人目の関脇が東となった。直近の例にならった。今後も横綱奇数の場合は、上から順に西、東とバランスを取っていく運用になりそうだ。

 

 

3 幕内昇進

 十両東西筆頭は昇進確実。東2で8勝の狼雅と東西5枚目10勝の2人はどちらが上か微妙なところだが、こういう場合は番付が優先されやすく、若干狼雅有利と見ていた。しかし3人目の昇進枠は空かなさそう。幕尻碧山が後半7連勝で春日野部屋幕内断絶の危機を脱出。下3枚の大翔鵬も9敗してから連勝した。こうなると、いわゆる「強い星」ではない昇進候補3人は見送りだ。

 

⇒予想通り

 

 

4 十両上位で大勝ち

 筆頭11勝で優勝した熱海富士は

 先々場所、筆頭13勝の朝乃山が4枚上昇止まり。3枚目で14勝の逸ノ城が7枚上昇止まり。先場所、筆頭で14勝の豪ノ山5枚上昇止まり、11勝の湘南乃海4枚上昇止まり。突然十両力士に辛くなった。

 もはや筆頭で勝ち越してから頑張る意味がないと酷評したのに、性懲りもなく西筆頭熱海富士が11勝で優勝。先場所の例によればあまり上がらないか。というか今場所は下位に人が詰まっており、ようやく空くのが東15枚目。先場所の湘南乃海より上がらないという予想になってしまった。12枚目くらいに上げてもよいのだが、そうすると13,14枚目辺りの力士を下げすぎることになり、最近の傾向からして無理に上に持っていかないものと予想した。

 

⇒予想通り。批判しながらもそう予想して、そのとおりになって嬉しくないが、十両筆頭11勝の熱海富士は東15枚目。3枚しか上がらなかった。幕尻で9勝の碧山さえ上回れない。