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元介護職員のかなちんです。
母の介護を通して、
娘としての気持ちと
介護の経験のあいだで
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同居嫁の顔を持ちながら、
がんばりすぎず、
ひとりで抱え込まないことを
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母のお葬式は、生前の意志を尊重して、
火葬のみの「直葬」という形で見送りました。
直葬とは、通夜や告別式を行わず、
火葬のみで見送る葬儀の形です。
家族や近しい親族のみで行われ、
当日中にすべて終わるケースが多いとされています。
私自身、初めてのことばかりでしたが、
当日の流れをふり返りながら、
ポイントごとにまとめました。
今回は少し長めの記事になりますが、
そのときに感じたことや
気づいた点も含めてまとめています。
これから直葬を考えている方の
参考になれば幸いです。
なお、この記事には、
葬儀や安置の様子の写真を一部掲載しています。
苦手な方は、この先の閲覧をご遠慮ください。
前日の過ごし方
母は、葬儀の前々日から、
斎場に安置されていました。
前日の夕方、
斎場に火葬場用のお茶とお菓子を持って行き、
「また明日ね」と声をかけて帰ろうとしたところ、
叔父や従妹、弟夫婦も、最後のあいさつに来てくれました。
みんな考えることは一緒なんだと感じました。
安置室での母
継父は、ひとりで過ごすことになりました。
人に合わせることがあまり得意ではないこともあり、
ひとりで気を遣わずに過ごせるよう、
私たちはホテルで宿泊することにしました。
長女から「前泊することにしたよ」と連絡があり、
前日でしたが同じ宿の予約が取れ、
一緒に温泉で過ごしました。
夕食に春のお花見プレートがつくプランでした。
慌ただしい中でも、
こうして長女家族で過ごす時間が持てたことで、
少し気持ちを整えることができたように思います。
※遠方の家族がいる場合は、前泊しておくと当日がスムーズです。
※家族の性格や関係性によっても負担が変わるため、
無理のない形を選ぶことが大切だと感じました。
当日の朝の流れ(チェックアウト〜実家へ)
葬儀当日は、娘家族より先にチェックアウトし、
途中のコンビニで注文していた軽食を受け取り、
実家へ向かいました。
この軽食は、
火葬場での待ち時間に備えて準備したものです。
※火葬中は1〜2時間ほど待つことが多いため、
軽く食べられるものを用意しておくと安心です。
※火葬場へはそれぞれマイカーで移動するため、
お酒の用意はしませんでした。
※マイクロバスなどで移動する場合は、
お酒を用意されているケースもあるようです。
斎場到着後の流れ
当日は、親族への案内時間より
少し早めに来てくださいとのことで、
30分前に継父と一緒に会場に到着しました。
少し大きめのホールを準備していただきました。
事務所に声をかけると、
葬儀担当や火葬場担当の方、運転手さんなど、
関わってくださるスタッフの方々が集まり、
順に自己紹介をしてくださいました。
火葬場担当のスタッフの方に軽食をお願いすると、
「前日にお預かりしていたお茶やお菓子も一緒に準備していますね」と、
声をかけてくださいました。
※複数のスタッフが連携して進めてくださるので安心感がありました。
納棺の準備と納棺師さんの対応
直葬プランでは、
家族で納棺を行う形を勧めていただきました。
納棺師さんがいらして、自己紹介を受けました。
映画『おくりびと』のイメージを持っていたのですが、
CAさんのようにとてもスタイリッシュな装いで、
最初は司会の方かと思ったほどでした。
母は病院からの着物のままだったため、
母らしい洋服を、上からかけるつもりで準備していました。
着替えさせてもらうことまでは、考えていませんでした。
納棺師さんは、母の身体を清めるため、一度席を外されました。
その際に
「このお洋服に着替えられますか?」と聞かれ、
「できれば…でも無理はしなくて大丈夫です」とお伝えしました。
式が始まる前の会場の様子
※納棺に立ち会えるかや着替えについては、
事前に相談しておくと安心です。
納棺の流れと気づいたこと(死後硬直について)
戻ってきた母は、
準備していた洋服に着替えていました。
その姿を見たとき、
一瞬、母がそこにいるかのように感じ、
現実とのギャップに、思わず涙があふれました。
納棺師さんからは、
「やわらいでいたので、合掌もできました」とお話がありました。
私は死後硬直がずっと続くものだと思っていましたが、
時間の経過とともにやわらぐことを、初めて知りました。
※こうした知識も、
実際に経験して初めて知ることが多いと感じました。
家族で行うケア(保湿・身支度)
時間の経過とともに乾燥が進むとのことで、
母の手足や爪、顔の保湿のために、
クリームやネイルオイルを、
叔母や娘、従妹、私といった女性が中心になって塗りました。
右手の爪だけチアノーゼの状態でしたが、
それすら今はやりのパープルネイルのようで、
母らしく、おしゃれに見えました♡
その後、
納棺師さんが髪を整え、
お化粧をしてくださり、
母の支度が整いました。
どこか、ちょっとおでかけするような雰囲気でした。
病院からいただいたメイクセット
病院では肌の色がきれいだったため使用せず、
そのまま持参しました。
※家族が直接関われる、かけがえのない時間でした。
棺への移動と旅支度
棺が運び込まれ、弟、叔父、娘婿、夫と、
男性を中心に母を棺へ移しました。
宗教的な儀式は行いませんでしたが、
冥途への旅支度として、
わらじ・すねあて・手甲・頭陀袋などは
みんなで身につけました。
このとき「結び目は縦結びで」と説明があり、
縦結びが縁起が悪いとされている理由を、
この年齢になって初めて実感しました。
棺に入れたもの(副葬品)
あらかじめ準備していた思い出の品や、
持たせたいものを棺に納めました。
脳梗塞で嚥下障害になってから、
食べられなかった刺身や肩焼きせんべい、
夫が用意したたばこ、
娘や孫たちは手紙などを入れました。
大好きだったケンタッキーフライドチキンは、
骨なしなら大丈夫とのことでしたが、
骨付きが好きだったため、あきらめました。
※副葬品は入れられるものに制限があるため、事前確認が必要です。
最後のお別れの時間
スタッフの方がお花を集めてくださり、
声をかけながら顔周りに手向けました。
最初は緊張していた孫たちも、
周りの大人の様子や雰囲気の中で、
少しずつ自然に参加するようになっていき、
母に触れたり、何度もお花を手向けてくれました。
その姿が、とても印象に残っています。
最後に一人ひとり声をかける時間がありましたが、
それぞれ言葉につまり、涙声になっていました。
約1時間ほどの時間でしたが、
家族みんなでゆっくりと過ごすことができた、
大切な時間でした。
※直葬でも、しっかりお別れの時間を持つことができました。
出棺と火葬場への移動ルート
出棺の際、位牌、遺影、骨壺、供花は、
家族や近しい親族がそれぞれ手に持ち、
参列者に一礼してから、各自の車に乗り込みました。
火葬場までは、
自宅前を通るルートにしていただきました。
本当はお世話になった施設にも寄りたかったのですが、
反対方向だったため断念しました。
※ルートの希望は相談できる場合があります。
火葬・収骨と解散
火葬場に到着すると、
すでに準備が整えられており、
炉の前で最後のお別れをしました。
淡々と進んでいく様子に、
少し流れ作業のような印象も受けました。
控室には、軽食や飲み物、
お菓子や果物がきれいに並べられていました。
その後は控室で1時間ほど、
軽食をつまみながら過ごし、
収骨を終えて現地で解散となりました。
納骨に必要な火葬許可証は、
遺骨と一緒に保管する形でした。
※納骨の際に必要になる大切な書類のため、
紛失しないよう注意が必要です。
帰宅後の流れ(祭壇と遺骨)
斎場を出る際、
骨壺は重さがあるため
男性が持った方がよいとのことで、
弟が持ってくれました。
そのまま弟が自宅まで運んでくれ、
帰宅後は、後飾り祭壇に遺骨を納めました。
祭壇は、母を斎場へ移動するために迎えに来ていただいた際、
出発前に担当の方が設置してくださり、
それまでの枕飾りや枕花も祭壇へ移されました。
納骨まで、この状態で置いておくとのことでした。
※遺骨は想像以上に重さがあるため、
持ち運びについても事前に考えておくと安心です。
支払いのタイミング
ホッとする間もなく、
葬儀社の方がいらして、請求書を渡されました。
これは事前に
「当日支払い」とお約束していたためです。
夕方前に、あらためてお越しいただきました。
※支払い方法やタイミングは、
葬儀社によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
費用負担と香典の扱い
家族葬のため、受付は夫と弟が担当してくれ、
香典は夫がまとめて預かっていました。
喪主である継父には、
あらかじめ香典は支払いに充てることを伝えていたため、
最終的には「請求額-香典」が、負担額となりました。
・香典の扱いや費用負担については、
事前に家族で話し合っておくとスムーズです。
ふり返り
初めて経験する葬儀の準備が、母の葬儀でした。
火葬のみの直葬でしたが、
家族でゆっくりと母と向き合う時間を持つことができました。
事前に確認しておくことで安心できることも多く、
家族が直接関われる場面が多いことも印象的でした。
わが家の場合、
娘家族は子どもたちがまだ小さいため、
通常であれば周囲に気を遣う場面もありますが、
今回は身内だけでの納棺だったこともあり、
無理に静かにさせることもなく、
自然な形で一緒にお別れをすることができました。
家族、親戚、みんなで過ごすことができた、
とても大切な時間だったと感じています。
夫も葬儀社の方から話を聞いたり、
いろいろと段取りを手伝う中で、
「とても参考になった」と話していました。
そうした経験から、私たち自身も、
将来は直葬という選択を考えています。
これから直葬を考えている方の、
少しでも参考になれば幸いです。
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