翼和希さん主演の『へぼ侍』銀座博品館劇場での公演が終わってしまいました。

作品と舞台となった錬一郎の士錬館道場があった天満橋あたりの現在の様子を先月末のブログでご紹介しましたが、今回は錬一郎の奉公先である薬問屋山城屋があったあたりを紹介させていただきます。

前回と同じく、現地特派員(娘)が写メを送ってきてくれました。

 

前回の記事はこちら↓

 

 

 

まず、道修町通がどのあたりにあるか、地図でご覧ください。⇒大阪府大阪市中央区道修町 - Yahoo!マップ

上の地図を参考にしながら見てくださいね。

 

 

 

◆少彦彦名神社(すくなびこじんじゃ)

 

少彦名命(スクナビコナ)を祭神として社名に持つ神社で、全国に15か所あり、道修町のこの神社はその一つ。

祭神は薬・医療・温泉・国土開発・醸造・交易の神であるが、少彦名神社では、薬の神として健康増進、交易の神として商売繁盛の神徳があるとされている。(参照:少彦名神社 (大阪市)  

少彦名神社 )

少彦神社のHP⇒こちら

 

少彦神社は、薬の神さまが祭られているのですね。

道修町に行ったら、こちらも必ず訪れてみたい場所ですね。

上の地図の中央より少し東より(右側)に位置しています。

 

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少彦神社神社から西側へと歩いていきますと、そこは道修町ミュージアムストリートと呼ばれる医薬品に関する展示施設や製薬会社の本支店がずらりと並んでいます。

こちらのサイトを参考にして歩くと、効率よく回れると思います⇒薬のまち道修町を歩こう!「道修町ミュージアムストリート」

 

 

 

◆ニプロファーマ

 

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◆武田科学振興財団 杏雨書屋(きょううしょこく)

 

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◆大日本住友製薬展示ギャラリー

 

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◆住友ファーマ株式会社

 

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◆薬の道修町資料館

 

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◆小城(おぎ)製薬

 

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◆道修町通の表示板

 

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◆田辺三菱製薬株式会社

 

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◆塩野義製薬本社

 

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◆旧小西家住宅

 

薬問屋街の道修町に残る旧小西家住宅は、近代大阪の町家を集大成した和風建築(国の重要文化財)。小西家は、初代儀助(ぎすけ)が安政3年(1856)、京都から大阪道修町に出て薬種業・小西儀助商店(現・コニシ株式会社)を創業したことに始まる商家。(大阪公式観光観光情報より引用)

 

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☆適塾

天保9年(1838)から文久2年(1862)までの24年間、医者・蘭学者、そして教育者でもあった緒方洪庵を中心として開かれた私塾。(大阪公式観光情報より引用)

地図で言うと、田辺三菱製薬のある交差点を北(地図の上方向)に進むと、二つ目の交差点付近に適塾があります。

 

この適塾は、原作P152の志方錬一郎と犬養仙次郎の会話の中で、犬養の通う慶應義塾大学を開いた福澤先生が学んだ塾で、北浜に近い道修町の丁稚であった錬一郎も知っていたという記述があります。

また、P229では、劇中にはなかったシーンですが、錬一郎のけがの手当てをしてくれた軍医の手塚がやはりこの適塾で学んだという一節がありました。(原作では、この軍医が松岡の素性を知っていてバレることになります。P248)

っして、原作では後にこの軍医から、錬一郎は医学への道も勧められていたので、父親が生きていたら適塾で学ぶこともあったのかなと少し思いました。

 

 

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☆適塾の隣の三休橋筋 

 

適塾からずっと南方向、この先をずっと行ったところに西郷さんがよく通った海軍塾があったそうです。

 

劇中で、錬一郎が吉之助(西郷)に大阪で言ったらどこが懐かしいか尋ねると、吉之助が北鍋屋町の専称寺だと答えるシーン(原作ではP279~280)がありました。そこに幕府の海軍塾があり、御家の御用ででよく出入りしていたと言っていました。

北鍋屋町は昔の町名なので、現在で言うと淡路町3丁目のスワン大阪第1ビルやAAホールがある箇所あたりのようです。(参照:幕末散歩

 

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☆大阪証券取引所

 

少彦神社の北方向、なにわ橋の手前には、大阪証券取引所があります。

ここができるのを聞いた三木が同僚が、それに合わせて証券会社を立ち上げたと言われていました。(原作ではP305に記述されています)

 

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こうして、画像と地図を見比べながら空想の世界で道修町を歩いてみると、そこにはあの山城屋で丁稚時代を過ごした錬一郎のや、海軍塾へ通う西郷さんの姿、証券取引所を立ち上げた三木の姿が生き生きと映し出され、あの『へぼ侍』の世界が鮮やかに蘇ってきました。

大阪へ行くことがあったら、いつか自分の足で訪れてみたいと思った『へぼ侍』の舞台となった道修町の空想の散策でした。

 

 

『へぼ侍』銀座博品館劇場を観劇した際の感想記事はこちらです。