よいご縁は「迷わない道筋」から生まれます。
けれど、せっかく心を込めて書いた記事の最後で、お客様が道に迷ってしまうブログは少なくありません。
ボタンが見つからない、リンクが多すぎる、次に何をすればいいのか分からない――静かな離脱のたびに、あなたの世界観から遠ざかる誰かがいます。

今日は占い・スピリチュアル専門のデザイナーとして見てきた「お客様が迷子になる導線のNG例」を、感情と設計の両面からお伝えします。
直し方まで具体的に示すので、読み終わるころには“迷わない道筋”が描けるはずです。

NG1:ボタンが多すぎて、選べない

たくさん用意したのに、なぜか誰も押してくれない――それは選択肢が多すぎるからです。
人は3つを超える選択肢に出会うと、意思決定が遅れ、結果として“今はやめておこう”に逃げやすくなります。

記事末に「プロフィール」「メニュー」「予約」「SNS」「関連記事」「外部サイト」…とずらり。
親切のつもりが“判断の疲れ”を生んでしまうのです。

▼ 直し方:1画面=ボタン1つの原則

その記事の目的に合わせ、最も進んでほしい一歩だけを置く。
関連記事へ誘導したい記事なら関連記事に集中、予約を促したい記事なら予約に集中。
成功例とNG例を画像で確認すると、迷いが消えます。
ココナラで予約が増えた!占い師のための“魅せるデザイン”成功例とNG例まとめ

サム
サム
「全部伝えたい」は優しさ。だけど、お客様の手をそっと一方向に導くのが、もっと優しい導線です。
NG2:入口と出口が離れすぎている

記事冒頭で“悩みの主語”を提示したのに、最後は急に自己紹介や別ジャンルの告知へ。
入口(読者の悩み)と出口(次の行動)がつながっていない導線は、感情の流れを遮ります。

たとえば「朝の不安を軽くする記事」の末尾が突然「プロフィールはこちら」。
その瞬間、読者のエネルギーは分散してしまいます。

▼ 直し方:悩み→解決→次の一歩を“一筆書き”に

本文で扱った悩みの延長線上に、次の一歩を置く。
「朝の不安」→「3分ワーク」→「体験セッション」→「予約」のように、物語が途中で途切れないように。
この一筆書き設計は、Before→Afterで見ると理解が早いです。
Before→Afterで見る「読まれる占いブログ」と「スルーされるブログ」

NG3:言い回しが弱く、優しさが伝わらない

「もしよかったら」「興味があれば」「ご無理のない範囲で」――やさしい言葉が、時に“遠慮”として伝わることがあります。
読者は迷子のとき、明るくはっきりした案内板を探しています。
言い切れないボタン文言は、行動の背中をそっと押せません。

▼ 直し方:遠慮ではなく“案内”に言い換える
  • NG:「もしよかったらお申し込みはこちら」 → OK:「今必要な方へ|お申し込みはこちら」
  • NG:「気になる方はどうぞ」 → OK:「悩みが重い朝に|体験セッションを見る」
  • NG:「詳しくはプロフィールへ」 → OK:「サービス内容と流れを確認する」

言葉の選び方は、デザインと同じくらい結果を左右します。
“やりがち”を先に知っておくと、ぶれません。
占い師さんがやりがちな集客ミス5選|デザイナー歴15年が見てきたリアル

NG4:お問い合わせの“行き先”がない

「興味があったらコメントかDMで」――優しさからそう書く方も多いですが、読者にとってはハードルが高い導線です。
DMは心理的抵抗が大きく、コメントは公開の場。
“静かに相談できる入口”がないと、せっかくの関心が見えないまま溶けていきます。

フォームがない、あるいは見つけにくい。
それは、目の前にいる人に「話しかけていい場所」を示していない状態です。

▼ 直し方:フォームを“常設の玄関”にする

ブログのグローバルナビ・プロフィール・記事末の3か所に、お問い合わせへの同一リンクを設置。
文言は「ご相談の第一歩に」「内容に悩んだら空欄のままでOK」など、心理的なハードルを下げる一言を添える。
フォームの重要性は短い記事で腹落ちさせるのが早いです。
占い師ブログにお問い合わせフォームがないとどうなるか?

サム
サム
お客様は「安心して扉をノックしたい」だけ。扉の場所とノックの仕方を、はっきり示しましょう。
NG5:世界観と導線のリズムがズレている

柔らかなヒーリングの世界観なのに、ボタンは強めのビビッド、フォントは角張ったゴシック、文言は急かす調子。
この“リズムのズレ”は、読者の潜在意識に小さな違和感を残します。
違和感は行動のブレーキ。
世界観と導線のテンポを揃えるほど、クリックは自然になります。

▼ 直し方:色=温度、フォント=声、余白=呼吸

ボタン色はベースカラーを少し濃くしたトーンに、フォントは本文と親和性の高い見出し用を。
余白を広げ、ボタンの周囲に“決断のための空気”を確保。
この積み重ねが、体験全体の「安心感」を底上げします。
デザイン変更で起きた変化は、事例を見ると解像度が上がります。
〖ある占い師さんの失敗談〗デザインが原因で申込0件…そこから売上3倍になった改善事例

10分で整えるミニワーク
STEP1|その記事の“主役の一歩”を決める(2分)

「何を押してほしいか」を1つに決め、記事末の他リンクはいったん外す。
主役以外は本文内に自然に散らす。

STEP2|文脈でつなげる(3分)

本文最後の段落を「悩みの要約 → 今できる小さな行動 → 次の一歩(ボタン)」の順に整える。
「Before→Afterで道筋を見る」ことで迷いが消える人は、比較記事で一気に学ぶのが早いです。
読まれるブログ/スルーされるブログの違い

STEP3|ボタン文言を“案内”に変える(3分)

「今必要な方へ」「安心して相談したい方へ」「体験の流れを見る」など、読者の気持ちをそのまま言語化。
言い切れないクセが出やすい人は、まずはNG集を俯瞰しておくとぶれません。
占い師さんがやりがちな集客ミス5選

STEP4|“静かな玄関”をつくる(2分)

お問い合わせフォームへのリンクを記事末に固定し、プロフィールとヘッダーにも同一リンクを設置。
文言に「※内容が決まっていなくても大丈夫です」を添えるだけでクリック率は上がります。
フォームの意味をまだ曖昧に感じるならこちらへ。
お問い合わせフォームがないとどうなるか?

STEP5|色・フォント・余白で最終調整(おまけ)

ボタン色は世界観の1トーン濃い色、フォントは本文と同系、周囲に十分な余白。
事例で感覚を掴みたいときは、成功と失敗を同時に見るのが最短です。
“魅せるデザイン”成功例とNG例まとめ

まとめ:導線は“愛の設計図”

導線は売り込みではなく、安堵の案内です。
ボタンを減らし、物語を一筆書きにし、言葉を案内に変え、静かな玄関(フォーム)を開き、世界観とテンポを揃える。
それだけで、迷子の気配はすっと消えていきます。

今日からできる小さな一歩を置いておきます。
① 記事末のリンクを“主役1つ”に絞る
② ボタン文言を「今必要な方へ」に言い換える
③ お問い合わせフォームを常設&3箇所に設置
④ 入口(悩み)と出口(行動)を一本の文でつなぐ
⑤ ボタン周りに“決断の余白”を置く

導線が整うと、あなたの優しさはもっと届きます。
読者は迷わず、あなたのもとへ来られる。
そのための設計は、いつだってシンプルで、静かに美しいのです。

  • 1画面=ボタン1つになっている
  • 悩み→解決→次の一歩が“一筆書き”でつながっている
  • ボタン文言が“遠慮”ではなく“案内”になっている
  • お問い合わせフォームのリンクが常設で3箇所にある
  • 色・フォント・余白が世界観とテンポで揃っている

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