【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例 -21ページ目

【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

■今号のスゴい★PR事例■


 

インフルエンサーを巻き込んだSNSホリデーキャンペーンで
注目度アップの米キャンディーブランド
|スゴい★PR《世界のマーケティング最新事例》

 


 




読者の皆様、こんにちは。



そして、メリークリスマス!


 


アメリカの家庭でクリスマスシーズンに子どもたちを巻き込みながら
飾り付けをするものは、クリスマスツリーや家の内外のライトアップ
やデコレーションだけではありません。


子どもたちにとって、飾り付けた後も最も楽しめると言っても
過言ではないのがこちら。


 

 
Picture:Screen shot from tes



 

"Gingerbread House/ジンジャーブレッドハウス"

 




スウェーデンやドイツなどヨーロッパを中心に、クリスマスの伝統的な
装飾の一つとして楽しまれているこちら。



ジンジャーブレッドで作ったクッキーを土台に、チョコレートやクリーム、
キャンディーなどで可愛らしくデコレーションを施した、お菓子の家です。



 


世界的に人気のジンジャーブレッドハウス作り。2013年に認定された
ギネス記録のものは、なんと大きさ234㎡!


そこまで大きなものは家庭ではもちろん手が出せませんが、それぞれの
お家でアイディアフルなジンジャーブレッドが毎年誕生しているのは
間違いありません。



 


さて、ジンジャーブレッドハウスの飾りつけに必要となるのが、
キャンディーやチョコレートなどのお菓子です。


そこに注目し、あるSNSキャンペーンを展開しているのがこちら。


 


 
Picture:Screen shot from Candy Warehouse


 
Picture:Screen shot from Candy Warehouse



 
Picture:Screen shot from Airhead Candy Official Facebook Page

 


"Airhead Candy/エアヘッドキャンディー"


 

です。



 

 

いかにも体に悪そう(失礼!)な色合いの、でもアメリカらしい
キャンディーたちを製造・販売する同ブランド。


とってもカラフルで、素材の柔らかさから曲げたり、ひねったりと
加工も容易な同社のキャンディは、これまでにもジンジャーブレッド
ハウスや、その他のお菓子を用いたDIYクラフト素材として人々に
使用されてきました


 


 
Picture:Screen shot from Airheads Candy Official Website


 

※Airheads Candy Official Website
http://www.airheads.com/



 

 

そこで、より一層この使い勝手の良さを広く世間に知ってほしいと
10月13日から12月15日にかけて仕掛けてきたのが、

 


" #AirheadsCrafts "



 

という、TwitterをメインとしたSNSキャンペーンです。




 

エアヘッドキャンディーは去る10月末に、"Smiley360"という
インフルエンサーの集まるコミュニティから選んだ8000人のママブロガー、
クラフト/DIYブロガーに向けて、特製のクラフトキットを送付



キットには、写真でご紹介した同ブランドのキャンディーや、クラフト
用のツール類、どんなものを作ったら良いのかがわかる参考アイディア集
などが含まれていました。



 

 
Picture:Screen shot from Shannon Marie Evert Twitter


 

 

同ブランドは、これらのキットを利用して作ったアイディアあふれる
作品たちを、#AirheadsCraftsのタグ付けをして投稿してくれるように
インフルエンサー達に依頼。


クリスマステーマのものから、そうでないものまで様々な作品が
ネット上に登場しています。



 

 
Picture:Screen shot from JACOLYN MURPHY




 
Picture:Screen shot from Reyne Houck Pinterest

 



 

エアヘッドキャンディーによれば、キャンペーン期間の2か月の間で、
Twitterで言及された回数は14330件に上り、キャンペーン前の毎月
のベースが1775件だったところから大幅の伸び
を示したとのこと。

また総インプレッション数も300万近くまで上がり、SNS上での
出現率もかなり高まったとか。



 


インフルエンサーを活用したシーズナルキャンペーンが、一年の
締めくくりにふさわしい有終の美をブランドにもたらしてくれた
ようです。


 

 

 

※ニュースソース

※Pulling Curls
http://www.pullingcurls.com/2015/12/gingerbread-2-0.html

※Airhead Candy Official Facebook Page
https://www.facebook.com/airheadscandy/timeline

※Mediapost
http://www.mediapost.com/publications/article/265009/airheads-candy-gets-crafty-on-social.html?edition=88811

※JACOLYN MURPHY
http://www.jacolynmurphy.com/2015/12/gingerbread-house-for-airheads.html

 

 


∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ 

 


■編集後記■


 

読者の皆様、こんにちは。

 

スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

 


いよいよ明日はクリスマスイブ、そして明後日はクリスマスですね。

 

先週からクリスマスパーティーなどのクリスマス関連行事が私の周囲
でも始まっていて、プレゼントやイベントを盛り上げるための準備、
またデザートを主とした食べ物の準備などで忙しい日が増えています。

 

今日もあるクリスマスパーティーにデザートを届けるために(届ける
のみで参加はしません)、昨晩からデザート作りに精を出しました。




今回選んだのは、



”オレオチーズケーキバー ”




 
 


 

アメリカ人には「超」がつく大定番&変わらぬ人気のオレオクッキーを
アレンジしたデザートです。

 

オレオクッキー、クリームチーズ、サワークリーム、砂糖、バター、
卵にバニラエッセンスが材料のこちら。




意外に簡単にできて、(甘いですが)美味しいのでおすすめです。

 

 

 

さて、我が家用のデザートはどうしよう・・・?

 


読者の皆様、それぞれに素敵なクリスマスを♪

 

 

※にっぽんの熱いマーケターの連載コラム、アメリカ&世界各国の旬な
マーケティングニュースをタイムリーにお届け。

『にっぽんのマーケター』

http://nipponmkt.net/

 ■今号のスゴい★PR事例■

 



カールスバーグ、マクドナルド、アムネスティ・インターナショナル他。
イギリス発、2015年の屋外広告トップ10
|スゴい★PR《世界のマーケティング最新事例》

 


 


読者の皆様、こんにちは。


 

今回は2015年の振り返り第一弾として、イギリスのマーケティング・
キャンペーン関連情報サイト、"Campaign UK"で発表された、
2015年イギリスの屋外広告トップ10
をご紹介したいと思います。


 

第1位に輝いたのは、スゴイ★PRでもその取り組みをご紹介していた
あのブランドでした。

 

 
Picture:Screen shot from Campaign UK




 

それでは、10位から順にご紹介してまいります。



 

 

<第10位>
Whyte & Mackay
‘lion’


 

 
Picture:Screen shot from The DRUM



 

10位にランクインしたのは、アイリッシュウィスキーブランド
"Whyte & Mackay/ホワイト&マッカイ"
です。



消費者調査で、ブレンドウイスキーを選ぶ際には、リッチな味わいが
ありながらスムーズな飲み口であることがモチベーションとなるという
結果を得た同ブランド。


消費者のブレンドウイスキーに対して持っているイメージを変えようと、
著名な動物写真家を起用し、ライオンをメイン素材に採用。


驚くほどスムーズというキャッチコピーと共に世に送り出しました。


 

http://www.whyteandmackay.com/




 


<第9位>
Amnesty International
'the-really-big-and-far-reaching-ad-campaign-they-never-really-wanted-you-to-see’



 
Picture:Screen shot from The DRUM



9位にランクインしたのは、国際的な人権団体、"Amnesty International/
アムネスティ・インターナショナル"
です。

一見すると、人権団体が「武器や銃の展示会」を宣伝しているのかと
驚きますが、実はひねりの効いたパロディ!


イギリス政府がバックアップし例年開催されているこの展示会で、実は
過去数回にわたり、違法な武器・銃火器なども展示、販売されていた
こともあるという事実も暴露しています。


 

動画バージョンですとよりわかりやすいのでこちらも是非。



" Welcome to the London Arms Fair  "

https://youtu.be/uhCatmIspr8



 

https://www.amnesty.org.uk/




 


<第8位>
Domestos
‘holiday’s over’


 

 
Picture:Screen shot from AD WEEK

 
Picture:Screen shot from AD WEEK

 
Picture:Screen shot from AD WEEK




 

8位にランクインしたのは、ユニリーバの家庭用掃除用品ブランド
"Domestos/ドメストス
"。




バンコクのCGIスタジオ"Illusion"に依頼して生み出された、こんな
気持ちの悪いキャラクターは広告上で見たことはない・・・という
レベルの3作品。



雑菌たちが、セルフィーを撮り、カクテルを飲み、海で泳ぐ姿から、
「雑菌たちにホリデーが到来すると、私たちのホリデーは終わって
しまう/HOLIDAY'S OVER」というキャッチコピーが素材に絶妙に
マッチしています。


 

http://www.domestos.co.uk/




 


<第7位>
Lucozade
‘find your flow’



 

 
Picture:Screen shot from AD WEEK




 

7位にランクインしたのは、エナジードリンク・スポーツドリンク
ブランドの"Lucozade/ルコゼード"




商品が持っていた、「二日酔いの時に飲むドリンク」というイメージ
からの脱却を図り、「毎日の忙しい生活の中で、トップパフォーマンス
を出したい時に飲むドリンク」というポジショニングを得ようとしていた
同ブランド。


"find your flow"というキャッチコピーとともに、ロンドンの主要地下鉄駅
に屋外広告を設置し、さらに利用客でごった返す駅から最速で抜け出す
道順を示すサインを掲示しました。

 

同テーマのTVCMはこちら。

 

" Find Your Flow   "

https://youtu.be/nMBaVlM4Go0

 

http://www.lucozade.com/



 

 

<第6位>
McDonald’s
‘emojis’



 
Picture:Screen shot from Campaign UK



 


Picture:Screen shot from Prime sight




 


6位にランクインしたのは、マクドナルド


絵文字を使って、マクドナルドの商品が私たちに与えてくれる
ハッピーパワーを表した広告が話題になりました。

 

https://www.mcdonalds.co.uk/ukhome.html



 


<第5位>
Mr Kipling
‘Easter is better with cake’


 
Picture:Screen shot from Campaign UK



 


5位にランクインしたのは、イギリスで人気のスイーツブランド
"Mr Kipling/ミスター・キップリング"。



"life is better with cake/ケーキがある人生はもっと素敵"
というブランドキャッチコピーを掲げるキップリング。


商品でその時々のイベントに合わせたモチーフを作って広告の
素材として使用するのが定番になっています。



 

イースターバニー以外にもこんなものも。


 
Picture:Screen shot from J.WALTER THOMPSON LONDON

 
Picture:Screen shot from J.WALTER THOMPSON LONDON


 

http://www.mrkipling.co.uk/



 

 


<第4位>
Three
‘#MakeItRight’




 
Picture:Screen shot from Campaign UK


 

第4位にランクインしたのは、イギリスの携帯電話キャリア"Three/スリー"。


マペットキャラクターのJackson/ジャクソンをメインキャラクター・
ブランドスポークスマンに据え、"#makeitright/物事を正しくしよう"
というキャンペーンを展開しました。


競合携帯キャリアと比べて勝るポイントを消費者に訴求するキャンペーン
内容でしたが、街に設置されたジャクソン像の周りでは無料wifiサービス
が提供されたり、バス停での無料バッテリーチャージなどを実施しました。


 

http://www.three.com/



 

 

<第3位>
Women’s Aid
‘look at me’


 
Picture:Screen shot from AD WEEK



 


ここからはトップ3のご紹介です。



まず第3位にランクインしたのは、女性と子供の権利、暮らしを守り、サポート
している団体、"Women's Aid/ウィメンズエイド"
です。


女性に対する家庭内暴力の撲滅を呼びかけるため設置されたこちらの屋外広告。

顔認識システムを採用し、より多くの通行人がこのビルボードを見るほど、
広告上の女性の顔のあざが薄くなるという仕掛けが施されていました。

 

" Look At Me: Women's Aid interactive billboard  "

https://youtu.be/wEybVOerb9Q




https://www.womensaid.org.uk/

 



 

<第2位>
Conservative Party
‘pocket Miliband’



 
Picture:Screen shot from Benedict Pringle




 

そして第2位となったのはこちら、イギリス保守党が選挙戦前に
公開した政党ポスター
です。



スコットランドの著名な政治家で前SNP(スコットランド国民党)
の党首でもあった、Alex Salmond/アレックス・サモンド氏の
胸ポケットから、競合政党であるイギリス労働党の党首、
Ed Miliband/エド・ミリバンド氏がのぞくこちらの画。

今年行われた総選挙を前に、労働党に投票し彼らが政権を奪取
すると、関係が深いとされているSNPの影響も、イギリスの政治
に及んでくることになることを風刺しています。



https://www.conservatives.com/




 

 

<第1位>
Carlsberg
‘probably the best poster in the world’



 
Picture:Screen shot from AD WEEK




そして栄えある第1位に輝いたのは、ビールブランド"Carlsberg/
カールスバーグ"
がロンドンに設置したこちら。


”無料で生ビールが飲めるビルボード"



 

こちらの取り組みは、以前ご紹介したことがありますので、
詳しい内容はそちらをご参考ください。


→「飲める」屋外広告がトレンドに!?コカコーラに引き続き、ビールが飲める看板がロンドンに登場!
http://nipponmkt.net/2015/04/16/sugoipr-96/



 

http://www.carlsberg.co.uk/




 


いかがでしたか?
皆さんのトップ10にはどのような屋外広告が並ぶのでしょうか?




 


 

※ニュースソース

※Campaign UK
http://www.campaignlive.co.uk/article/top-10-outdoor-ads-2015/1376149

※The DRUM
http://www.thedrum.com/news/2015/09/21/whyte-and-mackay-surprisingly-smooth-ad-challenges-perceptions-blended-whisky

※The Stable
http://www.thestable.com.au/tag/the-really-big-and-far-reaching-ad-campaign-they-never-really-wanted-you-to-see/

※Agency Spy
http://www.adweek.com/agencyspy/grey-london-lucozade-want-you-to-find-your-flow/90631

※J.WALTER THOMPSON LONDON
https://jwt.co.uk/work/life-is-better-with-cake

※Marketing Magazine UK
http://www.marketingmagazine.co.uk/article/1337266/watch-behind-womens-aids-look-me-interactive-billboard-campaign

※Huffington Post UK
http://www.huffingtonpost.co.uk/2015/03/09/tory-election-billboard-poster_n_6829466.html

 


 

 


■編集後記■


 

読者の皆様、こんにちは。

 

スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

 

クリスマスがいよいよ来週に迫ってきましたね。


プレゼントの準備、ケーキの手配、ディナーの予約など、様々な計画と
段取りは済まされましたか?

 

クリスマスが一年でも一番大きなイベントと言っても過言ではない
アメリカ。


子どもさんの学校で、コミュニティで、職場で、友達同士でなど、
様々なシチュエーションでクリスマスパーティーや、クリスマスに
ちなんだイベントも開催されます。

 

そうした集いやイベントの場に出かけるとき、どんな服装をすれば
良いのでしょうか。

サンタクロースやトナカイの着ぐるみではないとしたら・・・

 


Ugly Christmas Sweater


「ダサいクリスマス柄のセーター」です。

 


一昔前は、こんなのを着ていると憐みの目で見られていたのですが、
昨今このダサいセーターがなかなか熱いのです。


しかも、ダサければダサいほど良い!といった具合です。

 


赤や緑など原色地のセーターに、かわいくないトナカイやサンタ、
白熊やペンギン、メリークリスマスの文字などが堂々と刺繍
されたようなセーター。

 


普段は、いかにクールなアイテムを見つけるかに没頭する
ショッピングですが、この時ばかりは真逆。

 

一年でもひときわユニークなファッションバトルが見られるのが
クリスマスでもあります。

 

いかがでしょう?
今年のクリスマスは、「ダサさ」を競ってみては。

 

 


※にっぽんの熱いマーケターの連載コラム、アメリカ&世界各国の旬な
マーケティングニュースをタイムリーにお届け。

『にっぽんのマーケター』

http://nipponmkt.net/

 

■今号のスゴい★PR事例■

 



華やかで幸せなものだけがクリスマスディスプレイではない!
カナダはトロントの路上で異彩を放つ
DV撲滅啓蒙ディスプレイ
|スゴい★PR《世界のマーケティング最新事例》

 



 


読者の皆様、こんにちは。

 



今回ご紹介するのは、カナダはトロントの市街にあるショッピング
ストリートの、ある一角に登場したクリスマスをテーマにした
ウィンドウディスプレイの話題です。


 

 

Picture:Screen shot from Timeout


 


毎年クリスマスシーズンになると、たとえばニューヨークの百貨店
Macy's/メイシーズのクリスマス ウィンドウディスプレイは毎年話題になり、
写真のように多くの 人がウィンドウディスプレイの鑑賞を目的に
訪れるほどの人気となるように、クリスマス仕様のウインドウ
ディスプレイはたくさんの人の注目を集める催しのひとつです。

 


 

クリスマス、ホリデーシーズンのディスプレイと言えば、家族や友人が
集い、食卓を囲み、クリスマスツリーのそばでプレゼントを開けるなど、
皆の笑顔や幸せな雰囲気、HappyでCheerful、Joyfulであることが
当たり前ですよね。


そう、例えばこの写真の雰囲気のような。

 


 

Picture:Screen shot from The Gurdian

 




しかし、去る12月6日にトロントの華やかなファッションディストリクト、
西クイーンストリートにある"Untitled & Co"というショップの店頭に
登場したそれは、これまでには無い斬新なものでした。



Untitled & Co
438 Queen Street West,Tronto,Ontario

※Untitled & Co Official Website
http://untitledandco.com/



 


それがこちら。


 


 
 
Picture:Screen shot from The Stable



 

 

大きなクリスマスツリーのそばで、七面鳥の丸焼きなどのおいしそうな
クリスマスディナーが並ぶ食卓に家族4人が集って幸せそう・・・


ではないのです。

 



よく見ると、どのマネキンの顔にも笑顔はありません。


 

そして、手前の男の子は見たくないものがあるのか、両手で顔を
覆うような仕草をしています。


さらに、男性の手が女性に伸びていますが、女性が体を反らして夫の手から
逃れようとしているのがわかるように、それは幸せな夫婦のスキンシップでは
どうやらないようです。

 



 

Picture:Screen shot from Official The Window Project Video



 

 

"The Window Project"



 

と名付けられたこのディスプレイは、カナダのクリエイティブ会社
"FCB Tront"が、"The Ontario Association of Interval & Transition
Houses"(以下OAITH)という女性のためのシェルター施設をまとめサポート
している団体と"Yellow Brick House"という家庭内暴力や性的虐待などを
受けた女性や子どもたちを支援するシェルター施設のために手がけたもの。


※The Window Project Official Website
http://www.oaith.ca/thewindowproject/

 


 

そして、その目的はというと、ホリデーシーズンに発生件数がより増加
すると報告されている、家庭内暴力(DV)の問題とその発生の抑止について、
人々の関心と理解を高めること
にあったのです。



 


ユニセフの調べによれば、カナダ国内では年間36万2千人の子どもたちが、
何らかの家庭内暴力の目撃者になったり、また巻き込まれたりしている
そうです。

またシェルター施設Yellow Brick Houseによると、ホリデーシーズンに
同施設に助けを求めてくる件数は、平常時から30%以上も増加する
のだとか。



 


※トロントの街を歩く人の足を止める、DV減少・撲滅と被害者支援への
理解促進・啓蒙のために設置されたウィンドウディスプレイの全容が
わかる動画はこちらから。


" The Window Project ― A Window Into Domestic Violence Over The Holidays    "


https://youtu.be/j2xebkcqMmA


 


クリスマス、ホリデーシーズンは楽しいだけではなく、やるべきことの多さ、
忙しさや意見のすれ違いなどからストレスがたまりやすく、そうしたことが
家庭内暴力の発生数増加の原因ともなっているようです。



 

 

 
  

Picture:Screen shot from Official The Window Project Video


 


さて、動画でもわかるとおり、ウィンドウに案内されている番号に"NO MORE"と
テキストメッセージを送ることによって、OAITHとシェルターに5ドルの
寄付
を呼びかけています。

 


 

また足を止めた人がテキストを送ることで、このウィンドウディスプレイ内で
起こっている家庭内暴力の悲劇を、1分間の間止めることができる仕組みに

なっていて(60秒が経過すると、マネキンたちがまたアクションを起こし始め
ます)、一人一人のアクションによって家庭内暴力を止めることができる
ことを訴える仕組みになっています。



 

 

Picture:Screen shot from Official The Window Project Video

 


 


こちらのディスプレイが設置された12月6日は、1991年にカナダで制定された
"National Day of Remembrance and Action on Violence against Women/
女性に対する暴力に対してアクションを起こし、またそれを忘れない日"
という日にあたります。

これは、1989年にモントリオールで発生した、若い男性が大学へ侵入し、
24人の女性と4人の男性を銃撃、そして14人の若い女性が殺害された
痛ましい事件が契機となり制定されたもの。

 



 

ウィンドウディスプレイ内の14本の赤いバラは、その事件で犠牲となった
14人の女性を象徴しているのだそうです。

 

 

 

 

 

※ニュースソース

※AD WEEK
http://www.adweek.com/adfreak/all-not-merry-and-bright-seasons-most-shocking-retail-holiday-window-168550

※Campaing US
http://www.campaignlive.com/article/the-window-project-puts-holiday-domestic-violence-display/1376453

※psfk
http://www.psfk.com/2015/12/holiday-window-display-domestic-violence-fcb-toronto-ontario-association-interval-transition-houses.html

※Agency Spy
http://www.adweek.com/agencyspy/fcb-toronto-raises-domestic-violence-awareness-with-the-window-project/98846

 

 


 


■編集後記■



 

読者の皆様、こんにちは。

 

スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

 


12月も2週目が終わろうとしています。


街はクリスマスのデコレーションやイルミネーションで華やぎ、
年末のカウントダウンや、ニューイヤーを祝うイベントの情報
が聞こえるようになり、1年の終わりにむけたラストスパートの
時期に入ったことをひしひしと感じるようになってきました。

 

アメリカでは、12月はクリスマスが最大のイベントで、31日の
カウントダウンもまあそこそこ。

でも、1月1日、新年あけましておめでとうございます!となった
後は、おめでたいムード、おまつりムードが冷める速度が
とっても早いように感じます。


 

31日にカウントダウンイベントに出かけ、花火を見たこともありますが、
その年のカレンダーによっては、もう3日から仕事・・・ということも
多く、お正月3が日はせめてのんびりなどということもありません。



今年は素敵なカレンダーのおかげで、3日までお休みとなるので
嬉しいのですが、お正月ばかりは日本式になってほしいと
思ってしまうのでした。。。



 


今年やるべきことを、なるべく来年に持ち越さないように、残りの
日々を走りぬきます。






※にっぽんの熱いマーケターの連載コラム、アメリカ&世界各国の旬な
マーケティングニュースをタイムリーにお届け。

『にっぽんのマーケター』

http://nipponmkt.net/


■今号のスゴい★PR事例■



 


ドイツ発。メルセデスベンツ&???他。
クロスカテゴリーのコラボPR2事例
|スゴい★PR《世界のマーケティング最新事例》


 



 
  


読者の皆様、こんにちは。



 

今回のトピックスでは、ドイツで現在展開されている業種の異なる
2つのブランドがコラボレーションして実施しているPRを2事例
ご紹介したいと思います。

 

まずはこちら、ドイツを"Home"と呼んでいる"Mercedes-Benz/
メルセデスベンツ"とある世界的に有名なキャラクターたちに
よるクロスカテゴリーのコラボレーション
です。

 



メルセデスベンツのようなハイクラスブランドとキャラクター
というと、あまりぴんとこないというのが第一印象でしたが、
今回驚きのコラボレーションを遂げたキャラクターがこちら。



 


 

Picture:Screen shot from LBB Online



※Mercedes-Benz Official Website
http://www.mercedes-benz.de/

 

 


そう、スヌーピー

 


 


世界75か国、2600紙以上の新聞で掲載され、21か国語に翻訳されている
チャールズ・M・シュルツ氏の大人気コミックシリーズ"ピーナッツ"。


コミック登場65周年、そしてテレビシリーズ"チャーリーブラウンの
クリスマス"50周年を祝う作品となった、シリーズ5作目となる3D映画
"The Peanuts Movie"が、アメリカでは今月封切られたばかりです。

 



日本でも12月4日に劇場公開となるこちらの映画、ヨーロッパでも
12月から続々と公開されることになっていて、ドイツでの公開は
12月23日に決定しています。


 

世界中を新作映画とともに席巻しているスヌーピーをはじめとする
ピーナッツのキャラクター達と、メルセデスベンツの両者がコラボ
した今回のPRのキャッチは、

 

“Join Snoopy’s biggest ride.”



 

既にリリースされているPR動画では、メルセデスベンツのVクラスの
バンにスヌーピー、チャーリーブラウンをはじめたくさんのキャラクター
たちが一緒に車に乗り込んで楽しい旅に出かけていきます。


 


 

Picture:Screen shot from Mercedes-Benz Official Youtube Video


 


※メルセデスベンツとスヌーピーがコラボした、Vクラスバンの
PR動画はこちら。


" Mercedes-Benz TV: The Peanuts gang discovers the V-Class.   "


https://www.youtube.com/watch?v=_gQmIaPzP8k&feature=youtu.be

 

 

11月27日からは、ドイツ中の都市をまわるプロモーションツアーも
スタートしている他、こうした動画やその他のスヌーピーとコラボした
広告物やグッズ類は、来年1月にかけてヨーロッパ中で展開されるの
だそうです。


 

 


続いてご紹介するのは、ドイツのフランクフルト空港に、あるブース
をオープンさせた2つのブランドです。



それがこちら。


 


 

Picture:Screen shot from The Moodie Report



※Lindt Official Website
http://www.lindtusa.com/

※Masi Agrocola Official Website
http://www.masi.it/eng/home/



 


 スイスのチョコレートブランド"Lindt/リンツ"と、 イタリアのヴェネト
地方を代表するワイナリー・ワインブランド"Masi Agricola/マァジ" の
コラボレーション
です。


 

フランクフルト国際空港のターミナルA-Plus-Zにあるデューティーフリー
ショップの一角に11月から来年の1月にかけて期間限定で設置された
ブースでは、"チョコレートとワインのペアリング"を体験できる
のだそうです。

 


ブースで試飲・試食ができる組み合わせは、Masi Nectar Costasera Amaroneと
Masi Angelorum Reciotoの2種のワインと、Sea SaltとOrange Intenseの2種の
チョコレートのペアリング。



また、リンツのマスターショコラティエとマァジのソムリエが、チョコレートと
ワインの楽しみ方を説明してくれる他、その内容をまとめたリーフレットなども
手渡すのだそうです。

 

 


集客、売り上げアップなど、コラボした両者にとってともに"Win-Win"の結果を
もたらすことになるのか、来年の2月に2つの事例の成果が聞こえてくるのが
楽しみです。


 

 

  

 


■編集後記■



 

読者の皆様、こんにちは。


 

スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。


 


アメリカでは先週の木曜日の感謝祭明けの金曜日=Black Friday/
ブラックフライデーから、クリスマスも含めたホリデーシシーズンの
お買い物商戦がスタートしました。


ブラックフライデーや、その週末明けのサイバーマンデーなどと
ともに、近年少しずつ知られてきているのが、



"Small Business Saturday"



です。


 


その名前の通り、ブラックフライデーの翌日の土曜日には、地元の
個人商店などの小規模のビジネスを利用して、街や商店の活性化
につなげていこうというものです。

 

アメリカではオバマ大統領も、2人の娘さんとともにワシントンDC
にあるいくつかの小さなショップを訪れていました。

 

デトロイトでは、ショップを利用しスタンプを集めてくじ引きに
挑戦したり、参加店舗で割引などの特典が受けられる特別パスポート
が発行されたりして、買い物客の集客に成功したのだとか。

 

ブラックフライデーに殺到し、なりふり構わず買い物に興じる人々の
姿をニュースなどで眺めるのも悪くは無いのですが、こうした
小規模ビジネスを盛り上げようという動きがメディアで取り上げられる
のを見ている方が、なんだか気持ちもあたたかくなりますね。

 

私も今日は小さな食料品店に行こうかな。

 

 

 


※にっぽんの熱いマーケターの連載コラム、アメリカ&世界各国の旬な
マーケティングニュースをタイムリーにお届け。

『にっぽんのマーケター』


http://nipponmkt.net/

■今号のスゴい★PR事例■

 

 


子どものしつけをしながらクリスマスプレゼントが選べる!
シンガポールトイザラスのお役立ちアプリ
|スゴい★PR《世界のマーケティング最新事例》


 

 


読者の皆様、こんにちは。


 

今回のトピックスでは、いつものアメリカ発の話題ではなく、
シンガポールで先ごろ発表されたあるモバイルアプリについて
ご紹介したいと思います。

 

"Tasks for Toys"

 




"おもちゃのための任務"と名付けられたモバイルアプリをリリース
したのは、シンガポールの"Toys “R” Us/トイザラス"。

 

 

 

Picture:Screen shot from LBB Online



※Toys “R” Us Singapore Official Website
http://www.toysrus.com.sg/



 


おもちゃ屋さんにとって一年で最重要の商戦であるクリスマスまで
1ヶ月あまりとなりました。


子どもたちはプレゼントに欲しいもののリストを書いてみたり、
方や親の方は何をプレゼントすべきか悩みリサーチをしてみたりと
それぞれに頭悩ませながらもまた楽しい(親にとってはしんどい?)
季節です。



 


今回トイザラスがリリースしたアプリは、スマートフォンやタブレット
などのデジタル端末を利用し、SNSやオンラインコミュニティなどで
時間を費やすことが増えている新世代の親たちがターゲット。


店頭に行くのではなく、手元の端末でぱぱっとクリスマスプレゼントを
オーダーしてもらうところへ流れを持っていくためのアプリです。


 

とは言っても、単なるショッピングアプリではありません。


そこには、おおよそ6歳から15歳の子どもを視野に入れた、タスク
達成型の教育プログラム(ゲーム)が組み込まれている
のです。

 



 

Picture:Screen shot from Toys “R” Us Official Website



 

Picture:Screen shot from Toys “R” Us Official Website

 





親たちはアプリをダウンロードすると、まずはトイザラスが
提供しているおもちゃの中から、最終的に子どもにプレゼント
したいもの(買いたいもの)を選びます。


そして次に、自分の子どもに学ばせたい、習慣づけたいこと、
例えば"食事の後には歯磨きをしよう"などを、タスク"として
いくつか設定します。


子どもたちがそのタスクを全てクリアすると、達成のご褒美
としておもちゃに到達できる(=親がショッピングカート
に入れる)という仕組みになっています。


 



 

Picture:Screen shot from Toys “R” Us Official Website



 

 

クリスマスのプレゼントを、子どもと親ともに成長と達成感を感じ
ながら選ぶことができるこちらのアプリ。


アプリのリリース初週には5000件のダウンロード。既に数千人の
シンガポールの子どもたちがタスク達成のポイントを稼ぎ始めて
いるのだとか。

そしてその効果も既にあってか、販売のピークシーズンでは
ありませんが、売り上げ27%増の伸びを示したのだそうです。



 

 

クリスマスはもちろん年中おもちゃをねだる子どもを持つ
親たちにとって、とてもありがたいアプリとしてシンガポール
で受け入れられているようです。



 

 


※ニュースソース

※Marketing Interactive
http://www.marketing-interactive.com/toys-r-us-helps-parents-reward-children/

※LBB Online
http://lbbonline.com/news/how-om-singapores-toys-r-us-app-is-getting-kids-to-do-their-chores/

※Digital Market Asia
http://www.digitalmarket.asia/2015/11/toys-r-us-gets-kids-to-do-their-chores-with-new-mobile-app/

※Task For Toys
http://tasksfortoys.com/

※Best Of Ogilvy Asia
http://bestofogilvy.asia/project/toysrus-tasks-for-toys/

 

 

 


■編集後記■


 

読者の皆様、こんにちは。

 

スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

 


先月末に24000mの水泳というタスクを達成して以来、しばらくプール
から足が遠のいていた私ですが、およそ3週間ぶりにプールへ行って
泳いできました。


先月、なるべく短期間で設定されたゴールを達成しようとしていた
時には、期間最後の方ではプールへ行くのも、泳ぐのもどちらも
もう嫌になりかけ、身体にも疲労がたまり悲鳴をあげていました。


が、今日の久しぶりのスイム。



やっぱり楽しいですねー。



 

久しぶりなので、身体が泳ぎを覚えているのか少々不安もありましたが、
以前よりも心なしかスムーズにそして早く泳げるようになっていたような。



 


「やらなければいけない!」と思うとしんどいですが、同じことを
やっても楽しめるとそのしんどさも軽減されるのですよね。

 

来週からは定期的な水泳をまた復活させたいと思います。


 

 


※にっぽんの熱いマーケターの連載コラム、アメリカの旬なマーケティング
ニュースをタイムリーにお届け。

『にっぽんのマーケター』

http://nipponmkt.net/