カールスバーグ、アムネスティ・インターナショナル他。イギリス発、2015年の屋外広告TOP10 | 【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

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ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

 ■今号のスゴい★PR事例■

 



カールスバーグ、マクドナルド、アムネスティ・インターナショナル他。
イギリス発、2015年の屋外広告トップ10
|スゴい★PR《世界のマーケティング最新事例》

 


 


読者の皆様、こんにちは。


 

今回は2015年の振り返り第一弾として、イギリスのマーケティング・
キャンペーン関連情報サイト、"Campaign UK"で発表された、
2015年イギリスの屋外広告トップ10
をご紹介したいと思います。


 

第1位に輝いたのは、スゴイ★PRでもその取り組みをご紹介していた
あのブランドでした。

 

 
Picture:Screen shot from Campaign UK




 

それでは、10位から順にご紹介してまいります。



 

 

<第10位>
Whyte & Mackay
‘lion’


 

 
Picture:Screen shot from The DRUM



 

10位にランクインしたのは、アイリッシュウィスキーブランド
"Whyte & Mackay/ホワイト&マッカイ"
です。



消費者調査で、ブレンドウイスキーを選ぶ際には、リッチな味わいが
ありながらスムーズな飲み口であることがモチベーションとなるという
結果を得た同ブランド。


消費者のブレンドウイスキーに対して持っているイメージを変えようと、
著名な動物写真家を起用し、ライオンをメイン素材に採用。


驚くほどスムーズというキャッチコピーと共に世に送り出しました。


 

http://www.whyteandmackay.com/




 


<第9位>
Amnesty International
'the-really-big-and-far-reaching-ad-campaign-they-never-really-wanted-you-to-see’



 
Picture:Screen shot from The DRUM



9位にランクインしたのは、国際的な人権団体、"Amnesty International/
アムネスティ・インターナショナル"
です。

一見すると、人権団体が「武器や銃の展示会」を宣伝しているのかと
驚きますが、実はひねりの効いたパロディ!


イギリス政府がバックアップし例年開催されているこの展示会で、実は
過去数回にわたり、違法な武器・銃火器なども展示、販売されていた
こともあるという事実も暴露しています。


 

動画バージョンですとよりわかりやすいのでこちらも是非。



" Welcome to the London Arms Fair  "

https://youtu.be/uhCatmIspr8



 

https://www.amnesty.org.uk/




 


<第8位>
Domestos
‘holiday’s over’


 

 
Picture:Screen shot from AD WEEK

 
Picture:Screen shot from AD WEEK

 
Picture:Screen shot from AD WEEK




 

8位にランクインしたのは、ユニリーバの家庭用掃除用品ブランド
"Domestos/ドメストス
"。




バンコクのCGIスタジオ"Illusion"に依頼して生み出された、こんな
気持ちの悪いキャラクターは広告上で見たことはない・・・という
レベルの3作品。



雑菌たちが、セルフィーを撮り、カクテルを飲み、海で泳ぐ姿から、
「雑菌たちにホリデーが到来すると、私たちのホリデーは終わって
しまう/HOLIDAY'S OVER」というキャッチコピーが素材に絶妙に
マッチしています。


 

http://www.domestos.co.uk/




 


<第7位>
Lucozade
‘find your flow’



 

 
Picture:Screen shot from AD WEEK




 

7位にランクインしたのは、エナジードリンク・スポーツドリンク
ブランドの"Lucozade/ルコゼード"




商品が持っていた、「二日酔いの時に飲むドリンク」というイメージ
からの脱却を図り、「毎日の忙しい生活の中で、トップパフォーマンス
を出したい時に飲むドリンク」というポジショニングを得ようとしていた
同ブランド。


"find your flow"というキャッチコピーとともに、ロンドンの主要地下鉄駅
に屋外広告を設置し、さらに利用客でごった返す駅から最速で抜け出す
道順を示すサインを掲示しました。

 

同テーマのTVCMはこちら。

 

" Find Your Flow   "

https://youtu.be/nMBaVlM4Go0

 

http://www.lucozade.com/



 

 

<第6位>
McDonald’s
‘emojis’



 
Picture:Screen shot from Campaign UK



 


Picture:Screen shot from Prime sight




 


6位にランクインしたのは、マクドナルド


絵文字を使って、マクドナルドの商品が私たちに与えてくれる
ハッピーパワーを表した広告が話題になりました。

 

https://www.mcdonalds.co.uk/ukhome.html



 


<第5位>
Mr Kipling
‘Easter is better with cake’


 
Picture:Screen shot from Campaign UK



 


5位にランクインしたのは、イギリスで人気のスイーツブランド
"Mr Kipling/ミスター・キップリング"。



"life is better with cake/ケーキがある人生はもっと素敵"
というブランドキャッチコピーを掲げるキップリング。


商品でその時々のイベントに合わせたモチーフを作って広告の
素材として使用するのが定番になっています。



 

イースターバニー以外にもこんなものも。


 
Picture:Screen shot from J.WALTER THOMPSON LONDON

 
Picture:Screen shot from J.WALTER THOMPSON LONDON


 

http://www.mrkipling.co.uk/



 

 


<第4位>
Three
‘#MakeItRight’




 
Picture:Screen shot from Campaign UK


 

第4位にランクインしたのは、イギリスの携帯電話キャリア"Three/スリー"。


マペットキャラクターのJackson/ジャクソンをメインキャラクター・
ブランドスポークスマンに据え、"#makeitright/物事を正しくしよう"
というキャンペーンを展開しました。


競合携帯キャリアと比べて勝るポイントを消費者に訴求するキャンペーン
内容でしたが、街に設置されたジャクソン像の周りでは無料wifiサービス
が提供されたり、バス停での無料バッテリーチャージなどを実施しました。


 

http://www.three.com/



 

 

<第3位>
Women’s Aid
‘look at me’


 
Picture:Screen shot from AD WEEK



 


ここからはトップ3のご紹介です。



まず第3位にランクインしたのは、女性と子供の権利、暮らしを守り、サポート
している団体、"Women's Aid/ウィメンズエイド"
です。


女性に対する家庭内暴力の撲滅を呼びかけるため設置されたこちらの屋外広告。

顔認識システムを採用し、より多くの通行人がこのビルボードを見るほど、
広告上の女性の顔のあざが薄くなるという仕掛けが施されていました。

 

" Look At Me: Women's Aid interactive billboard  "

https://youtu.be/wEybVOerb9Q




https://www.womensaid.org.uk/

 



 

<第2位>
Conservative Party
‘pocket Miliband’



 
Picture:Screen shot from Benedict Pringle




 

そして第2位となったのはこちら、イギリス保守党が選挙戦前に
公開した政党ポスター
です。



スコットランドの著名な政治家で前SNP(スコットランド国民党)
の党首でもあった、Alex Salmond/アレックス・サモンド氏の
胸ポケットから、競合政党であるイギリス労働党の党首、
Ed Miliband/エド・ミリバンド氏がのぞくこちらの画。

今年行われた総選挙を前に、労働党に投票し彼らが政権を奪取
すると、関係が深いとされているSNPの影響も、イギリスの政治
に及んでくることになることを風刺しています。



https://www.conservatives.com/




 

 

<第1位>
Carlsberg
‘probably the best poster in the world’



 
Picture:Screen shot from AD WEEK




そして栄えある第1位に輝いたのは、ビールブランド"Carlsberg/
カールスバーグ"
がロンドンに設置したこちら。


”無料で生ビールが飲めるビルボード"



 

こちらの取り組みは、以前ご紹介したことがありますので、
詳しい内容はそちらをご参考ください。


→「飲める」屋外広告がトレンドに!?コカコーラに引き続き、ビールが飲める看板がロンドンに登場!
http://nipponmkt.net/2015/04/16/sugoipr-96/



 

http://www.carlsberg.co.uk/




 


いかがでしたか?
皆さんのトップ10にはどのような屋外広告が並ぶのでしょうか?




 


 

※ニュースソース

※Campaign UK
http://www.campaignlive.co.uk/article/top-10-outdoor-ads-2015/1376149

※The DRUM
http://www.thedrum.com/news/2015/09/21/whyte-and-mackay-surprisingly-smooth-ad-challenges-perceptions-blended-whisky

※The Stable
http://www.thestable.com.au/tag/the-really-big-and-far-reaching-ad-campaign-they-never-really-wanted-you-to-see/

※Agency Spy
http://www.adweek.com/agencyspy/grey-london-lucozade-want-you-to-find-your-flow/90631

※J.WALTER THOMPSON LONDON
https://jwt.co.uk/work/life-is-better-with-cake

※Marketing Magazine UK
http://www.marketingmagazine.co.uk/article/1337266/watch-behind-womens-aids-look-me-interactive-billboard-campaign

※Huffington Post UK
http://www.huffingtonpost.co.uk/2015/03/09/tory-election-billboard-poster_n_6829466.html

 


 

 


■編集後記■


 

読者の皆様、こんにちは。

 

スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

 

クリスマスがいよいよ来週に迫ってきましたね。


プレゼントの準備、ケーキの手配、ディナーの予約など、様々な計画と
段取りは済まされましたか?

 

クリスマスが一年でも一番大きなイベントと言っても過言ではない
アメリカ。


子どもさんの学校で、コミュニティで、職場で、友達同士でなど、
様々なシチュエーションでクリスマスパーティーや、クリスマスに
ちなんだイベントも開催されます。

 

そうした集いやイベントの場に出かけるとき、どんな服装をすれば
良いのでしょうか。

サンタクロースやトナカイの着ぐるみではないとしたら・・・

 


Ugly Christmas Sweater


「ダサいクリスマス柄のセーター」です。

 


一昔前は、こんなのを着ていると憐みの目で見られていたのですが、
昨今このダサいセーターがなかなか熱いのです。


しかも、ダサければダサいほど良い!といった具合です。

 


赤や緑など原色地のセーターに、かわいくないトナカイやサンタ、
白熊やペンギン、メリークリスマスの文字などが堂々と刺繍
されたようなセーター。

 


普段は、いかにクールなアイテムを見つけるかに没頭する
ショッピングですが、この時ばかりは真逆。

 

一年でもひときわユニークなファッションバトルが見られるのが
クリスマスでもあります。

 

いかがでしょう?
今年のクリスマスは、「ダサさ」を競ってみては。

 

 


※にっぽんの熱いマーケターの連載コラム、アメリカ&世界各国の旬な
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『にっぽんのマーケター』

http://nipponmkt.net/