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【スゴい★PR】PRの本場アメリカ発 最新情報&事例

今、戦略的にPRに取組む企業が売上を伸ばしている!
ということでPRの本場アメリカを主に海外メディアに取り上げられた最新PR事例を中心にブランディングやマーケティングの成功(時には失敗)事例をお届けしています。

■今号のスゴい★PR事例■

 


 


マレーシア発。7団体が参加のCSR活動。
家を建てるチャリティー"Kongsi Home Project"
|スゴい★PR《世界のマーケティング最新事例》


 


 





読者の皆様、こんにちは。



 

今回は、マレーシアで複数の企業・団体が連携して展開しているチャリティー活動についてご紹介したいと思います。



 

 
Picture:Screeen shot from Maxis Official Youtube Video


 


" Kongsi Home Project "


 

と名付けられたチャリティー活動の推進役となっているのは、1993年に設立されたマレーシアのコミュニケーションサービスプロバイダーの

 


" Maxis/マクシス "

 

です。



 

 

Picture:Screeen shot from Maxis Official Website


※Maxis official website
http://www.maxis.com.my/en/personal/whats-new.html



 

クアラルンプールに本社を置く同社は、マレーシアにいち早く4G LTEネットワークを導入した過去を持つなど、同国のテレコミュニケーション、ブロードバンド業界の有力企業として知られています。


 

そして、今回同社が考え付いたチャリティー活動を実行にうつすのが、世界中に4500以上もの支援者(団体・企業)を持ち、20か国以上の人々がボランティアとして参加している、インターナショナルな非営利団体の、


 

" Epic HOMES / エピックホームズ "


 

です。




 
Picture:Screeen shot from Epic HOMES Official Facebook Page


※Epic HOMES Official Website
https://www.epichome.org/



 

Extraordinary People Impacting Communityの頭文字をとってEPICと名付けられた同団体は2010年に設立。

家やシェルターを必要とするマレーシアの人々のために、マレーシア国内だけでなく世界各地の個人や団体から寄付や支援を受けながら、マレーシアのコミュニティに家を提供しています。


 


Kongsi Home Projectは両者がタッグを組んで、去る1月27日からスタートし、この3月31日までの間、よりたくさんの家を必要とする人に提供してプロジェクトを成功させるための寄付を、広く募っています。




 

そして、このプロジェクトに賛同し、協働しているさらに5つの企業というのがこちら。


 

" Lazada "
" ZALORA "
" GEMFIVE "
" Rakuten "
" HappyFresh "



 


 
Picture:Screeen shot from MIS Asia



 

楽天の名前があることからお気づきかもしれませんが、上記の5社はいずれもEコマース、オンライン商取引・ショッピングを展開している事業者です。


 


合わせて7つの団体が協働している今回のチャリティー活動ですが、プロジェクトのゴールは、67家族のために家を建てること。

換算すると、およそ700万人いるとされるマレーシアのオンラインショッパーのうち5%の人が、一人8マレーシアリンギット(約1.91米ドル)ずつ寄付をすることで達成できるのだそうです。



 


寄付を集める仕組みは簡単。



上記5つのウェブサイトにアクセスして買い物をするユーザーで、有効なクレジットカードさえあれば、マレーシア国内ならず世界の誰でも参加することが可能です。

 

 
Picture:Screeen shot from Tech Attack



 

チャリティーに賛同するユーザーは、水道蛇口や窓、くぎ、ドアノブなど、家を建てるために必要な材料を一つ8マレーシアリンギットを支払うことで購入することができます。





 
Picture:Screeen shot from Tech Attack




そして、ユーザーが購入した材料が、エピックホームズへと届けられ、これまたボランティアなども含め活動に賛同する人々によって家が建てられるというわけです。


 


Konsi Home プロジェクトの背景と仕組みがわかる動画はこちら。


" Maxis Kongsi Home: Building Hope One Home at a Time     "


https://youtu.be/IlGdQ01JiyI



 


現時点では、残念ながらまだまだ目標達成までの努力が必要という状況のようですが、期間終了まで残り1ヶ月弱。



 

 
Picture:Screeen shot from Maxis Official Website



 

より広くこのチャリティー活動が知られ、一人でも多くの賛同者が生まれることを願いたいところです。

 

 

 


※ニュースソース


※Campaign Asia
http://www.campaignasia.com/BlogEntry/406232,Maxis+wants+online+shoppers+to+help+build+Epic+homes.aspx

※TECK ATTACK!
http://www.techattack.my/maxis-kongsi-home-project/

※MIS ASIA
http://www.mis-asia.com/tech/industries/maxis-out-to-mark-chinese-new-year-in-malaysia-by-crowdfunding-new-homes/

※mobile 88
http://www.mobile88.com/news/local/thumbs-up-for-maxis-kongsi-home-project-initiative/

 


 


■編集後記■


 

読者の皆様、こんにちは。

 


スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

 


3月に入り、日中の気温がぐんぐんと上がって一気に春めいてきました。


 

日本では今日は桃の節句、お雛祭りですね。


このお雛祭り、起源は古来中国の上巳節にあり、元々は「上巳(じょうし・
じょうみ)の節供」といわれていたのだとか。



女の子のお子さんがいらっしゃるご家庭では、今日はちらし寿司や菱餅、
おひなあられなどを食べて、節句をお祝いするのでしょうか。

 


さて、気温が春めいてくると外で見かけるようになるのが、半袖姿。


私には、到底まだまだ寒いと感じるこの気温ですが、体温が高いのか、
体感温度の違いなのかはわかりませんが、アメリカの方々が半袖に
なるのが早いこと、早いこと。


走ったり、スポーツをしているわけでもないのです。


ただ、どこかへ行くのに歩いていたり、のんびり犬の散歩をしている
だけだったりするのですが、すでに半袖。


彼らは、ビーチで海水浴を始めるのもとっても早いのですが、このあたりの
感覚(体感)の違いは、いつまでたっても不思議です。

 


ぽかぽか陽気でうららかな午後。

皆様、素敵にお過ごしくださいね。

 

 


※にっぽんの熱いマーケターの連載コラム、アメリカ&世界各国の旬な
マーケティングニュースをタイムリーにお届け。

『にっぽんのマーケター』

http://nipponmkt.net/


 

■今号のスゴい★PR事例■



 


イギリス発。
ロイヤルファミリーの母の日のプレゼントとは?
ザ・ボディショップのコミカルな動画が話題に
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読者の皆様、こんにちは。


 


タイトルをご覧になって、


 

「え、もう母の日の話題?」

 


と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。


 


 
Picture:Screeen shot from MARINA HARBOR


 


アメリカや日本では、5月の第二日曜日をその日としていますが、実は世界各国でこの日付は異なっているのです。


 

例えば、エジプトやサウジアラビア、ヨルダンなどは3月21日に、5月の第一日曜日に祝うのは、ハンガリー、ポルトガル、スペインなど、そして5月の最終日曜日に祝うのは、フランス、スウェーデン、モロッコ。



その他にも、2月に実施する国、12月に実施する国など本当に様々です。


 

 


そして今回ご紹介する、" The Body Shop/ザ・ボディショップ " は、イギリス生まれの自然派化粧品・コスメブランド


 

 
Picture:Screeen shot from Manchester Evening News


※The Body Shop official website
http://www.thebodyshop.co.uk/


 

 

同社のあるイギリス及びアイルランドの母の日は、イースター・サンデーの2週間前の日曜日に行われています。
(ちなみに、日付を計算する元となるイースターの日にち自体が毎年変わるため、それに連動して母の日も毎年変わります。)

 

さて、今年の母の日が3月6日に迫ったイギリスでは、その贈り物選びや準備も本格化しています。


私たちが母の日の贈り物として思いつくものは、カーネーションなどに代表されるお花やメッセージカードですが、例えばロイヤルファミリーの方たちは、どのような母の日を過ごしているのだろうと不思議に思ったことはありませんか?

 

そんな疑問に答えてくれそうなある動画が、2016年の母の日に合わせてザ・ボディショップから発信されました。

 


 
Picture:Screeen shot from The Body Shop UK Official Video


 


同ブランドの新コレクション、" British Rose " をアピールしているこちらの動画には、イギリス王室の面々が登場しています。



 

 

ある昼下がり、お庭でくつろぐエリザベス女王やキャサリン妃。

 

 
Picture:Screeen shot from The Body Shop UK Official Video


 
Picture:Screeen shot from The Body Shop UK Official Video




 


そしてお庭にある花壇では、チャールズ皇太子がせっせとバラの手入れをしています。


 


 
Picture:Screeen shot from The Body Shop UK Official Video



 

そう、チャールズ皇太子自ら育てたこの素敵なバラをブーケにしてエリザベス女王に母の日の贈り物としてプレゼントしようとしていたのです。


しかし、ちょっと目を離したすきに、女王の愛犬のコーギーたちがなんと花壇をめちゃくちゃにしてしまいました。



 
Picture:Screeen shot from The Body Shop UK Official Video



 

がっくりと落ち込むチャールズ皇太子を慰め、寄り添うカミラ夫人。


 


 
Picture:Screeen shot from The Body Shop UK Official Video



 


当初の計画を台無しにされてしまったチャールズ皇太子ですが、そこへザ・ボディショップが救いの手を差し伸べます。


先述の新コレクション、" British Rose "のアイテムを、ちょっとかわいそうな姿になってしまいましたが、自身が育てたバラとともにエリザベス女王にプレゼント。

 


 
Picture:Screeen shot from The Body Shop UK Official Video


 


女王も喜んで、一件落着となりました。



 

それにしても、出演者の皆さん、本物のロイヤルファミリーにあまりにそっくりで驚きますよね。


 

 

ちなみに、メディアをよく賑わせることの多かったやんちゃで知られたハリー王子だって出てきています。


 

 
Picture:Screeen shot from The Body Shop UK Official Video



 


前をはだけた白シャツに、ユニオンジャック柄のパンツ姿で画面を横切るハリー王子。キャラクターを捉えていますよね。

 


 


とってもコミカルにイギリス王室の母の日を描いたザ・ボディショップの動画全編はこちらからどうぞ。


 


" The Body Shop Mother’s Day 2016: British Roses for HM 'The Queen'    "


https://youtu.be/VecBMsBiJ8E

 

 

 

 

※ニュースソース


※Brand Republic
http://www.brandrepublic.com/article/prince-charles-laments-ruined-roses-body-shops-mothers-day-spoof/1385251

※Daily Mail UK
http://www.dailymail.co.uk/femail/article-3464287/Hilarious-spoof-video-sees-Charles-trying-produce-perfect-Mother-s-Day-bouquet-queen.html

※Campaign Live UK
http://www.campaignlive.co.uk/article/prince-charles-laments-ruined-roses-body-shops-mothers-day-spoof/1385251

※PR Week
http://www.prweek.com/article/1385285/watch-prince-charles-laments-ruined-roses-body-shops-mothers-day-spoof

 

 

 


■編集後記■



 

読者の皆様、こんにちは。

 



スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

 



2月も残すところあと数日となりました。



毎年、1月から3月は、「いく」「にげる」「さる」と言う通り、
時間の経過がいつもより一層早く感じますが、読者の皆様は
いかがですか?



ここ数日、冬の寒さが戻ってきていましたが、外を歩けば菜の花や
梅の花が咲き、そこここに春の気配も感じられるようになって
きましたね。



皆様の周囲では、どんな春の気配が感じられますか?

 


ひどくなってきた花粉症と身体のアレルギー反応から季節の変化を
感じるという方も多いのかもしれませんね。

 



残念ながらこの後午後は雨の予報になっていますが、それぞれの
皆様にとって素敵な週末と、2月の締めくくりとなりますように。

 

 

 

※にっぽんの熱いマーケターの連載コラム、アメリカ&世界各国の旬な
マーケティングニュースをタイムリーにお届け。

『にっぽんのマーケター』

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■今号のスゴい★PR事例■

 


 

75%超のオーストラリア人が夕食に変化を望んでいる!
調査結果を受けて国民を啓蒙する豪マスターフーズ
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読者の皆様、こんにちは。

 



突然ですが、昨日の夕食はどこで誰と何を食べましたか?


そして、その夕食の時間は楽しいものでしたか?


 


 

 



お付き合いの食事会だったという方、友人と外で食べたという方、
一人でオフィスで食べたという方、自宅で家族で食卓を囲んだという方、
それぞれに様々な夕食のスタイルがあったことと思います。



 

食事をバランスよく、健康的に、またできることなら楽しくとりたいと
思っている人が多いと思います。

しかし、時間に制約もあり、また一人一人の生活スタイルも多様化している中で、
家族や親しい人とともに満足度の高い食事をとることは、多くの人にとって
難しいことになっているのも現実のようです。


 

 

そんな夕食の実態が、オーストラリアで行われた調査で判明しました。


 

調査を主導したのは、オーストラリア、ニュージーランドで食料品・調味料などの
製造販売を行っている、

 

MasterFoods/マスターフーズ


 

です。


 

 
※MasterFoods写真01
 

※Master foods official website
http://www.masterfoods.com.au/



 


同社はもともとルイスファミリーによって1949年にオーストラリアで創業、
その後1967年に、米巨大企業Mars, Incorporated/マーズ社の傘下となり、
現在では、オーストラリア・ニュージーランドで展開している食品・調味料
のブランドネームとして存続しています。



 

そして同社が先日リリースしたのが、

 


"Lifting the Lid on Dinnertime"


 

という名のオーストラリア人のディナーに対する認識や実態について調査を行った
報告書です。


 

 
※MasterFoods写真02




 

ウェブ上でも66ページにわたるPDFで公開されているこちらの調査は、2015年9月に
オーストラリアの単身世帯、ファミリー、カップル、ハウスシェアなど様々な
環境に暮らす18歳から64歳の1506人に対して行われました。


 

その結果判明したいくつかの調査結果は以下の通りです。

 


・夕食は家族や大切な人とつながりを深くする最も重要な活動である・・・78%

・毎日家族や友人と夕食をとっている・・・35%


・過去1週間に一度以上は家族や友人と手料理の夕食を食べた・・・46%

・週に一度か二度以上は、手料理の夕食をつくる・・・73%

・週に一度も手料理の夕食を作らない・・・27%


・週に一度以上はテレビの前に座って夕食を食べる・・・50%超


・夕食に何らかの変化をもたらしたい・・・75%超


 


調査結果からは、家族関係、友人や大切な人との人間関係の維持、結びつきと
相互理解をより深めるために夕食は最重要のファクターであると認識している
オーストラリア人が多いのですが、それと同時にまた現状に満足している
わけではなく、何らかの変化を起こしたい、改善したいと意識している人が
多数いることがわかります。



 

そして、この結果を重要視したマスターフーズでは、


 

" #MakeDinnertimeMatter "


 

と名付けた啓蒙キャンペーンをスタートさせました。


 

 
※MasterFoods写真03




 

そこでキャンペーンのメインコンテンツとして制作したのがこちらの動画でした。



 


" Who would you most like to have dinner with? | #MakeDinnertimeMatter | MasterFoods   "


https://youtu.be/2wfbY3i4FY0




 

動画はあるインタビューを行った場面を編集して構成されています。


 

まず登場するのは何組かの夫婦(カップル)。




インタビュアーは彼らに、


「もし、地球上の誰かと(生死は不問)夕食を共にできるなら誰を選ぶか?」



と質問します。





すると、「カイリー・ミノーグ」、「マリリン・モンロー」、「キム・カーダシアン」、
「ジャスティン・ビーバー」など著名人の名前が口々に出てきます。

 



その後、別室でモニターを眺める彼らの前に登場したのは、彼らの子どもたち。

そして同じ質問を子どもたちにも投げかけます。


すると、両親たちとは全く違った回答が飛び出すのです。



「ママとパパ」

「おじいちゃん、おばあちゃん、いとこや親せきも含めた家族みんなで」

「セレブリティを選ばないといけないの?・・家族とがいいな」

 


 


観終わった後に、家族や大切な人と夕食をともにしたいという思いが
素直に生まれてくるこちらのキャンペーン動画。

2月8日の公開から、72万7千回を超える再生回数となっています。

 


 

 

 

※ニュースソース


※Campaing Brief
http://www.campaignbrief.com/2016/02/masterfoods-says-makedinnertim.html#more

※Bandt
https://www.bandt.com.au/marketing/adorable-masterfoods-ad-asks-kids-who-they-most-want-to-have-dinner-with

※The Stable
http://www.thestable.com.au/clemenger-bbdo-show-parents-that-kids-makedinnertimematter/

※The observer
http://www.gladstoneobserver.com.au/news/how-technology-killing-our-most-precious-moments/2931314/

 


※写真出典(記事内掲載順)


※MasterFoods写真00
Picture:Screeen shot from MasterFoods Official Facebook

※MasterFoods写真01
Picture:Screeen shot from Pinterest

※MasterFoods写真02
Picture:Screeen shot from MasterFoods Australia Official Website

※MasterFoods写真03
Picture:Screeen shot from MasterFoods Official Facebook

 

 


 


■編集後記■


 

読者の皆様、こんにちは。

 


スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。


 


今回は、「夕食」にまつわるトピックスをオーストラリアからご紹介
しました。


食習慣の変化や家族のライフスタイルの変化に迷い、また疑問を感じ、
改善したいと思っているのは、日本だけではないようですね。

 

私自身も、実は夕食を一人でとる頻度がかなり高いのですが、
それだけに、家族や友人と食卓を囲める夕食はとてもありがたく、
またその満足度の高さから、改めて重要性を認識します。


食卓に上がっているものなんて、突き詰めた話なんでもよくて、
誰と一緒に、どんな時間(雰囲気)を共有できているのかが
大事なんですよね。


 


たまには、議論や重たい空気が食卓にあがってしまうこともありますが、
今回の調査結果や動画を見て、自分からそんな空気を持ち出すのは
なるべく控えようと思いました。

 


今夜の夕食を、皆さんは誰と、またどんな風にとりますか?

 


 


※にっぽんの熱いマーケターの連載コラム、アメリカ&世界各国の旬な
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■今号のスゴい★PR事例■

 


 

アジア発。"LOVE/愛"の解釈はブランドそれぞれ。
バレンタインに絡めたプロモ4事例
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読者の皆様、こんにちは。

 

前回のトピックスに続き、今回はバレンタインで盛り上がる2月にぴったりの、「LOVE/愛」に絡めたプロモーション4事例を、シンガポール、マレーシア、インドからご紹介したいと思います。


 

 

1) Degussa (Singapore)


 

まずご紹介するのは、純金やシルバー、希少金属の取引やそれらを
利用した商品を取り扱っている、ドイツの"Degussa"がシンガポールで
行っているプロモーションです。



 
Picture:Screeen shot from Degussa Goldhandel official Youtube Channel

 

 

実は、Degussaは3か月ほど前にシンガポールのオーチャードロード沿いに
アジア初出店となる旗艦店をオープンさせたばかり。

そこでこのバレンタインの贈り物として、同社の金製品を選択肢を
シンガポールの人にアピールしようと、


"True love is made of gold/真実の愛は金でできている"


 

といったキャッチフレーズとともに、金の延べ棒をモチーフにした
広告素材を、印刷・オンライン両メディアに登場させています。

 

 
Picture:Screen shot from mumBrella



 
Picture:Screen shot from mumBrella



 
Picture:Screen shot from mumBrella



 
Picture:Screen shot from mumBrella



 

「愛は金なり」と言ってしまうのも少々さみしい気もしますが、すぐに
なくなるバレンタインの贈り物と比較すると、確かにゴールドは、
変質せずに、価値も大きくは変わらず、長く持ち続けられるという
点では、「永遠の愛」の証として特別な人に贈ろうというメッセージは
的を得ています。


 

※Degussa Official Website
http://www.degussa-goldhandel.de/


 

 


2) Malaysia Airlines (Malaysia)


 

続いては、マレーシア航空の取り組みをご紹介します。

 

 
Picture:Screen shot from LOGOK


 


昨年発生した、MH370便とMH17便の2件の航空機事故の後、
その経営の立て直し、信頼回復、そしてブランドイメージの
刷新に取り組んでいる同社。



半年前には、新しいマーケティングディレクターCharles McKee氏を起用、
また時期を同じくして広告代理店も新しくしていました。



そんな新たなチームによる今年のバレンタインのアプローチでは、マレーシア
国内のカスタマーをターゲットにした、センチメンタルなコマーシャルが
制作、使用されています。


 


 
Picture:Screen shot from Malaysia Airlines Official Video


 

それが、こちらの動画。


 

" Layers of Love - #kasihberlapis #sayangsikabis   "


https://youtu.be/QeG6rJwoSY0


 

傷心の若い女性が、母親の下へマレーシア航空を使って帰省。
ケーキ作りを一緒に楽しみながら、傷ついた心を癒しているところへ、
傷心の原因となっていた女性の彼が現れ、無事に仲直りするという
内容です。


少し前には、Chinese New Year(中国の新年)に合わせて、次のような
コマーシャルも制作していた同社。

 


" Sweetness of Sacrifice - #kalendarbudu - Chinese New Year 2016    "


https://youtu.be/LFFHF2eUpDM


 

いずれのコマーシャルも、


"HOME

NO DISTANCE TOO FAR

Bringing you closer to home with ocer 150 flights daily within Malaysia"



 

というメッセージで締めくくられていて、家族や大切な人との距離を縮めてくれる
のがマレーシア航空なのだという、家族を大切にしたいという同社の姿勢を表現しています。


 


※Malaysia Airlines Official Website
http://www.malaysiaairlines.com/my/en.html


 

 


3) IKEA (Singapore/Malaysia/Thailand)


 

続いては、イケアがシンガポール・マレーシア・タイの3か国で展開している
コミカルなバレンタインデーのプロモーションをご紹介します。


 

 
Picture:Screen shot from Thai-Austrian Technical College



 


‘Love is complicated, Ikea is simple’


「愛は複雑だけれども、イケアはシンプル」

 

というキャッチコピーとともに、"IKEA Love Manual"なる一連の
広告物をリリースした同社。

なかなかユニークなクリエイティブがこちら。


 


 
Picture:Screen shot from mumBrella



 
Picture:Screen shot from mumBrella



 
Picture:Screen shot from mumBrella



 
Picture:Screen shot from mumBrella



 
Picture:Screen shot from mumBrella



 


イケアの商品を使って、男女間のトラブルを解決するマニュアルに
なっています。

皆さんが最も好きなマニュアルはどちらですか?



 

※Ikea Singapore
http://www.ikea.com/sg/en/



 

 


4) amazon (India)


 


最後にご紹介するのは、アマゾンインディアの取り組みです。


 

 
Picture:Screen shot from mumBrella



 


同社はバレンタインデーを前に、"Endless love"、終わりなき永遠の愛を
テーマとしたショートフィルムを公開
しました。

 


 
Picture:Screen shot from mumBrella


 


フィルムでは老いた男性によるナレーションが流れ、自身の古い思い出を回想しながらある準備をしている一人の男性が映し出されます。


 

" #celebratingendlesslove   "


https://youtu.be/CdIYqyC94Xs


 

この男性は、彼の最愛の女性シンシアとの出会いからプロポーズ、結婚。幸せな日々を回想しているのでが、その途中にドアベルがなりアマゾンからの小包が届きます。

男性は、彼女を失ってからもずっと、毎年バレンタインには、彼自身はドレスアップをして、彼女の写真の前にカードを飾り、プレゼントを置き、そしてプロポーズの時に歌った曲を彼女のためにまた歌っているのだそうです。


そして結婚してから、63年と8カ月と6日が経過しても彼のシンシアへの愛は変わっていないことを表現しています。


 


バレンタインデーにぴったりのロマンチックなアプローチですね。

 


※Amazon India
http://www.amazon.in/

 

 


 

 

※ニュースソース

※mumBrella
http://www.mumbrella.asia/2016/02/true-love-is-made-of-gold-degussa-tells-singaporeans-as-valentines-day-approaches/#more-61688

※mumBrella
http://www.mumbrella.asia/2016/02/malaysia-airlines-wonders-if-theres-a-recipe-for-love-in-ad-targeting-domestic-audience/#more-61666

※mumBrella
http://www.mumbrella.asia/2016/02/love-is-complicated-ikea-is-simple-says-furniture-retailer-in-valentines-day-campaign/

※Campaign India
http://www.campaignindia.in/Video/400187,amazon-tells-an-endearing-tale-of-endless-love.aspx

 

 

 


■編集後記■


 

読者の皆様、こんにちは。

 


スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。

 

前回に引き続き、今回もバレンタインに絡んだプロモーション事例を
アジア各国からご紹介しました。


昨日のバレンタインデーを、読者の皆様はどのように過ごされましたか?

 


さて、英語圏ではバレンタインデー限定の英語表現に

 

"Will you be my Valentine?"


もしくは


"Be my Valentine!"

 

意味はどちらも、「私のバレンタイン(=特別な人)になって」という
ものです。


アメリカの映画や、漫画スヌーピーにも出てくる有名なフレーズです。

 


もうすでに恋人同士、夫婦同士なら、シンプルに


"Happy Valentine's Day!"


や、

 

"You're my valentine."

 

=「あなたはは私のバレンタイン(=特別な人)だ。」などでしょうか。

 



今年のバレンタインは終わってしまいましたが、来年のバレンタインカード
に書き添えるメッセージなどにお役立てください。


 

 

 

 

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■今号のスゴい★PR事例■



 


アメリカ発。LOVEあふれる2月に展開中の
化粧品ブランドセフォラ&レブロンのキャンペーン
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読者の皆様、こんにちは。

 

 

2月と言えば、日本ではまず節分、アメリカでは週末に迫った
NFLのスーパーボウル、そして2月14日のバレンタインデー
がイベントですね。





 
Picture:Screen shot from abc News

 


 

日本では、昭和30年代ごろから本格化した女性が男性にチョコレートを
渡すスタイルがポピュラーですが、本命の男性への愛の告白だけでは
なく、「義理チョコ」、「友チョコ」、など欧米諸国とは少々異なった
習慣が定着している他、「逆チョコ(男性が女性にプレゼント)」や
自分へのご褒美として高級なチョコレートを購入する人も増えるなど、
より多様化してきています。

 


さて、世界各地の様々な国でバレンタインは大きなイベントになって
いますが、恋人同士や夫婦、家族が愛を再確認し合う、一年でもとりわけ
ロマンチックな一日となる欧米では、この日ばかりはドレスアップして
デートに出かけたりするカップルも多いようです。


 

そしてそんな日に、多くの女性が気にするのが、ファッションと
メイクアップですよね。

より魅力的に、美しく自分を演出しようとするときに効果的なコスメ
と言えば、口紅(リップスティック・グロス)です。




そして個人的に感じたことではありますが、アメリカではマスカラや
アイシャドーなどのアイメイクよりも、口元へのこだわりがより強く
あるように感じます。


 

 

そこで今回は、女性がついつい新しい口紅の色を試したくなるこの季節に
合わせてキャンペーンを展開している、コスメブランドのトピックスを
ご紹介します。


 

 


1)SEPHORA/セフォラ



 


 
Picture:Screen shot from Beauty Mission TV



※SEPHORA Official Website
http://www.sephora.com/



 

セフォラは1970年に創業した、フランスのコスメや香水を取り扱うブランドで。
黒と白のボーダーカラーがトレードマーク。

1997年からは、フランスのLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン傘下に
入っていて、ヨーロッパのみならず1999年にオンライン販売を初めて
スタートさせたアメリカでも人気のあるブランドです。


 

オンラインでコスメを購入できるのは便利ですが、実際に選んだ色が自分の
肌とマッチするのかは、初めてだとなかなか不安なものですよね。

そんな悩みを解決してくれるハイテクアプリをリリースして高評価を
得ているのがセフォラなのです。




そのアプリがこちら。


 

" Sephora Virtual Artist/セフォラバーチャルアーティスト "



 

 
Picture:Screen shot from Drug Store News



 

アプリストアから、"Sephora to go" という公式アプリケーションを
ダウンロードすると、そのコンテンツにこのバーチャルアーティスト
が含まれています。




 

使い方もとっても簡単。


ユーザーがコンテンツを起動し、カメラへのアクセスをOKすると
自分の顔が画面に映し出されます。


すると、"ModiFace"によって開発された技術を利用して自動的に
唇の輪郭を読み取り、ユーザーが選んだ口紅の色を次々と唇へ乗せて
くれる仕組みになっています。


 

 
Picture:Screen shot from Sephora Virtual Artist App Youtube Video




 
Picture:Screen shot from iTunes

 



 

アプリの使い方がよくわかる、チュートリアルビデオはこちらから。



" Sephora Virtual Artist App   "


https://youtu.be/NFApcSocFDM



 


ちなみに、こちらのバーチャル口紅お試しシステムは、携帯だけでなく
パソコンからも、カメラ機能を利用するか、自身の写真をアップロード
することによって使用できるようになっています。


※SEPHORA Virutual Artist Official Wbsite
http://www.sephoravirtualartist.com/



 


ユーザーが試すことのできる口紅の種類は、なんと3000以上!




どの色にすれば良いのか迷った時には、"Compare me"という機能を利用
すると、4色をまとった自分の写真がポップアップ。それをSNSにシェア
したり、メールで送るなどして、友人の意見を聞くこともできるように
なっています。




 
Picture:Screen shot from Sephora Virtual Artist App Youtube Video

 


 

もちろん、気に入ったアイテムがあれば、そのまま買い物カゴへ。



私も実際にアプリを試してみましたが、なかなかの優れもの。ついつい
買い物カゴへアイテムを放り込んでしまいそうになりました。

 

 


 

 

2)REVLON/レブロン



 


セフォラに続いては、レブロンの最新の取り組みをご紹介します。



 


 
Picture:Screen shot from Drug Store News



※REVLON Official Website
http://www.revlon.com/



 


レブロンは、1932年にアメリカで3人の男性によって創業された化粧品
ブランドです。当初はネイルカラーのみを販売していましたが、その後
スキンケア、メイクアップ、香水などへも手を広げ、現在では世界的に
知られるコスメティックの総合ブランドとなっています。



レブロンは昨年から、"LOVE IS ON"というスローガンを掲げて様々な
広告、キャンペーンを展開してきていますが、今月スタートさせたものも
その一環です。




"CHOOSE LOVE"


 

と名付けられた今回のプロモーションでは、現在ブランドの顔を務める
Olivia Wilde/オリヴィア・ワイルド、Halle Berry/ハル・ベリー、
Alejandra Espinoza/アレハンドラ・エスピノサの3美女全てが一度に
登場しています。



 

" #CHOOSELOVE featuring Olivia Wilde   "


https://youtu.be/f3fK8Txz4cI

 

" #CHOOSELOVE featuring Halle Berry   "


https://youtu.be/g-3PIlSPyrQ

 


" #CHOOSELOVE featuring Alejandra Espinoza    "


https://youtu.be/xS45tq5LWJY


 

オリヴィア→ハル→アレハンドラの順で映像を見ると、出会って恋におち、
恋が始まった2人が盛り上がって、そして「I Love You」と告げるという
ロマンスのステージと流れがわかります。



 

そして映像の中の世界だけではなく、実際に恋や愛を求め楽しんで輝く
女性たちを世の中にどんどん増やしていこうと、レブロンはユーザー
参加型のイベントも展開しています。




イベントでは、ユーザーに、投げキッスをする自身の写真(カップルの
写真などでもOK)を特設サイトにアップ、もしくはSNS上にハッシュタグ
#CHOOSELOVE を付けてアップしてもらい、さらにキスを送りたい大切な
相手の人をタグ付けするように促しています。


 


 
Picture:Screen shot from Revlon Choose Love Official Website



※REVLON CHOOSR LOVE / LOVE IS ON Campaign Website
http://www.revlon.com/loveison



 


サイトを見ていると、画面からたくさんの愛が伝わってきてこちらも
幸せな気持ちになります。

 

 

バレンタインに向けて女性を応援し、そしてその気持ちを盛り上げてくれる
2ブランドの取り組みです。

 

 


 

 

※ニュースソース

※Yahoo! Finance
http://finance.yahoo.com/news/revlon-launches-choose-love-campaign-154700373.html

※Drug Store News
http://www.drugstorenews.com/article/revlon-encourages-women-choose-love

※CBS8
http://www.cbs8.com/story/31121597/sephora-launches-virtual-artist-for-the-sephora-to-go-app

※Drug Store News
http://www.drugstorenews.com/article/sephora-pays-more-lip-service-mobile-experience


 

 


■編集後記■



 

読者の皆様、こんにちは。

 


スゴい★PR編集担当の秦泉寺 明佳です。


 


今年もバレンタインの季節がやってきましたね。


日本の店頭にはたくさんのチョコレートが並んでいることと思います。


 

アメリカでは、カードを贈り合うこと、そして男性から女性への花束の
プレゼントがとてもポピュラーなように感じます。

もちろん、チョコレートに限りませんが贈り物をあげたり、ロマンチック
なディナーに出かけたりということもありますが、いずれにせよ、
本文中でも記載していましたが、恋人同士、夫婦同士で祝うことが
ほとんどです。


 


とは言え、最近ではその範囲にとどまらず広くバレンタインを
エンジョイしようという流れも見て取れます。


 

例えば、ペットと。

Valentine’s Day Gifts For Pets — Shop Cute Presents For Your Furry Friends
http://hollywoodlife.com/listicle/valentines-day-gifts-for-pets-toys-dogs-cats-2016-gift-ideas/


 

そして、BFF(ベストフレンド)と。

10 Best Friend Valentine's Day Date Ideas, Since Your BFF Is Your True Soulmate 
http://www.bustle.com/articles/138771-10-best-friend-valentines-day-date-ideas-since-your-bff-is-your-true-soulmate



 

さらには、シングルの人への心遣い。

19 Valentine's Day Cards For Single People To Show You Care
https://www.romper.com/p/19-valentines-day-cards-for-single-people-to-show-you-care-4745

 



 

読者の皆様は、今年のバレンタインはどのように過ごされますか?

 


 

 

 

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