お祭りにいけなかったもみの木/市川 里美
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おいてきぼりになったとしても
『お祭りにいけなかったもみの木』
 市川里美/作 角野栄子/訳
 偕成社

森の中で、もみの木たちがおしゃべりしています。

「クリスマス・パーティーに出たら、どんなドレスを着たい?」って、ひそひそひそ。

私は、お花いっぱいのドレス。

私は、夕やけ色に光るドレス。

私は、七色に光る虹のドレス。

小さなもみの木も自分が着るドレスを想像して、うっとりしています。でも、誰も小さなもみの木にはたずねてくれません。

そんなある朝、車が一台やってきたと思うと、一緒におしゃべりしていたもみの木をぜんぶ、切り倒して、トラックで持っていってしまいました。



「私をおいて、みんなクリスマスのお祭りに行っちゃった。私だけおいてきぼりなんて!」

もみの木はくやしくてしかたありません。

すると、どこからか「あんたはひとりぽっちじゃないよ」という声が聞こえてきました。

一本の年とったもみの木が話しかけてきたのです。やさしい声です。

「おちびさん、あんたはどんなドレスが、きたかったのかい?」

小さなもみの木は嬉しくなって、話し始めました。

でも、「私はおちびさんだから……」とドレスは着られないと思いこんでいます。

それを聞いた、年とったもみの木は

「どんなことはないよ。ねがいをもちつづければ、きっとかなうよ。おちびさんだって……だれだって……」

今度は小さなもみの木が聞きました。「あなたはどんなおしゃれがしたかったの?」

「わたしかい、もう年だから、ゆめをみたってしょうがないよ」

「そんなことはないわ。まっていたら、だれにだって 

ぜったいいいことがあるわ。あたし、そうおもってる!」

小さなもみの木は一生懸命言いました。

お互いに、「絶対、あなたの夢はかなうよ」と励まし合っているんですね。

クリスマスの日。

小さなもみの木と、年をとったもみの木は、どんな贈り物をもらったんでしょうね。



何が起ころうと、願いを持ち続けることができる人は幸せです。
おいてきぼりにされても、なにもかも失ってしまっても

あなたのまわりが空っぽになったら、そこは、新しい何かを入れる「魂の宝箱」。

宝箱にガラクタがつまっていたら、美しい宝石を入れたくても入れられません。

スペースをあけて、待っていましょう。

しずかに待ち続けたら、思いもかけない贈り物が天から降ってくるものなのです。







杉原梨江子と一緒に読みましょ 木の絵本と森の童話-てぶくろの木





















大切なもう一つをなくしたら

『てぶくろの木』

クヌー・ホルスト/作

松村雅子/絵 木村由利子/訳

ブックローン出版




エリーはいつも、手ぶくろをなくしてしまうのです。
ほら、この冬もまた!
せっかくおばあちゃんが赤い手ぶくろを編んでくれたのに。
あなたも覚えがありませんか。
大好きな手ぶくろを片方、なくしてしまった思い出が。
手ぶくろをなくしたほうの手のひらは、手ぶくろをしていなかったときよりも、ずっと冷たい。
エリーだけではありませんでした。お母さんも片方なくして、大あわて。

そんなある夜、月の光の中を、手ぶくろがヒラヒラ飛んでいくではありませんか。

エリーはあわてて追いかけました。

それにしても、どうして手ぶくろが空を飛べるのでしょうか。

あ、鳥です。

てぶくろのなかに、鳥がもぐりこんで、たくさんたくさん、空を飛んでいたのでした。

そして、モミの木に降り立ちました。

そのモミの美しかったこと!

片方だけの手ぶくろが、赤や黄色や青や緑色や、5本指のや、ミトンのや。

クリスマス・ツリーの飾りのように光っていたのです。

鳥たちがエリーに言ったこととは?

エリーは「手ぶくろを返して」と言えたのかな。




ふかふかの毛糸であたたまると、鳥たちは元気になれるのです。
手ぶくろから追い出された鳥はこごえるしかない。
困っている人がいたら、あなたは手ぶくろを片方、差し出すことができますか?













杉原梨江子と一緒に読みましょ 木の絵本と森の童話-ねんにいちどのおきゃくさま




















大好きな人と離れ離れになったあなたに

『ねんにいちどの おきゃくさま』

亀岡亜希子/作

文渓堂




大好きな、大好きな、大好きな人がいるあなたに読んでほしい絵本です。
主人公はオコジョのタッチィ。
友だちは、トムサおじいさんです。
タッチィの毛が真っ白になる頃、トムサおじいさんは町へ出かけて行きました。
クリスマス・イブ、“ねんにいちどのおきゃくさま”を迎える買い物をするために。
あまいお菓子にキラキラ輝くツリ―。タッチィも手伝います。
毎年毎年、トムサおじいさんも、タッチィも、この日を楽しみにしているのです。

ところが、ある秋の日、年をとったトムサおじいさんは町で暮らすために、山を下りてしまいました。
ひとりぼっちになったタッチィ。
ねんにいちどのおきゃくさまのことを「わすれてしまったのかしら、わすれてしまったのかしら」
もうすぐクリスマスがくるというのに、心配でたまりません。
そこで、タッチィは町へおじいさんを探しに行くことにしました。
真っ白い雪のなかを、真っ白なタッツィが、町のあかりをめざして歩き始めます。
モミの木の森から、たったひとりで。
町はにぎやかで、人がいっぱいいました。あちこち探しても、おじいさんは見つかりません。
タッツィは涙をポタポタ落とします。白い毛に、水色の涙がにじみます。
でも、ここでへこたれはしませんでした。
タッツィは、どうしたのかな?



私は、タッツィーのことが愛しくて、愛しくてたまらないのです。

たったひとりで山から下りて、一度も行ったことのない町へ、大切な人を探しに出かけたタッツィー。

雪でおおわれた森から遠い町を見つめるタッツィーの後ろ姿。

トムサおじいさんを見つけられなくて、涙をポロポロ流すタッツィー。

絵本の中に言葉はないけれど、「おじいさん、おじいさん、会いたいよ~、どこにいるの?」って、

心の中で叫んでいるタッツィーの声が聞こえてくるのです。




大好きな友だちと離れ離れになったら、探しに行きたい。
待っていないで、探しに行きたい。
もしも会えなかったら、いちばん楽しい場所を用意して、待っていましょう。
きっと、再び会うことができるはずです。
時間がかかっても、きっと。









杉原梨江子と一緒に読みましょ 木の絵本と森の童話-パセリともみの木

友だちがほしいあなたに

『パセリともみの木』

ルドワィッヒ・ベーメルマンス/作

ふしみみさを/訳 

あすなろ書房




深い、深い、森の中。
きり立ったがけを見下ろすように、モミの木は立っていました。
しっかりと根をはって、しがみついていないと倒れてしまうような場所です。
だから、ほかの森の木々はまっすぐ成長していくのに、このモミの木はねじ曲がり、体をよじらせ、崖のふちをはうように大きくなっていったのです。
ところが、いいこともあるのです。
まっすぐの木たちは、人間にどんどん切り倒されていきますが、曲がりくねったモミの木をほしがる人はいませんでした。
そうして、何代にもわたって、それが繰り返されていくのをモミの木はがけのふちで見守りました。

モミの木はますます大きくなり、青く茂る枝は緑のテントのように地面をすっぽりおおうほどでした。


やがてそこにシカがすみつきました。
シカはモミの木のそばに生える、柔らかなパセリが大好きでした。
シカは子供たちに、パセリを食べなさいといいました。
心やさしいシカは、ほかのどうぶつにもパセリを食べることを教えました。
まるで、人間の母親が子供たちに「体にいいからホウレンソウを食べなさい」と言っているみたいに。

パセリを食べていたシカは年をとっても元気で、「パセリ」とみんなから呼ばれるようになりました。

年老いたシカ、パセリと、もっともっと年とったモミの木は仲良く暮らしました。

モミの木とシカとが寄り添っていると、どっちが木でどっちがシカか、区別がつかないほどでした。

風雨にさらされたモミの枝と、年老いて灰色になったシカの角とが、とてもよく似ていたからです。

そんなある日、猟師が森にやってきます。そして、大きな事件が…!




どっちが私で、どっちがあなたかわからない。
それくらい心が通いあう友だちがいますか?




ページのはしっこに、野の花の絵がひとつずつ書かれています。
なんの花かな? と考えながら、物語を読んでいくと、
最後のページにほら、
「この ほんに でてくる はなの なまえです。」
ナズナ、ワスレナグサ、マツユキソウ、スミメ、キツネノテブクロ、のいちご、オニアザミ…ぜんぶで23もお花が描いてあったんですね。


どんながけっぷちでも、しっかりと根をはっていたら、人は生きていける…。

そんなあなたに、寄り添う友だちも現れる。

年老いたモミの木が教えてくれることが、この絵本にはたくさんあります。


















杉原梨江子と一緒に読みましょ 木の絵本と森の童話-アンデルセン「もみの木」





















あなたは“今”を生きてますか?

『もみの木』

アンデルセン/作

NE・バーカート/絵 中村妙子/訳 

新教出版社

 

モミの木、すぐに心に思い浮かびますか?

円すい形をした針葉樹。つーんとした香りがします。

その香りゆえ、昔、ヨーロッパでは、モミを“悪魔が避けて通る木”と呼びました。

冬至には、森に入って、一本のモミの木=家族の木を見つけ、

家の中央に立てて飾りつけをし、家族みんなが寒い冬を、健康で幸せに過ごせるようにと願いをこめました。

それが、クリスマスツリーの始まり……。


アンデルセンが描いたモミの木は、名もない森のなかで生まれた小さな木。

いつか広い世界に出たいと夢見ています。




「ああ、ぼくもほかの木のように大きかったらなあ!」
「そうしたら、枝をいっぱいにはって、ひろい下界をうえから見おろすのになあ。
 ぼくがもっと大きかったら、小鳥がやってきて枝のあいだに巣をつくるだろう。
 風がふいたら、兄さんたちがするように、そっくりかえって首をふってやるのに。」



モミの木はお日さまの光も、小鳥たちの歌も、木のまわりを飛びはねるウサギやリスも、頭のうえを流れていく朝やけ雲も夕やけ雲も、まったくうれしくなかったのです。

見かねて、日の光が言いました。

「おまえは毎日、すくすくのびているじゃないか。おまえのなかには、わかわかしい、いのちそのものがこもっているんだよ。」

風や露もモミの木をはげましました。

それでも、モミの木にはみんなのやさしさがわかりませんでした。



そんなモミの木も森を出る日がやってきました。

切り倒されて、ついにクリスマスツリーとなったのです。

あたたかな部屋のなか、金色のりんごやくるみ、人形たち、お菓子をつめた袋などで飾り立てられ、モミの木のてっぺんには、金色の星がきらめいていました。

モミの木は幸せでした。

そして……。

モミの木は、モミの木自身が思うような幸せがつかめたでしょうか?

その日が人生最高の日であったと、やがてモミの木は気づくのです。

アンデルセンが贈る、今を生きることのすばらしさを、モミの人生は語ってくれます。




今、この一瞬を生きることを。

今、この一瞬を喜びとすることを。

あなたのなかにすでにもう、

かがやく“いのち”そのものがこもっているのだから。

















杉原梨江子と一緒に読みましょ 木の絵本と森の童話-12月 モミの木


























わたしたちの魂は、転生のまえには 

大きなモミの木に降り立ち、羽根を休めると

シベリアの神話にあります。

2010年の終わりをしめくるこの月。

あなたの魂にやすらぎをくれる、モミの木の絵本を集めました。

新しい年を清らかな魂で迎えるために。

悲しみも憎しみも、後悔も孤独も

すべてを浄化して

まっさらな一年をはじめましょう。

2010年に、感謝をこめて……。












杉原梨江子と一緒に読みましょ 木の絵本と森の童話-ざぼんじいさんのかきのき



















よくばりなあなたの未来がわかります
『ざぼんじいさんのかきのき』

すとうあさえ/文

織茂恭子/絵 岩崎書店




「ざぼんじいさんのかきのみは、すごくあまい。

でもね、ざぼんじいさんは、いつも、かきをひとりじめ。」

みんな、いいなあって、指をくわえてみているしかありません。

そんなある日、隣りに、まあおばあさんが引っ越してきました。

まあおばあさんがあいさつに来たとき、ざぼんじいさんはどうしたと思います?

腕いっぱいにかきの実をかかえて、かきのへたを一枚、お近づきにと渡しました。

かきの“へた”をたったひとつ。

それでも、まあおばあさんは「ありがとう、うれしいわ」とよろこんで、ニコニコわらいながら帰って行きました。

「なんで、へたが、うれしいんだ」と疑問におもったざぼんじいさんは、様子を見に出かけました。

するとなんと、かきの実のへたは、よくまわるコマに変身して、子供たちを喜ばせていたました。

子供の一人が「ぼくも同じヘタがほしいな」ということばを聞くと、

ざぼんじいさんは、木の枝からかきの実をぜんぶとって、裏の物置に隠してしまいました。

「わしのだいじなかきのきのへただ。やるもんか」って。

まあおばあさんと子供たちは、かきの実が一つもなくなったかきの木を見て、びっくり。

そうしたら、ざぼんじいさんはどうしたと思います?

今度は、葉っぱをたった一枚、差し出しました。

ところが、葉っぱは、葉っぱの首かざりに変身して、子供たちをよろこばせました。

「こうしてはいられない」と、ざぼんじいさんは、今度は葉っぱを全部落としてしまいました。次には枝を、次には……。

だいじな、だいじな、かきの木はどうなったでしょうか?




よくばりは、身をほろぼす。
よくばりは、目の前にある宝に気づかない。




















杉原梨江子と一緒に読みましょ 木の絵本と森の童話-もものき なしのき プラムのき
















えほんでかくれんぼしましょ

『もものき なしのき プラムのき』

ジェネットとアラン・アールバーグ/作

佐藤涼子/訳 評論社




ほんをひらいて よくみてごらん
 かくれているひと みつけてごらん



表紙のうらには、こんな言葉がかかれています。
絵のなかに、童話に出てくる主人公たちがかくれているのです。
みんなをさがしながら、ページをめくっていくたのしい絵本です。


だれかな、だれかな?

りんごの木の上にかくれていたり、

ラズベリー畑から足だけがのぞいていたり、

とだなの中でジャムをこっそりなめていたり!

みんな小さくて、上手に隠れているから、なかなか見つけられません。

おやゆびトムくん、シンデレラ、三匹のくまさん……。

うまく見つけられたら、ごほうびがもらえます。

もものきとなしのきとプラムのきが立つ果樹園から

いいにおいがただよってきます。

よーく見ると、青いギンガムチェックのマットの上においてありました。

焼きたての……?

さて、それはなんのお菓子でしょうか?














杉原梨江子と一緒に読みましょ 木の絵本と森の童話-山のごちそう


時間の速さについていけなくなったら
『山のごちそう どんぐりの木』
  ゆのきようこ/文
  川上和生/絵 

  理論社




葉っぱを落とした、大きな一本のどんぐりの木。
冬、雪をかぶっているときは、じっと身を守っています。
小さな芽が寒さでこごえてしまわないように。
春になると、葉が出て、花が咲きます。
初夏、葉は白い毛でおおわれているため、木全体が光って見えるんですって。
山をよーく見れば、遠くからでも、それがどんぐりの木―コナラだということがわかるのです。

こんなふうに、どんぐりの木の移り変わりがゆっくりと描かれていき、やがて、実がなる季節を迎えます。


最初は、みどり色のどんぐりがぽとんと落ちて

それから、秋が深くなると、茶色のどんぐり。

山のみんなはこのときを待っていたのです。

キジバト、カケス、ネズミ、クマ。そして、人間の子供も森にやってきます。

どんぐりを拾いにくるのです。

「どんぐり」とひと言でいっても、いろんな木から、いろんな形のどんぐりが落ちてくるんですよね。

コナラはラグビーボールみたいな形。

クヌギはふさふさの毛をつけていて、アカガシは帽子をかぶっています。

それから、どんぐりの食べ方もかいてあります。

どんぐりでつくった燃料や、野菜の肥料のこともかいてあります。

どんぐりのことなら、なんでもかいてあるのがこの絵本。

でも、にぎやかな本じゃないんです。


ていねいに、ていねいに、描かれたどんぐりのすがた。

あたたかい絵のなかに、短い文章が少しずつ。

紅葉にそまった山の絵のなかに、「ごちそうさま」ということばがあったり。

のんびりとどんぐり拾いに出かけたり、

落ち葉のじゅうたんの上をサクサクサクッて、歩いたり、

どんぐりを植えて育ててみたり。


自然のなかで、私たちは生きている。

どんぐりを一つ拾えば、幸せな時間をつくることができるのです。

ハデではないし、とくべつな感動はなくても、ほっと楽しい気持ちになれるって、

人生にはとても大切です。

この絵本を読んでいると、わかります。










杉原梨江子と一緒に読みましょ 木の絵本と森の童話-リベックじいさんのなしの木


















もしも私が死んだなら、この木は

『リベックじいさんのなしの木』

テオドール・フォンターネ/文

ナニー・ホグロギアン/絵

藤元朝巳/訳 岩波書店


リベックじいさんの屋敷には、なしの木が一本ありました。

秋になると、金色のなしの実がみのり、あたり一面に光り輝きました。

リベックじいさんはなしの実をかごいっぱいつんで、村の子どもたちに言いました。

「さあ おいで。なしを ひとつ、めしあがれ」

こんなふうに声をかけながら、村の子どもたちや大人たちにおしげもなく、自分で育てたなしの実をあげたのです。

歳月はゆっくりと流れ、リベックじいさんが天に召されるときがきたとき、遺言を残しました。

「わしが ねむりに ついたなら、なしを ひとつ、はかに うめてくれまいか」

なぜなら、あととり跡取り息子はしみったれのけちんぼう。

リベックじいさんの死後、なしの実を誰にもやるものかと、さくで囲ってしまいました。

息子がそんなケチなことをするって、リベックじいさんはわかっていたんですね。

しばらくすると、お墓のそばから、なしの芽が出てきました。

三年後には若木に育ち、さらに歳月が流れ、村の様子もすっかり変わる頃には

大きな大木に成長しました。

今でも、豊かな恵みを多くの人に与えているそうです。



もうすぐ死を迎える人がまいたひと粒の種から芽が出てきたことの喜び。
少しずつ大きくなり、恵みを与える木になってゆく。
人は死んでも、木は生きる。
生き生きと、四季をくり返す。
悲しいとき、くやしいとき、苦しいとき……。
私たち人間より、遥かに長い歳月を生きる木に
身をゆだねるときがあってもいいと思います。
金色に光るなしの実を見つけるために、時が経ってもくり返し、くり返し。