最悪なフラットメイトシリーズ、最終回です。過去の記事はこちら。

① 怪しい第一印象

② 綺麗好きの正反対

③ 騒音&睡眠妨害

④ 我慢の限界

 

さて、愚痴が長くなりましたが、ちゃんとハッピーエンドで終わります。

 

① 怪しい第一印象の記事で登場した友人カップル。

私の彼の高校時代の友人とその彼女さんなのですが。

 

引っ越し先を探しているということをその二人に話したところ、二人の友人であるH君(H君も私の彼の高校時代の友人)がちょうどフラットメイトを探しているとのこと。

 

H君はおじいさんから家を引き継いだそう。

しかし、住宅ローンはまだ払い終わってなかったらしく、住宅ローンごと引き継ぎ。

また、固定資産税なども払わなくてはいけないので、フラットメイトが必要とのこと。

 

早速、H君に連絡し、家を見てみることに。

「物件の下見はロックダウン中でも大丈夫だったと思うけど、規制をもう一度確認してから連絡するね」とH君。

 

しっかりしてる!

 

ロックダウンの規制を無視するK一家に悩まされていた私は、この時点でもう大感激。

 

「一番最初に見た家に決めることにはならないと思うけど、見てみるだけ見てみるか」と、私も彼も軽い気持ちで下見に行ったのですが。

古い家だけど、居心地がよさそう。

H君も優しそうな人柄で、落ち着いた感じ

 

私の彼は高校卒業以来、H君と会ってなかったらしく、「会うの10年ぶり?!」と感動の再会(大袈裟)を果たしておりました。

 

H君はニュージーランド人で、現在、果実の摘み取りの機械を設計するエンジニア(技術者)として働いています。

コロナがひどくなるまでは、海外で働いていたそうです。

 

下見を終え、H君と別れた後、車の中。

「正直言って、どう思う?」と私の彼。

「......かなり気に入ったかも」と笑みを隠せない私。

「古い家だけど、なんかいい感じだよね」と彼も同意。

 

結局、他の物件を見ることもなく、即決定。

 

悪夢のようなK一家との生活のせいか、住む家よりも一緒に住むことになるフラットメイトがどんな感じなのか心配、といったのが私の正直な心境でした。

H君が誠実そうな人だったのが、私にとては主な決め手だったのかもしれません。

 

さて、引っ越し先の写真を載せるつもりだったのですが、ここ一週間天気が悪く、家の外観や庭の写真が撮れず...。

後日、改めて記事にします。

 

引っ越し先の家は、いいこと尽くし。

三部屋あるのですが、H君は一部屋しかいらないので、残りの二部屋を私たちが使うことに。

一部屋は寝室、もう一部屋は書斎にしました。

トイレとシャワーは共用になるものの、二部屋で家賃は前より週3千円ほど安くなりました。

前の家はシャワーのみだったけれど、今度の家はバスタブ付き。

裏庭も広く、レモン、オレンジ、フェイジョアの木があり、まだ実行するまでには至ってないものの、家庭菜園ができるスペースも。

洗濯物を干してると毎回会いに来てくれる人懐っこい猫もいます(野良猫か近所の猫)。

 

何よりも引っ越してから、とにかく気楽!

K一家と住んでいた時は、仕事の後、家に帰るのが億劫でしたが、今はそんなこともなく、ウキウキしながら家に帰ります。

彼の通勤時間は減った一方、私の勤務先からは遠くなり、今は自転車で片道20分ほどかかるものの、いい運動になっています。

 

前の家を出る際、新しいフラットメイトを探さずに済んだこと。

家主さんとは最後までトラブルなく引っ越せたこと。

そして、すぐに前の家よりも素敵な引っ越し先が見つかったこと。

まぁ、それなりにスムーズに物事が進んだほうだと思います。

 

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K一家との生活は、私と彼との関係にも影響を与えていました。

引っ越す前は、寝不足やストレスでお互いイライラしており、喧嘩の回数もだいぶ増えました。

 

一連のトラブルに対する取り組み方も、彼と私は全然違い、それが原因で喧嘩になったことも。

 

私はとにかく戦いたいタイプ。

言いたいことは言わなきゃ気が済まなしいし、ロックダウンの規制の無視など、向こうが間違っていることをしていれば指摘しなければ落ち着かないタイプ。

うざいタイプ。

 

それに対して、彼はなるべく揉め事に関わりたくないタイプ。

言っても無駄と分かれば、言って相手が聞かなければ自分がイライラするだけだから、と口を出さないタイプ。

嫌なことも、終わりが来ると分かっていれば、ひたすら耐えるタイプ。

結果、本当はいやな気持ちをしてるとは他の人からしたら分かりにくい。

うざくないタイプ。

 

K一家からしたら彼は「いい人」で、私だけが「ウザイ奴」だったんだろうなぁ。

だって、注意をしたり、お願い事をしたりするのは全部私だったから。

仕事中に大音量で音楽をかけられても、真夜中にうるさくされても、彼は何も言わない。

 

私からしたら「私と一緒に戦ってよ!」と思うのだけれど、彼からしたら「言っても無駄だし、怒れるだけだから、黙っておこうよ」という感じ。

 

まぁ、結局、彼に無理して戦えと言わないけれど、私も言いたいことがあったら黙ってはおかないよ、という感じで落ち着きました。

お互い自分のやりたいようにやる、って感じ。

人はそんな簡単に変わらないもんだしね。

 

穏やかでおとなしい彼と、血の気にあふれて騒がしい私のコンビは意外とバランスがいいのかも。

二人でギャーギャー騒いでてもうるさいだけかもしれないし。

 

そういった価値観の違いも乗り越えて、現在はまた元通り仲良くなった感じです。

 

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大変なことがあっても、結局は前よりも良い状態になったんだなぁ、と思うと、一か月半にわたる苦痛もそんなに悪くなかったような気が...

というわけにはいきませんが、とりあえず、今は彼と二人でまた幸せな生活を送れているということでハッピーエンドなわけです。

 

最悪なフラットメイトシリーズを読んでくださった皆さん、いいねをくださった皆さん、長々とお付き合いありがとうございました。

 

次回の記事はもうちょっとキラキラ(?)した海外生活を書けるといいなぁ、なんて思ってます。