アメリカのドラマ「ハンドメイズ・テイル~侍女の物語~」で、すばらしい演技をしたエリザベス・モスの映画出演作ということでみてみた。
モラハラ&DVで金持ちな科学者の夫のもとから逃げ出し、親友の家に身を寄せていたのだが、夫が自死したとの知らせが。安堵のため息をついたのもつかの間、なんか身の回りでおかしなことが起きる。モノがなくなり、動かしてないものが動き、殴ってないのに誰かが親友の娘を殴り、しまいには、目の前で妹の喉がかききられてしまった。
夫は科学者。光学迷彩についての第一人者。夫は死んだと見せかけて、光学迷彩スーツをきて透明化してんじゃないかと・・・。
仕組みのことはよくわからないけれど、全身すっぽりとかぶさるスーツには、直径3㎝ぐらいの球体レンズがびっしりつまっていて、周りの映像を取り込んで、ボディに映写する仕組みじゃないのかなと。にしたら、そのスーツの重量は、どう考えても10kgぐらいあるし、脇やら股やらこすれる部分は、カメラ壊れちゃうじゃん。カメラ1つでも壊れたら透明化はできなくなるよね。そもそも、重たすぎて走れんって。
とか、またリアリティの理詰めをしてしまい、あんまり楽しめなかった。そもそも、警察官が無能すぎて話にならん。
エリザベス・モスの演技もいかしきれてなかったように思う。
怯えながらも、怯むことなく立ち向かう姿は、ハンドメイズ・テイルの役柄と似ていて上手やけど、あまりにも口数が少なすぎてキャラクターとのバランスが悪かった。「じぶんじゃない!」と主張するべき時の、言葉の足らなさ加減も、ちょいとうんざり。翻訳が悪いのか、セリフが悪いのか。とにかく、頭が悪すぎる。このキャラクターなら、もっとボキャブラリー豊かに、自分じゃないと主張できるやろ。なんやその一点張りは。と突っ込まずにはいられない。
あまり上手な脚本とはいえんかったな。
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2020年オーストラリア・アメリカ
脚本・監督:リー・ワネル
出演:エリザベス・モス、オルディス・ホッジ、ストーム・リード、ハリエット・ダイアー、マイケル・ドーマン、オリヴァー・ジャクソン=コーエン
▼お金払うレベルじゃないかな。
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