また3ヶ月もの間隔が開いてしまいました。

更新を忘れたわけではないのですが、

他に熱中していてSMから離れていました。

かつての主様から連絡があって、墨を入れることになっていたのでは?

そのようにご指摘されると辛いのですが、まだ墨は入っていません。

もちろんプレイなども一度もしていませんよ。

せいぜい、年末に食事に行った程度です。

もっともクリスマスプレゼントを買わせていただきましたが・・・


あの主様が、あれをほしい、これをほしいと言わない方が、

めずらしくバックがほしいと言われていたので、つい購入いたしました。


でも、それからお会いしていません。

過去の経験から判断して、こんなことはちっとも苦ではありません。


では、次回は前に予告したとおり

私がお別れメールを出すに至った経緯を書かせてもらおうと思います。


今朝早く、いえ主様にとっては昨夜遅くですが、メールが届きました。

タトゥーの店のURLとともに、「どこに入れるか決まった?」

さっそく、「はい、決まりました」と場所を答えますと

すぐに「了解」とのご返事。


入れるのは梵字で「オン」という文字、「絶対の帰依」を意味します。



これを入れたら、主様に従って生きていくことになります。

マゾとして、これほどの幸せはないのですが、

主様の心根をもう一度聞いて確認したい。


それは、書く書くといって、未だに書いていない事情です。

でも、主様は今週に入れるとおっしゃっていましたので、

確認の間もないままになってしまいそうです。




今朝、目覚めると携帯にメールが入っていました。


「おっし、来週は血の儀式だな、パワーアップしたから耐えられるかしら???」


来週か、、、血の儀式、、、パワーアップ。。。

不思議と恐怖心が湧いてきません。


どうなるのでしょうか?



前回の記事で、最後のプレイからお別れメールまでの間について書くと予告しました。

また、PSの中で主様から突然のメールをいただいたとも話しました。

メールのやり取りの中で「飯、いこう~」とのお誘いがあり、承知しました。


昨夜のことです、主様と久々にお会いしました。

相変わらず、ご友人を連れてのご出現です。

買い物へのお付き合い、レストランでの食事、カラオケボックスというコースです。

食事の途中、急に主様がぼそと「戻るなら墨を入れなさい」とおっしゃられました。


言われている意味は判ります、でも急にそのように言われた意味が掴みかねず、

「はい」と答えるしかありませんでした。


3年ぶりにお会いした主様は、昔と少しも変わっておりませんでした。

それゆえに、再びお仕えするということに躊躇を感じていたのですが、

その言葉に雷に撃たれたようになりました。

しかも、「来週に墨を入れるから、場所だけ決めておきなさい。図柄は考えておく

なんと気の早い話でしょう。主様の言われる刺青の大きさは、2~3cm程度らしいです。

足の裏なら人に見せないから良いんじゃないかとか、額に入れたら面白いとかを

ご友人と話しては大きな笑い声を立てられていました。


さらに「儀式をしなくちゃね、戻るなら戻るなりの儀式が必要だよ」とも言われ、

4年前の流血プレイがよみがえりました。まだ傷跡はかすかに残っております。


私は、主様が命じられるなら刺青も厭う気はありません。

流血が怖いのでもありません。


私が別れを決心した理由、それが解決しなければ、、、


いずれにしよ、主様が墨を入れる日時を、この数日中に連絡してきます。

それまでに判断しなければなりません。

また変化があれば。ブログを書きますので、お待ちください。




またまた、時間が空いてしまいました。

書くのが怖かった、、、というわけではないのですが、

実はこのときのプレイが主様との最後のプレイになったのです。

この翌年、主様へお別れのメールをいたしました。


このプレイは、4月の12日です。お別れメールが翌年です。

それで、最後のプレイ。。。いかにプレイをしていないかがお分かりでしょ?(笑)


さて、主様から許されて部屋に伺うと、主様は絵を描かれていました。

主様の作業が終了するまで、いつもの通り洗物やら掃除をしてすごしました。

そして、いつものように雑談・・・あんなこんなで2時間くらいが経過してしまいました。

突然に思い立ったようにプレイをするということになり、

私は失礼してシャワーを浴びてまいりました。


本日の主様は、赤いカラーコンタクト、不気味に眼が輝いています。

主様の前でビキニパンツ1枚の姿で平伏し、ご挨拶を申し上げます。

膝立ちをし、手を後ろに拘束され乗馬鞭でなでられて、体を緊張させていました。

私の買ってきたものを広げて、一つ一つ確認するように見ていらっしゃいます。

カミソリを取り上げて、嬉しそうなお顔をされている姿が、私の恐怖心を呼び起こします。


その状態で、拘束をとかれてマニュキュアの壜を差し出し、私に足を突きつけました。

その意図を理解し、足の指1本1本にマニュキュアを塗り始めました。

紫色のマニュキュアと覚えておりますが、薄暗い中での作業、定かでがありません。


丁寧に塗っているつもりでも、時には失敗してはみ出してしまいました。

「あっ!」と声を上げた私に、ニコッと微笑まれた主様、

ほっとすると、いきなり激しいビンタが私のほほを襲いました。

そして、あごをしゃくって作業を続けるように促されるのです。


ようやく、すべての足の指にマニュキュアを塗り終えると、私の手は再び拘束されました。

そして目隠し、さらにはボールギャグ、行動も、視界も、言葉すら奪われました。

体を何かが触れていく感覚、カミソリの存在を思い起こして恐怖に震えました。

何時間にも感じられる暗闇の中で、私は異物が体に触れるたびに震えていました。

そして、ようやく目隠しがはずされました。

後ろ手の拘束とボールギャグは、そのまま・・・


私の目の前に、さきほど描かれていた絵を差し出しました。その絵は、私の今の姿です。

そして指で、絵に描かれた私の乳首あたりトントンと指されました。

おもむろに針を取り出すと、私の眼前に指し示しました。そして乳首にブスリと1本!

こうなりますと止まることはありません、私の絵を指差しては、その部分に

そして私に針を見せ付けるようにしてから乳首、そしてペニスへと刺していきます。


すると、次は絵に描かれた私の胸から腹にかけて指をすーっと線を引いていきます。

その意味を感じ取って、全身に緊張感を走らせました。

そうです、いよいよカミソリが出されたのです。

カミソリで私の胸から立てに1本線を引くようにかみそりが当てられました。

痛みというより、恐怖が私の全身を支配しています。

カミソリの当てられた跡から血が出てきています。

そして、主様は絵の中の私のみぞおちあたりを指で横に線を引かれました。

そして予告どおりの行動をされたことは言うまでもありません。

私の体には、大きな十字架か。血の十字架が描かれたのです。


さらに、右腕、左腕、下に移って右太腿、左太腿と血の線は順に描かれていきます。

体が血に染まり、それを見ているだけで貧血のようにフラフラとしてきました。

実は、そのときは食事もしないまま夜の12時頃だったのです。

空腹も手伝ってのことでしょうか、この体が定まらない状態は?


それでも主様は、手を休めずに私の体を突っつき、さらにカミソリを振るわれます。

しかし、私がフラフラしているのを見て取ったのか、

後ろから小さな箱をとりだし、私の前で箱を広げました。

中には、小さなケーキが入っています。

「何をするんだろう」と思いながら見ていると、主様はそのケーキを私の前に押し付けてきます。

そして、そのケーキを素足で、踏み潰し、私をじっと見ていらっしゃいます。

私は、主様の足ごと食べるのかと思わせるような勢いで、ケーキにむしゃぶりつきます。

主様の足についている生クリームも残さじとばかりに食べました。

最後は主様の足をぺろぺろと嘗め回してきれいに食べ終わりました。


すると、主様は私を抱きしめ「よく頑張ったね。えらいよ」と声をかけられ、

その夜のプレイが終了したことを示されました。

「今日は、お前の1ヶ月遅れの誕生日のつもりでケーキを買っておいたんだ」

なんだか、涙がでそううなお言葉を頂戴し、感激をいたしました。

時計を見ると、午前2時です。たしか、10時前から始めたプレイ、4時間以上にわたったプレイでした。

シャワーを浴びて、血を洗い流し、軟膏を塗りつけて身支度を整えました。


これが主様との最後のプレイでした。

これから約1年の後にお別れするとは思いもよりませんでしたが

その1年弱のことを次回は書きたいと思います。


PS 実は、これを書こうかどうか迷ったのですが、2日前、突然、主様からメールをいただきました。

   「みつけた~」という言葉、まぎれもなくあの表現は主様、早速返信いたしました。

   私の他のサイトのブログですが、そこを偶然に見つけたのでしょうか、

   そのメッセージ機能を使っての連絡でした。

   この2日間というもの日に何通もやり取りしております。

私と主様は、お仕えした期間は3年以上になりますが、プレイと呼べるものは

5回ほどしかしておりません。

これまで主様とのプレイは4回まで書いてきましたが、この4回目と5回目の間は

ずいぶんと長く空いていたのです。


もちろん、それまでプレイをしようという日はあったのですが、

お迎えに行くとぐずぐずとされて腰を上げられずにタバコばかり吸われていました。

あるときはプレイの約束でお伺いするとお友達が来ていて、歓談されていました。

そのご友人も、ちっとも帰ろうというそぶりはなく、結局、プレイは流れてしまいました。


そんな中、携帯メールが入ってきました。タイトルは、『肉人形のケチャップ漬』でした。

「材料:消毒薬、安全カミソリ、軟膏、ガーゼ、包帯、医療用テープ、新鮮な肉人形、

以上を揃えて、○○○主様の名前)城へ出頭のこと」

メールの内容は、これだけでした。

これで充分です、主様がされようとしていることは・・・すぐに判りました。

主様は、流血系Sなのです。

血を流れるシーンを見て興奮し、いってしまうとのことです。


エリザベス・バートリーをご存知ですか?

オーストリー=ハンガリー帝国で、血の伯爵夫人といわれた女性です。

拷問器具「鉄の処女」を使い、多くの女性の血を流し、

血の風呂に入って若さを保つということをした人です。


主様は、かつてエリザベス・バートリーを題材にした演劇をご覧になったそうです。

その中で、女囚のうめき声に興奮され、血が流れる場面を見ていってしまったそうです。


私に対しても、これまで針を刺す程度でしたが、カッティングをしたいと言っておられました。

このたびのメールをみて、しばらく足が震え、体が動かすことができませんでした。

夕方になり、会社を出ると震えながらも足は主様のお住まいへ向っています。

近くのスーパーで、材料を買いそろえ「今なら、まだ間に合う」と思いながらも

主様の待つ部屋に足を引き摺っていきます。


オートロックの玄関前にチャイムを押すと「もう少し、待ってなさい」

「近くで散歩でもして、1時間くらい時間をつぶしてきなさい」とのことでした。


近くの公園に行って、しばしボーっとしていました。

4月12日、夕方になればまだまだ寒さのある季節です。


待っている間にも不安はつのり、引き返したい気持ちで一杯です。

しかし、私が主様のう言いつけに背くわけがありません。


時間になって、再び主様の待つマンションへ向いました。

今度は主様はロックを外して私を入れてくれました。


この続きは、次回に書かせてもらいます。

しばらく更新を休んでいました。

これまで週末を目途に更新をしてきたのですが、

この一月くらいというもの、週末になると予定が入っており

更新する時間を逃していました。


さて、主様とトーチャーガーデンに行った頃、というよりその前からですが

主様は欝の症状が激しく一日中部屋に閉じこもりの日々が続くことがありました。

そん中、ある土曜日に電話がかかってきて

「ねぇ、心療内科、知ってる?」

「いいえ、知りません」

「もう心療内科にかからなきゃダメだよ、いま診察してくれるところを探して!」

「はい、少々お待ちください、探してみます」

そうお答えして、土日でも診察してくれる心療内科のある病院をさがしました。

広尾にある都立病院が心療内科の診察もしていることがわかり、

早速病院へ電話で問合せをしてみました。

診察してくれるとのことを確認して、主様へ連絡しました。


車で迎えに行き、病院まで送り届け、診察のあいだ待合室でお待ちしておりました。

ずいぶん長い時間が掛かったように感じられました。


支払いを済ませて、車に乗ると主様は憤懣やるかたないといった調子で

「あの女!」

どうやら女医さんだったようです。

「仕事は何だって聞くから、SMクラブです」って答えたら

「お仕事は楽しいですかって聞くんだよ」

「楽しいっていったら、仕事は楽しいってカルテに書いてやがったよ」

「あの女、ウンコも食べさせたことないくせに!」

「え、○○○様は、黄金をしたことがあるんですか?」

「あるよ」と、ぶすっと一言。


部屋の戻ってからも、女医さんの悪口をいっていました。

そこで、「○○○様、黄金を食べさせたって本当ですか?」と伺いました。

「うん、ほんとだよ。私はサービス業従業員、お客様の求めることをしてあげるのが仕事だもん」

「それじゃ、私がお金を出せば、黄金プレイをしていただけるのですか?」


「はぁ?」

主様は、怪訝な顔というか何を言ってるのという顔をされて


「お前は奴隷だよ、私の奴隷なんだよ!」

「奴隷がいくらお金を払っても、するわけないじゃん」


ぶすっとして、言い放つと女医さんの悪口を続けました。


わたしは、その言葉を聴いて、残念というより嬉しい気持ちで一杯になりました。

主様は、私を奴隷と言い放ってくれたのです。


そのような位置づけに入ること自体を、私は悦びに感じて、主様の話にききいりました。


新しい住まいに引っ越されてから、これまで以上に私は主様の部屋に行くようになりました。

その頃、主様はお父様の勧めで猫を飼い始めていました。

うつ病の症状が激しく、引きこもり気味の主様を気遣ってのことでしょう。


このころ、私が行くと一緒に買い物に出て、たまには外で食事をしたりして

部屋に戻ると私は主様の足をマッサージをするのが常でした。

そんな中、トーチャーガーデンが日本で初の開催されるという話をしました。

主様は乗り気になり、ぜひ行こうといわれました。


トーチャーガーデンは、いまでこそ何度か開催されていますのが

それまではイギリスの伝説的なフェティッシュパーティーとだけの情報でした。

当日を迎え、主様の家へ8時頃に伺いました。

主様の女友達が来ており、二人ともボンデージファッションに身を包んでおりました。

すぐに出かけるのかと思えば、主様はお友達のヘアーをリーゼントにするために

手を入れて始めました。(主様は美容師の出身です)

ヘアーを整えるのに1時間以上かけられ、さあ出発かと言うと、例によってぐだぐだしはじめました。


私は、このころにはSM関係のサイトでは顔が売れていましたので

その関係者から「まだ来ないのか」との電話が何度か入って、焦り気味でした。

しかし、主様は腰を上げようという気配はみせませんでした。


ようやく午前2時を回る頃になってそろそろ行こうか」と言われました。

と言っても、すぐに出るわけでなく、結局2時半を過ぎてからの外出でした。


会場についてみると、入場制限をしているようで表に人が溢れていました。

30分くらい待たされて、ようやく中に入ることが出来ました。

会場内は込み合っていましたが、すぐに知っている顔を何人か見かけました。

主様を空いている席に座らせ、飲み物を取ってくると

主様は他の男性と話をしていました。なんでも、前の奴隷だったとか・・・

あまりに親しく話しているので、私は遠慮して他の知人と話をしていました。

昔からの知り合いに何人にも出会い、私はそれなりに楽しかったのですが、

主様は詰まらなさそうな顔をし始めました。

5時くらいになると会場内も空きだしてきました。

主様は「帰ろう」と一言、言われましたので私にいやおうはありません。

しかし、空腹を覚えましたので、そのことを主様に言うと

主様も同様とのことでした。

レストランを探しましたが、午前5時過ぎの麻布では見つけることが出来ませんでした。

24時間営業のファミレスでも行こうかということで、車に乗りました。

主様の部屋に向う途中にレストランはありませんでした。

やむなく、主様の部屋近くにあるコンビニで弁当を買って帰り、部屋で食べることになりました。


相変わらず、主様は小食で半分くらいも食べませんでした。

それから、せっかくのボンデージファッションということで、お友達も含めて

撮影をすることになりました。

そのときの主様の写真は、いまでも大切にとっています。


そのとき、言葉に行き違いがあって主様を怒らせてしまいました。

怒鳴る主様の前で許しを請いながら、「もう、そろそろ失礼します」と言いますと

主様は、「あっ、そういう反応をするのかよ!」と怒りを倍増させました。

いいいえ、車を野所に置きっぱなしなので、言い訳して退出しました。


なんだか、申し訳なく、帰途の車中でも反省をしていました。

そんなことで、主様は引越しを決意され、あっちこっちの住宅情報誌を検討し始めました。

いくつかの候補を見つけては私に下見にいくように命じられました。

不動産会社へ連絡して部屋を見せてもらいに何度も足を運びました。

コンクリート打ちっぱなしのデザイナーズマンションがお気に入りの様子で

いくつかの部屋を拝見しました。

外見は良いのですが、使い勝手は余りよくなさそうですね。


こんなことを繰り返しているうちに、新築のワンルームを中心としたマンションが

入居者を募集していることをしりました。

主様がどっかの情報誌でみて、私がノートPCを主様の部屋に持ち込み

画像をチェックしました。

主様は、すぐに気に入られました。

私の立場から言えば、会社からも自宅から20~30分くらいでいける場所ですので

大賛成です。


これには、主様自ら見学に行かれることになりました。

空いている部屋は8階の部屋。、隣のビルや高速道路のために

見晴らしはよくありません。

しかし、主様は「どうせ昼間は寝ているし、夜はカーテンを閉めているから関係ない」

と言って、この部屋を契約すると言い出しました。

おいおい、この部屋の家賃は今より5万円も高くなるんだよと思いながらも

主様に強く出ることの出来ない私。。。


主様に言わせると、仕事を始めるから1ヶ月の収入はいくらになって、

生活費を除いても充分にやっていけるよと楽観的な見通しをされています。


主様の決めたことです、私はその意思を実行できるようにすることが勤め、

早速不動産屋との交渉に入り、無事に賃貸借契約を締結しました。


最初に必要な書類、それに入居前に支払う敷金、家賃、仲介手数料について

用意しなければなりません。

保証人はお父さんにし、その記入する箇所は私が書きました。

問題は、お金です。

主様は、なんとかなると言われていたのですが、

結局なんともならなくて私が65万円を立替しました。


引越しはどうするかと伺うと、引越し屋に頼むけど

小さいものは梱包も面倒だからrと私の車で運ぶように命じられました。

う、うぅ~む、BMWがトラック代わりか~と思いましたが、もちろん口にはだしません。


車と言えば、主様は車酔いをするので、車に乗せるとおとなしくなります。

六本木のミストレスバーに如レオナさんがショーに出演すると聞き、

主様に行きませんかとお誘いしました。主様はレオナさんのファンでした。

あのようなテンポとスピードのあるプレイをしたいと常々おっしゃっていました。

そのとき初めてくるまでお迎いにあがりました。

主様は無言で後部座席に乗り込むと隅の方でじっとしています。

車を走らせると窓から表を見続けています。

私は心配になって、何度か話しかけましたが返事がありません。

どうしたのか、心配になってさらに尋ねると


「車酔いするっていっただろうが~!」

「いえ、聞いてません」

「うっせんだよ~!三半規管が弱いんだ、おぼえとけぇ~」

これで車中での会話は終了です。


ミストレスバーに到着するとご機嫌も直り

ショーをきらきらする目でご覧になって楽しまれていました。

ちょうど、この時期にうつ状態であったので、それが癒されたと喜んでいられました。


というわけで、引越しの細かな物品は私が運び

大きなものは引越し業者が行うことになりました。

日曜日に引っ越さなくても良いので、平日のすいているときに無事入居、

私はその前に小物をトランクに入れておき、次の土曜日に運び入れました。



アルファインで4回目のプレイをしたころ、主様はSMクラブの仕事を辞めておられました。

なんでも、社長と喧嘩して辞めてしまったとのことです。

短気な主様のキレようが想像できて、へんに納得してしまいました。


SMクラブへお勤めと言われても、自らプレイをすることは少なく受付を中心にされ、

ハードを希望するお客様への対応を専門にされていたとのことです。

「最近のお店はヘルスと勘違いしている人が多くなっているよ」とは、

主様がよくおっしゃられていた言葉でした。

「それで、なにしてくれるの?」「あれ?お姐さんは脱がないの?」と言う言葉を

口にするお客も珍しくないと嘆いておりました。


実は、この頃には主様は同居していた男性を追い出し、一人暮らしをされていました。

その結果、私も週に何度かお伺いして家事を担うようになっていました。

ある時など、私が伺うと部屋は真っ暗でベットに主様が寝ていられました。

起こさないようにベットの傍らに座ってお起きになるのをじっと待つというこもありました。

ふと、目を覚まされたのか、私に手招きして「ねぇ、○○を買ってきて」と命じられます。

併せて買い物があればと伺い、近くのスーパーや商店で買い物をしてきます。

買い物から戻るとパジャマ姿でタバコを吸われている主様に買ってきた品をお渡しし、

私は洗濯を始めます。もちろん、下着類も私が洗います。

洗濯機を回している間に汚れた食器を洗い、そのあとに部屋の掃除をいたします。

そうこうしているうちに洗濯も終わりますので、洗濯物を干して仕事は終わります。


主様との歓談は、そこから始まります。

もっぱら私は聞き役ですので、上に書いたような話もこのときに伺いました。

たまには主様の女友達もおいでになっていることがあり、

そのときは私は主様以外にそのお友達のご用も伺うことになります。


主様のお考えを知る上で、この懇談の時間は貴重でした。

「聖水プレイなんていやだよ、だって『あ~、あいつおしっこしてる』って言われちゃうよ」

「聖水プレイは、どっちがSで、どっちがMだか判んないよ」

よくプレイの最中にペットボトルの水を吹きかけられますが、これについては

「ペットボトルの水を吹き付けるのは、蝋燭を垂らしても熱さが和らぐから、

それに剥がしやすくなるしね・・・」と、おっしゃいていました。


主様とは女王様バンクを介して知り合ったとは以前に書きました。

そこのシステムは男女の会員同士の相対交渉としながらも

多くは調教料として2万円位のお金を男性が支払っているようです。

私たちも関係もそうでしたが、2回目のプレイ(複数プレイ)を終わってから

しばらくして主様から電話が入り「家賃が足りなくなったのでお金を貸してほしい」と言われました。

金額は5万円でした。

今にして思えば、この頃に同居人を追い出したのでしょう。それで家賃が足りなくなったのです。

私は、そのくらいならとお会いして風とに入れた5万円をお渡ししました。

返済については調教料の前払いとでも思ってくださいとしておきました。

これ以降、つまり3回目のプレイ以降はプレイに対するお金にやり取りはなくなりました。

ただし、主様が私からお金を借りる回数も増えてはいきました。

たまに返済をしてもらいますが、収支をいえば出金額を多いのは言うまでもありません。


このような日々が1年ほど続きましたが、家賃の未払いトラブルで

主様と大家さんが揉めはじめていました。

ときとして数日間、支払いが遅れることが何ヶ月か続いたことで

険悪になっていたのです。

遅れたときなど、私にお金を渡され「払ってきて」と命じられます。

顔を合わせるのがいやなのだそうです。

女性の大家は、私を見ては、主様との関係を度々質問してきます。

変に思われているのでしょうけど、私は彼女の親戚と言うことで押し通しました。


まあ、こんな状態で、主様も引越しをお考えになっていらっしゃいました。