そんなことで、主様は引越しを決意され、あっちこっちの住宅情報誌を検討し始めました。
いくつかの候補を見つけては私に下見にいくように命じられました。
不動産会社へ連絡して部屋を見せてもらいに何度も足を運びました。
コンクリート打ちっぱなしのデザイナーズマンションがお気に入りの様子で
いくつかの部屋を拝見しました。
外見は良いのですが、使い勝手は余りよくなさそうですね。
こんなことを繰り返しているうちに、新築のワンルームを中心としたマンションが
入居者を募集していることをしりました。
主様がどっかの情報誌でみて、私がノートPCを主様の部屋に持ち込み
画像をチェックしました。
主様は、すぐに気に入られました。
私の立場から言えば、会社からも自宅から20~30分くらいでいける場所ですので
大賛成です。
これには、主様自ら見学に行かれることになりました。
空いている部屋は8階の部屋。、隣のビルや高速道路のために
見晴らしはよくありません。
しかし、主様は「どうせ昼間は寝ているし、夜はカーテンを閉めているから関係ない」
と言って、この部屋を契約すると言い出しました。
おいおい、この部屋の家賃は今より5万円も高くなるんだよと思いながらも
主様に強く出ることの出来ない私。。。
主様に言わせると、仕事を始めるから1ヶ月の収入はいくらになって、
生活費を除いても充分にやっていけるよと楽観的な見通しをされています。
主様の決めたことです、私はその意思を実行できるようにすることが勤め、
早速不動産屋との交渉に入り、無事に賃貸借契約を締結しました。
最初に必要な書類、それに入居前に支払う敷金、家賃、仲介手数料について
用意しなければなりません。
保証人はお父さんにし、その記入する箇所は私が書きました。
問題は、お金です。
主様は、なんとかなると言われていたのですが、
結局なんともならなくて私が65万円を立替しました。
引越しはどうするかと伺うと、引越し屋に頼むけど
小さいものは梱包も面倒だからrと私の車で運ぶように命じられました。
う、うぅ~む、BMWがトラック代わりか~と思いましたが、もちろん口にはだしません。
車と言えば、主様は車酔いをするので、車に乗せるとおとなしくなります。
六本木のミストレスバーに如レオナさんがショーに出演すると聞き、
主様に行きませんかとお誘いしました。主様はレオナさんのファンでした。
あのようなテンポとスピードのあるプレイをしたいと常々おっしゃっていました。
そのとき初めてくるまでお迎いにあがりました。
主様は無言で後部座席に乗り込むと隅の方でじっとしています。
車を走らせると窓から表を見続けています。
私は心配になって、何度か話しかけましたが返事がありません。
どうしたのか、心配になってさらに尋ねると
「車酔いするっていっただろうが~!」
「いえ、聞いてません」
「うっせんだよ~!三半規管が弱いんだ、おぼえとけぇ~」
これで車中での会話は終了です。
ミストレスバーに到着するとご機嫌も直り
ショーをきらきらする目でご覧になって楽しまれていました。
ちょうど、この時期にうつ状態であったので、それが癒されたと喜んでいられました。
というわけで、引越しの細かな物品は私が運び
大きなものは引越し業者が行うことになりました。
日曜日に引っ越さなくても良いので、平日のすいているときに無事入居、
私はその前に小物をトランクに入れておき、次の土曜日に運び入れました。