開田高原の旅館をチェックアウトして、九蔵峠に向かおうとしていたのですが、その前に寄り道…。
場所はこの辺、長野県木曽郡木曽町開田高原西野。
ここにカーブした橋が架かっています。
余談ですが、ここで書いた「眺望カード」はここからわりとすぐのところにある『柳又ビューポイント』で撮影されたものではないかと思います。たぶん。
銘板がない!
脱落したのか、盗まれたのか、盗難が相次いでるから予め外したのか!?
もし盗難なら犯人は微妙な位置に口内炎ができて一生治らなくなって、それから毎日箪笥の角に足の小指をぶつけ続ければいいですね。
上の箇所以外の銘板は残っていて、お名前は「御岳橋」であることが判明。
残り2つの銘板は「おんたけばし」「西野川」だったので、失われた銘板には竣功年月が書かれていたんだと思われます。残念。
で、この橋の上から旧橋と思われる橋が見えたので寄ることにしました。
こちら側が拡幅されているのか全体が見渡せないことが少し残念ですがアーチが見えます。
橋を渡り切ったところ(R361に近い側)から旧道に入ってみます。
マピオンの地図とかGoogleMapとかだとこちら側は途切れているように描かれています。
実際には車止めがあるので車は入れませんが、道路は繋がってます。
旧橋のところまで来ました。こうして見ると普通の橋です。
片側のコンクリ欄干がオリジナルで、拡幅改修した側がガードレール欄干になってるんでしょうね。
植物に覆われでわかりにくいですが「御岳橋」と書かれていて、現橋と同じ名前なので旧橋確定ですね。
旧橋から見た現橋。たまに現道を通る車はいるけど、私が旧橋を渡っている間は見かけた記憶がないです。
単に覚えていないだけかもしれないですが。(笑)
こういう痕もあるにはあるのですが、それ以外に見たところ前後の旧道含めて崩れているとかそういうのはなさそうで、橋を架け替えたのは線形改良なんだろうと勝手に妄想しました。
川を見下ろしてみます。綺麗な川です。
橋の前後がけっこう急カーブっぽいので、やっぱり線形改良かな。
「昭和55年3月竣工」かな。
うーん、昭和55年(1980年)は拡幅改修の年で実際のアーチ橋部分はもっと前のような気がするんだけど…。
Q地図様でこの場所を確認すると、ズレた位置に「御岳橋」が2つ載っていまして、それぞれ「1995年(H7年)」「1958年(S33年)」生まれとなっていたので、それらがこの新旧橋の情報だと思われます。
というわけで、1958年にアーチ橋を架けて、1980年に拡幅し、1995年に新しい橋が架かって旧橋は使用しなくなったってことでしょう。
とはいえQ地図様に載ってるってことはここは廃橋じゃないのか!?
ちなみにコンクリ欄干側は草に覆われて銘板の内容を読み取ることができませんでした。
というか、片方は草の隙間から何か見えたかもしれませんが、写真からは読み取れず、ブログ記事にするまでに忘れてしまいました。
いや、川の名前が書いてあったっけかな…そんな薄っすらとした記憶があるようなないような…。
渡り切って旧道の続きです。
忘れられたかのように残された看板。確か川魚料理のお店の看板だったかな?
現在も営業しているかどうかわかりませんが、看板は見る人がいなくなってしまいました。
振り返り。この左側、現橋と反対側からならアーチがもっとしっかり見れるはずなのですが、たぶんそれができる場所はなさそうです。
特に現地で川に降りられる道があるかどうか確認もしていないのでなんとも言えませんが…。
引いた位置から旧橋を見ようとしても、こんな感じでよくわかりません。
アーチは現橋からしか見えないのかも。
あと、ここに写ってる石はわざとここに置かれているのかな?
理由はわかりませんが、こちら側は現道から車で入って来れるので、旧道に入ってきたところで車を停めて歩きました。
こういう場合、旧道から接続する林道なんかがあったりすると、こうして旧道に入ってこれるパターンが多いような勝手なイメージがありますがここは特にここから林道とかが分岐しているということはなかった(と思う)ので、別の理由があるんでしょうか?
いずれにしろここに旧橋があるという情報は知らずに通りかかったので、そういう出会いはいつでも嬉しいです。