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mikinの勉強部屋

改装し、現在は映画の記憶倉庫。(これは過去です→日々の学習成果を記していきます。少しずつ、着実に…。)

ビデオにとってあった映画「Don't Come Knocking」(アメリカ、家族のいる風景)を見ました。ヴィム・ヴェンダース監督作品だったので、興味を持ちました。ヴィム・ヴェンダースの映画は、1980年後半から90年前半にかけて、よく映画館で見ました。その後、見てないなあと思っていました。一応、コンスタントに映画は撮っているようですね。この作品は、2005年のものです。
この映画見ていて、「パリ、テキサス」のことを思い出しました。ロード・ムービーだということと、アメリカの広大な風景と、広く青い空、日差しの強さ、光の表現、ヴィヴィッドな色、私のイメージするヴィム・ヴェンダースの王道の映画です。
主演は、サム・シェパード。「パリ、テキサス」で主演して以来、20年ぶりのヴェンダース作品出演です。また、脚本も担当しています。このサム・シェパード、年老いた俳優をとても自然にうまく演じています。私は、この俳優の声が好きです。心地よい響きです。
ストーリーは特に感動的とかではないです。しかし、映像のショットが美しく、また音楽の使い方もよくて、私の好みの映画です。
ストーリーに関しては、アールが誰が父親か知らないというのはちょっと不自然です。父親が俳優だということは母親から聞かされており、この田舎町に20年前に映画のロケできた俳優と一夜を共にしてできた子どもだということも簡単に推測できます。そして、母親の勤めるバーには、その時の映画のポスターなどが大きく貼られています。でも、細かいことはあまり重要でないと思います。スカイがずっと骨壷を抱いているのもはっきりいって異様ですし。重要なのは、その骨壷の色が、画面の中でとても印象的だということです。
こういう映画、好きじゃない人には退屈かもしれませんが、ロード・ムービーが好きな人や、ヴェンダースに好印象を持っている人にはおすすめです。

1990年代はよく映画館で映画を見ていました。その中でも強く印象に残って忘れられない映画があります。
その一つが、この「牯嶺街少年殺人事件」(英題:A Brighter Summer Day)です。実際に台湾の牯嶺街(クーリンチェ)で起こった事件が下敷きになっています。
衝撃的だったのは、当時20代だった私は、台湾のことをほとんど知らなかったということ。高校で世界史を勉強したけれど、台湾がどういう現代史をもっているのかまったく知らなかったです。ただ、大学で中国語を少し選択した際、先生が中国人で、台湾のことをちらっと話たのが頭の片隅に残っていて、その話とこの映画の内容がシンクロしました。今ではよく知られているのかもしれないけれど、1949年に中国大陸で勢力争いに敗れた国民党の人々が大挙して台湾に移住してきます。その数は約200万人。この時の様子も映画の中で少し触れられます。そして、映画の主人公は、移住者の子どもにあたる中学生の男の子です。時代は1960年頃で、台湾の社会の様子、文化など、この主人公の青春と恋を、ヴィビットな映像で見せてくれます。
殺人事件というタイトルですが、実際には当時の台湾の生活や混乱を描いた社会派青春映画って感じです。
監督はエドワード・ヤン(楊徳昌)。90年代には、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)とともに台湾映画の担い手として活躍しました。残念なことに、2007年に59歳で亡くなっています。
主人公の少年、当時、かなりハンサムだなと思って見ていたのですが、実は、人気俳優として現在も活躍しているチャン・チェン(張震)のデビュー作でした。また、彼が恋する女の子もかわいいです。
映画は長く、4時間近くあります。台湾の現代史に興味がある人、台湾について知りたいなと思う人におすすめの映画です。

2009年のアカデミー賞で8部門で受賞し話題になったこの「Slumdog Millionaire」(スラムドッグ$ミリオネア)、ずっと見たいと思っていました。先日TVで放映されたのをビデオにとっており、やっと見ることができました。
見る前にストーリーはすでに聞き及んでいて、インドのムンバイのスラム街で育った少年がミリオネアになるということは知っていました。しかし、テンポがよくて、実際にあるTVのクイズ番組「Who Wants to Be a Millionaire?」の解答者として青年ジャマールが勝ち進んでいくのと、彼の過去の体験と、また無教養の彼が正答することに疑念を抱かれ、警察で尋問される場面が、うまく融合されており、面白い構成となっていて、映画の中に引き込まれたまま最後まで一機に見させてくれます。音楽も心地よく、退屈する時がありません。
監督はダニー・ボイル。「トレインスポッティング」の監督だといえば、このテンポの良さ、映像のスイッチングの良さ、納得できます。
ところどころ、特に最初のほうは、かなり目をそむけたくなる映像があります。スラム街の様子などを見ると、まだまだ世界にはこんな場所に生活している人々がたくさんいるんだとはっとさせられます。TVなど見ていても、普段はいわゆる先進国の映像しか目に入りませんから。
また、ボンベイと言われていた町がムンバイになって、どんどん成長していく姿も映画の中で見ることができます。
映画のテーマは、運命の愛です。私個人的にはすごく感動したっていうわけではないですが、一度見てみて損はない佳作だと思います。