映画「牯嶺街少年殺人事件」(1991) | mikinの勉強部屋

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1990年代はよく映画館で映画を見ていました。その中でも強く印象に残って忘れられない映画があります。
その一つが、この「牯嶺街少年殺人事件」(英題:A Brighter Summer Day)です。実際に台湾の牯嶺街(クーリンチェ)で起こった事件が下敷きになっています。
衝撃的だったのは、当時20代だった私は、台湾のことをほとんど知らなかったということ。高校で世界史を勉強したけれど、台湾がどういう現代史をもっているのかまったく知らなかったです。ただ、大学で中国語を少し選択した際、先生が中国人で、台湾のことをちらっと話たのが頭の片隅に残っていて、その話とこの映画の内容がシンクロしました。今ではよく知られているのかもしれないけれど、1949年に中国大陸で勢力争いに敗れた国民党の人々が大挙して台湾に移住してきます。その数は約200万人。この時の様子も映画の中で少し触れられます。そして、映画の主人公は、移住者の子どもにあたる中学生の男の子です。時代は1960年頃で、台湾の社会の様子、文化など、この主人公の青春と恋を、ヴィビットな映像で見せてくれます。
殺人事件というタイトルですが、実際には当時の台湾の生活や混乱を描いた社会派青春映画って感じです。
監督はエドワード・ヤン(楊徳昌)。90年代には、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)とともに台湾映画の担い手として活躍しました。残念なことに、2007年に59歳で亡くなっています。
主人公の少年、当時、かなりハンサムだなと思って見ていたのですが、実は、人気俳優として現在も活躍しているチャン・チェン(張震)のデビュー作でした。また、彼が恋する女の子もかわいいです。
映画は長く、4時間近くあります。台湾の現代史に興味がある人、台湾について知りたいなと思う人におすすめの映画です。