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「中1女子の母親からのご相談(入試対策、塾の利用法、数学の勉強法、思考力のつけ方など)」
毎回、丁寧なお返事、本当にありがとうございます。
やはり「分かった気になっている」だけだったんですね。
今は塾で方程式の利用をやり始めてるのですが
分からないので一緒にやって欲しいみたいなのでやっています。
もともと、考えて導き出すことが苦手なので苦労しています。
昨日、やった問題なんかは方程式を習い始めにしては
問題自体が難しかったのもあるのですが
問題の意味(日本語)が分からないんです。
塾で習ってきたものと次に類題として出された宿題を比べてみると
類題の方がほんの少しですが更に考えなくてはいけなくなってるように思います。
その前にやった「複雑な方程式の計算」も間違いが多いみたいなので
(複雑でなければ方程式の計算はできてます)
このまま、ほって置くと数学の全ての単元で中途半端になりそうな気がします。
塾で習った後、すぐに宿題の類題をするのではなく
習ったものを問題だけ見てできるようになるまで
何度でも同じ問題をやって
次に類題にとりかかるほうが良いのではないかと思います。
(類題も間違えたら又、類題も何度でも同じ問題をやる)
中途半端のまま類題にとりかかって類題も中途半端でってことになりそうです。
また完璧に理解しなくても何度も同じ問題をやってやり方がわかって、その後、理解があとから付いてくるのかもと思います。
そのあたりを家で機嫌の良いときにフォローしようかと思っています。
(まずは方程式の計算まで戻って)
誰かに教えるという方法、流行ってるのは知らなかったです。
最近はメモ帳に習ったところを書いてきて(私に教える用)
簡単には説明してくれます。
先生の説明した図や答えを見ながらだと大雑把には説明できるのですが
当日は問題だけ見て一からやるのは無理な感じがします。
分からない問題になると直ぐにイライラして
「数学なんてなくても生きていけるのに」って言います。
>分からないので一緒にやって欲しいみたいなのでやっています。
一緒にやってほしがるとは、かわいいですね。
>もともと、考えて導き出すことが苦手なので苦労しています。
>昨日、やった問題なんかは方程式を習い始めにしては
>問題自体が難しかったのもあるのですが
>問題の意味(日本語)が分からないんです。
難しい問題を解くことで、それに対応する力をつける勉強法もあるにはあるのですが、「考えるのが苦手な生徒」には向かないやり方ですね。問題の意味さえ分からない状態なら尚更です。
「手抜きをしても良い」のであれば、最初から難しい問題をやらせて、生徒や家庭の自学力に任せますね(笑)
(それでできるようになる確率は極めて低いため、私はしませんけれども)
実際に指導するならば、
①基本的な問題を使って、「問題の意味や解くまでの過程」を理解させながら教える。
②本人に「どう考えれば良いか」をつかませてから、パターンでなく自分の思考力で解けるようにする。
③パターン演習など、簡単なものは直感的に解けるように習熟する。
④問題文が長いものや少し難しい問題に挑戦させていく。
私なら、こういう流れでしょうか。
普通は①→③のため、②の「考え方」を教えるのが違うところですね。
基本的なところからやるのは、普通の塾ならやってくれると思います。ただ、丁寧に①→③→④とたどると、短時間で教える技能がないと絶対的に時間が足りないため、どこかを飛ばすことになりがちですね。
①の「理解」が中途半端なままに③の「習熟」に進み、習熟が十分でないのに④の「応用」に進んで、基本と習熟がないからできる生徒以外は応用も中途半端・・・となるのがありがちな指導のパターンです。それで基本まであやふやになって、「苦手」「分からない」という感覚だけが生徒に残ってしまう・・・と(苦笑)
>このまま、ほって置くと数学の全ての単元で中途半端になりそうな気がします。
そうなるでしょうね。
ただ、全ての単元ということは無いと思いますよ。
>塾で習った後、すぐに宿題の類題をするのではなく
>習ったものを問題だけ見てできるようになるまで
>何度でも同じ問題をやって
>次に類題にとりかかるほうが良いのではないかと思います。
これはありですね。上の①→③の部分です。
ただ残念ながら②が無いため、思考力をつける効果は薄いです。しかし、できないままに苦手意識を持たせるよりは良いかもしれません。
なお、同じ問題を繰り返すのは、やらせる方は楽ですが、やるほうはかなりつらいです。全く同じ問題は嫌がる生徒が多いため、もしそうなら、難易度は同じままに、数字替えや文章の表現(登場人物やストーリー)を変えた類題が良いでしょう。
>(類題も間違えたら又、類題も何度でも同じ問題をやる)
どこまでやらせるかは要検討です。
「同じ問題をできるまでやらせる」のは、つまるところ「パターンの暗記」に過ぎません。(だから思考力がつかないわけですね)
たとえ思考型の教科、単元でも「基本の暗記」は必要です。しかし、応用まで暗記していたら、問題パターンは無限にあるため、覚えることが無限になってしまいますよね。
本来は「基本を暗記」→「考え方(本質)を掴む」→「応用は暗記しなくても、考えて解ける」のが理想です。
>また完璧に理解しなくても何度も同じ問題をやってやり方がわかって、その後、理解があとから付いてくるのかもと思います。
上に書いたとおり、表面的な理解にとどまり、暗記を繰り返す生徒の方が多いのが現実です。そのため、mugi様が求めるような「理解」が後でついてくるかどうかはケースバイケースですね。
ちなみに、演習を通して本質を掴むために必要なのが「帰納」の力です。しかし、それが無い生徒のほうが多く、教師さえも理解していないのが現状だけあってちょっとばかり話が深すぎるため、引用部分の考え方については「半分正解」と言うにとどめて、また別の機会にしたいと思います(笑)
>そのあたりを家で機嫌の良いときにフォローしようかと思っています。
>(まずは方程式の計算まで戻って)
上とは逆に、計算については「習熟するうちに理解が深まる」はわりと当てはまります。できないのは複雑な計算の一部だけということですから、あえて戻らなくても良いと思います。
>最近はメモ帳に習ったところを書いてきて(私に教える用)
>簡単には説明してくれます。
これは良いですね。
>当日は問題だけ見て一からやるのは無理な感じがします。
これができなければ何の意味もないですからね(笑)
>分からない問題になると直ぐにイライラして
>「数学なんてなくても生きていけるのに」って言います。
反抗期特有の理屈ですよね(笑)
もちろん勉強や社会の不条理性に対する不満や疑問が根源にあるわけですが、多くの場合は単なる八つ当たりみたいなもので、「できたらいいのに」の気持ちの裏返しもあります。実際、問題がスラスラできる間は何も言わないのに、できなくなると急に言い出すものです(笑)私も、教え方が下手な頃ほど多く言われましたし、授業が上達するほど言われなくなりましたね。
ちなみに、できない期間が長くなるとこれが「本音そのまま」になっていきます。mugiさんのご家庭の場合はそこまでできないわけではなさそうですから大丈夫そうですね。
ここは全く別の話になって、説得法など書き出すとキリがないため割愛します。
~追加でいただいたコメント部分の御返事~
>1時間半だけ一緒に勉強しようと約束して
>約束どおり1時間半したら娘は遊びに行きました。
お互いに約束を守れるのは素晴らしいですね。
>方程式の計算、少し前に間違えてた所は出来るようになっていました。
>(少数の入った方程式や()を外す方程式などはできてます)
>ただ、分数の方程式がちょっと怪しいので
>それをすんなり出来るようにしてから
>文章題をやろうと思っています。
良い流れだと思います。
>計算も文章題も演習量で補うようにしようと思います。
>(こちらのブログの「理想的な演習型の勉強法」で教えていただいたみたいな)
すぐ上、そして該当記事にも書いたように、「思考力」が犠牲になることもある点だけはご注意ください。
>それとケアレスミスが多いんです。
>符号をキチンと見ていなかったとか、写し間違いや引き算を間違えたなど。
>こちらも以前ブログでケアレスミスについて紹介してくださいましたが
>引き算を間違えたなんかは計算力が足りないのだと思います。
>なのでその点でも演習量が必要かと思います。
そうですね、その点は演習量で補えます。ただ、「間違えやすい場所に気をつける」「どうすれば自分が間違えないか考える」という指導を通して「思考力」がつく面もあるため、演習量一辺倒にせずにそういった提案もしてあげると良いと思いますよ。
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