分かるとできるの違いなど | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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「中1女子の母親からのご相談(入試対策、塾の利用法、数学の勉強法、思考力のつけ方など)」
 



こんにちは。
本当は昨日、娘に塾での理解度について聞きたかったのですが
昨日はとっても機嫌が悪くて勉強の話題を出せませんでした。
原因は思うように物事が進まなかっただけなのですが
(土曜・日曜の昼、遊びに行って何で機嫌が悪い?・・・と突っ込みたくなりましたが我慢)

数学は塾で教えてもらった日は分かって帰ってくるんだけど
次の日になったら忘れるそうです(泣)
ただ、塾で難しいことをするから学校での数学がすごい簡単とは言ってます。

社会・理科は覚えるだけなんですが
これもまたすっかり忘れるそうで
さらに塾での全ての教科においてですが
テスト前にパラパラとも見なおさないで受けるそうです(号泣)

英語はやっぱり一番好きなので追試はほぼ無しでいけてます。

国語は漢字やことわざなどが出るらしいのですが
漢字の採点がとても厳しいそうです。
学校の期末テストも漢字の採点は厳しいので
仕方ないかなと思います。

「次の日に忘れるなら塾から帰ってきたらサラッとでいいから復習しようよ!」と
言ったのですが「え~面倒やからいいー!」と(ガクッって感じです)
「じゃあ、せめて塾の次の日に宿題しようよ」と言うと
「次の日に忘れるから既に忘れてる」と・・・
負担を減らしてやりたいと思い
「じゃあ、塾で教えてもらったこと家に帰って
お母さんに教えてよ」とか言ってみたのですが
笑って終わりです。

でも、娘は当日は分かってると言ってますが
説明を聞いた後「分かる」のと「できる」は違いますから
分かった気になってるだけで「できる」ができてないのかは定かではないです。

ただ、塾で100%できるようになるに越したことはないですが
塾で70~80%できるようになり学校での授業で
再度教えてもらい
100%になるという考え方はできるでしょうか。

 


 


>娘は当日は分かってると言ってますが説明を聞いた後「分かる」のと「できる」は違いますから分かった気になってるだけで「できる」ができてないのかは定かではないです。

ここ、鋭いですね。

 

 

 

おそらくは先生の説明を聞いて、分かった気になっているだけだと思います。

 

 

 

数学は、本当の意味で「分かった!」となれば、翌日に忘れることはありません。

気づかせたり考えたりさせる方式ではなく、0から10まで全部教える方式の授業なのかもしれません。もしくは、お子さんが考えるところは聞かずに、結論だけを聞いているかですね。


理科や社会は、説明だけでできるようになることはまずありません。

実際の授業で、教えたばかりの内容ですぐに簡単な重要用語だけの確認テストをしても、苦手な生徒などは平気で0点を取ります(笑)
 
教えただけで、ちゃんと覚えてテストの得点にまでつなげられるのは、もともとある程度できる子たちですね。

 
また、よく「分かるとできるは違う」と生徒・保護者向けの勉強法の本などで言われていますが、教えるほうからしても「分かるように指導するのとできるように指導するのは全く違う」というのが常識です。
 
ですから「分かっただけの状態で帰している」時点で、塾や教師の指導力不足だと言えます。

ただし、常識であってもできない先生のほうが圧倒的に多いのも現実です。
 
そして「分からせるところまでが塾(学校)の役目で、覚えるかどうかは本人の問題だ」と責任を押しつけられるのが一般的です。こうしたもっともらしい逃げ道が用意されているのが、先生にとっては有利なところですね(笑)

そのため、初めの時点で「授業内で、覚えるところまで面倒を見てくれる塾(先生)か、そうでないか」を見抜くと良いのですが・・・さすがにそこまでの事前調査はしていられませんよね。ですから、ある程度は運任せという話になります。

 
なお、「分からせるまでが教師(塾)の仕事だ」という思想の人に、「できるところまで教えてください」と要求しても無駄です。これは思想の違いですから、いくら正論を言った所でどうにかなるものではありません。
 
結局は「できるところまで見てほしいから、見てくれる他の先生(塾)にお願いする」か、または「分かった後、生徒が自力で覚える」かの二択ですね。

一方「できるようにするところまでが教師(塾)の仕事だ」という思想の人なら、「授業内で、ちゃんとできるところまで見てください」と言えば、素直に「すみません」と言って次から目をかけてくれるようになるでしょう。
 
こうした思想の先生は、他のことでもすべからく「できないのは生徒ではなく教師の教え方に原因がある」と考えますから、こういう先生に当たるとラッキーですね。


>テスト前にパラパラとも見なおさないで受けるそうです(号泣)

これは勉強法の問題のため、指導すれば改善しますよ。

こういう生徒はたまにいますが、実際にテスト前にパラパラ見直して点数が上がることを実感させてあげれば、次からは黙っていてもやるようになります。誰だって合格したいですし、早く帰りたいですからね。

ただし、「見直ししなさい」と言って放置するだけでは改善するはずも無いですから、生徒が分かるようにちゃんと「何を、どう見直すか」などを指導することは必須です。

ただ、これは親からだと伝わりにくいことでもあり、先生でないとかなり指導しにくいです。ですから、先生から言ってもらうと良いと思います。


・・・と言いますか、「先生、言わなくてもちゃんと教えてやってよ」という感じです(笑)

もし確認テスト前に見直しをしない生徒を発見したら、それをスルーするのはおかしいです。見直しをしていないことに気づきさえしていないとしたら、もっとまずいです(笑)

どちらにしても、生徒の様子をきちんと見きれていない可能性も高そうですね。集団形式の教室授業ならよくあることですからしかたないですけれども・・・。


>「次の日に忘れるなら塾から帰ってきたらサラッとでいいから復習しようよ!」と
>言ったのですが「え~面倒やからいいー!」と(ガクッって感じです)

夜遅いのに、見直しは厳しいでしょうね。


>「じゃあ、せめて塾の次の日に宿題しようよ」と言うと
>「次の日に忘れるから既に忘れてる」と・・・

次の日に忘れているようにでは「分かっている」とすら言えないですね。

やはり、「分かった気になっている」可能性が高そうです。

私が教室長なら、しばらくの間は授業後に5分程度の確認テストを義務付けますね(笑)


>「じゃあ、塾で教えてもらったこと家に帰って
>お母さんに教えてよ」とか言ってみたのですが
>笑って終わりです。

「誰かに教える」というのはとても有効な方法ですよ。特に、「習った内容を親に説明させる」というのは、最近ユダヤ式として流行っていますよね。

ただ、流行りの方法というのは、そのままではうまくいかないことのほうが多いものです(笑)

とりあえず「誰かに教える」方式は時間がかかるため、時間に余裕がない中学生だと結構厳しいです。普通は休みの日や塾のない日にゆっくり・・・となりますが、翌日に忘れるようであれば無理ですしね。そうなると「誰かに教える方式」自体がちょっと厳しそうです。

あえてやるなら、送り迎えの車の中で口頭で・・・ですね。


>ただ、塾で100%できるようになるに越したことはないですが
>塾で70~80%できるようになり学校での授業で再度教えてもらい
>100%になるという考え方はできるでしょうか。

塾で100%はまず無いですね。それができるのは余程のスーパー教師だけでしょう。

私も、勉強の苦手が生徒に対しては、はじめから100%は目指しません。時間が足りないですし、何よりも生徒に余分な負荷をかけてしまいますからね。


そのため、後でフォローするという前提さえあれば、塾で50%なり70%なりできるようにするのは悪いことでは無いです。

(現実には、後のフォローを想定していない塾や先生が3分の1以上いますし、50%どころか20%すらできるようにさせられていない低指導力の塾や先生が、これまた3分の1以上いるという根の深い問題もありますが、ここではいったん横に置いておきます)

 
問題は、その50%が「①絶対に必要な基本を全部理解している」のか「②応用や発展のほうばかり重視しているのか「③全体を満遍なく50%理解している」のかです。

もちろん最善は①です。苦手な生徒ほどこの教え方のほうが伸びます。②や③はできる生徒には良いのですが、苦手な生徒だと、塾の授業も中途半端、学校の授業も中途半端になり、定期テストはごまかせても、実力テストなどでは思うような点が取れないことになります。特に③は何となく自分はできるような気になって、学校の授業を疎かにする生徒が多くなる(特に男子)ため危険ですね。

(これはそのまま、予習型の塾の弊害の1つとなります)


ちなみに学校も先生によって基本を重視するか応用を重視するかなどが分かれるため、塾も学校も応用重視だと、分かった気になってテストは全くできない生徒が大量に出ますし、塾も学校も基本のみだと応用ができない生徒が大量に出ます。ですから、塾は本来そういったところにも合わせて指導する必要があります。

予習型の塾なら、先にやる塾が基本をやって学校が抜けを補いつつ応用をやる。
復習型の塾なら、先にやる学校が基本をやって塾が抜けを補いつつ応用をやる。

こうやって協力するのが一番良いのでしょうが、実際は塾と学校間の連携はありません。
 
そもそも生徒が通う塾がバラバラなため、学校が対応するのは物理的に無理ですしね。

(このあたりは、教育業界の抱える根本的な課題の1つでしょう)


現実には、学校がする指導はバラバラですし、塾に情報を提供することもありませんから、学校の出方を見てから塾が足りないところを補う指導をすることになります。

後は先生や学校・塾の力量次第ですね。レアケースですが、学校がしっかりしていれば、塾は普通に教えていればどうとでもなります。
 
反対に学校が怪しいと、塾の力量に全てがかかってきます。もちろん、そういう努力はしないで、学校を無視して我が道を行く塾もあります(笑)

多くの予習型の塾が掲げる「塾の授業で予習→学校の授業で復習」というメリットは、塾と学校の指導の親和性や、それぞれの指導方針・指導レベル次第ですね。


現実には・・・

「塾の授業が全く分かっていない→学校の授業もまともについていけない→テストも成績もボロボロ」」

「塾の授業で分かった気になる(直後だけできる状態)→塾のテストはそこそことれる→自分はできると思って、学校の授業をおろそかにする→本質的に分かっていないため、定期テストでは点がとれない」

「塾の授業で30%程度分かる→学校の授業で70%くらいまで理解する→何とかついていけるが、良く出来るとは言いがたい→中3になってオプション講習などで余分なお金が必要になる(笑)

「塾の授業でちゃんと分かる→調子に乗って、学校の授業をいい加減に受ける→テストはできるのに通知表が悪い」

などのパターンが多いですね。


ですから、「そういう考え方はできるが、実際にうまくそうなるかは、塾と学校の指導の相性、それぞれの指導力、塾のフォローアップ力がどれだけ期待できるかなどによるため、結果が100%になるのか50%にしかならないのかはそれら次第」というのが答えです。

ただし、「予習塾のシステムはそうなる前提で(正確には、それを願って)作られている」のは100%間違いないですね。
 
学校の指導が信頼できないと言って塾を運営する人が多いのに、学校で補ってもらうという発想はかなり都合の良いものだと思ってしまいます(苦笑)
 
反対に、学校現場の現実も踏まえた上で、学校指導との親和性を意識して教えている塾・先生なら大丈夫ですね。


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