計算問題の内容、証明のひらめき、夏休みの勉強、勉強の時間と質・・・など | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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いただいたコメントのお返事です。
以下、引用しながら書きます。


>では、まず計算を数が大きくても難なくできるようにして
>文字式でもできるようにしたいと思います。
>本人のやる気はあるので・・・

やる気があるのは素晴らしいですね。

なお、計算は「数が大きくても」より「式が長くても」のほうが良いですね。

 2137+283×11.5-233/3

よりは、

 12-2×3+2×(5-12÷2)

のような問題のほうが、文字式の理解につながります。

例えば2ab^2-5x(x+2y)が、2*a*b*b-5*(x+2*y)と同じだと理解するには、上のような四則計算にある程度慣れていると有利です。

逆に桁の大きい計算は中学ではほとんど出題されません。ただし通分は2桁のものがすらすらできるようにしておくと良いですね。

(分母が12,14,16,18,20,24,30・・・など)


>救われるのは息子は中1では全く勉強せず(定期テスト前日でも)
>少々、宿題を忘れても気にしない。提出もしなくて平気。
>さすがに2年生からは提出はするようになりましたが・・・
>どうしたら「やる気」を引き出せるのか悩みました。
>中1は授業中もほとんど寝てたので英語に困りました。(以前、ご相談したみたいな)
>今は「真面目に授業、受けたら英語すごい解る」と言っています。
>どうして中1からしなかったのかと思いますが・・・

どの子も最初から勉強してくれていたら、もっと成績の良い子ばかりになっていますからね(笑)

いきなりはしないのが普通で、むしろ中2からちゃんと提出するようになったことが幸運だと思います。

(お子さんのようなタイプだと、提出物を出さない男子生徒がとても多いです)

「やる気」を引き出すのは難しいですよね。
しかし、そこが核ですから、妹さんはやる気があるようで良かったと思います。


>まだ定期テスト1ヶ月前なのに「そろそろテスト勉強しないと」と言い
>中1からやる気があって高校受験を今から意識しています。
>今のところ毎日、2・3時間は勉強しています。

今からそんなにとは素晴らしいですね。
反対に、途中で燃え尽きないかが心配です(笑)

(反抗期もやってきますしね)


>数学には読解力も必要だと思ってました。

そうですね、これが一般的な認識ですよね。
私も新人の頃はそうでした。


>岐阜県の高校入試の数学で一番最後の問題は
>毎年、公式に当てはめるとかではなく考えさせる問題が出ますよね。
>息子は「地道に法則を見つけないとダメな問題」と言って考えていました。

ひと昔前は「新傾向」ともてはやされたタイプの問題ですね。

「地道に法則を見つけないと駄目な問題」はまさにそのとおりです。岐阜県の問題ですと、時間をかけて手作業すれば根性で解けてしまうことも多いのですけれども。


>あんな問題は読解力が必要と学校で話しがあったらしいんですが。

そうですね。
別記事で書いたとおり、国語とは違う意味での読解力は必要です。

それに、そういうふうに言ったほうが、教師は責任がかからなくて楽ですし(笑)
「できないのは、あなたに国語力が無いからよ」と言う親御さんはたくさんいますから。



>単純な私の疑問ですが証明の問題には思考力が必要ですか?
>作ろうと思えば問題はどれだけでも作れるのでパターンがなく
>テスト中に「ひらめき」が無いと解けませんか?

良い質問ですね。
証明の指導は特に得意ですから、御返事のしがいがあります(笑)

教える立場から言わせると、証明はけっこうパターンがありますよ。最近は公立入試でさえネタ切れ感が強く、「またこの問題出してるな・・・」ということもあります。

(他県の公立入試の数年分を見返してみると分かります)

しかし、証明はパターンで解いても面白くないですし、パターン化しないで解いたほうが労力が少ないため、パターン化はあまりお奨めしません。

また、思考力が必要かといえば、問題のレベルにもよりますが・・・入試レベルという意味では「必要」ですね。

特に公立入試は良問が多く、大人の頭の体操にもぴったりかもしれません(笑)
少なくとも、大問5のように力技で解けることはほとんど無いですね。

また、「ひらめき」はセンスが問われそうなイメージですが、私の場合は「ひらめき方」までを指導します。そんな指導をしている人はほとんどいないと思いますが、ここがまさに思考力の育成につながる部分ですからね。そういうわけで、純粋な意味での「ひらめき」は訓練するのが難しい(ただし不可能では無い)です。

ただ、受験対策としての限定的なひらめきは「問題慣れ」で何とかできる面が大きいため、演習量を増やすのは1つの対策になりますね。



>今年の夏休みは「やりきれる目標」を決めて
>復習できるようにします。
>今は数学も簡単で楽しそうにやっていますが
>それで安心して夏休みを過ごすのと
>ハードルが上がることを意識して、それに備えて
>勉強して夏休みを過ごすのとでは
>2学期からの結果が違いますよね?

今は楽しそうにやれているのですね。
それはとても大切なことですから、ぜひその状態を崩さないようにしてくださいね。

少しくらい勉強量を増やすよりも、勉強を楽しんでやれる状態を維持することのほうがはるかに大切です。なぜなら、受験前など勉強量は自分でいくらでも増やせますが、勉強を楽しめる精神状態というのは自分でコントロールができないからですね。

(ダイエットを頑張りすぎて、健康を害してしまう感じに似ていますね・・・笑)

もちろん、安心しきってだるだるで過ごすと、2学期から悲惨なことになりますから、備えて準備しておくことはとても良いことです。

ただ、効果のないことをやらせて生徒が消耗したわりには成果がない・・・というパターンはとても多いです。(塾の夏期講習でも同じです)もちろんやらないよりはマシなのですが、やるならやっただけの成果がないと生徒も無駄に感じてそのうちやらなくなりますからね。こうして知らないところでやる気がどんどん失われていくケースもあるため、中1は量より質を意識して、内容の適したものをやらせてあげられると良いですね。特にお子さんの場合は十分な時間ができていますから、次は質を高めることが大事になってきます。ただひたすら時間を増やすのではなく、短い時間で質の高い勉強をすることが本当の理想形ですからね。

中1ですと、そういった時間の使い方や勉強内容などまで自分で計画を立てて実行するのはなかなか難しいはずですから、そこは親が手伝ってあげるのに賛成です。

(もちろんいつまでもはいけませんが)

そして空いた時間を活用して、勉強以外のこともいろいろ経験させてあげてほしいです。

同性の子供だからこそ、強制ではなく、同じ目線でサポートしてあげてくださいね。




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