中1の優希です。
私は今現在、O塚山中学校に通っています。
もうすぐ定期考査が近くなってきて、大変です。
私は将来英語に関する仕事をしたいと思っています。
小学校の時から、英語をやっていて、
小学校在学中に、頑張って英検3、準2級も
とって、今度の英検も2級を合格してみせようと思っています。
なので、今やっている簡単な英語をあまりやらずに、
苦手な数学、理科に力を入れようと思っています。
小学校の時から、理科、算数は苦手で
あまり好きではありません。
他の教科の宿題、自習は難なくできても、
この2教科だけ、てこずります。
何か、この2教科を好きになれる方法はあるんでしょうか?
あと、私は例えば2時間やろうと思っていたのに
1時間しかできなかった時などに、
すっかり、やる気をなくして勉強がやりずらくなります。
この義務感に押しつぶれなくなる勉強法を教えて下さい!!!
現時点で英検準2級とは、かなりの好成績ですね。中3開始時点で持っていても「早いな」と思いますが、小学生で取得とは大したものだと思います。ぜひ、2級取得に向けて焦らず頑張ってください。
それはさておき、定期テストの話ですね。
中1最初の定期テストから苦手教科に力を入れるとは、なかなか鋭い勉強のやり方だと思います。英語で手に入れたアドバンテージを上手に生かしていますね。
また、人生という視点で見ると得意教科をどんどん伸ばしたほうが役に立つのですが、高校受験を考えると苦手教科もやっておかざるを得ません。そのため、早い段階で苦手を克服しようという姿勢は素晴らしいと思います。
それに、実社会でも英語だけしか使えない人はあまり役に立ちませんよね。英語に限らず全ての「言語」はあくまで伝達の道具、手段ですから、英語そのものよりも英語を使って何をするかが大事になってきます。
そういう意味でも、英語以外のことを学んでおくのは後々プラスになります。特に文系の人は文系知識に偏りますから、理系の素養があるのは大きなプラスです。
(とは言え、定期テストに向けた数学、理科の勉強が理系の素養につながるかどうかはまた別なのですが、少なくとも避けるよりはずっと良いですよね)
それでは、本題の「特定の教科(数学、理科)を好きになる方法」ですね。
さっくりと言ってしまうと、そんな方法はありません(笑)
本当は、無いことも無いのですが、今から定期テストに間に合うような、お手軽でインスタントな方法は無いということです。
そもそも、嫌いな教科または苦手な教科を「短期間」で好きになるのはさすがに無理があります。やるとすれば、催眠術か洗脳くらいでしょうね(笑)
特定の教科を「好きになる」よりは、特定の教科の「苦手を克服する」ほうがやりやすいです。
しかし、これでも時間はかかりますからね。
そういうわけで、すぐにやってすぐに好きになるわけでは無いことは覚えておいてください。
(たぶん分かっているとは思いますが念のため書きました)
そこで、ここではあえて「苦手を克服する」ではなく「好きになる」に絞って書いてみます。
自分で特定の教科を好きになる3つの方法
特定の教科を好きになるのはどんな時か?
(1)その教科の内容を面白いと感じる
(2)その教科を教える先生に興味・好意がある
(3)内容ではなく「できる」ことを楽しいと感じる
ほとんどの生徒はこのどれかに入ります。
(1)その教科の内容そのものを面白いと感じる
もともと、「好きになる」とはこういうことですよね。
ところが、すでに数学が好きでない生徒が、いきなり数学を面白いと感じるはずがありません。自然と面白いと感じる生徒なら、もっと前からそう感じているはずですからね。
もしこれが中学生の英語のように、新しく習う内容ならわりと何とかしやすいです。教材の選び方や勉強法、先生の選び方などを工夫すれば、ある程度はコントロールできるからですね。
しかし、すでに習っている内容について悪いイメージを持っている場合に自力で何とかするのはかなり大変です。例えば自分で面白い本を探して興味を持てるように努力するなどもできますが、そういうのは好きな生徒だからできることで、すでに嫌いな生徒が自分で探す気にはなれませんよね(笑)
そのため、実際にできる方法としては、教え方の上手な先生に、興味を持てるように教えてもらうくらいでしょう。(そんな先生が近くにいるかは別として)
(2)その教科を教える先生に興味・好意がある
その先生が面白くて好きな場合もあれば、いわゆる恋愛感情の場合もありますが、どちらにせよ、特定の対象に興味を持つことで、その対象が好きなものを自分も好きになるというわけですね。彼氏の好きな食べ物を彼女も好きになる・・・というパターンです(笑)
ただ、そういう先生に教えてもらえるかどうかは偶然に近いため、いつでも使える方法とは言えません。
(3)内容よりも「できる」ことを楽しいと感じる
他人よりも良い点が取れたり、自分の力が発揮できたりすると、好きになります。
その教科の内容がどうこうよりも、良い点がとれたり問題が解けたりすることで生じる達成感や満足感が好きな気持ちを生むわけですね。そこからはじまって、気づけばその教科の内容も好きになっていた・・・ということも多いです。
「好きだからできる」場合もあれば、「できるから好きになる」場合もあるのですね。(ただし、たまに「できるけど嫌い」という生徒もいます)
いくら数学に興味があったり、「数学をできるようになりたい!」と願っていても、テストがボロボロでいつも悪い点の生徒や、頑張って解いても不正解ばかりの生徒が数学を嫌いになってしまうのは、しかたの無いことです。
そのため、特定の教科を好きになるには、その教科を「できるようになる」ことが1つの方法です。
得意、苦手はわりと何とかなります。
しかし、好き嫌いは「感情」ですから、コントロールがとても難しいです。
それに、感情がそんな簡単に操られたら嫌ですよね?(笑)
感情というのは、たとえ自分のものであっても、自由にするのはとても難しいのですね。(それを自分でコントロールできるようにするのも、大事な勉強の1つですね)
だから、好き嫌いはいったん置いておいて、まずは「できるようにする」のが一番無難な方法です。
「それじゃ、どうやってできるようにするの?」
そう思うでしょうが、質問の残りの部分に答えるのが、これに対する答えにつながると思います。
【補足事項】
上の話は「自分自身」で特定の教科を好きになる方法についてです。
これだけ読んだら「それじゃ、好きにさせるのは無理なの?」という話になりますが、親や教師が教える場合はまた違った方法論がちゃんとあります。
何しろ「その教科を好きにさせる」のは、偶然でも何でもなく、教師にとっての大事な技術の1つですからね。
しかし、生徒からの質問に教師向けの方法論を書いても意味が無いですから、ここではあえて流しておきます。また機会があれば書きますね。
予定どおり勉強が進まなくてやる気がなくなってしまう生徒向けの勉強法
予定した時間どおり勉強が進まないとやる気がなくなる・・・そのお気持ちは分かります。
自分の場合も、予定通りに仕事が進まないとモチベーションが下がりがちです。1時間で片付けようと思ったら2時間かかってしまった・・・ということが多いのですけれども。
それはさておき。
2時間やろうとして1時間しかできない場合、2時間できなかったことに反省するよりも、1時間でもできたことに達成感を感じられると良いですね。何と言っても苦手な教科ですから、前向きに取り組んだだけでもえらいです。
ところで1日の勉強の計画の立て方には、大きく2通りあるのを知っていますか?
1.時間を決める
2.量を決める
多くの生徒は時間で決めますし、親も学校や塾の先生も「帰ったら3時間勉強しなさい!」という具合に時間を指定することが多いですね。
しかし、はっきり言って時間で決めるのはあまり意味がありません。
なぜなら、学力アップの公式 【決定版!】でも書いたように、学習効果を決めるのは「勉強時間」ではなく「勉強量」だからです。
ものすごく集中して1時間やるのと、のんべんだらりと2時間やるのとでは、当然1時間のほうが意味があります。
すでにできることが分かっている問題を解きまくったり、解けもしない問題でじっと立ち止まったりしているよりも、適度な難しさの問題をバリバリと解いたほうが意味があります。
それに「1時間やる」と決めると、いくら頑張っても時間が経つまでは終われませんよね。
「5ページやる」と決めると、頑張ってやればそれだけ早く終われます。
当然そのほうがやる気になりますよね?(笑)
実際に早く終わるかどうかは別として、とりあえず「量」で決めたほうが達成感が得やすいため、モチベーションが維持しやすいのは間違いありません。
ただデメリットもあって、それは「自分で決めにくい」ことです。
どこの問題をどれだけやれば自分には効果があるのか?
これはかなりできる生徒でないと判断できません。
英語が得意な優希さんの場合だと、「どういう勉強をすれば英検に受かるか」「どういうふうにすれば単語や表現が頭に入るか」ということが分かっていると思います。
数学や理科にはそういった手応えのようなものは無いと思いますが、数学や理科が得意な教科だと、そういうことが自分で分かるのですね。
そのため、最初は先生などに何をすれば良いか相談に乗ってもらえると理想的です。
ただ、相談相手を間違えると適切な指示が得られなかったり、ひどい場合は「○時間やれ」と言われて元も子もなかったりします(笑)
相談する先生がいない場合は、とりあえず自分で「このくらいの量なら○時間でやれるな」というふうにかかる時間からページ数を逆算して、そのページ数をやるところからはじめてみてください。
(おそらく優希さんならできると思います。文章から勝手に学力を推定して書いているため、違っているかもしれませんが・・・笑)
また細かいことをいくつか書いておくと・・・
「集中して勉強を進められる具体的な方法」 (正会員限定)
【補足事項】
さらに細かいことを言うと、勉強の内容や生徒の学力、性格によっては、時間で決めたほうが良い場合もあります。
例えば、落ち着いて勉強ができないような生徒だと、いい加減に済ませてさっさと遊びに行く危険性がありますからね(笑)
そういう場合は時間で縛りつけたほうが、嫌でもやらざるを得ません。
ただ、もともと時間で決めるのは「縛りつける発想」です。
社会人でもそうですよね。
雇われるほうは時間で働くケースがほとんどです。
しかし、雇うほう(社長など)は時間ではなく仕事の進度で決めています。
相手をコントロールするには、時間で決めたほうが分かりやすいのですね。
勉強でも同じで、とりあえず時間で決める教師が多いです。
これは生徒の頃から自然と時間で決めてきたので習性になっているのもありますが、そのほうが管理が楽で手がかからないのもあります。
実際、教師からすると「君は○○ができていないから、△△を5ページと、××の3~8ページをやっておきなさい」などと指示を1人1人別々にするのはとても手が回りませんし、そこまで細かい指示が適切にできるような力量のある教師は数少ないです。
間違った指示をして結果が出なくては、逆にややこしい話になりますしね。
(良い医者は適切な処方をする一方で、ヤブ医者は診断ミスをするのと同じです)
私の場合ですと、時間で指定するか、量で指定するか、それとも別の方法をとるかは、決めたほ生徒によって変えるようにしています。
もちろん、具体的な時間や量は生徒によってバラバラですし、例えば量で指定するにしても、ページ単位だけではなく、個数で指定したり、具体的な行動を指定したりもします。
個々の生徒に合わせようとすると、自然にそうなってしまうのですね。
そのため、一概に量で指定するのが正しいわけではありませんから、教える側の親や教師は誤解の無いようにお願いします。
コメント
1 ■無題
アドバイス、2回目もとても分かりやすく、
1回目同様とても役立つ内容ばかりです。
ぜひ、定期テストまで、そしてその先も、
実践してみたいと思います。
本当にありがとうございました。
yuunyan by 優希 2011-05-18 18:58:12
2 ■Re:無題
http://ameblo.jp/studyconsultant/entry-10895316270.html
こちらの記事だったのですが、違う記事にコメントがついてますね。
間違えていないことを願っています(笑)
3 ■無題
はい。
そうです。(笑)
すいません。
違う記事のコメント投稿をクリックしてしまったようです.....。
4 ■いえいえ
気づいてもらえていたなら良かったです(笑)
それでは頑張ってくださいね。
余計なお世話ですが、明日ちょうど数学の勉強法の話が出ますから、良かったら参考にどうぞ。タイトルは「中1数学「方程式や関数の文章題」に備える夏休みの勉強法はこれだ!」の予定です。
5 ■無題
今度の授業でやる所です!!
ぜひ拝見させていただきます♪
先ほど、勉強法を実践してみました★
すると、なんとなんと、今までより断然集中でき、勉強がとってもはかどりました(嬉)
これは、私にぴったりでした♪
今から、後半に入ります。
では、明日の記事も楽しみにしています。
7 ■なんと・・・
さっそく実践とはすばやいですね。
そういう素直さや行動力は伸びる生徒の共通点ですよ。
かなり推測しながらの返答でしたが、ぴったりだったようで良かったです。
今度の授業・・・とはかなり進度が速いですね。
(私立の中高一貫かもしれませんが)
後半も頑張ってくださいね。
それではまた明日。
1. ご報告
優希です。
定期テストの結果が出ました。
数学がとても良かったので
ビックリです!
ありがとうございました。
国語:81点
数学:91点
理科:79点
社会:79点
英語:98点
学年100人中15位
明日は英検です....。
定期テストと同じぐらいの良い結果が出れば
良いのですが......。(ToT)
2. Re:ご報告
400点オーバー、やりましたね。
私立で学年15位ならスタートとしては順調ですね。
数学が足をひっぱるかと思いきや、数学が底上げしてくれているのが不思議ですが(笑)
英検はさらに上を受けるとは、すごいですね。
すでに十分すぎるくらい先取りしているため、今回が駄目でも「今回は練習で次が本番さ」くらいのつもりで、あまり気負わずに楽しんできてくださいね。
健闘を祈っています。
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