数学の文章問題が苦手な生徒への指導(コメントの御返事) | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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以下がいただいたコメントです。

引用しながらお返事していきますね。




うちの娘の算数の苦手をチェックしたら複数あります。(私が見る限りですが)

分数の計算はできるのですが数が大きくなると
「これって何で通分できる?」と聞いてきたり
文章を読んで考える間も無く「÷? ×? 」と聞いたり
文章を正しく理解できてない時があります。
文章を読み取る力(読解力)の問題でしょうか?でも、国語の読解はできてるのです。
ただ、これは小学校レベルの国語の読解だからできてるのであって
中学の読解になると怪しいかもです。

ところが比や図形は得意で
小6の最後の方で移行措置でしょうか?Xを使って簡単な式を作るのは
本人は好きと言っています。
これもまた簡単なうちは良いのですが速さや割合などの問題で作るとなると厳しいと思います。

おっしゃるとおり、去年も夏休みを利用して5年生からやり直そうと始めましたが
結局、最初だけで・・・やりきることは出来ず克服どころか達成感も無かったです。

記事を読ませていただいて算数ができないと数学もできないとは限らないこと
目から鱗でしたが先日からの「手順記憶」の記事から読ませていただいてるので
理にかなっててなるほどと思いました。
まずは中学数学で必要な算数を復習して
「手順暗記」ができるようになってくれると嬉しいです。
手順暗記で何とかできるようになり→理論が後から付いてくるということは無いのでしょうか?

中1数学「方程式や関数の文章題」に備える夏休みの勉強法はこれだ!の記事
お待ちしています。


※ こちらは配信済みです。
 → 中1数学「方程式や関数の文章題」に備える夏休みの勉強法はこれだ!




典型的な「算数の苦手な生徒」ですね。

もしこの状態でも小学校のテストで高得点であったなら、中学校の実力テストでは一気にできなくなる可能性大です。

(今の小学校のテストはあまりに簡単なため)

ただし、1学期の定期テストは大丈夫でしょう(笑)


とりあえず先に何とかすべきは、文章問題よりも計算力ですね。

小数は中学で分数に置き換わるため、理科はともかく数学はあまり問題無いですが、少し複雑な計算は普通に出てきます。(しかも文字式で)

これは練習で何とかなるところですから、夏休みの勉強法のところで書いたとおり、少しでもできるようにしておくと良いです。

(具体的にはすでに書いたとおりですね)


>文章を読んで考える間も無く「÷? ×? 」と聞いたり
>文章を正しく理解できてない時があります。

お兄さんとは正反対ですね(笑)



>文章を読み取る力(読解力)の問題でしょうか?でも、国語の読解はできてるのです。

いえ、数学の「文章題を読み取る力」と国語の読解は別物です。元をたどれば同じなのですが、普通の小中学校のテストに出る程度の問題なら、読解力というほど大げさなものは必要ありません。

※詳細はこちら(後日、配信予定)
 ⇒ 算数・数学の文章題には国語の読解力が必要?



>ただ、これは小学校レベルの国語の読解だからできてるのであって
>中学の読解になると怪しいかもです。

いえ、小学国語ができる生徒は、中学国語も大抵できます。
なぜなら内容が変わらないからです(笑)

実際、漢文、古文、文法を除いた読解(=国語のほとんどの部分)は単に文章が難しくなるだけですからね。海外と違って日本の国語教育法では、学年が進むにつれて読解における指導内容が変わるわけでもないので、あまり心配はいらないでしょう。

(教育としては発展性が無いため問題ですね)

もちろん、難しい言葉などに拒絶反応を示すようではまずいため、中1(小学校)のうちからある程度は本や新聞などを読めたほうが良いですね。

日経新聞やWSJを読めとは言わないですから、安心してください(笑)



>ところが比や図形は得意で
>小6の最後の方で移行措置でしょうか?
>Xを使って簡単な式を作るのは本人は好きと言っています。
>これもまた簡単なうちは良いのですが速さや割合などの問題で作るとなると厳しいと思います。

比例は移行措置です。

あとは学校がどの程度のレベルの問題を教えていたかにもよりますね。
移行措置ですと、簡単に済ませようと思えばどれだけでも簡単になりますから。

このあたりは見てみないと分からないため、軽めに流しておきます(笑)



>おっしゃるとおり、去年も夏休みを利用して5年生からやり直そうと始めましたが
>結局、最初だけで・・・やりきることは出来ず克服どころか達成感も無かったです。

そうなりがちですよね。

次はぜひ「やりたい、やらせたい目標」ではなく「やりきれる目標」を立ててくださいね。
特に苦手教科の克服については、たとえ少なくてもやりきれることが大切ですから。



>記事を読ませていただいて算数ができないと数学もできないとは限らないこと
>目から鱗でしたが先日からの「手順記憶」の記事から読ませていただいてるので
>理にかなっててなるほどと思いました。

納得いただけましたか?
それはありがとうございます。



>手順暗記で何とかできるようになり→理論が後から付いてくるということは無いのでしょうか?

それは可能性としてはありますよ。
実際、そちらの方式のほうが飲み込みの早い生徒もいますしね。

しかし、手順暗記ばかりでいつまでたっても理論がついてこない(=丸暗記で思考しない)ままの生徒のほうが多いのが現実ですし、中にはそちらのほうが飲み込みが悪くなる生徒もいます。

1度丸暗記型になってしまった大人に考えさせる癖をつけさせようとしてもかなり難しいため、できれば子供のうちから考えさせる指導をしたいのですが・・・すでに苦手意識を持っている生徒は時間と手間がかかるわりに達成感が持てず、そんな中、自力で進めるのはあまりに難しいというジレンマもあります。

実際の指導でも、このあたりは「個性」と「受験までの期間」を見ながら選択するところです。受験までの期間が短いと思考型は間に合わない場合が多いですから。

(さらに言うと、数学で丸暗記型になっても他の教科で思考力を磨くことは可能ですから、教科のバランスも踏まえて判断しますね。好きな教科ほど、考える癖がつきやすいですしね)

通常の企業塾だと、迷わず「丸暗記型」でしょう(笑)

そのほうが効率が良いですし、丸暗記型にさえ持っていけず何もできない状態で受験に向かわせるよりはよっぽどマシですから。特に算数が苦手な生徒の場合は、すでに小学校のうちから大量の失敗体験を積んできているため、考えることを頭から完全否定する子も多いですからね。

(そういう気持ちを解きほぐす作業からはじめると、本当に時間がかかります)

とは言え、それが当たり前の現状が本当に良いことなのかどうかは悩ましいところです。


・・・などと、現代教育の問題点をつぶやきながら、このあたりで終わりたいと思います(笑)