studio7の映像実験室 -8ページ目

ギャグの作り方(その1)

 「コメディ映画は非常に楽しいものである。一方、YouTubeといった形で自主制作映像を発表する手段が広がったことも良いことである。だが、ネットにアップされた自主制作で笑いをメインにした作品は、一発芸とでも言うべきものがほとんどで、とてもコメディとは言い難い」

 …と、そんなコトをおっしゃっている映画評論家の方がいた。

 いや、実態としては評論家氏のおっしゃる通り。しかし、我々も含めて映像をアップしている素人のほとんどはちゃんとした良質のコメディ映画を作ることなんて考えていない。単に、ビデオカメラというオモチャを手にして何か面白いことをやろうってだけのハナシなんである。
 もっと言えば、我々の場合はまさに一発芸を狙っている。もっと偉そうに言っちゃうと、映像という形でしか表現出来ない一発芸というものを模索しているんである…まあ、そこまで真剣に作ってないが。


 『チビセブンファイト(第一話)』の場合は、YouTubeにアップすることなど考えずに作ったものだった。
 単に、チビセブンがウルトラファイトみたいなことをやったら内輪ウケするだろうというだけのネタである。
 この時は、別に特撮バリバリ(笑)の映像を同時に作っていて、撮影もポスプロもそっちの方が大変だった。
 ファイト部分に関しては、とにかくテキトーに戦ってればいいか、みたいなノリで…。
 まあ、丸腰では撮影に入れないので、一応は絵コンテを作り、その中に軽い小ネタを入れはした。
 しかし、結局は、ただでさえ緩いテイストのウルトラファイトをさらに緩くした、ということがこの映像の根幹であった。
 プラスαの面白さを加えたのは、小ネタよりもむしろウルトラファイトっぽい構図と編集のタイミングであったり、何より役者が自分の判断で作った独特なテイストの動きだったのではないかと思う。

  
 困ったのは『チビセブンファイト THE MOVIE』。
 今度は積極的に小ネタ…ギャグを考えなければならなかった。『~第一話』のシチュエーションをちょいと変えた程度では、前作より面白い作品にはなり得ないことは、スタッフの誰もがわかっていた。

 私を含めた4人のメインスタッフ(=ブレーン)は、全員面白いコトがやりたかったし、いい具合に共有し合える部分と、各々独自のセンスを持ってもいるので、ネタ出しミーティングは勢いだけで何とか進む。
 誰かが「こんなの、どう?」と振ると、「だったらこういう展開に持って行ったら…」とか「それにあっちを組み合わせたら…」とネタが広がって行く。

 結局、ネタが広がり過ぎて「ひとつの作品」にまとめることが不可能になってしまったので、映画館で映画が上映される流れを模して、ネタ出しミーティングで出されたアイデアのほとんどをぶち込むことが出来た。
 パターンとしては、バラエティ番組に近い。
 だから、一応は監督という“役”をやった私であるが、実際にやったのは「構成」かな。演出とか全然してないしな。


 そして、現在、さらに困っている。
 同じメンバーで新しい作品を作ろうという動きが出ている。
 何と言うか、大した本数では無くても何本か作ってくると、「前作を超える作品を作らなければならない」というプレッシャーが生まれて来る。
 ここで言う「前作を超える」の意味は「前作より笑える」ということである。

 それをクリアするためには、勢いだけでは限界があるのではないか。

 言葉の響きがあまり良くないが、「計算されたギャグ」を作って行かなくてはならないような気がする。
 かと言って、理詰めで作られたギャグというのもあんまり面白くならないような気もするし、「勢いで作っちゃった」というのも我々のテイストであることも事実。


 映画評論家氏は「一発芸に過ぎない」とか言うが、その一発芸ネタをある程度人さまにお見せ出来る形にするってのは、なかなか大変なことなんである。

 さて、どうなりますやら。

(つづく)

絵コンテ逆起こし

 年も明け、私のアタマの中では次のネタが始動している。

 そのネタのために、某映像作品の某シーンを絵コンテに落とす試みをやっているところ。

 ん~、これだけで16カットか。


 …って。


 また既存作品のパロディかよ。

 いや、ホントはオリジナルのネタを展開しようとも思っていたんである。
 ところが、いつの間にやら私のアタマはパクり系のネタしか考えられない回路になっちゃっていたらしい。


 けどまあ、既存の完成映像を絵コンテに戻してみるという作業は(面倒くさいが)色々学ぶべき部分がある…のではないか。現状ではよくわかんないけど。
 もうワンシーン、やってみることにする。


 これでミーティングに持ち込めるのかなあ???
 

撮ったモン勝ち

 日本の特撮ファンにして『チビセブンファイト』にもエールを送ってくれているアメリカ人が、続々と新作を作っている。

 えっと。

 とにかく、次回作をあーだこーだ考えてるだけで何も作らない私よりも、実際に作った人の方が偉いんである。マジでそう思うんである。…まあ、もう少し考えて撮れよ、とかも思いはするが、それでもやっぱり作った人の方が偉いんである。

 一方で、我々の専門分野(?)である“ゆるゆる映像”というのは、ゆるゆるであるが故に「わかりやすい絵と編集」を心がけないとキツいということも学んだような気がする(笑)
 

新作映像、上映決定!…か?

 11月と12月は、色々とやってたんである。

 大学のスクーリングでは絵本を作り、アニメーション(絵コンテを時間軸に置いただけ)を作り、静物デッサンをやり、落語の実習をやった。


 それと別に、自主制作映画集団「HAPPY SIX PROJECT 」による『0(ゼロ)からはじめる映画制作講座』というワークショップに参加していた。
 内容の詳細は省くが、これまで我々のチームが極めてデタラメにやってきた部分や、知らないわりに意外とちゃんとやってた部分が見えてきた感じ。
 だからといって、今後本格的に…というか“ちゃんとした作品”を“ちゃんとした方法”で撮るかというと、まあ、やらないでしょうな。
 これまでの方法が身の丈に合っていると思う。スキル云々もあるが、映像制作に対する向き合い方の違いかな。

 我々の場合は「遊んでるうちに映像が出来ちゃいました」、ってノリなんである。

 ある本に、映画の評論家が「YouTubeなどにアップされているコメディ作品は、瞬間芸的・一発芸的なものが多くて“映画”とは言い難い」みたいなことを書いていたが、むしろ我々の狙い(狙いなんてものがあるとすれば、だが)はその瞬間芸・一発芸にある。
 心を打ってみたり、社会に潜む問題を探ってみたり、人間の心理を描いてみたり…なんて気は無い。
 観て頂いている間だけ「くっだらねェっ! こいつらバカじゃねぇの?」と思ってもらえれば満足だし、そもそもスタートはごくごく内輪向けだった。調子に乗ってYouTubeにアップしただけである。


 …なんですが。

 一応、教室でのワークショップは終わった。

 「これで、皆さんも映画が撮れます」…ホンマかいな(笑)

 「…ですので、来年3月某日に、皆さんの作品の上映会をやります。その上映会を以てこのワークショップの閉講とさせていただきます」…え"…。

 つまり、3ヶ月で何か撮れ、と。5分以内が目安とのこと。


 そういう場だと、さすがにダイレクトに既存のキャラと結びつく『チビセブンファイト』はマズいだろうな。
 
 加えて『ウルトラファイト』のパク…いや、オマージュってのは、最近公開された某商業映画でもやられちゃってるし、ホントの一発芸。我々のチームでもネット未公開作品やライブも含めると何回やったんだっけか…ネタ切れでもある(^^;

 けど、作るのには凄く都合が良いんだよなあ、『チビセブンファイト』。
 本編だけなら撮影は半日で済むし、何より役者の皆さんが“被り物”によってポンとキャラになり切ってくれる…てか、「最初にキャラ在りき」で始まった企画なんであるからして。
 絵コンテ(我々に“脚本”は無い)を作ってるとキャラが勝手に動いてネタをつないでくれる感じだし、撮影現場では本当にキャラが勝手に動いてくれる(笑)。

 
 個人作業で出来る映像もあるっちゃあるが、やっぱりスタッフワークが面白い。
 ネタ出しからポスプロのアイディアまで、一人だけではあり得ない意外な展開があって、良い意味で完成が見えない。「とにかくまず、他のスタッフ&キャストを笑わせよう」ってな雰囲気が漂っているのも楽しい。


 さあ、どうしたものか。

ファイト!な声援from U.S.A.

  『デスカッパ』があまりにツボで、その衝撃に満身創痍(?)な状態になっちゃっているわけなのだが。

 …以前にもブログのネタにさせていただいたアメリカの方から、私のYouTubeチャンネルにまたコメントが届いていた。

 実は、前回貰った「make more chibiseven fights! 」というコメントに対して、お調子者の私はうかつにも怪しい英語で「Please look forward to the next piece.(次回作にご期待ください)」とか返事を入れてしまったのだ。

 それにまたコメントが付いたんである。
 「ok im excited! 」「make another chibiseven FIGHT! 」

 どんだけファンになってくれたんだか(笑)

 てか、どなたか英語に堪能な方、このコメントに返信したいので「可能な限りご期待に沿うべく善処いたしますが、色々とアレだったりなんかするもんで、まあ、どうなりますやら」を失礼の無いように英訳してくれませんか(^^;