ありがとうコンサートin ウィーン
2月26日オーストリアのウィーンで「東日本大震災援助ありがとうコンサート」をさせていただくことになりました。
オーストリアは当初から多額の義援金を下さったり、ウィーンフィルはじめ多数の有名アーティストがチャリティーコンサートを開いてくれています。
昨年の10月には若手ピアニストNO1のトラクスラーさんが来日し、私と一緒にチャリティーコンサートを開いて下さいました。
「ありがとうコンサート」は現地の日本大使館が主催して下さいます。
その折にはウィーンの作曲家がすばらしい曲をプレゼントしてくれます。
詳しくは近々お知らせできると思います。
音楽を通じて世界の方々と助け合い、絆が深まる
何と素晴らしい事でしょう
お役目が大きいだけに、プレッシャーの中で練習の日々です
3月3日 モーツアルトの国ザルツブルグからの絆
今年も引き続き東北チャリティーコンサートを行う予定です。
3月3日杉並公会堂で行います。
今回はモーツアルトの国ザルツブルグから豪華なメンバーが協力してくれる事になりました。
ディレクターとヴァイオリニストで高名なルッツ・レスコヴィッチさんはザルツブルグで毎年四季折々のコンサートの音楽監督をしていらっしゃいます。
特に夏の音楽祭シーズンにはこれまでデームス、スコダ、ロストロポーヴィッチ、メニューインといった巨匠たちが彼と共演し世界中から集まるモーツァルトファン達を魅了しています。
私も何度かそのステージに立たせて戴き、緊張の中にも至福なモーツアルト空間を体験させていただいております
。
その時の演奏仲間が東北の事を心配してくれ、名器ストラディヴァリウスを持って来日してくれます。
昨年夏、現地で高い評価を受けたプログラム「モーツアルト:ヴァイオリン協奏曲第1番・第2番」をお届けします。ソリストは第1番はルッツさん、第2番は私が演奏いたします。
世界的なアーティストが「音の絆」に協力してくれて、とても嬉しいです
杉並公会堂東北チャリティーコンサート
杉並公会堂で東日本大震災チャリティーコンサートを行いました
東北は力強く復興に向かっていますし、物資も続々と届き不自由さも日々改善されています
その中で一番気になるのは心の傷
私にもその経験があるので心が痛みます
特に子供たちを末長く見守ってあげたいと思います
音楽の力で
杉並公会堂でチャリティーコンサートを開きました
高齢の方から小さなお子さんまでたくさんの方がいらして下さいました
この活動を最低でも10年間は続けたいと挨拶したら大きな拍手が起こりました
宮城県でボランティアをしていらっしゃるプロジェクト「結」の山本さんのお話にも皆聞き入っていました
次回はザルツブルグの演奏家たちも手伝ってくれます
石巻の子供たちも演奏に参加してくれたら嬉しいな
皆、音楽の力で元気になりましょう

ブラームスの母のことば
杉並公会堂:東日本大震災チャリティーコンサートでブラームスのヴァイオリンソナタ第3番を弾きます
ブラームスのお母さんの言葉で大好きな言葉があります
「人に何かをしてあげる喜びを知らない人は喜びの半分しか知らない人です」
正にこのソナタ3番はそのお母さんが育てたヨハネス・ブラームスそのものの曲
人の心を深く理解し、行き詰った人を温かく迎え入れる心の広さを感じます
一楽章の後半に現れる2つの下降フレーズは亡き子をやさしく撫でる母親の手のように思えて・・・練習していても胸がつぶれる思いがします
そんな思いをされた方の少しでも役に立ちたい
2楽章ではすべての人に安らぎを与えてくれます
受け入れて愛に包む ブラームスの空間
疲れた人よここに憩いなさいと言うように・・・
終楽章はいっしょに戦ってくれる力を感じます
実は今までここを練習していたのです
体力的には大変なのですが、なぜか心は元気です
ブラームスは3曲のヴァイオリンソナタを残していますがこの前にもいくつか書いているのです。それらは気に入らなくてすべて捨ててしまったそうです
3番は納得の傑作です
助けられてきた私
人生の中では自分一人ではどうしようもない事ってありますね。
私もこれまでに色々な方に救っていただいております
特に小学校5年で父を亡くし、学校へも行くことが出来なくなった時、周りの方が本当に力を貸して下さいました。
私に音楽を演奏する喜びを教えて下さった方、 勉強を続けるサポートをして下さった方
、 広い考え方を教えて下さった方
、私のいいところを一緒に考えて下さった方
、 ケーキを焼いて下さった方
、 たのしいところに連れて行って下さった方
・・・
そして今でもどうしているの?がんばってる?と気遣って下さったり、今回のチャリティーコンサートの応援をして下さったり、私が頑張ってうまくいったことを一緒に喜んで下さったり・・・
感謝の表しようもない位です。
これからの人生、その方々のお礼のために生きて行きたい、それでも感謝はし尽くしきれないと思います
「アンジュちゃんはヴァイオリンを弾いて行くことが御恩返しになるのよ。」と言われます
私にできることはそれだけかも知れません。
お世話になった方々ひとりひとりに十分な御恩返しが出来ない分、社会に何か貢献することが御恩返しだと思ってヴァイオリンを弾いています。
このたびの被災者の方々へのご奉仕も助けてもらったお礼の気持ち、と思います。
東北の皆さま、東北の緑の大地はエネルギーの元!!を感じます。
元気になられたら日本中の人にエネルギー分けて下さいね
東北の現状
東北チャリティーの準備のため宮城県石巻に行きました。
今子供たちがどんな状態なのか、何が足りないのか。
実際に声を聞いてみたかったのです。こんな話を聞きました。
大好きだったヴァイオリンが津波にさらわれ、今は心の慰めに、と思っても弾けない状態です。
吹奏楽の盛んな学校でした。被災し、他の学校に間借りをして授業を受けています。又元のように皆と演奏したい、犠牲となった友達の分も。
音楽教室に通っていたけれど兄弟が亡くなって、今仮設住宅に住んでいます。ピアノも弾けません。
芸大受験を考えていたけれどとてもその気になれなくて・・・断念しました。
父を亡くしました。毎日荒れ果てた街を通って通勤。つらいです。こんな時音楽は心の慰めになります。
こんな方たちの役に立てたら、とこれから様々な企画を考えます。
街は復興に向けて力強く動き始めていました。
何事もなかったかのようにかもめが遊んでました
この街に奇跡的に無事であったパイプオルガンに出会いました。
感動的な深い音色です。
遊楽館:緑の丘にそびえ立つスタイリッシュな建物。
少し前までは避難所になっていました。
ここで、このオルガンを使って、コンサートと触れ合いの会を開いてみようと思いました。
かつて動けないまでに落ち込んでいた私の身に、音楽の力で宿った不思議なエネルギーが遊楽館のオルガンの元に宿るのではないか、と信じています。
2012年3月3日 石巻の緑の大地に・・・
ジャスミン茶&白子!! 創作料理に挑戦!
今日は最近練習もいそがしいので、ひさしぶりに近所のマーケットへ気分転換にお散歩にいってきました
そうしたら、お魚屋で真鱈の白子が売られていて、
「もうそんな季節だったのか」と季節の移り変わりの速さに驚き∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
すでに秋から冬のはしりになっていたんですね~
というわけで今日はちょっと自分ご褒美で白子の創作料理に挑戦(*^-^)bしてみました
以前に何かの折に、ジャスミン茶を飲みながらごはんをいただいていた時に白子のお料理があって、とてもマッチしていたような記憶があったので、今回は思い切ってふたつの組み合わせにチャレンジです
白子はジャスミン茶で湯引きすることにして、味付けは・・・おなじくジャスミン茶を使ってスープ仕立てにしてみることにしました。
だしはあっさり鶏がらスープで、ティーバッグをいれて苦味がでないうちに取り出すだけ
お手軽でしたが、なんか本格中華みたいな気分です
そして別にお茶で湯引きしておいた白子をスープ皿にうつしてジャスミンスープ?をかけ、彩りと食感がさみしいのでとびことアサツキを盛って完成
ジャスミン茶で白子の生臭みがすっかり消え、香りも良く、手前味噌ながらおいしい
春菊の胡麻和えと、はもすり身のお吸い物を添えて、晩秋な感じの晩ご飯です
本日のディナー
こういうとき、日本の四季に感謝しちゃいますね゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
これで、明日からも気合をいれて練習&演奏ができそうなとても豊かな気分になれました。
東北の素晴らしい四季も、一刻も早く復興できるように・・・
少しでもお力になれたらと、さらにさらにがんばります
テツラフに会った
バッハフェスト出演のためドイツのライプツィヒに行きました
リハーサルの合間にバッハのお墓があるトーマス教会に行きました。
バッハのお墓
ヴァイオリンの音が聞こえます。
入ってみるとTシャツ姿の人がバッハを弾いていました。
よく見ると何とヴァイオリニストクリスティアン・テツラフさんではないですか。
今晩の演奏会のため、リハーサルをしていらしたのです。
私も2日後に同じ曲を演奏するのでぜひ聞いてみたい と密かに座って聞いていました。
・・・すると
いきなり私の方へ彼があるいて来ました
ドキッ としていたら彼がしゃべりだしました。
「今の演奏、どう? 少し速すぎるかなあ、ここの響きだと・・・」
いきなり言われて聞かれても・・・
私は小学校のころから彼のファンだったのです
でも思い切って感想のべちゃいました。
「時々フレーズが混ざり合って聞こえます・・・」と (何という度胸、と後で思いました)
「Danke (ありがとう)」
といって彼はリハーサルを続けました。
張りつめた空気が教会中に・・・
この教会の中での音作り、見事でした。教会の隅々までの音響を考え、実に立体的なバッハが描かれて行くではないですか。
教会での演奏会は普通のホールと違い天井の一番高いところにサウンディングポイント(俗に天使の声のすみか)というものがあり、そこから降ってくる音が聴衆全体を包み込むのです。慈愛に満ちた響きが・・・
“その日のその時のためだけの演奏” を創作して行く姿を見ました
極限までのピアニッシモの美しさには心打たれました(これは2日後の私の演奏にも真似させてもらいました)
リハーサルが終わりニコニコしている彼に「私も2日後にこの曲弾くんで」
と言ったら「そうだね、がんばって」 と言われちゃいました
トーマス教会(バッハはこの教会とニコライ教会の音楽監督を死ぬまで28年勤めました)
バッハフェスタのご報告 Ⅱ クリスティアン・テツラフ
バッハフェストのプログラムが発表されて私はゾゾゾーっとしました。
な・な・なんとあのクリスティアン・テツラフが私と全く同じ曲「バッハ:パルティータ第2番シャコンヌ付」を弾くではないですか
クリスティアン・テツラフ氏
それも私の演奏会の2日前に。
テツラフといえばバッハファンなら一度は聞いてみたい高名なバッハのスペシャリスト。
私もずっと前からファンでした。
その日から私はとてつもないプレッシャーとの戦いでした。
プレッシャーに負けてはいられない。
そんなこともあって私は京都にこもったのでした。
京都からの帰り、大河ドラマ「江」に出てくる戦国の時代の戦乱の地をいくつか見ました。
又バッハの前の時代、ドイツの30年戦争後の人口が三分の一にまでなったという荒廃の様子、そして今の日本の東北地震、津波、そして原発問題、様々な人間の葛藤を考えました。 その中で、私が出来ることはヴァイオリンで、バッハの曲で、「救い」を表現すること、それしかないと思いました。
救いを求める声はドイツも日本も時代の差もないのです。
夢中になって音作りに戻りました
京都で悩んでいた時、知人がお好み焼きをごちそうしてくれました
又おいしいお酒を御馳走して励まして下さった方もあります
改めてお礼申し上げます