一級建築士の悩みごと -6ページ目

神仏同居

昔から、日本の家には「仏壇」と「神棚」がありました。
これは、日本以外の国から見ると2種類の宗教を同時に信仰している奇妙な光景にみえるそうです。

この「仏様」と「神様」のそれぞれの様式には、それぞれの「決まりごと」があります。
簡単にいうと、むいていい方位が決まっていることと、神様と仏様は同じ向きでもいけないし、向かい合わせになってもいけないと言われています。

この「決まりごと」が、今検討しているプランの悩みどころです。
「あちらを立てるとこちらが立たず」という言葉が頭の中によぎります。

位置指定道路

位置指定道路とは、私道で幅員が4m以上あり、かつ、一定の技術的水準に適合するもので、特定行政庁から位置の指定を受けたものをいいます。

建築基準法では、建物を建てられる敷地は、道路に2m以上接していなければいけません。

道路幅が狭い場合、位置指定を受ける条件として、道路境界線のセットバックが義務付けされます。
このセットバックをした部分は敷地面積から除外され、工作物を作ってはいけません。

自分の敷地なのに、将来、道路として使用できるように提供するために「セットバック」をしなければいけない。
住み良い都市計画を行う上で大切なことですが、「敷地を取られる」という感覚が当事者にはあるようです。

建築計画をする上で、お施主様に説明するときに、いつも苦労をすることのひとつです。

敷地面積の相違

建築を行う上で、敷地面積は原則的に、実測寸法を元に計画します。
これは、敷地の実測寸法が、登記上の面積と実測がまったく異なることが時々あるから。

区画整理などで、新しく地番が付き、登記されたものは「実測」と「登記面積」にほとんど相違はありません。
しかし、測量技術が未発達だった頃に登記されたものや、山林、河川敷きなどでは、改めて測量をすると、かなりの「誤差」が出てきます。


特に、戦災に合わなかった金沢の旧市街では、かなりの誤差があります。

登記上の敷地面積や、公図の形状を信じるて設計を進めると、実際の敷地が狭くて建物が建たない!!!
なんてこともよくあります。

建て替えの時などは、敷地境界線を当事者間で確認をしあい、話し合うことが大切です。
敷地境界のトラブルは、良好なご近所付き合いを悪くさせてしまうこともありますので、気を付けたほうがいいと思います。