一級建築士の悩みごと -14ページ目

建築工事共通仕様書

設計や施工で、図面上に書ききれない詳細な仕様の内容などを判断するものとして、「建築工事共通仕様書」があります。

建築工事を行う上での基本的なルールをまとめたルールブックだと思って頂ければ結構です。
この中では、図面の取り扱いや仮設工事などの規定に始まり、土工事、木工事、左官工事などの各工事項目ごとに詳細な施工方法や試験方法などが書かれています。

現場監理をしていて、判断に迷った時は先ず、この「共通仕様書」を読み返します。
設計者にとって、この共通仕様書と法令集は、手放せない必須アイテムです。

コーキング

建物の防水の要めとして、「コーキング」を使います。
一言でコーキングと言っても、その用途や接着部分によって様々なコーキングを使い分けます。
大きく分けると、シリコン、変性シリコン、ポリサルファイド、ポリウレタンの4種類。

種類によって、硬化の速度や硬化後の追従性も違い、寿命も違います。
このコーキング、大体7,8年~10年ぐらいで硬化して、動きに追従しなくなりだし、収縮が進み、ひび割れや剥離が起こります。

建築では、コーキングを極力使わずに納められることが理想であり、極力使わずに納めることで、建築物の寿命が延びると私は考えています。
コーキングの劣化イコール漏水にならないように、考えて納めていくことで、コーキング箇所を減らすことが出来ます。

しかし、施工性の良さから、コーキングだらけで納めている現場を見かけます。
この安易にコーキングに頼る施工方法が漏水を引き起こし、結果的に建物の寿命を縮めてしまっているのだと思います。

意匠設計と設備設計

建基法の改正以降、頭の痛いことのひとつにスリーブがあります。
確認申請時に、梁貫通の位置や大きさ、もちろん数量までを要求されるようになりました。

梁貫通の位置まで正確に出すには、意匠図から給排水衛生設備図、電気設備や消防設備、空調設備まで全ての洗い出しが必要です。

確認申請用の図面でも、配管や設備機器の納まり寸法まで押さえていないといけません。施工段階で考えればよかった部分が減り、基本設計で検討をしなければいけない部分が大きく膨らんでいるように思います。

「現場任せ」の部分が減り、「設計者」の責任が求められる法律に改正されたことが、こんな部分からも感じられます。