一級建築士の悩みごと -15ページ目

すべり台

設計の中で、すべり台を取り入れることがあります。
「すべり台」と聞くと、公園で子供の頃に遊んだことを思い出される方がほとんどだと思います。

しかし、私の設計の中に取り入れるすべり台は想像とは少し違います。
日常的に楽しく使うためのものとは違い、命を守るためのすべり台です。
少し大げさな表現になりましたが・・・。

幼稚園や高齢者施設では、階段とは別に、「すべり台」を設置することがあります。
火災などの緊急事態の避難用に使うもので、多くの人を確実に、且つ安全に避難をさせるために大切なものです。

公園にあるものとは違い、あまり使いたくない「すべり台」ですね。
しかし、大切な「命のすべり台」です。

階段の蹴上げ

人は階段を上ったり、降りたりしている間に無意識のうちに体が、1段の高さを覚えます。
階段を何階も一気に上った時に途中で足が思ったところで着かずにこけそうになった経験はないですか?
これは、階によって階段の一段ずつの高さ「蹴上げ(けあげ)」が僅かに違っていることが原因です。

建物の階高は、各階で必ずしも同じではありません。
しかし、階段の1段の高さは限りなく同じに近づけないと転倒したり事故の元になります。

5㎜も差があると上がり降りしていて違和感があるはずです。
意識せずとも、数㎜の違いを体で感じるなんて、人間の体って精密機械のようですね。

色合わせ

建物の色を決めて行く時に、工程上、発注の必要な部材から順番に決めようとする人がいます。
これは特に現場監督さんに多いようです。
仕事の都合上を考えると理解できることですが、これではいいものには仕上がらないように思います。

基本の色使いは基本計画の段階から考えておき、その計画に基づき、現物サンプルや色見本などで決めていく。
難しいですが、なるべく一度に全体の色使いを決めます。

こうやって決めることで、全体のバランスが取れ、大きな失敗をしないコツだと思います。