今回は、H29年4月頭のライブシアター栗橋での、演目「マッチ売りの少女」を通じて、黒井ひとみさんの復帰週の模様を語ります。

 

 4月3日(月)に栗橋に行く。今週の香盤は次の通り。①RIKA(蕨ミニ)、②黒井ひとみ(若松)、③瀬能優(ロック)、④牧瀬茜(フリー)、⑤星崎琴音(ロック)〔敬称略〕。

栗橋の香盤情報に「黒井ひとみさん復帰」とあって驚く。私のストリップ日記によると、最後に会ったのがH26年5月18日の蕨ミニ劇場。なんとあれから三年ぶりとなる。

彼女はH24年11月結の若松劇場でデビュー。私がホームとしていた若松劇場の久々の新人としてデビューしたのに、肝心の若松劇場が翌年H25年8月末で閉鎖になり、本当に可哀そうだった。ここ栗橋をホームにするのかと思っていたらすぐに休業してしまいファンもガッカリしていた。復帰と聞いて早速会いに行く。私の顔を見つけた瞬間に人懐っこい笑顔で喜んでくれた。一気に三年間のブランクを吹き飛ばした。

 

さっそく、復帰作「マッチ売りの少女」を紹介する。

ひとみさんが茶色い地味なマントを着て登場。ちあきなおみの曲「マッチ売りの少女」が流れる。この曲を見つけて使用できたことでこの演目は成功している。いやいや暗い曲風。そして場内も照明が落ちて薄暗くなる。

ひとみさんが「マッチを一本買って下さい」と縋るような声で叫ぶ。観客二人にマッチ箱を配る。

ひとみさんが舞台の上に貼られているポスターをマッチの炎で翳(かざ)す。ポスターの写真が炎に揺れる。

それから、ひとみさんは盆の上に来て、長いマッチ棒を一本取り出して火をつける。それをかぶりにいる一人の客に渡し、その前でスカートをめくり上げる。客は彼女の股間をじっくり眺める。妖しく炎が揺れ、あっという間の短い時間が経過する。エロスの瞬間である。まさにマッチはエロスとマッチする。(親父ジャグ↓)

照明が完全に落ちて場内が暗くなる。

「こうして私はマッチ売りの少女から娼婦へ・・・(長いインターバルがあった後)ならなかった。もっと素敵なことを思いついて・・・私はストリッパーになった。」というナレーションが入る。

 突然、舞台が明るくなる。まさに暗から明への展開。暗いマッチ売りの少女時代から、華やかで煌びやかなストリッパーの世界へ転身。ひとみさんが明るく演ずる。明るい曲が続く。クリステーナ・アギレラ「バーレスク」⇒シアラ「Body Party」⇒椎名林檎「錯乱」。

 

平成29年4月                        ライブシアター栗橋にて

 

 

 

 

                               H29.4

『踊り子になったマッチ売りの少女』 

~黒井ひとみさん(若松所属)の復帰を記念して~

 

 

  ある呑んべえ横丁に「マッチ売りの少女」と呼ばれている女の子がいた。

 少女はまだ幼くて、とてもかわいい顔をしていた。

「マッチを一本買って下さい」彼女はそう言って、呑んべえ横丁でお酒を飲んでいる客に声をかけて歩いた。彼女に500円を払うと、店の奥にある「ピンクの個室」で、マッチが一本燃え尽きる短い間だけ彼女の性器を見ることができた。彼女の性器はまだ毛も生えていなく、とてもきれいなパイパンだった。人によっては、性器でなく、おっぱいやお尻を見たがる人もいた。彼女は嫌がらずにどこでも見せた。

 吞んべえ横丁の人々は彼女のことを可愛がった。少女には身寄りがなかったので、呑んべえ横丁の人たちがみんなで世話をしていた。店によっては客集めのため彼女専用の「ピンクの個室」を設けているところもあったが、たいがいは店の奥の隅っこやトイレを借りて‘マッチ一本、ワンコインの遊び’は行われていた。

 

 暗がりの中でマッチを擦る

 マッチ特有のにおいがする

 ぶわっと炎がつき明るくなる

 少女の穢れないパイパンが見える

 この世で最もかわいいもの(男にはそう思える)

 男の表情(かお)はほころびる

 あぁ~この一瞬よ 永遠であれ!

 しかし線香花火のようにマッチは儚く消える

 つんとくる火薬の残り香

                    

 少女には不思議なところがあった。小さい頃からエロスに興味があった。しかし、それは性行為とか売春とかではなかった。だから、マッチの遊びはただ見せるだけで、それ以上のことはいくらお金を積まれても拒んだ。

 少女は自分の性器を見せて、男の人が喜んでいる顔を見るのが好きだった。そんな男の人の表情がとてもかわいく思えた。「本当のエロスって何かしら?」少女は小さい頃から、そんなことを考える変な女の子だった。

 マッチの炎が、エロスの炎に見えた。マッチの灯りで、自分の性器を眺める男の人の瞳の中にエロスの炎が見えた。少女は自分の性器を見詰められただけで、まるで舌でちろちろ舐められているように気持ちがよくなり身体の奥からじゅわっと濡れてくるのが分かった。こうして彼女はマッチを売りながらエロスを売っているのでした。

 

 そんな彼女がストリップと出会った。

 ある日、呑んべえ横丁の客が彼女を劇場に連れて行ったのだった。彼はストリップ劇場通いの常連で、彼女の性癖はストリッパー向きとピンときた。案の定、彼女の瞳は輝いた。「私が求めているものはここにあるわ。本当のエロスを見つけたい。」彼女はすぐに劇場の扉を叩いた。彼女は未成年だったが、劇場経営者は若くて可愛い彼女を一目で気に入った。

 さっそく踊りの基礎を教え、二か月間の研修を経て、デビューすることになった。

 

 舞台の上から客席を見ると、観客の頭がまるでマッチ棒の先端のように見えた。

 彼女は嬉しくなって彼らの頭を撫で擦った。客は踊り子に触られるのを喜んだ。

 マッチというのは先端の頭の部分にはガラス粉(塩素酸カリウム)と燃えやすい薬品(硫黄)が塗られている。箱の側面(摩擦面)には赤燐が使われている。その二つを擦ると摩擦熱で発火する仕組み。

 その点、観客の頭にはエロスの炎が湯気を立てている。頭が禿げ上がっている方が男性ホルモンの効用からか油がのっている感じで発火しやすいよう。

 彼女はオープンショーで、観客の鼻先に性器を近づけ腰を激しく振ります。今では立派に陰毛が生えているせいか、まるでやすりのような摩擦熱を放ちます。直接の接触は無くてもエアのままで客が立てる湯気に発火しました。客の頭が激しくエロスの炎を立ち昇らせます。盆周りのかぶり席のお客から発火したエロスの炎はみるみるうちに後部座席まで燃え移り、場内がエロスの炎に包まれました。圧巻の眺めです。彼女の求めていた光景はまさにこれでした。「ここに本当のエロスがある」と彼女は思いました。

 彼女の身体の奥からじゅわっとしたものが吹き出ました。彼女の性器は激しく潮を噴き上げました。まるでエロスの炎を消火する放水のようです。しかし、エロスの炎は消えずにますます燃え上がります。というか、不思議なことに火と水が仲良く共存しているのです。

 観客は彼女の潮を浴びて、メガネも顔も濡れ、ワイシャツがびしょ濡れ状態。しかし、お客の顔は最高に幸せという表情を浮かべていました。それはまさしく彼女の愛を浴び一体となっている恍惚感なのでした。

 燃え盛るエロスの炎と降り注ぐ愛の滴(したた)り、そこにはエロスの極致がありました。

 こうして、マッチ売りの少女は、エロス売りの踊り子として一世を風靡しました。

 

                                    おしまい    

 

 

今回は初ワラビミニの記念に、観劇レポート「初ワラビミニでの元気娘三人の競演」を語ります。

 

 

H26(2014)年5月11日(日曜日)、とうとうワラビミニ劇場にやってきた。前日までのGW週をTS皆勤して、そのまま新宿のカプセルに泊り、蕨まで車で足を伸ばした。初めてのときはカーナビが心強い味方。新宿から30分くらい。

早朝7時半頃に目的地のワラビミニ劇場に到着。最初は劇場の場所が分からず、駅のあたりをうろうろして、通りかかった人に聞いたら、ビルの上に大きな看板があった。よく見たら通りの入口にも看板が出ている。入口は少し奥まっていて、奥の扉にはシャッターが閉まっており、左右に開演時間や出演者のチラシが貼ってあった。

まだ時間が早かったので誰もいない。しばらくして、顔なじみのDさんと元ひめ隊のEさんがやってきた。私がワラビに来たことに驚いていた。二人は渚あおいさん目当てとのこと。また渚あおいファンの大阪東洋常連がいた。彼とはあおいさんを追いかけて道後でも一緒になった。

午前10時半に一階のシャッターが開く。長い階段があり、二階へ上る。また二階にシャッターの扉があり、少し待つ。二階には「銀座」というスナックが一軒あった。二階のシャッターが開くと階段途中に受付があり、早朝割引3500円を支払って三階にある場内に入る。

事前にスト仲間から話に聞いてので、要領よく席取りをした。初めて行った人は場内が暗いうえにステージと花道が変わった形をしているため戸惑う。私はセンター席に座る。Dさんと大阪の彼が私をはさむようにセンター席に座る。EさんもDさんの隣に座る。

場内は、浜劇くらいの広さで、おそらく劇場として一番狭い。だからミニと付いている。舞台の横に入口があるため場内が左右対称になっていない。場内構成としては、奥に狭い舞台がある。左右後方と天井が鏡張りになっていて、照明を落とすと舞台がプラネタリウムのように星空が現れる。これがミソだね。そして舞台からキノコ状に花道が出ている。回る盆はない。正面のセンター席には六名の座席。短い花道に沿って二列に座席が置かれ、計24席の座席。あとは、座席の後ろに立ち見するしかない。

 

今週の香盤は次の通り。①夕樹(天板)、②レイ若葉(天板)、③黒井ひとみ(若松)、④時咲さくら(TS) 、⑤渚あおい(東洋)〔敬称略〕。

天板の二名を除き、三名の若手ダンサー。すごくいいメンバーが揃った。私としては申し分ないメンバーである。ひとみさんのポラコメント「今週は、新人さんはいないけど、ワラビヤング大会(笑)だから、きっと会える予感がしてた♡(笑)」「ワラビ、初なの?! ホント~?! なんか、ここで何度も会ってるイメージ・・幻想の太郎先生かしら?!(笑)」

 

昨年、渚あおいさんを追いかけて、初めて西川口テアトルミュージックとニュー道後ミュージックに行った。そして、今回もあおいさんのお蔭で初めてワラビミニ劇場に来ることになった。今の私にとって、あおいさんの存在はすごく大きい。

残る未踏の劇場は、芦原ミュージック劇場だけ(シアター那覇は除く)。芦原は季節限定なので行く機会は少なくなる。客が少なくて経営的に危ないと聞いているので、早く行っておきたいところ。追いかけたい踊り子さんがのってくれるのを祈るしかない。温泉に入るつもりで行くしかないね。

 

さて、初日の模様。

メンバーがいいお蔭で、大入り。座席に22名座り、立ち見が同じく22名いた。ポラに並ぶのも大変な混雑ぶり。

舞台でダンスを行い、ベッドはセンター席前で行う。常連さんに聞いていたように、場所的にはセンター席がやはりいい。狭いので踊り子さんとの距離も近い。近くでオープンが眺められてとてもいい。

ポラが馬鹿売れしている。今回、初めて、あおいさんがデジのオープンをOKしたこともあり、エロポラが売れに売れていた。かえるポーズが一番人気とあおいさんが言う。

ポラサインが全く間に合わない状態。「私のポラサインが遅れても全く構わないよ」と踊り子さんに告げる。

最近は過激なエロポラ、特に接写やかえるポーズを禁止している劇場が多い。そういう中、西川口とワラビのさいたま二館はOK。ここはそれをやらないと潰れちゃうよーと常連が話していた。

初日は、客までがTSでお馴染みのオールキャスト。途中からチューズのUさんやポラマニアのTさん、はては抱っこちゃんまでが入ってきた。

 

黒井ひとみさんの出し物は「サーカスナイト」。

時咲さくらさんの出し物は、ひょっとこの「おこす」。

渚あおいさんは「サマー」、ところが三回目に突然新作を初披露してくれた。凄くかっこいい作品に感激。

 

三人の演目を少し話してみる。

黒井ひとみさんの「サーカスナイト」。最初の七色の衣装はピエロをイメージさせられる。次は、赤と黒のSMボンティージ風の派手な衣装に身をまとい鞭を振るう。これは猛獣使いをイメージ。つまり、ストリップは一種のサーカスであり、踊り子さんは時にピエロになり時に猛獣使いになってお客さんを翻弄する。

次の土日には演目「空気人形」も披露。センター席で拝見したが、いやぁ~お得な席で眺められて涎垂できたよん♡

ひとみファンも増えたなぁ~と感心。ポラ時の列の多さや、ラスト回にひとみさんのステージが終わって帰る客の多さに驚く。若松唯一のタレントの頑張りに、もと若松をホームにしていた私としては感無量になる。

 

時咲さくらさんのひょっとこ姿。ストリップはまさに祭り。お祭り気分でお客を意気軒昂にし場を盛り上げる。

次の土日には演目「さだ」も披露。荻野目洋子の「ダンシングヒーロー」⇒沢田研二の「ストリッパー」⇒アンルイスの「リンダ」⇒青江美奈の「伊勢佐木町ブルース」と懐メロにメロメロ♪

 

渚あおいさんの新作はインパクトが強かった。

ハイセンスな衣装をバッチリ決める。パイナップルなヘアスタイルがステキ。白い洋傘を持って華麗にかつ軽快に踊る。次の衣装がかっこいい。胸までしかない裾の短い黄色いカーディガンに、黒いパンツルック。セクシーな踊りがいかすよー♪ ベッドでのポーズはエロさが更にグレードアップ。たまらないス♡

「サマー」に代表される、これまでのかわいらしい清純派なイメージから、かっこいい、いい女系のイメージに変貌。あおいさんの新境地を見せてもらった気分。

彼女の解説では「今回の演目は、お嬢様が夜遊びしちゃうっていうテーマで、どちらも本当の自分!お嬢様も、エロエロの夜の姿も楽しんで過ごしてるよー!!って演目!! 」演目名は「表裏一体!(inside and outside unification!)」と付けたいようだ。中身があるねぇ~!!

 

この若手三人娘は「おじさんキラー」の魅力に満ち満ちている。おじさんたちを完全にメロメロにさせている。もちろん私もね♪

三人揃って、ステージをノリノリに楽しんでいる。それを見て、おじさんたちが楽しむ。三人の元気パワーをおじさんたちがいっぱい浴びて、おじさんたちも元気になる。狭い劇場だからこその一体感、エロエロなエネルギーが場内を渦巻いている。これがワラビミニの魅力なんだな。

 

初日の日曜日に続き、次の土日もワラビに来るよ!と踊り子さんにも話していた。ワラビは千葉からは遠すぎるので、平日は無理と考えた。しかし、早くワラビに行きたくて金曜日に前乗り。会社をすぐに出たら、なんとか三回目のラスト、あおいさんのポラタイムに滑り込む。運よくかぶり席がひとつ開いていた。顔馴染みの客が私が入ってくるのを見つけ、ここが開いているよ!と教えてくれた。

お客さんは、知っている馴染みの顔がたくさんいた。驚いたのが、かぶりに座っている女性が振り向いて私と目が合う。なんと、時咲さくらさんのお仲間三人。うち一人は、先週、TSでお逢いしたばかりで、親しげに手を振ってくる。いつも私の手拍子を真似して笑いかけてくる方。綺麗だし愛想がいいので絶対に踊り子向き。デビューしてくれれば必ず応援するよ。彼女たちは我々おときファンにはお馴染みなので、みんなと談笑。この日はおときファンで盛り上がる。

あおいさんが「あれっ! 土日に来るって言ってたわよね」と言うので「明日まで我慢できなかったんだよぉ~♪」と話したら笑っていた。後で顔を合わせた黒井ひとみさんも時咲さくらさんも「太郎さん、我慢できなかったんだってー。うれしいなっ♡」と喜んでくれた。

翌日からの土日も行き、結果的に休日三日を含む計四日間、たっぷり初ワラビ週に通ったことになる。車で蕨まで行ったのだが、実はその週は車やカーナビの調子が悪く修理に出したり、代車を使って行ったりと結構苦労した。でも三人娘と会うとそんな苦労はすっ飛んだ。

楽しいので時間はあっという間に過ぎた。ワラビはオープンの時間が長く、近い距離で大好きな踊り子さんにたっぷりかぶりつけた。みんな大サービスしてくれるし大満足☆ できれば、もう少し照明が良ければいいなあ~。せっかくのオープンも影になったり暗いため迫力が欠けちゃうのがすごく残念。

 

ワラビミニは味のあるいい劇場である。

地方劇場たるいい雰囲気を持っている。天板があるため、必ず我先と舞台に上がる常連客がいる。彼らの会話を聞いていると高齢の天板さんと長い付き合いであるのが分かる。天板に参加しない地元の常連さんもたくさんいるだろう。私もストリップ業界に足を踏み入れてかれこれ15年ほど経ち、ほとんどのストリップ客はどこかで見かけた顔だなと思うようになったが、ここワラビにはお会いしたことのない常連さんがけっこういた。いつもと違った空気が新鮮。ちなみに彼らは割安なフリーパス券を購入しており、毎日のように通っているようだ。

ただ、今回は三人娘を追いかけてきている客が大多数。私のようにワラビは遠すぎて普段は来れない客も多い。その分だけ、私がふだん関東の劇場でお会いするいつものスト客の顔ぶれがたくさんいた。

たしかに今回はメンバーに恵まれた。私としては、最高に楽しい初ワラビ体験となった。これだけいいメンバーがワラビにそろうことは中々ないようだが、またメンバーがよければ来てみたいと思う。

 

 

平成25年5月                          ワラビミニにて    

 

 

 

今回は「栗橋で若松の黒井ひとみさんに会って」という題名で、黒井ひとみさんの栗橋観劇レポートと若松劇場回顧録を語ります。

 

 

8月末に若松が閉館してから、約半年ぶりにライブシアター栗橋で、黒井ひとみさんに再会した。所属の劇場がなくなっても香盤情報にひとみさんの名前を見つけていたので元気に活躍されているのは知っていた。

 

H25年12月21日(土)、公演初日に栗橋に向かう。早朝8時半頃、劇場に到着。

車を降りたら、清々しい朝の冷たい空気。からりと晴れ渡った空。

まだ誰もいない。ちょうど従業員の林さん(TS)が出てきて挨拶。「来月の20日、もう一か月で栗橋ともお別れです。ようやく慣れてきましたけどね。TSも今のうちとトイレの修理工事をしているようです。TSが再開したら顔を出して下さいね」と話してくれた。栗橋に来ると林さんに会うのが楽しみのひとつでもあった。

10時半の開場とともに入る。真正面のセンター席を確保。手紙の準備をしながら12時の開演を待つ。

黒井ひとみさんはトップ。新作の初披露でかなり緊張気味。

メイド姿で登場。からくり人形のような動きで、最初に盆前にペタリと座り、いきなりパンティを脱ぐ。早速の御開帳にドキリ。目は人形のように虚ろ。

白と黒を組み合わせたメイド服。白いシャツの上に、黒い制服とスカート。おきまりの白いエプロン。白いソックスと白いシューズ。頭には白い飾り。

おかっぱ頭。最初、カツラかと思ったら演目に合わせた髪型にしたとのこと。

ひとみさんのロボット系の動きを観ていたら、若松の大先輩で大スターだった夕貴美保さんの代表作「ピエロ」のパントマイムを思い出した。なんか懐かしさが漂う。

「演目名は『空気人形』、アンドロイドじゃなく、ダッチワイフですよ。」そうか、ダッチワイフを演じていたのかと納得!

新しい演目に挑戦して元気にやっているひとみさんの姿に感激した。栗橋によく乗るようになったので栗橋に移籍したのかと聞いたら「私は、いちお若松のままなんですー」。まだ若松所属として頑張っているんだー。無性にけな気に思えてくる。

 

ひとみさんは私の顔を見つけると、いつものように笑顔で迎えてくれた。「先生ー! おはようございますっ。くりぱちへようこそ。久々ですねー。うれしすぎるー。」私のことを先生と呼んでくれる。ひとみさんは新しい太郎チルドレンの一人。

ひとみさんはH24 (2012)年11月21日に若松劇場でデビュー。私はその週の24日に初顔合わせ。楽しいキャラに一発で気に入った。

当時の若松には専属の踊り子さんが彼女一人しかいなかった。警察のガサ入れで八か月間休館したのが経営的に圧迫。再開後、踊り子を五人香盤にしたが、ギャラの安い踊り子しか呼べなくなり、それが客足の激減につながり悪循環を起こした。

ロックが支援に入り、ロックの踊り子さん中心の香盤になった。ロックの踊り子さんは皆さん自分の固定客を持っているので多少の集客効果はあったものの、他のロック館は六人香盤なので割高感があったせいか客足は伸びなかった。ロックが手を引いたら若松は潰れるとスト仲間内でも噂になっていた。でも、まさか、こんなにあっけなく閉館になるとは思いもしなかった。閉館になると知っていたら、最後もっと通っていたよー。

8月中のお盆興行。ロックの新人、東条真夏さんから後で話を聞く。黒崎優姐さんと「太郎さん、来てくれないかなぁ~」と話していたんですよ。楽日には「結局、来てくれなかったわねぇ~」とこぼしてたのよ。

最後の8月結には、晃生の目黒あいらさんがのっていた。彼女は、これで若松が閉まると聞いて、若松のミラーボールを晃生に持ち帰った。晃生の常連さんに「これが、あいらさんが持ってきた若松のミラーボールだよ」と指差して教えてもらった。

 

今更ながら、若松は立派な劇場だった。広くて、天上が高く、ステージ装置も立派。若松にしかないミルキーウェイから踊り子さんが登場して、拍手喝采を浴びたのが懐かしい。空中ショーをやる浅葱アゲハさんは天井が高くてやりやすい劇場と絶賛していた。

この劇場には私の思い出がたくさん詰まっている。私は15年ほど前に若松でストリップにはまり、そして一生若松でストリップを楽しもうと近くに家を購入した。だから、若松が無くなることで私の人生設計は大きく狂う。本当に悲しい。

もう若松劇場は跡形もなく解体され更地になっていると聞く。

 

まさか劇場自体が無くなるとは夢にも思わなかった。手元に若松劇場の回数券が2回分と満券が残り、計3回分がパー。若松の回数券は3回で一万円と割安でしたのでよく買っていた。ちなみに回数券を買った日に満券になったようだ。

若松には三か月で五万円、半年で十万円というフリーパス券があった。常連は殆どこれを購入し毎日のように通っていた。私もこれを買おうかと思って従業員に申し込んだら、顔写真が必要なこと、なにより、これだと盆周りに座れなくなると言われる。かぶりに座れないんじゃダメだぁ~と諦める。結果的にはフリーパス券を買わなくてよかった。多くの常連さんはかなりの期間を残してパーになったようだ。

 

若松がなくなってから、他の劇場で、ある顔見知りの客と会って若松の話をした。彼はもともとシアター上野でよく会う方でしたが、直前には若松でよく会った。彼も三か月のフリーパス券を買っていたが一か月分流してしまったと言ってた。もちろんそれは仕方ないことと割り切っていましたが。

ひとつ気になる話をした。若松の常連で、彼曰くM字ハゲ(以下Mさんと言う)という人物がいて、非常に嫌な思いをしたと言うのです。フリーパス券で入った客は、かぶりに座るな!必ずポラを買え!などなど嫌なことをたくさん言われた・・・すごく腹立たしい感じだったと。

実は私も全く同じ思いをした。ステージ正面かぶりに座っていて、三回目公演終了後に荷物を置いて食事に行く。トップのお姐さんは応援していなかったのでスキップした形。戻ってきたら、私の荷物が無く、他の客が座っている。私は、その客に声をかけようとしたら、すぐさま後ろからMさんがやってきて「君の荷物は後ろの方に移動した」と言う。一旦ステージが終わってから、私は彼に「なんで人の荷物を勝手に移動したりするんだ」と文句を言いました。Mさん曰く「あなたは常連なんだから、食事に行くなら荷物を持って移動するのがマナーだと分かるでしょ。」と言う。「30分以内で戻ってくれば食事に行ったっていいじゃないか。」と言い返すと「食事は劇場に入る前に済ませてから来い。かぶりの席を空けておくほうが問題だ。」と言い放つ。最後には「私の言動は従業員の了解をとっている」とまで付け加える。自分はストリップの正義だという態度。これ以上Mさんと話しても埒が明かないと感じました。

次の日に若松に寄ったときに受付の従業員から「今度かぶりで席を空けたら荷物を移動するからね」と注意されました。Mさんが従業員に告げ口したようです。正直、すごく不愉快な気分になりました。

彼の言い分はともあれ、強引なやり方が気に入らない。行動に出る前に、事前にしっかり話しておくべき。彼は若松では顔になっており他の常連は見て見ぬふり。彼らは気に入らない客を排除して、自分たちで若松を居心地のいい劇場にしていたよう。

結果的に、熱心なスト客がどんどん離れていった。

 

最近は、人あたりのいい若松の社長の顔も見なくなり、従業員がずいぶん横柄な態度でした。客足を戻そうという新しい企画はなにもなく、ただ漫然と経営を続けていた感じがゆがめません。たしかに、若松閉館は、警察が直接の引き金となりましたが、経営側にも問題があったと思わずにいられません。

船橋界隈は以前はストリップ劇場の激戦区と言われました。私がストリップ通いを始めた15年前からだと他にTS系の大宝しか知りませんが昔はいくつか劇場があったようです。その中でも若松は老舗中の老舗劇場。その若松が潰れたわけですから誰が見てもストリップの衰退は明らかです。

ストリップファンの一人として、悲しいことこのうえない。

 

そんな中、栗橋は元気がいい劇場。ちなみに、栗橋大一劇場がいつの間にかライブシアター栗橋という今風の名前に変わっているなぁ~。

栗橋は、直前の若松と同じような踊り子さんのメンバー構成。ロックの踊り子さんが五人中二、三人と中心メンバーになり、他のメンバーも若松に近い。ひとみさんの香盤も多そう。

千葉からはちょっと遠いですが、これからは土日を中心に遊びに来たいと思っています。

 

平成25年12月                      ライブシアター栗橋にて  

 

 

永瀬ゆらさん(栗橋所属)について、H30年8月結のライブシアター栗橋での公演模様を、演目「蜘蛛(仮)」を題材に、「虫けらだっていい」という題名で語りたい。

 

 

H30年8月25日(土)、ライブシアター栗橋に顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①永瀬ゆら(栗橋)、②愛子(フリー)、③渚あおい(東洋)、④中条彩乃(ロック)、⑤雪見ほのか(ロック)〔敬称略〕。中条彩乃さんと愛子さんが栗橋初乗り。

 

実はその前日、渋谷道劇に顔を出していた。葵マコさんの周年作「蚊」を拝見したばかりだった。この作品をゆらさんも観ているようだ。「マコちゃんの蚊は初出しのとき見せてもらいましたよー。チームもやったしネ!!」

私としては、蚊の次が蜘蛛かぁ・・二日続けて虫の演目とは・・なんか不思議な感じがした。最初は虫でレポートするつもりは無かったのだが、これも何かの縁だと思うと急に演目に関心が向き、観劇レポートを書きたくなった。

 

改めて観てみると、ゆらさんの蜘蛛の演目が素晴らしいことを再認識させられた。おどろおどろしい蜘蛛の妖しい迫力を覚えるのだ。内容は次の通り。

笛の音、おどろおどろしい音楽からスタートする。

ゆらさんが、襟や袖が黒い、ボタンダウンのオレンジのコートを着て登場。なんと背中に黒い蜘蛛の足が見える。コートの前面下部は膝上から切れていて、黒ずんだ足が見える。足元は黒いハイヒールを履く。

一曲目の終わりに白い糸を吐き出す。

二曲目に変わる。

盆の上に移動して、コートの両手元から白い布を出す。蜘蛛の糸のように伸縮させ、観客に向かって投げる。かぶりにいる私にも当たる!!

コートを脱ぐと、全身、異様な蜘蛛の格好。上半身は青と肌色が交じり合った布を胸部・腹部・左腕と巻き付ける衣装。短いギザギザのスカート状の薄い布を腰に巻く。左足には青と肌色の縞模様のストッキング。足元は黒いハイヒール。おそらく女郎蜘蛛をイメージしている。ポールに掴まってくるりと回る。

三曲目の音楽に変わる。キュッキュッとした妖しい音がするインスト曲。

衣装を脱ぐ。すると細い紐状の衣装が現れる。首輪から下に前面二本の紐が縦に流れ、胸元を挟むように上下横に二本、そしてパンティのような紐。色は黒地で、黄色やオレンジの丸い玉が点在している。

そのままベッドショーへ。パンティ紐の真ん中はジッパーで割れるようになっている。

ベッド曲は女性ボーカルで、立ち上がりは男性ボーカル。いずれも妖しいロック調。

最後に、怪しくも、スパイダーマンのような軽やかなポール演技が圧巻。

ゆらさん、ポールの腕をすごく上げたねー!素晴らしい演技に感動したよ☆彡

 

話を虫に戻すね。

蚊と蜘蛛の作品を観ていて、ふと、宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」を思い出す。1000年後の地球は人間が行った最終戦争(おそらく核戦争)で文明は破壊され、腐海(ふかい)という菌類と虫たちが蠢く森にどんどん覆われるようになり、残った人類は生きる場所を狭められていた。その物語の中では、菌類や虫たちは人間の敵のように描かれていたが、最後に菌類や虫たちこそが人間が汚した土壌を洗浄させている事実を知る。この映画はショッキングだった。腐海(ふかい)は‘不快’ではなく‘深い’のだ(親父ジャグ)。

現在でも、人間を頂点とした動物たちに比べ、菌類や虫たちは下層に位置づけられるものの、その数は圧倒的に多く、その種類も多い。つまり人間なんて虫に比べて取るに足らない僅かな存在なのだ。人間は「虫けら」と言って馬鹿にするが、実は虫の世界は凄いのである。

そんなことを考えていたら、頭の中にひとつのポエムが流れた。

 

詩の題名は「虫けらだっていい」・・・

 

ほくは虫けら。

人はぼくのことを「虫けら」のように馬鹿にする。

そして「虫けら」のように扱う人もいる。

でも、ぼくは「虫けら」でいいと思っている。

 

ぼくは他の人のことを「虫けら」のように扱ったことはない。

それだけでも気が楽だ。

自分が「虫けら」と扱われることで、むしろ救われる。

 

 虫けらだって凄いんだよ。

 人は虫を見つけると「虫が付く」と忌み嫌う。

 でも、人は「花が虫のお陰でたくさんの美しい花を咲かせること」

 また「たくさんの野菜や果物が虫のお陰で食べられること」を知らない。

 虫がいないと人間は生きられない。

 

 ぼくは虫けら。

 ぼくは「虫けら」であることが有難い。

                                 おしまい

 

平成30年8月                        ライブシアター栗橋にて

 

 

 

 H29年9月中の渋谷道劇に顔を出した。

今週のメンバーは次の通り。①水鳥藍(道劇)、②永瀬ゆら(栗橋)、③竹宮あん(わらび座)、④新條希(道劇)、⑤京はるな(フリー)、⑥美月春(道劇)〔敬称略〕。今週は、美月春さんの四周年週、水鳥藍さんと永瀬ゆらさんのBD週、新人の竹宮あんさんの初乗りと話題たくさん。9/17(日)二回目フィナーレ後に美月春さんの四周年イベント開催。

 

今週の水鳥藍さんは二個出し。演目「f」と「道」。

演目「f」は昨年H28年12月頭の大阪晃生ショー劇場で一度拝見しており、そのときに、かなりショッキングな内容で記憶に残った。今回再び拝見し藍さんから作品の解説をしてもらったので紹介したい。

まずは演目名「f」の意味。「Fetish、Female、Fxxk、Freedom、Feminism などがテーマになってます!! 放送禁止ワード満載❣」

すぐにネットで検索して調べてみた。

Fetish ・・・呪物(じゆぶつ)、物神(ぶつしん)、迷信の対象、盲目的崇拝物、盲目的な愛好、狂信、性癖, フェティッシュ, フェチ

1ある活動への過度の、または、不合理な献身

2魔力を具現化していると迷信で信じられている護符

3性欲の形態で、物、事、服、体の一部に異常なほど左右されるもの

Female ・・・(男性に対して)女性、女、(動物の)雌、雌性植物、雌株

Fxxk ・・・xxのところにはucが入り「ファック」という汚い言葉。プロレスラーがよく使う。Fxxk offで『おめーーーうせろ!!』という意味。

Freedom ・・・自由

Feminism・・・性差別に反対し女性の解放を主張する思想・運動などの総称

 

この前提の上で、「1曲目:患者 2曲目:女医 3曲目:患者再び 4曲目以降:ナース 一人三役❣」の内容を演じている。以下に、私なりに細かく説明しよう。

最初に、患者が白い枕で寝ている。顔に白い包帯を巻き、白いTシャツを着ている。突然起き上がり、袖に戻る。幕を下ろす。

次に、白衣を着た女医がポールでくるくる回りながら登場。黒いメガネ。赤い聴診器を首にかける。白衣のポケットには片側に黒いボールペン、もう片側には青い注射器が入っている。ガラスの高いハイヒールを履く。盆の周りの客を聴診器などでいじる。

また暗転。

再び患者が登場。包帯状に、白いブラと白い紐バンド(調教用衣装?)を身体中に巻き付けている。

くるくると回転しながら踊る。

最後に、ナースが登場。赤いT字が書かれたナースキャップをかぶる。先ほどの白いブラと白い紐バンドの上に透明なナース服を着る。太ももまでの長い白いブーツを履く。

ベッドショーへ。蛍光ピンクの注射器を持つ。

最後の最後にポール演技。これは前回の晃生ではなかったので、今回の変更ポイント。

曲名を教えてもらったが極めてマイナー。「f」曲リスト 1.Strunk/Die Antwoord 2.Common Exchange/Emika 3.Happy Go Sucky Fucky/Die Antwoord 4.All Hands on Deck/Tinashe 5.Slow /Kylie Minogue 6.Anus/laska Thunderfuck

医療というのは特殊な道具を使用することから、とてもフェティッシュ(異常性癖)で、官能的エロティズムの世界を醸してくる。欧米のSMビデオでもよく取り上げられる。これをストリップで表現しようとするのは極めて斬新な試み。流石である。

 

 ポール演技について一言付け加えておく。

 今回、1番の水鳥藍さんと2番の永瀬ゆらさんが揃ってポール演技をしていた。一日二回、急いでポールをセットしたり外したりしていた。とても手際がいい。

 驚いたのは、永瀬ゆらさんがポールを演じていたこと!しかもかなり様になっていてビックリ仰天。いつの間にポールをマスターしたのだろうと思ったら、先月8月結のライブシアター栗橋で特別企画栗橋空中大会が催されていた。もともと空中芸をやっている水鳥藍さん、渚あおいさん(東洋所属)、秋月穂乃果さんや清水愛さん(ロック所属)に加えて永瀬ゆらさんが空中初参戦。ゆらさんはエアリアル教室に通って猛特訓し、栗橋では最初アザだらけで演技していたという噂を聞いた。栗橋では一本のポールの上下に水鳥藍さんと永瀬ゆらさんの二人が組んでポーズを決めていたようで、それがシールになっている。今回ポラ裏に貼られているのを見て感激。その汗の結晶がこのポール演技だったのか。これにも非常に感動した。二人に拍手を贈りたい。

 

 

平成29年9月                            渋谷道頓堀劇場にて

 

 

 

今回は、永瀬ゆらさん(林企画所属)のステージを「ストリップ界の小さな巨人」という題名で観劇レポートします。

 

新春興行のライブシアター栗橋。H26年1月11日(土)、三連休の初日にやってきた。天気はいいが、空気はきびきびとして冷たかった。

今週の香盤は次の通り。①有馬美里(渋谷道劇)、②永瀬ゆら(林企画)、③みずき(栗橋)、④吉沢伊織(ロック) 、⑤矢崎茜(ロック)〔敬称略〕。二週目の新人みずきさん(林企画所属)とは初顔合わせだったが、他は私の仲良しさんばかり。

 

お正月興行らしく、三人が着物姿で日舞を披露。トップの有馬美里さん、二番手の永瀬ゆらさん、そしてトリの矢崎茜さんの着物姿に正月気分を味わう。

その中で、今回は永瀬ゆらさんの観劇レポートをさせて頂く。

 

1,3回目の出し物は「酔拳」。

ゆらさんが艶やかな着物姿で現れる。客席から「お帰りー」の掛け声。ここ栗橋がゆらさんのホームなんだね、

お盆の上に、赤いお屠蘇セットを持ってきて、三つの盃に酒を酌む。それをお客さんに勧める。私は真正面に座っていたので手を伸ばしかけたが車の運転を考えて手控えた。お客は縁起物なので喜んで頂く。

三杯目の盃はゆらさん自身が飲み干す。そのまま踊りに入る。お酒に酔った感じで舞う。着物姿でほろよい気分で踊るとは乙だねぇ~。

その後、着物を脱いで、軽装に着替える。ベースの黒色の中に赤(オレンジ)がまばらに浮かぶ着物を羽織る。ズボンは黒くて肌にぴっちりしたもの。そして、徳利(とっくり)を持ちながら舞う。これが「酔拳」なんだね。

最後に、白い透け透けの襦袢風の衣装を羽織る。雪の花のような刺繍がされており、襟や袖の部分には孔雀の羽根模様が入った赤い縁(へり)がある。その出で立ちでベッドへ。栗色の髪を後ろにひとつ結ぶ。金色のネックレスとイヤリングがキラキラ。ベッドには先ほどの赤い盃がひとつ。

全体的に観て、「酔拳」というより、造語ではあるが「酔舞」と表現したいなと思えた!

 

2,4回目の出し物は「風の旅人」。

最初の出で立ちが全体の雰囲気を作っている。緑と赤茶の色彩がパッと目に入る。

黄土色のシャツに、濃い緑色の吊るしズボン。その上に赤茶けた大きなスカーフを羽織る。ポイントは、濃い緑色した三角帽子で、オレンジの羽根が付いている。黄土色の靴を履いて、軽快に踊る。どこかコサック風な踊りの要素がある。

私はこの出で立ちを見た瞬間に「ムーミンのスナプキンに似ているなぁ~!」と感じた。そのことを手紙に感想として書いた。的外れだったら、ちょっと失礼だったかなと思っていたら、ポラの時、ゆらさんがにこっと笑って「スナプキンに見えましたか」と言ってくれた。そして「2,4回目の出し物は『風の旅人』です。寒いヨーロッパの方のジプシーっぽい感じ??」というコメントを頂いた。ムーミンは北欧の物語なので、私の直感は的外れでなくホッとした。

 

ゆらさんの作風には面白さがある。

 酔拳でも、艶やかな着物姿で厳かに進むかと思いきや、突然、酔舞に変わっていく。このへんがとてもゆらさんらしい。

 ゆらさんはH20(2008)年7月1日、ここ栗橋大一劇場でデビューした。誕生日が1986年9月16日とあるので当時21歳。

 永瀬と書いて「ななせ」と読む。最初は「ながせ」と読んでしまいがち。そこで名前の由来を聞いてみたら「名前は上が事務所、下は私が決めました。けっこうボツになったのとかあるんですよ。苗字は当て字ということみたい。読めなくても読んで下さいな☆」

 林企画からの久々の新人デビュー。ゆらさんの若くてキュートな可愛さはスト仲間の間でたちまち評判になる。私はデビューから二か月後の9月13日にDX歌舞伎で初顔合わせ。評判通りの可愛さに一目で参った。

 私の手紙に丁寧に反応してくれた。しかし、まだデビューしたばかりなので、今のように愛嬌たっぷりではなく、どこかクールな面持ちを感じた。

 ゆらさんの経歴を見るに、広島から専門学校で上京し、自分からストリップに興味をもってストリップの扉を叩いたとのこと。「(家族に)『ストリップ、やりたい』って言ったらみんな微妙な顔してました~」と話してくれたことがあったが、並々ならぬ決意があったと想像する。ゆらさんから最初に感じたクールさはストリップへの覚悟みたいなものだったと思える。

 ゆらさんは若くて可愛かったので一躍人気者になった。しかし、ストリップの本質はエロスにあると感じ、小柄できゃしゃな身体(T146 B:80 W:58 H:82)では色気が足りないと自覚した。実際はそのコンプレックスは杞憂に過ぎず、ゆらさんのヌードはとても綺麗で、とくに小股の切れ上がったお尻は定評で私も大好き♡

 そこで、ゆらさんは「お客さんに楽しんでもらえるステージにしよう!」と決めたのではないかな。ゆらさんは色んな演目にチャレンジして、自分探しを始める。全ての作品が独特のユニークさを持ち、ゆらワールドを作り上げた。今ではたくさんのファンに囲まれる。

 ゆらさんは大変な頑張り屋で、まさにストリップ界の「小さな巨人」である。

 

 

平成26年1月                              栗橋にて  

 

 

                                 

『矢島愛美メモリアル』から ~初めての郡山~

<ニュー郡山ミュージック劇場(2009.5.1~5.10)>

 

●   初めて郡山に行く

 

愛美さんにとって郡山ミュージックが初なのと同じく、東北生まれにもかかわらず私にとっても郡山は初めての地。いつも新幹線などで通っているが下車したことがない。

私のストリップ仲間に、郡山から毎週土日に関東の劇場に通っている50歳代の方がいる。名前は知らないのだが、仲間内では「ヴィトンのおじさん」と呼んでいる。いつもヴィトンのバックを持っているから。彼とはなぜか関東の劇場でよく会う。彼曰く「私は太郎さんの追っかけをしているんだよ。今度、私にもお手紙ちょうだいね(笑)」。いつも面白いジョークを言う人で、私のジョーク集のネタにもなっている。

手始めに彼に郡山ミュージックのことを聞いてみた。郡山は仙台から近いので新幹線でも高速バスでも交通手段は便利。郡山駅を降りたら、さくら通りという大きなメイン通りがあるから、それを1キロ弱歩き、国道4号線を左折して1キロ弱行くとファミリーマートがあるのでその裏に郡山ミュージックある。だいたい駅から徒歩15分くらい、と教えてくれた。お陰でかなりイメージされた。

 

 GWは東京で過ごすので、いったん仙台に戻ってから郡山に行く予定、ちょうど土日が5/9(土)5/10(日)とある。2日間いけるかなと思っていたら、土曜日の休みが取れず、結局楽日の1日しか応援に行けなかった。

 朝早く起きて、仙台一番町から朝8時発の高速バスで約2時間、目的地の郡山に到着。バスの窓から郡山の街並みを眺めながら、緑も多く、建物がゆったり作られていて、さすが人口34万人の地方都市らしく栄えているなぁと感じた。郡山市は県庁所在地の福島市よりはるかに大きく、福島県の中核都市。

 郡山駅に10時過ぎに着き、早速劇場に向かった。シャレた繁華街を抜け、街外れに郡山ミュージックはあった。10時半前に着いたが、まだ誰も並んでいない。仙台ロック常連に事前に聞いていたが、周りにはコンビニ以外なく、食事できるところがない。劇場前に場所取りの新聞を置いたうえで、一旦、駅の方に戻り、なか卯で食事をとる。なか卯の玉子とじ丼がお気に入り。

 11時半近くに劇場に戻ったら客が二人並んでいた。

 

●   初めての郡山ミュージック劇場

 

 12時に開場。入場料5000円を支払う。早朝割引料金4500円にプラス500円払うとポラ券2枚ついてくるので得だと、仙台ロック常連に聞いていた。ポラは全員500円ではあるが、5人出演だから入場料は関東に比すると割高感がある。インターネットで予約すると1000円引きになると聞いて試したがうまくいかなかった(残念!)。

 

 場内は栗橋に似ており、大きさも同じくらい。盆を囲んでパイプ椅子が整然と並んでいる。40~50人は座れるかな。ステージ真正面は通路にしてあり、椅子はその通路をはさんで左右に並べている。盆に近い真正面でも、いささか盆からは離れている。むしろ盆の左右の席の方が盆に近いので、私はステージ向かって右側に座った。これも仙台常連のアドバイス。正面から見ると、盆が高い位置にあり見上げる格好になり疲れるからと。

 ステージは非常に狭く、盆はやや大きいめ。踊るスペースは浜劇並みかな、ただステージそのものは浜劇より狭いぞ。

 なお、ここの照明はキレイ。

 

 席を確保して、私は入口のラウンジで愛美さん宛てにメールを打った。ラウンジには3人掛けの長いすがひとつあるだけ。メールは次の内容。

 

「遅くなりましたが、楽日にこんにちは。
今朝、仙台8時8分発の高速バスできて10時過ぎに郡山駅に到着。
初めて福島県に来ましたよ。
劇場に10時半頃到着。誰もいない。駅からけっこう遠いね。
周りに食事するところが無いので一旦駅の方に戻り食事してきました。

12時に開場。開演は13時からなので、
ただいまラウンジでメール打ってます。

予定では土曜日お休みをとり昨日から来るつもりでしたが、
もともと土曜とはいえ出勤日のため上司との仕事の都合で休みがとれず、
今日一日になってしまいました。残念!!!

GWは家族サービスをして、
5/7に仙台に戻ってからは、頭は郡山でいっぱい。
いつも通りに仙台ロックに通ってましたが、
常連さんたちから「郡山に行ったの?」と聞かれ、
夏木りりか姐さんからも「まだ郡山行ってないの?」と言われる始末。ははは

常連さんたち、みんな優しくてね、
親切に郡山のこと教えてくれたよ。
問題はどうやって行くか・・・車(一般道、高速)、新幹線、高速バスなど。
土地勘があれば車が1番と思ったけど、初めての土地なので車は止めました。
経済性から高速バスで行くことにしました。

常連さんの中で5/7(木)に郡山に行った方がいて、昨日、様子をいろいろ
教えてくれました。
その中で、愛美さんが、元気に踊ってはいるものの、どこか疲れ気味だった
と話していたのが気になりました。
そんな中、一昨日5/8(金)の深夜にりりか姐さんに会いに来ているのを
ブログで知ってビックリ!!
昨日、りりか姐さんに手紙で愛美さんのことをふったら、コメントしてくれました。
カラオケで盛り上がったようですね。りりかさんの昔の出し物の曲で
愛美さんがオンステージしたとのこと、元気そうでよかった!!
もしかして朝まで歌ってたの??? 
ブログでは、昨日はステージで調子が出るまで時間がかかったようですが・・・
とにかく、仲良しの姐さんがいてよかったね。
ブログでもりりかさんにいっぱい感謝していたね。

言外に、ずいぶん悩みごとがありそうに感じます。
この仕事、一見、華やかで楽しそうに見えますが、演っている本人たちは
たくさんのストレスを感じながら踊っていることでしょう。
愛美さんのように賢い子はとくにいろいろ考えるんだと思う。
物事は考え方で良くも悪くも捉えられます。
愛美さんらしくプラス思考で考えていくことです。
いろいろ相談できる人が周りにいることが1番ですね。
私でよければいつでもどーぞ!

今日は楽日。楽しい日にしましょう。
昨日、土曜日なので、仙台ロックにも関東のお馴染みさんがたくさん来てました。
小道具のまっちゃんに、明日郡山に行くから、一緒に行こうと誘いました。
今朝、しっかり来てくれましたよ。

川崎ロックとSNAのメモリアルを書き上げて持参しました。
いつも通り、長いです(笑)

今日は高速バスで仙台に帰るつもりなので、
3回目まで観ていきます。
一日お付合いよろしくお願いしますね。

あっ、たった今、Pさんが入って来た!!!
今週は今日が初めてなの---
仲良しさんが集まって来て楽しい日になりそうです。」

 

●   郡山でのステージ

 

当日、愛美さんの出し物は周年作。前半は二個出ししていたが体調が芳しくないため中日から一個出しに変えたようだ。

「体の調子等。。。
郡山中日からは周年作のみになったけど、
今の作品も大好きだから、
今日も楽しく頑張っていきます☆」

「後半に二個出しできなかった理由が多々ありました。
ほんとはね、デビュー作をベッド曲変えてやろうとしたの。
けど、レッスンしてみて、
ベッドを変えたらデビュー作じゃない気がして。
ダンスもね、今踊るとなんか違う。
デビュー作はデビュー作で、やっぱり封印したままがいいと感じたの。
衣装も楽日まで出してたけど、結局出さなかったんだ。
二個出しを楽しみにしていた方には、ごめんなさい。
ステージって、自分が好きで、納得してないとダメで。。
最近すごくそう思います。」

 

 周年作、完全に落ち着いてきたね。相変わらずベッド上着がないのが悔しいね。

 

●   今週のメンバー

 

今週の公演メンバーを記しておきたい。

1番目: 宝生恋さん

 2番目: 矢島愛美さん

 3番目: 姫野紗雪さん

 4番目: 永瀬ゆらさん

 5番目: 美樹うららさん

 

私的には・・・

 姫野紗雪さんとは昨年2月の仙台ロックぶり。おぼえてくれてて嬉しかった。「仙台では本当にお世話になり、ありがとうございました。初乗りの劇場で優しくしてくれたお客様というのは印象深いものなんですよー。」という嬉しいコメントを頂いた。

 永瀬ゆらさんは私が応援している一人でもあり、今回愛美さんと一緒でラッキーだった。

近くのコンビニで買い物していたら、声をかけられた。驚いて振り向いたら、ゆらさんが「お酒は劇場で買って下さいね」とニコッと笑う。いつもステージを見上げているが、同じ位置に立つと小さくてほんと可愛い。劇場外で声を掛けられるというのも嬉しいものだ。

 ともあれ、今回は車で来なかった分、酒を飲みながらゆっくり観劇できるので良かった!

 

 愛美さんのブログを見る限り、この劇場でも楽しく過ごせたようだ。

「今日は郡山初日。
昨晩からだと、どうなるか不安だったけど今はとても気分がいい(^^)
まず、ステージは狭いのだけどわりと踊りやすかった!
従業員さんちらちら、知ってる!
栗橋にいた方、若松にいた方。
で、まかないがある(笑)
しかも大好きな味噌汁に卵は毎日朝からあるみたい!

何よりねぇさんたちが気さくで、すでに恋ねぇさんは仲良くしてくれて♪相談とかのってもらってました!   ゆらちゃんとも再会(>_<)
陽のあたる気楽な楽屋に、初日から癒されました☆

駆け付けてくれた仲良しさんに、歓迎してくれたリボンさん、タンバリンさんありがとう。
心配してくれるみんな。。
温かいメッセージありがとう!!」

ラウンジにいたら、紗雪さんがパジャマ姿で常連さんとダベっていた。聞いていたら面白かった。

「昨夜は遅くまで皆でわいわいやっていたの。

なにせ今週はすごくお酒の強い人が多いの。呑めないのは、ゆらさんだけ。あとはホントお酒の強い人を集めたんじゃないかと思うほどなの(笑)。

 ただ話している内容はけっこう真面目なのよ~」

 一番お酒が強いのは愛美さんかなと紗雪さんが言ったときには、私は思わず頷いてしまった(笑)。

 

●   夏木りりかさんに会いに行く

 

同じ週、仙台ロックに夏木りりかさんが出演中。

 私もその週は平日皆勤で、りりかさんに会って愛美さんのことにも触れていた。

 ブログを見て、愛美さんが郡山終了後に、りりかさんに会いに新幹線で来仙していたことを知りビックリ!

 翌日、りりかさんに愛美さんのことをふったら、次のコメントをくれました。

「やじーまと久々に、オフ感覚で遊びましたっっ。元気そうで何よりっ。カラオケで前に立ってオンステージしてたよ。夏木の昔の出し物の曲で。気に入ったらしい。」

 翌日のブログから、、、もしかして徹夜カラオケ!?

「土曜日、ステージが一回目から超ーすべるすべる。。
『二日酔いですか?』
と言われるくらい足元おかしい子になっちゃった。。」 ははは

「夏木りりかねぇさん。
ねぇさんとはデビュー週に出会って、
4週目にまた仙台で一緒で仲良くなって♪
これまでいろいろ支えてもらいました。
ねぇさん見てて、乗り越えたら、いいことあるって思えたんだ(^^)
だから頑張ろう!
って。
先を見せてくれた先輩です。
間違いなく、ねぇさんがいなかったら今はないです!
今は会えばふざけちゃうような関係だから、直接言えないけど、
大好きで、尊敬してて、とても感謝してます。
りりかねぇさん、ありがとうm(__)m」

 

 愛美さんには、りりかさんやゆかさん、あっちゅー他、たくさんのいい仲間ができて本当に良かったね。

 

 

●   新作のこと

 

ブログを見ていて、もうすでに新作の準備に入っているのには驚きました。

「次の新作のタイトルは。。
『♂♀』
怪しいでしょ(笑)
うん、今回ほんと今までと全く違う作品にしたいの(^^)
曲の編集も自分で挑戦!
郡山にいる間に選曲と分数固めました♪
いろいろしてたから今日の楽日まで、だだーーっと過ぎた感じ。
新作は、振り付けも初めて会う先生で、まだ浜で出せるか確定はできないけど。。
とにかく楽しみに待ってもらえたら嬉しいです(^O^)」

「さて、新作です。
周年作の次はまたしても、やったことない技に挑戦!
技と言っても、アクロバットとかではなく。。
周年作では椅子に挑戦しましたが、次は何をしてみたか、お楽しみに♪
振り付けをオフ中に頼めそうなので、間に合うなら浜からやりたいなぁ。
けど、浜の広さは。。(笑)」

●   すべてを乗り越えて

 

愛美さん自身もいろいろ悩みを抱えながらステージを努めているんだなと感じているよ。

 愛美さんの素晴らしさは、つねにプラス思考に変えていけること、そしてそれを相談できる話相手が周りにいることなんだと思う。それこそが愛美さんの魅力だよ。

 

「心配してくれるみんながいて、顔が見たいと言って駆け付けてくれるみんながいて、
改めてあいみは幸せを感じてます(^^)
明日の頑張るエネルギーは、みんなの温かい言葉だったりするよ♪
今はお疲れモードだけど、ステージはとっても楽しいO(≧∇≦)o」

「郡山初のりを終えて、、
今は新作にまた力を入れたいな♪

楽日に駆け付けてくれた皆様、数日応援してくれた方、
あいみの頑張る力になってくれて、ありがとうm(__)m
恋ねぇさん隊を始め、郡山の皆様お世話になりました! 」

 

楽日は、けっこう時間が押した。

3回目はダブル進行になった。ただ、愛美さんは2番手なので、仙台行きの最終バス19:50発には十分間に合った。3ステージしか観れなかったけど、満足して帰路についた。

 

愛美さんのお陰で‘初’がまたひとつ増えましたよん♪

さて、次の浜劇では、新作を披露するのかな?

 

 

踊り子の浅井ひなみさん(栗橋所属)について、令和2(2020)年8月頭の池袋ミカド劇場での公演模様を、新作「ユッコ」を題材に、「星になったアイドル」と題して語ります。

 

2020年8月頭の池袋ミカド劇場に6日目から顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①るあん(道劇)、②浅井ひなみ(栗橋)、③KAERA(TS)、④伊東紅蘭(東洋)、⑤浜崎るり(晃生) 〔敬称略〕。

只今、コロナ感染の第二波が起こっているため、ミカドは5香盤で正午から開演。一日4公演を予定していたが、コロナ禍で観客が激減しているため、初日は4回公演だったが、その後は3回公演が続いている状況。

 

この日の浅井ひなみさんは、二個出し。新作「ユッコ」を1,3回目、演目「葉桜」を2回目に演ずる。新作は、先週のライブシアター栗橋で拝見済みである。演目名と曲名を教えてもらったので今回観劇レポートさせて頂く。

「今回の新作は『ユッコ』てタイトルです。岡田有希子さんの楽曲から選曲しています。」

 

まずは、ステージ模様を簡単におさらいする。

 最初に、カジュアルなウエディングドレス風の白いワンピース姿で登場。半袖の上着、コルセット状の胴回り、スカートはギザギザ状で膝丈と短い。白・赤・ピンク・紫の小さな花々が胸元にたくさんと、ベルト部に二つ付いている。頭には白いリボンの付いたベールをかぶる。首にはガラスのネックレス。足元は銀のハイヒール。

 音楽に合わせて、軽快に踊る。

 一曲目は、「くちびるNetwork」。岡田有希子の8枚目のシングルである。1986年1月29日に発売された。発売元はキャニオン・レコード(現:ポニーキャニオン)。作詞: Seiko 作曲:坂本龍一 編曲:かしぶち哲郎。

(歌い出し)♪「ねぇ・・・誘ってあげる ロマンチィックに Kissが欲しいの? ほら・・・くちびるに Net work 私を抱きたい? そんな顔をしてる...」

この曲は、当時、芸能活動休止中だった松田聖子が作詞を手掛けており、カネボウ化粧品「レディ80BIO カラーネットワーク」「86年春のバザール」CMソングとして使用された。松田は「内容があまりに色っぽ過ぎるかと思ったが、有希子ちゃんが歌うとかわいらしく艶めいた曲になった」と述べている。岡田の最大のヒット曲であり、オリコンチャート1位はこれが最初にして最後であった。また、本作発売からおよそ2ヶ月後の4月8日に岡田が死去したため、生前最後のシングルとなった。

 音楽が変わり、ここで暗転し、着替える。

 髪は後ろにひとつ結びしている。

 夏らしく、上下セパレートな衣装。首輪はそのまま。上着は短い白いフリル着。短いスカート部は青地でキラキラ&くちゃくちゃ生地。足元は同じく銀のハイヒール。

 音楽に合わせて、軽快に踊る。

 二曲目は、「Summer Beach」。岡田有希子の5枚目のシングル。1985年4月17日、キャニオン・レコード(現:ポニーキャニオン)から発売された。作詞・作曲: 尾崎亜美、編曲: 松任谷正隆。グリコ乳業「グリコ・カフェゼリー」CMソング。

(歌い出し)♪「Oh Summer Beach 小さな太陽ね あなたの瞳 熱い視線眠ったふりして パラソル越しに感じてるのよ  人魚たちの群…原色が踊ってる… 何もかもを忘れて大胆になりたいこんなに近くにいる ...」

 音楽が変わり、また暗転して着替える。

 肩紐で胸から下のドレスを吊るす。上部は薄い緑色で、胸元に大きなブルーのリボンを傾けて付けている。胸から下は透け透けの黄色い布が裸足の足元まで流れる。白いパンティが透けて見える。

 三曲目は、「恋人たちのカレンダー」。岡田有希子6thシングル「哀しい予感のB面。アルバム「十月の人魚」収録。作詞・作曲:竹内まりや、編曲: 松任谷正隆。

(歌い出し)♪「Monday 初めてあなたと 出会って Tuesday 見えるものすべて 輝き これが恋だと ときめいたの 私もうひとりぼっちじゃない Wednesday 初め.」

 そのままベッドショーへ。

 白いパンティ(Tバック)を左手首に巻く。パイパンが眩しい♡

 ガラスのネックレスにプチペンダント。マニキュアはなし。

 ベッド曲は、「あなたを忘れる魔法があれば」。作詞:康珍化(かん ちんふぁ)、作曲:松任谷正隆。1985年発売の2ndアルバム「FAIRY」に収録されている。

(歌い出し)♪「あなた以外の人となら踊りたくはなかったからひとり抜け出した棕櫚の庭を通りぬけだれもいない浜辺たまに会うとみんながいて胸にためた言葉ふさぐ ...」

 立ち上がり曲は、「Believe In You」。作詞:吉沢久美子、作曲:梅垣達志、編曲:萩田光雄。オリジナルバージョンはベスト・アルバム『贈りもの』(1984年発売)に収録されていたが、死後15年後の2002年12月4日にポニーキャニオンから、通算9作目となるシングルとして発売。2002年12月16日付オリコンシングルウイークリーチャートで初登場63位。初めて1位を記録した「くちびるNetwork」から約16年11ヶ月ぶりのチャートインを果たした。恋人とのデートの後、帰り道を独り歩くヒロインの心情を描写したもの。

 

 私の人生において、岡田有希子さんとは全く接点がない。もちろん生前からアイドル歌手として名前は知っていたが、彼女の情報が私の中に飛び込んできたのは生前の歌ではなく、彼女の突然の自殺劇だった。1986年(昭和61年)4月8日に四谷にある所属事務所(サンミュージック)が入っていたビルの屋上から飛び降りるという、非業の死を遂げた。享年18歳。

松田聖子のように自分の青春と重なっていれば興味をもったと思うが、岡田が亡くなった1986年4月8日は私の社会人四年目で、岡田の亡くなった四谷から近い東京銀座で、経理の仕事で忙しく連日深夜残業をしていた。そのため彼女の死にこだわる余裕もなく私の記憶からすーっと消えていった。そして、そのまま長い年月が経ち、あれからもう34年前のことになった。

 その岡田有希子が今まさに私の関心事になるとは夢にも思わなかった。

 そのきっかけを作ってくれたのは浅井ひなみさん。昨年デビューした新人さんの中で、私が最もお気に入りの踊り子さんだ。お気に入りの踊り子さんが好きなものは何だって興味が湧く。ストリップファンというのはそんなものだ。私のようにステージを観て、観劇レポートする者は、演目で使われている選曲にすごく関心が惹かれる。

 昨年のデビュー作の第一曲目が、岡田有希子の「花のイマージュ」だった。私は聴いたことがない。この曲は本来、岡田の9枚目のシングル盤に予定されていたのだが、発売のおよそ1か月前の同年4月8日に岡田が死去したために発売中止となったもの。多くのファンが“最後のシングル”として発売を求める地道な署名運動を行ない、岡田の親友だった荻野目洋子なども賛同を寄せ、本来の発売予定日から約12年10か月後、1999年3月17日発売のアルバム『メモリアルBOX』に収録され、初めてリリースされた。13年間封印されていた曲であると思うとすごく感慨深いものを感じた。そして、この曲を今になってストリップのステージで聴けるとは思わなかった。すごくいい曲で、当時、リリースされていたら間違いなくヒットしていただろうなと今更ながらに思った。

 そして、今回の新作「ユッコ」は全曲が岡田有希子で、まるまる岡田有希子という作品である。言うまでもなく、ユッコは岡田有希子の愛称である。

 浅井ひなみさんの人生に岡田有希子がどう重なり、ひなみさんがユッコのどこに魅力を感じているのかは分からない。もちろん教えてくれれば知りたいとは思う。しかし、極めてプライベートなことだろうから、ファンの一人としてはステージから得られる情報でイメージしていくしかない。

 

 今回、ネットで選曲を検索していく中で、楽曲を提供したアーティストたちの顔ぶれにただただ驚いた。超一流の方ばかりだ。1983年デビューの岡田有希子は、松田聖子と同じ事務所の後輩で、松田聖子が85年に結婚したこともあり、84年には音楽賞などの新人賞を総なめにして「ポスト松田聖子」として期待されていた。それがどんなに精神的な重荷になったことだろうと思う。

 改めて、岡田有希子の情報や過去の記事に接してみる。めちゃくちゃ可愛い。選ばれたアイドルだから当然であろう。彼女の歌をじっくり聴き直してみると、とてもキレイな声で、楽曲は超一流のアーティストが提供しているから当然のごとく素晴らしい。さすが一流の作詞家が、当時のユッコを代弁しているかのような歌詞もたくさんあるねー♪ 私もこんな楽曲に出会えて幸せだと実感する。

 それにしても、ほんと、デビュー三年目で、高校を卒業したばかりの18歳の早すぎる死が惜しまれる。未だに、彼女の歌を、彼女のことを心から愛している人たちがたくさんいることに改めて驚かされる。その一人が浅井ひなみさんだ。まさかユッコは、死後34年目にストリップのステージで自分が蘇えるとは思っていないだろうな。笑

 ユッコは、早死にしたがゆえに、永遠の可愛さを保つ。人々の心の中に、若いままで生き続ける。そういう人生もあるのだろう。

 浅井ひなみさんによってステージの上で蘇ることができてユッコは本望だろう。岡田有希子が表現者(アーティスト)であれば、人々の記憶の中で生きることほど嬉しいことはないからね。

 私たちは、岡田有希子を‘星になったアイドル’として、これからも愛し続けたい。

 

2020年8月                           池袋ミカド劇場にて

 

 

【付録】

浅井ひなみさんのコメント

「お手紙ありがとうございます。

演目の感想いただけるのとっても嬉しいです。

今回の新作「ユッコ」は私の父が好きで小さい頃から馴染みのあったアイドルからイメージを得て作りました。もう気が付けば彼女の年齢も越えてしまったけど、私の中ではずっと「なりたい女の子」です。改めて太郎さんにも興味をもって頂けて嬉しいです。

『ストリップ・ゴースト』も面白かったよ! もしかしてほんとの話かな?って思ったよ。」

 

 

 

 

 

童話『ストリップ・ゴースト -同じ踊り子に二度一目惚れする-』 

                        ~浅井ひなみさん(栗橋所属)の新作「ユッコ」を記念して~

 

 

 H25年4月、私は仙台ロックというストリップ劇場で素敵な新人の踊り子さんと出逢った。彼女の名前は伊藤真理子さんと云った。

 まさに美人タイプで、ロックのトップスターである灘ジュンさんや昨年引退した京本かえでさんを彷彿させるイメージ。さすがロックはいい新人さんをデビューさせるなぁ~。

 二ケ月前のH25年2月に新宿ニューアートでデビューしたばかりなので、ダンスはまだ慣れていないようだ。でもきびきびした動きからダンスセンスの良さは窺える。

 彼女はとても若く見える。プロフィールを見ると、1983年2月26日生まれというからまだ二十歳か・・・えっ!10年違えた!もう30歳なんだ!いやぁ~女性の年齢は分からないねー!!まぁ~若く見えることが重要だね。

 

 私は真理子さんを一目で気に入って、ポラを買い、いつものように手紙を差し入れた。

 彼女は喜んで手紙を受け取り、「お返事書くからね!」と笑顔で応えてくれた。彼女とは仲良くなれるかもしれない!私はまた新たな恋のときめきを感じ有頂天になった。

 出会った1日目は客入りも多く、ポラもたくさん売れていたのでポラサインに忙しく、私への手紙どころではなかったようだ。

 私は次の日も仙台ロックに行く予定にしていたので、返事は次の日でいいよと真理子さんに伝えてあった。私は翌朝、喜び勇んで劇場に向かった。

「急病のため、本日より伊藤真理子は出演しません」との張り紙。

 驚いている私に向かって、受付の女性から「真理子さんから預かりものをしているわよ」と一通の封筒を渡された。中には、昨日撮ったポラと長い手紙が同封されてあった。

 手紙には、丁寧な綺麗な字体でびっしり書いてあった。手紙を読んで、私は不思議な感覚に襲われた。真理子さんが私に書いている手紙の内容が、私が昨日渡した手紙の内容に対するものではないのだ。たしかに私への手紙ではあることは間違いないのだが、これは私が10年ほど前に書いたものに対する返事なのだ。ちょうど私が踊り子さんに手紙を書き始めた頃が10年前で、今のように話すネタもたくさん持ちあわせてなく、私が初めてストリップ劇場に行ったときの体験談や、極端な話が昨日の会社の行事、ソフトボールで打席に立った身近な話などを書いていた。真理子さんからの返事はそうした内容に触れていた。なんで、そんなことを知っているんだろう。私の頭は混乱した。

 

 ふと、9年前のある事件を思い出した。

 私はストリップ日記を辿った。H16(2004)年2月に、水野ちかという新人が新宿ニューアートでデビューし、私は早速2月21日の休日、朝から観劇に行った。20歳そこそこの若くて可愛らしい新人さんで、新人好きの私は一目で気に入り、1回目ステージ時にポラを買い手紙を添えた。

 2回目のポラ時、彼女が「お手紙に返事を書きたいので次の回まで待って下さいね」とかわいい笑顔で言われ、私は喜んで次の回に手紙を頂くのを楽しみにしていた。

 二回目のポラ時、「ポラサインがたくさんあって、手紙を書く時間がなかったので、次の三回目でもいいですか。」と言われ、私は「今日はラストまで観ていくので、ゆっくりでいいですよ」と答えた。そして、二回目のポラも彼女に預けた。

 事件は3回目ステージで発生。彼女がステージに登場し、踊り始めてすぐにステージ前方で足を踏み外し、ステージから落ちた。「あっ!」と思った瞬間の出来事。

彼女はどうしたか!?・・・彼女の姿が見えない・・・消えた!?

 私は目の前の出来事が信じられなかった。確かに彼女は目の前で消えた。劇場側もその事件を公にせず、彼女はそれ以降二度とステージに現れることがなかった。結局、私はちかさんのポラを一枚も持ちあわせていないので、私のポラ・アルバムには収録されておらず、今まで彼女のことを思い出すこともなかった。

 

 そうだ!真理子さんはあの時のちかさんだ!

 ようやく思い出した。名前が違っていたので気づかなかったが、真理子さんがちかさんであるのは間違いない!

 真理子さんが若く見えるのは、あの時のちかさんの年齢のままだからだ・・・そう、彼女は歳をとっていないんだ!では、昨日の真理子さんはちかさんのゴーストなのか!?

 ちかさんはステージから落ちた瞬間に、時間の隙間にはまり、タイム・スリップしたんだ。

いま伊藤真理子という名前でまたステージに現れた。真理子さんはデビューしたときの水野ちかのままなんだ。そして、この返事は、あの時、ちかさんが私に書いてくれていた手紙だったんだ。ちかさんはどうしても私に手紙を渡したかったんだな。ちかさんのゴーストは、私に再会し、私に手紙を返却することで想いを果たすことができたんだ。

 

 それ以降、伊藤真理子さんがストリップ界に現れることはなかった。

 

                                    おしまい 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浅井ひなみさんについて、令和2(2020)年3月中の渋谷道劇の公演模様を、新作「葉桜」を題材に、「いい歌との出会いに感謝」と題して語ります。

 

 

2020年3月中の渋谷道頓堀劇場に7日目に顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①るあん(道劇)、②浅井ひなみ(栗橋)、③葵マコ(DX東寺)、④ささきさち(道劇)、⑤松本なな(東洋)、⑥宇佐美なつ(道劇) 〔敬称略〕。

 

この日は、二個出し。先月同じ渋谷道劇で蟹江りんさんの穴埋めとして一日だけ浅井ひなみさんが出演されていた時に、私が観劇していて、ドレス姿の新作を拝見していた。だから、今回はその観劇レポートを書いてあげようと思っていたら、なんと更に新しい新作を披露されていてめっちゃ驚いた。しかも、初の和物である。ひなみさんから「着物は(先輩の)黒井ひとみ姐さんから頂きました」と聞いて、本人もかなり感激している模様。和物にかなり思い入れがありそう。

すぐに曲名を確認して、次にお会いしたときに観劇レポートを書こうと決めていた。次は4月頭のミカドだったので、この週に何日間か通ってゆっくり取り組もうと考えていたら、初日に行ったのはよかったが、その後すぐにコロナのために休館に入ってしまい行けなくなった。

その宿題は、コロナの巣ごもり期間に持ち越した。今回ようやくお届けできる。

 

まずは、ステージ模様を簡単におさらいする。

ピンクの花傘をさし、緑の着物姿で登場。着物の緑地に赤い花柄が描かれてある。青い帯で締める。青い帯の上にふわふわのピンクの帯を巻いている。頭にはピンクと黄緑のリボン飾り。足元は、ピンクの花びらがプリントされた白足袋。

音楽に合わせ、しなやかに踊る。

一曲目は、いきものがかりの「花は桜 君は美し」。いきものがかりの8作目のシングル。2008年1月30日に発売。2ndアルバム『ライフアルバム』からの先行シングル。作詞・作曲:水野良樹 / 編曲:渡辺善太郎。au(KDDI・沖縄セルラー電話)Sony Ericsson『W61S』CMソング。

(歌い出し)♪「花は桜 君は美し 春の木漏れ日 君の微笑み冬が終わり 雪が溶けて 君の心に 春が舞い込む

窓をたたく強い雨はまだ続くと ラジオから流れる声が伝えています 電話から聞こえた声は泣いていました  ...」

音楽が変わる。

二曲目は、宇多田ヒカルの「花束を君に」。宇多田ヒカルの4作目の配信限定シングル。2016年度上半期放送のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の主題歌なので耳に憶えがある。

(歌い出し)♪「普段からメイクしない君が薄化粧した朝始まりと終わりの狭間で忘れぬ約束した 花束を君に贈ろう愛しい人 愛しい人どんな言葉並べても真実にはならないから今日は贈ろう 涙色の花束を君に 毎日の人知れぬ苦労や淋し ...」

ここで、ピンクの帯を解く。次に青い帯を取ると白い紐がある。全て着物を脱いでいく。

そして、白いドレスに着替える。花柄の刺繍入りである。このドレスは中谷ののか姐さんのお下がりと教えてもらう。それぞれの衣装にも思い入れがあるんだね。ひなみさんがお姐さんからいかに可愛がられているかよく窺える。

音楽が変わり、ベッドショーへ。

盆の上でブルーなパンティを脱いで、左手首に巻く。パイパンが眩しい♡

ベッド曲は、JUJUの『There will be love there~愛のある場所~』。作詞:川瀬智子. 作曲: 奥田俊作。JUJUさんはほんと歌が上手いよね。

(歌い出し)♪「大きな曲がり角を曲がったなら走り出そうとまどうことはもうやめてその先に何があるのかは分からないけどそう 強くあるために "楽しみに待つ"とゆうこと待つ時の楽し ...」

 もともと「There will be love there -愛のある場所-」は、1998年5月13日に発売されたthe brilliant greenの3枚目のシングル。グループ初の1位を記録し、シングルとしては自己最大の売上87.6万枚を記録している(2017年時点)。TBS系ドラマ『ラブ・アゲイン』主題歌。

the brilliant green(略称は「ブリグリ」)は、作詞・ボーカルを担当する川瀬智子、作曲・アレンジおよびベース演奏を担当する奥田俊作による音楽ユニット。ボーカルの川瀬はバンドと並行してソロプロジェクト「Tommy february6」「Tommy heavenly6」を開始している。

 

 

さて、コロナ期間中とあって、のんびり選曲を聴いていた。今回の新作は自分で選曲したんだよね!?

どの曲もすごくいいね。

とくに、トップのいきものがかりの「花は桜 君は美し」を聴いて、改めていきものがかりの魅力に嵌り、ここから抜け出せなくなった。

私にとって、いきものがかりと云えば、2010年度上半期のNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の主題歌「ありがとう」となる。この曲はTVドラマをリアルタイムで観ていたこともあり、何度も聴いて好きになった。

今回、「君は桜 君は美し」を聴いて、聴いたことはあったものの、改めてこんな素敵な曲だったのかと何度も聴き惚れた。歌詞も味わった。メロディもいいが、歌詞もたまらなくいい。

最初のフレーム「花は桜 君は美し 春の木漏れ日 君の微笑み 冬が終わり 雪が溶けて 君の心に 春が舞い込む」は、まるで古語のように美しい。桜が持つ日本の文化的な側面を暗示しているよう。その後に恋のドラマが綴られます。歌詞を聴いているとキュンときます。

この歌に一目ぼれして、いきものがかりの歌を人気順に片っ端から聴き込んだ。これまで聞きかじっていた曲もたくさんあるが、改めて聴くとどれもこれもいい。「SAKURA」「YELL」「じょいふる」「ブルーバード」「帰りたくなったよ」「笑顔」等なんていい曲なんだろう。

いきものがかりと云えば、「ギターの水野良樹が作る耳馴染みの良いポップソングにボーカル吉岡聖恵の圧倒的な歌唱力」というのが定評です。

改めて、いきものがかりのプロフィールをおさらいします。

小学校時代からの同級生である水野良樹と山下穂尊が、1999年(平成11年)2月に男性2人組アマチュアバンドを結成。同年11月にボーカルの吉岡聖恵が加わり、現在の男女3人組となった。

バンド名は、結成した際の水野と山下の唯一の共通点が小学1年生時代の係活動において、金魚に餌をあげる「生き物係」であったことに由来しており、その共通点を思い出した山下が提案して決まったものである。当初「いきものがかり」は仮称で、吉岡の加入を契機にバンド名の変更が検討されたが、吉岡が「いきものがかり」を気に入ったことから変更されずに現在に至っている。

2003年8月25日にアルバム『誠に僭越ながらファーストアルバムを拵えました…』でインディーズ・デビューし、2006年3月15日にシングル「SAKURA」で、エピックレコードジャパンからメジャー・デビューを果たした。2009年のNHK全国学校音楽コンクール中学生の部課題曲の「YELL」や、2010年度上半期のNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の主題歌「ありがとう」がヒットし、幅広い年齢層の支持を獲得。オリコンの「音楽ファン2万人が選ぶ 好きなアーティストランキング」で2010年から4年連続で2位となった。NHK紅白歌合戦には2008年から9年連続で出場している。2016年にメジャーデビュー10周年を迎えたのを区切りとして、翌2017年の1月5日に活動休止(メンバーは「放牧」と表現)をし、2018年11月3日より活動再開(メンバーは「集牧」と表現)をした。

 

本来、自分にとってのいい歌というのは、その時代にリアルタイムに聴いておくことが一番なんだと思う。その歌を聴くと、あのときの背景が思い出として蘇ってくるもの。誰しも恋愛には思い出のメロディが必ずセットになっているだろう。

そういう意味では、私にとってのいきものがかりは、やはりNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の主題歌「ありがとう」となる。いい歌は何度も聴いてこそ身に沁みてくる。

今回、ひなみさんのステージを通して曲「君は桜 君は美し」に出会い、自分の思い出の歌にしたくなった。出会いに感謝である。これからは浅井ひなみさんのステージを何度も観ることで、この歌を自分に沁み込ませたいと思っているよ。

 

 

2020年3月                           渋谷道頓堀劇場にて

 

 

浅井ひなみさん(栗橋所属)について、2019年10月結のライブシアター栗橋でのデビュー二週目の模様を、デビュー作を題材に、「栗橋の新人デビュー続く」という題名で語りたい。

 

 

2019年10月21日(月)、ライブシアター栗橋に初日から顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①悠木美雪(TS)、②浅井ひなみ(栗橋)、③みと小鳥美(道劇)、④鶴見つばさ(ロック)、⑤雪見ほのか(ロック)〔敬称略〕。

 

なんと驚いたことに、栗橋から新人デビューが続く。8月中に蟹江りんさんがデビューしたばかりなのに、10月頭に浅井ひなみさんが続いてデビューする。デビュー週には来れなかったので、私は二週目になる今週を楽しみにしていた。

しかも、蟹江りんさんがチャーミングな方だったが、今回の浅井ひなみさんはデビュー前から評判がいい。宣材ポスターのせいかもしれないが(笑)。とにかく期待が高まる。

 

最初に、浅井ひなみさんから早速、プロフィールを頂いたので、ここでメモしておきたい。

・2019年10月1日、ライブシアター栗橋でデビュー。

・名前を付けたのは「栗橋所属のお姐さん」

・AV出演経験「NO」

・誕生日  月 日(?座) 

・身長 159㎝、スリーサイズ:ひみつ

・血液型 A型

・出身地 東京都   

・趣味 読書、ストリップ

・特技 早起き

・好きなもの パフェ

・好きなキャラクター サンリオのハンギョドン

→ハンギョドンは、サンリオのキャラクターである。デザイナーはバッドばつ丸の制作も手掛けた井上ヒサト。 中国出身の半魚人。1984年にキャラクター開発。

ハンギョドンは漢字で「半・魚丼」と綴る。誕生日は3月14日。ハレー彗星が地球に接近した際にお寺の倉にある不思議な巻き物の封印が解けて現れた。魚座のB型。人を笑わせる事が得意だが、寂しがり屋でロマンチストという一面を持つ。ヒーローになりたいと思っているが、なぜかうまくいかない。好きなものは冷やし中華、エビセン、鍋物、温泉。タコのさゆりちゃんとは大の仲良しで、サンリオピューロランドのハンギョドンの頭上にもさゆりちゃんが乗っている。

・好きなアニメ セーラームーン、少女革命ウテナ、ヘタリア

→『少女革命ウテナ』は、J.C.STAFF制作のアニメ作品。テレビシリーズとして1997年4月2日から同年12月24日までテレビ東京系列で放送された。全39話。

『美少女戦士セーラームーン』シリーズのメインスタッフだった幾原邦彦が少数精鋭のスタッフを集めて制作集団ビーパパスを結成、少女漫画家さいとうちほと組んで世に放った異色作。第2回アニメーション神戸テレビ番組の部最優秀賞受賞。

男装の麗人、書き割りの様な背景、影絵の少女達による不可思議な劇中劇など、宝塚歌劇と前衛舞台劇を折衷したような徹底したアバンギャルドな演出が特徴。また、学園といった閉鎖世界や薔薇や王子様といった少女漫画的モチーフを中心に、おとぎ話や古の貴族のような決闘、同性愛や近親愛まで多くの要素を扱い、かつ哲学的な言辞と象徴や図式を大小に首尾一貫してちりばめている。合唱曲「絶対運命黙示録」など、かつて寺山修司率いる「天井桟敷」で音楽を担当していたJ・A・シーザーのアンダーグラウンド的楽曲を採用した事も、独特の世界観を作り上げる大きな要因となった。

 

→『ヘタリア』は、日丸屋秀和による国擬人化漫画。正式なタイトルは『Axis Powers ヘタリア』。

世界史の中で主にWW1(第一次世界大戦)とWW2(第二次世界大戦)のエピソードを始め、エスニックジョークや昨今の時事ネタまでもを題材として、各国の国民性、歴史など様々な特徴をモチーフに世界の国々を擬人化したキャラクター達による歴史を中心とするコメディ漫画である。

主人公のイタリアは、かの強大であったローマ帝国の孫であるが、陽気で女の子とパスタが大好き。そしてタイトルにある通り戦いに弱い、すなわちヘタレ。

 

⇒「少女革命ウテナ」、「ヘタリア」を知らないけど、私はアニメ好きなのですごく興味が湧いた。すぐにネットで動画も検索してみた。面白そうだ。ひなみさんに是非これを演目にしてほしいなぁ~と思ったよ。

 

ひなみさんに対する私の第一印象を述べたい。

 評判通りにとてもチャーミングな女の子です。ショートヘアがよく似合うかわいいルックス。本人曰く「私のショートカットは生まれてからずっとですよー! 髪長いと我慢できなくて切っちゃいます・・一時、広末涼子に憧れてました!笑」

 明るくて、とても元気がいい。踊り子になるべくしてなったタイプと思えた。本人曰く「ストリップが大好きでこの世界に入りました。今が一番幸せです。」と言うほどなので、これから絶対に頑張ってくれると思えた。その前向きな姿勢に好感を覚えるし、この子は必ず人気が出ると確信させられた。私も是非応援させて頂きたい。

 

ちなみに、ストリップに関する質問には次のように答えてくれた。

・ダンス経験は「NO」

・ストリップに入るきっかけは「ストリップが好きだから。」

・ストリップをやった感想としては、「今が人生の中で一番生きている気がします」

・今後は踊り子を続ける気はありますか 「ある。」

・憧れの踊り子さんは「栗橋所属のお姐さん♡」

 

 

 さて、浅井ひなみさんの「デビュー作」ステージ模様を話したい。

 まず、選曲は自分、振付はチナツ先生、とのこと。この観劇レポートでは選曲についてこだわりたい。

 最初に、後ろ向きで登場。ショートヘアに白い花飾りが付いている。

ブルー系のワンピース衣装。ダークブルーで黒い水玉模様の衣装である。上半身は両肩に薄いフリルが付いている。腰部に黒い線が入る。スカート部は、前が割れていて、ふわふわの白いフリルが出ている。素足の先には銀のハイヒールを履く。

 音楽に合わせて踊る。

 アイドル曲とは思ったが誰の曲か分からなかった。岡田有希子の「花のイマージュ」と教えてもらう。作詞、作曲、編曲ともかしぶち哲郎の手による。岡田有希子の9枚目のシングル盤に予定されていた(本来なら1986年5月14日にキャニオン・レコード(現:ポニーキャニオン)から発売予定だった)が、発売のおよそ1か月前の同年4月8日に岡田が死去したために発売中止となった。多くのファンが“最後のシングル”として発売を求める地道な署名運動を行ない、岡田の親友だった荻野目洋子、事務所のマネージャー溝口伸郎、たけし軍団のメンバーらも賛同していた。 本来の発売予定日から約12年10か月後、1999年3月17日発売のアルバム『メモリアルBOX』に収録され、初めてリリースされた。

 13年間封印されていた曲であると思うと感慨深いものがある。私も岡田有希子の自殺はすごくショックだった。この曲を今になって聴けるとは思わなかった。当時、リリースされていたらヒットしていただろうなと今更ながらに思う。

 ふと、この曲を選んだひなみさんの心境をおもう。

 曲が終わり、一旦暗転する。

 曲が変わり、着替える。

 今度は、松田聖子の名曲「渚のバルコニー」を別の女性がカバーしている。岡田有希子と違い、松田聖子はアイドル歌手の王道をひた走った人。同じアイドル歌手でも、こんなに人生が変わるんだなと改めて思っちゃう。

 今度は、上下セパレートの軽装で登場。花が付いた鮮やかなブラ、肩に先ほどのフリルが付いている。スカート部はパープルカラーのふわふわのフリル。ベルト部はピンク。先ほどと同じく、銀のハイヒールを履いて踊る。

 曲が終わり、再度暗転する。

 今度は、ブルー系の足元まで長いワンピースドレスに着替えて登場。肩と胸元に白いフリル付き。スカートの裾もフリルでふわふわ。銀のハイヒールのまま。

三曲目は、宇多田ヒカルの「初恋」。2018年5月30日に発売された宇多田ヒカル10作目のシングル。この曲はTBS系ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』イメージソングとして起用されている。 この曲について、宇多田は次のように語っている。ドラマのイメージソングということで、まず原作を読んだとのことであり、「高校生の恋愛を描いた所謂(いわゆる)学園ものですが、扱っているテーマは普遍的なものであり、年齢や性別を問わず、誰もが社会や他者と交わる中で感じるであろう、環境に順応しようとしながらも頭と心に生じる摩擦や、自分の本質と向き合う登場人物たちの姿に私の音楽の主題と重なる部分もたくさんあって、自然と楽曲制作を始めていました。」と語っており、かねてより好きだった神尾葉子さんの作品と再び関われたご縁をとても嬉しく思いますともコメントしている。

 なんか、恋多き二人のアイドル、岡田有希子と松田聖子をかぶらせて見てしまうな。

 音楽が変わる。

 四曲目は、米米CLUBの「君がいるだけで」を女性カバー。ノリのいい名曲だ。

 そのまま、盆に移動。

ショートヘアでかわいいルックス。瞳がパッチリ。衣装を脱ぐ。色白のヌードがきれい。けっこう肉感的なバストとヒップ。白い紐パンを脱いで左手首に巻く。パイパンが眩しい♡

手のマニキュアが、パープルブルーに輝く。特にアクセサリーは付けていない。若いキレイなヌードに余計なアクセサリーは不要だね。

ラストの曲は、川嶋あいの『compass』(コンパス)。2007年3月14日に発売した12枚目のシングル。映画『ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち』の主題歌である。川嶋は同作で「ビビの召使・メイディ」の声優を担当。これが彼女の声優初挑戦となった。

正直この曲は知らなかったが、私はアニメ「ONE PIECE」の大ファンなので、映画の主題歌と分かり急にテンションが上がった。特にアラバスタ編はONE PIECEの中でもお気に入りの話だ。

それにしても、川嶋あいの歌声はキレイで優しいな。彼女にも興味が湧く。そして彼女のプロフィールを読んで愕然とした。

川嶋 あい(本名: 川島 愛、1986年2月21日 - 現在33歳)は、日本の女性シンガーソングライター。歌手になることを目指して2002年から始めた路上ライブは2005年に1,000回に達し、「路上の天使」と呼ばれた。2003年にI WiSHのボーカルとしてデビューし「明日への扉」がヒット。ソロでの代表曲は「見えない翼」「My Love」など。透明感のある声は「天使の歌声」と称される。阪神・淡路大震災の被災地での無料ライブや発展途上国での学校建設支援など社会貢献活動にも取り組んでいる。福岡県福岡市早良区出身。つばさエンタテインメントグループのダブルウィング所属。

<人物>

・実父は出生前に行方不明、実母は3歳の時に亡くした。児童養護施設和白青松園(先輩に元プロボクサーの坂本博之がいる)を経て、建設会社を経営していた川島家に養女として引き取られた。その後10歳で養父を、16歳で養母を亡くしている。養母の命日である8月20日には毎年メモリアルコンサートを実施している。

・本人によれば、高校は皆勤賞だった(フジテレビの音楽番組『HEY!HEY!HEY!』より)が、それはあまり仕事がないことも意味しており、コンプレックスでもあったという。堀越時代は山下智久、上戸彩、酒井彩名、小池徹平、城田優、同県出身の蒼井優などと同級生だった。

・「ワンピース」の大ファンであり、2007年公開された「劇場版ワンピース エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち」の主題歌を担当、更にキャラクターの一人として声優にも挑戦した。また、「クッキングパパ」、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」にもはまっており、両津勘吉宛てに手紙を書いたこともある。

・尊敬するアーティストは尾崎豊である。

・マラソンを趣味にしている。それが高じて2012年11月25日の第2回神戸マラソンにフレンドシップランナーとしてフルマラソンに初挑戦。4時間10分という好記録で完走を果たした。2015年、「福岡マラソン2015」に出場し、4時間5分で完走して、自己ベストタイムを更新した。

・学生時代に路上ライブを手伝っていた学生スタッフが現在のつばさプラス代表取締役・福原慶匡(元マネージャー)。

<社会貢献活動>

テレビで見たアフリカの貧困状況に胸を痛め、私財を投じ2005年にエチオピアに児童養護施設、さらに2006年に西アフリカのブルキナファソ、2008年にはカンボジアの学校建設を支援。エチオピアの児童養護施設に関して、川嶋自身が幼少期、母親を亡くし一時期、施設で過ごしたことがあり「同じ境遇の子に何かしてやりたい」との強い思いがあったという。現在もチャリティー活動などを通し、発展途上国への学校建設に力を注いでおり、目標は100校建設することであるという。

 

 幼くして実の両親を亡くし、養護施設に入り、養父母にも早くに先立たれる。なんて不運な人生を歩んできたのだろう。彼女の優しい歌声は、こうした人生が背景になっているのか・・・だからこその社会貢献活動、本当に素晴らしい人だと思う。

 川嶋あいを選曲したひなみさんの心境をおもう。

 

 岡田有希子に始まり、川嶋あいで終わる、このデビュー作には選曲を通して、ひなみさんの心情が織り込まれているのだと感じた。

 一見すれば、ひなみさんは明るくて元気いっぱいの女の子だが、心の中には深いものがあるのかもしれない。もちろん、それも含めてひなみさんの魅力である。

 ストリップの父を自認する私としては、全てをひっくるめて、ひなみさんを愛してあげたいと思う。微力ながら応援させて頂きたい。

 

 

2019年10月                        ライブシアター栗橋にて