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はじめての方はこちらをご覧下さい。
この記事は中卒ひきこもりニートから介護士になった自分の今までを振り返るシリーズです。
最初の話はこちら
介護士として仕事を始めて、まず気付いたことはコミュニケーションが苦手なはずの自分でも、そこそこコミュニケーションが取れることでした。
それは今までのコミュニケーションと大きく違う二つのポイントがあるからです。
1つ目が仕事でコミュニケーションを取っていること。
仕事ということはつまり、話すことは業務で求められる技術の一つである。ということです。
どのように話を聞いたら良いか?どのように答えたら良いか?何を目的に話すのか?
これらがある程度マニュアル化しています。
介護士のコミュニケーションとは、先輩を見たり、先輩から教わったりして学べる技術でした。
2つ目が話す相手が高齢者であること。
年長者に教えてもらう立場、話してもらう立場として、スタンスが明確なので、もっぱら聞き役に徹することができます。
それに亀の甲より年の功ということわざがあるように、若者に話したら「え?」と戸惑われそうな内容の話でも、高齢者の方々は話を広げて下さる方も多いです。
他にも元ひきこもりの自分に合っていた部分があります。
利用者様が生活する介護施設に勤務していたため、勤務形態が早番から夜勤まで24時間あったことです。
夜型人間を通り越して不規則な生活を送っていた自分には、この勤務形態が丁度良かったです。
また、ひきこもりであること、高校中退であることを履歴書に書きましたが、自ら進んで他の職員に話すことは基本的にありませんでした。
ひょっとしたら陰では言われてるのかもしれません、ただ直接、経歴や学歴を揶揄されたり、馬鹿にされたことは一度もありません。
今まで三つの介護施設で働いてきて一度もです。
これらのお陰か、職員が大量に辞めたり、暴力的な利用者様がおられたり、職場を異動になったり、上司と反りが合わなかったりして「辞めようかな」と思った瞬間は沢山ありましたが、結果的に長く続けることができました。
仕事に余裕が出てきてからは「勉強がしたい」「大学卒業の資格が欲しい」と思い立ち、通信制大学にも入学します。
そして介護士を長く続けている内に、フロアのリーダーや介護部門の責任者にも任命して頂けました。
詳しくはこちらに書いているので今回は割愛しますが、すごく良い経験になりました。
介護の世界に8年以上お世話になっているので、個人的にはひきこもりの人や中卒の人に介護士をおすすめしたいです。
ただ『資格も経験も要らないけど向き不向きの大きい業界』なので、「絶対におすすめします!」というよりは、「選択肢に入れて下さい!」くらいのおすすめ度ですが…
次回はハラスメントによる退職と結婚ついてです。
続きます…