この記事はシリーズものです。
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何とかクラスに溶け込めましたが、授業が進んでいくにつれて学校ならではのシンプルな問題に直面しました。
「ただただ授業が難しい問題」です。
正確に言うと、授業内容と教えてくれる先生によって難易度の幅がかなりあったのです。
訓練校では高齢者介護だけでなく、障がい者の方や医療方面、保険関係など、福祉に関することを幅広く勉強しなくてはいけません。
今から考えると実務者研修は介護福祉士になるために必要な資格で、その介護福祉士は福祉全般に関わるものなので当然なのですが、訓練校時代の私はハードルが高いと思っていました。
一番分かりやすかったのはpart1で話した先生の授業でした。
テキストだけでなく、経験談を混じえて授業を進めてくれる。
「学校を卒業させる」というよりも「良い介護士を育てる」ことに主軸を置いてくれていて、やはりとても尊敬できる先生だと感じました。
他にも障がいの授業は、実際に障がい手帳を持っている先生が教鞭をとられ、今まで私が持っていなかった視点を教えて頂けて、すごく勉強になりました。
それ以外にも実際に生徒同士で介助をし合ったり、ベッド用のリネンを交換したり、屋外に車椅子を押して行ったり…
訓練校は実技面も充実していたのです。
個性が強いクラスらしく、実技の授業中に一人の生徒が「あんたのやり方は間違っとる。」と先生に逆説教したというハプニングもありましたが…
それらの授業とは逆に、分かりにくかった二大教科は「医療的ケア」と「ケアプランの作成」でした。
医療的ケアは、おそらく医大で学ぶ100分の1以下の医療に関する知識を学ぶだけなのですが、専門用語が多過ぎて授業について行くのが厳しかったです。
ケアプランの作成は、教えてくれた先生が「分からなくて良いから、とりあえずケアプランを一人分作り上げてみましょう。」と言うので、分からないなりに作成しましたが、結局完成しても分からないことだらけでした。
他にもよく理解できないままに終わった授業も何科目かあります。
それでも授業をこなしていけたのは、勉強のやり方を変えた事が大きかったのだと思います。
最初は蛍光ペンや三色ボールペンを使ってキレイにノートを取っていたのですが、途中からテキストに直接ラインを引く方法に変更しました。
より具体的に変更した部分を説明すると、自分が重要だと思う部分と先生がテストに出ると示唆した部分だけにラインを引く方法に変えたのでした。
私の周りの席の人たちは学ぶ気持ちが強い人が多いので、どんどん先生に質問をしていきます。
質問があると先生は重要ポイントを繰り返し伝えてくれます。
そのお陰でラインを引きやすくなったりもしました。
これだけで、ノートを取っていた時間の分だけ先生の話に集中できるし、復習も教科書をめくれば良いだけなので簡単にできます。
その結果か、授業ごとのテストも全て合格しました。
こうして何とか授業について行けるようになったタイミングで、私の心の中でメラメラと炎が燃えてきたのです。
それはリベンジの炎で、高校中退の人生を何とか変えたいと思う挑戦心でした。
高等学校卒業程度認定試験に向けた勉強が始まります。
part4に続く。
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