NBAの全映像をアーカイブ化、ファンに「解放」へ
これまで何度か、スポーツの動画配信に関しての記事を掲載してきましたが、
今月(と言ってもちょっと前ですが)以下のような記事が出ています。
NBAの「Web 2.0」な英断--全映像をアーカイブ化、ファンに「解放」へ
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20092624,00.htm
確かにこれは英断といえるでしょうね。
アメリカの4大プロスポーツの中で、どこかはこういう決断をするところは
出てくるのではないか、とぼんやりとは思っていましたが、年内に発表する
ところが出てくるところが、さすがにアメリカですね。
日本、特に今の日本プロ野球機構では考えられないですよね、こんなこと。
おそらく読売あたりがいろいろと引っ掻き回すことになるでしょうし。
技術的な話だけをすれば、ブロードバンドのインフラの発達は日本が世界一で
しょうし、こういうアーカイブを作るという作業を行うこと自体は、大味な
アメリカ人ではなく、緻密な日本人のほうが向いているといってよいでしょう。
ただ、スポーツビジネスにおいて、既得権益を獲得している企業の声の大きさ
で、中心的な役割を果たすべき競技団体自体が振り回される、という、何とい
うか、ビジネス的・文化的な未成熟さで、技術的なインフラ基盤があるにも関
わらず、魅力的な「動画配信文化」が育たないというのが寂しいところです。
来年以降の動画配信ビジネスの成長を考えていく上では、技術的な部分ではなく
よりビジネスや文化的な考え方を重視してみていく必要があるなぁ、と考える
今日この頃です。
動画配信・ストリーミング@Privatestreaming.com
Google Video
Google Video のベータ版がリリースされています。私は昨日初めて見ました。
http://video.google.com
実際に見てみて、昨日の記事ではありませんが私的にはちょっとインパクトの
あるサイトでした。
最初の画像のサムネイルではなく、最初の数秒間を取り込み、再生させること
が出来るようなものを考えていたんですね。
いくつかのキーワードで検索してみたのですが、今のところはフラッシュの
動画だけが検索されてきました。
弊社にも動画配信用サーバーとウェブサーバーはありますが、Google の巡回
ロボットが動画関連のファイルを取得していった形跡が見当たら無い感じなの
で、どうするのだろうと思っていたのですが、ウェブサーバーにおいてある、
動画ファイルそのもの(フラッシュが中心)を取り込んでいるのでしょうか?
まだベータ版ということで、これから機能が強化されていくことになるので
しょうね。
以前にも書きましたが、MSNの巡回ロボットは、WindowsMediaのメタファイル
を巡回ロボットががんがん取得していくので、このファイルを利用して動画の
検索の順位を決めるのかな、と思っていたのですが、Google も今後この流れに
追随してくるのでしょうか?
Yahoo! も「世界最大規模の動画検索サイト」を作る、などと豪語している
発表があるものの、弊社の小さなサーバーには、それらしき巡回ロボットが来た
感じがしないので、これも動きに注目したいところです。
動画検索の巡回は、大手のドメイン(あらかじめ指定した)しか行わないなんて
ことは無いと思いますが・・・
まだまだ、何にも具体的なところが見えてこないだけに、逆に想像力を掻き立て
てくれますね。
動画配信・ストリーミング@Privatestreaming.com
ディープインパクト、無敗の四冠馬への動画配信
Yahoo!動画 有馬記念特集
http://keiba.yahoo.co.jp/arima/index.html
菊花賞の前にも、同様の記事を載せたので、「またか」と思われるかもしれま
せんが、ちょっとお付き合いください。
上記のURLに、1Mbps の高画質の動画が無料で公開されていますので、それ
をちょっとクリックして閲覧してみてください。
特に動きが激しいところや細い文字のところで、規則的な縞模様が出てしまっ
ているのに気がつくでしょうか?
これも多分、先日説明した、「ノンインターレース化」のパラメーターを
デフォルトのままエンコードしているのではないか、と推測します。
先日の証人喚問のときは、姉歯氏にフラッシュがたかれたときなどに、縞模様
が目立ったと思います。
競馬のようなコンテンツの場合には、ノンインターレース化がなされていない
ために、動きの激しい競走馬の細い足が、特にゴール前の最も激しいシーンで
千切りのような状態で見えてしまいます。
ノンインターレース化の処理のされていない高画質(高ビットレート)の動画
配信では、その醍醐味であるはずの、ダイナミックなシーンになればなるほど、
その縞模様が強烈に現れて、その画像の迫力をしらけさせてしまいます。
ストリーミングコンテンツの場合は、動画の差分を計算しながら表示させます
ので、この縞模様は前のフレームから違う色に急に変わるような部分でよく
現れることになります。(物体のふちの部分など)
「日本の競馬会の中で最も人気の高い馬が出走するレース」の、
「日本の国内で最もトラフィックが集まるウェブサイト」
の動画配信が、たった一つのパラメーターで品質を落としてしまっているの
が惜しいですね。
流行語で言えば、
「ノンインターレース化処理をやってませんからぁ、残念!!」
というところでしょうか?
おっと、これは去年流行ったネタでしたね。今年は、
「ディープインパクト 無敗の四冠!! フォォーーーッ(four)!! 」
ですね。(実は、今日はこれが書きたかっただけなのですが。)
今年は、放送と通信の融合など様々な概念的な議論が繰り返されてきた印象が
強いですが、国会中継をやっているサイトでも、 Yahoo! というインターネット
最大手のサイトでも、まだこんな状況ですね。
来年は本格的な成熟段階に入って、本当の意味での
「動画配信元年」
となることを期待しましょう。
動画配信・ストリーミング@Privatestreaming.com
NHK のポッドキャスティング
「国内のテレビ局でポッドキャスティングをやっているところはまだ無いのでは」
と書いてしまいましたが、実はNHKが、ポッドキャスティングは先月から
やっているようですね。
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/11822.html
その中に、ビデオキャスト対応のコンテンツも登場しているようです。
http://www.nhk.or.jp/members/podcast/index.html
まだ、オンラインサイトでのキャンペーンや最新情報を伝える程度の内容の
ようですが。
NHKがこういう試みを始めているということは、注目すべきですね。
そういえば、NHKのストリーミングサーバーの導入もかなり早い時期に行わ
れていました。今でも、ニュースや海外向けのラジオ放送などを積極的に行っ
ていますね。
これから先、NHKの大河ドラマなどがビデオキャストで見ることが出来るよ
うになったりするのでしょうか?
コンテンツの二次利用に関する著作隣接権等の問題もあり、今のところ通常の
ストリーミング配信でも、インターネットに流れていませんので、いわゆる
「キラーコンテンツ」のようなものは、しばらくはインターネットに流れは期待
できないのかもしれません。
民放だけでなく「公共放送」のNHKさんの動きも忘れずに注目しておく必要
がありますね。
ソフトバンクとヤフー、動画配信会社「TVバンク」を設立
昨日、ソフトバンクさんから以下のようなリリースが出ていました。
ソフトバンクとヤフーが合弁事業を開始、動画コンテンツサービス事業を強化
~「Yahoo!動画」が、無料を中心とした10万本の動画コンテンツのポータルへ~
http://www.softbank.co.jp/news/release/2005/051219_0001.html
10月20にβ版を発表してから、年内に会社の設立ですから、さすがに動きが
早いです。
以下、上記リリースからの引用です。
「
コンテンツに動画広告を挿入し広告主から収入を得るビジネスモデルを導入
することにより、無料コンテンツを大幅に拡充し、これまで有料会員限定と
なっていたコンテンツについても大半を無料へ切り替えます。
」
当然、USENさんのGYAOなども意識しての発表のようですね。
インターネット上での、Yahoo! の集客力は絶大ですので、8ヶ月で500万人の
登録ユーザーを獲得したGYAOといえども、先行者として安穏としていられ
る状況ではないでしょうね。
個人的には、世界最大規模の動画検索インデックス用ののSEO対策の方法など
を自分なりに検証してみたいと考えているので、そちらの機能の充実に注目
したいです。
ただ、ソフトバンクホークスの主催ゲームなどの動画配信は、これからはやはり
Yahoo! に独占されてしまうのでしょうか?そうなると、いよいよプロ野球機構
が主導しての動画配信サービスというのは期待できなくなりますね。
ビジネスとして動画配信が普及していくのは楽しみですが、「公共性」の高い
スポーツなどの情報提供が、親会社の力関係等によって、「やったもの勝ち」
の文化が広がっていくのはあまり嬉しくありませんよね。
とにかく、この半年の Yahoo! の動画配信の動きには目が離せませんね。
USEN「GyaO」の登録者が500万突破
USEN「GyaO」の登録者が500万突破,サービス開始から8カ月で
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051216/226355/
あくまで「登録ユーザー数」ですので、ユニークユーザー数でもなく、常時利用
している人の数でもありませんが、それでもこの数字はすばらしい数字ですね。
300万人の登録ユーザー数を突破した時点の決算発表では、まだインフラの維持
費用と、コンテンツの取得費用が高く事業単体では赤字という発表でしたが、
このスピードでユーザーが増えているというのはすごいです。
動画配信のコンテンツサービスでこれだけのものが今年出てくるとは、正直私は
全然予想だにしていませんでした。
BSデジタルが開局から5年で、受信機が1000万という数字を考えれば、
「はまった」時のインターネットのビジネスの爆発力というのに、改めて驚か
されます。
今年始まったサービスとして、「第2日本テレビ」などもありますが、その後
あまり好意的なリリースが出ていないことを考えれば、USENさんの実行力
には頭が下がりますね。
ストリーミングにおいて、「視聴者無料の広告挿入モデル」というのは、従来
のテレビ型のモデルと同じなので、たくさんの人が思いつくモデルではあるの
ですが、そのモデルをこれほど強力に実行、ドライブしていけるというのは、
海外にも例がありません。
既存のテレビ局やその他の会社では、これに対抗するサービスというのは、
打ち出しにくいと思いますので、しばらくはGYAOを中心として、業界は
動いていくでしょうね。
動画配信・ストリーミング@Privatestreaming.com
キーワードによるアクセス数
昨日、動画関連でよく検索されているキーワードを乗せてみたところ、これまでの最高順位になっていたんで、ちょっとテストのためにもう一度、キーワードだけ織り込んで入れておこうと思います。
サンプル 動画
エロ 動画
アダルト 動画
無料 エロ 動画
無修正 動画
神 動画
おもしろ 動画
無料 サンプル 動画
無料 アダルト 動画
アダルト 無料 動画
風俗 動画、 エッチ 動画
「動画」で検索する人々
インターネット広告ので、Yahoo! などのメジャーな検索エンジンに出稿する
ことが出来る Overture というサービスがあります。
この Overture のサービスの中に「キーワードアドバイスツール」というもの
があり、どの検索語に対して出稿するかの参考にすることが出来るものがあり
ます。
この「キーワードアドバイスツール」で、「動画」を含む検索語で、何が多く
検索されているか、というのの上位 16 位までを抜き出してみました。
右の数字は月間検索数です。
無料 動画 458,504
動画 389,955
動画 ファイル ナビ 343,882
動画 大 全集 224,731
サンプル 動画 162,724
エロ 動画 155,582
アダルト 動画 144,984
無料 エロ 動画 98,803
無修正 動画 93,135
神 動画 91,538
おもしろ 動画 72,959
無料 サンプル 動画 68,853
無料 アダルト 動画 66,251
アダルト 無料 動画 56,585
風俗 動画 56,442
エッチ 動画 54,705
ある程度の想像はしていましたが、やはり人間とは貪欲なものです。
こういう傾向は、これから先も未来永劫変わることは無いでしょう。(苦笑)
ただ、ビジネスモデルを考える上で、やはり動画は「無料」で見たい、とほとんど
の人が考えていることがよくわかる結果ですね。
やはり、これからの動画配信のビジネスモデルの主流は広告挿入モデルなので
しょうか?
インターレース処理
先日の衆議院TVの証人喚問の映像を見て、姉歯元建築士などの証人に対して
フラッシュがたかれたようなときに、規則的な縞模様がついているのが気に
なった方はいらっしゃらないでしょうか?
http://www.shugiintv.go.jp/
これは、エンコードの際にたった一つのパラメーターを適切に設定しなかった
ことが原因です。そのパラメーターとは、「インターレース」の設定です。
インターレース
http://e-words.jp/w/E382A4E383B3E382BFE383BCE383ACE383BCE382B9.html
(IT用語辞典)
「
テレビやディスプレイなどが、1回の画面表示を奇数段目と偶数段目の2回の
走査に分けて行なうこと。1回の走査で画面表示を行なう方式はノンインター
レースとかプログレッシブと呼ばれる。
インターレース方式は動画を表示する際にちらつきを抑えられるため、ほとんどの
テレビで採用されている。一方、コンピュータのディスプレイは、静止画や文字
を表示することが多く、インターレース方式だとちらつきやにじみが生じるため、
ほとんどはノンインターレース方式である。
」(上記URLより引用)
ノンインターレース
http://e-words.jp/w/E3838EE383B3E382A4E383B3E382BFE383BCE383ACE383BCE382B9.html
(同上)
「
テレビやディスプレイなどが、1回の画面表示を1回の走査で行なうこと。
プログレッシブとも呼ばれる。奇数段目と偶数段目の2回の走査で1回表示を行なう
方式はインターレースという。
コンピュータのディスプレイは静止画や文字を表示することが多く、
インターレース方式だとちらつきやにじみが生じるため、ほとんどは
ノンインターレース方式である。
インターレース方式は動画を表示する際にちらつきを抑えられるため、ほとんど
のテレビで採用されている。
」
通常の映像は、テレビ等で表示されることを前提としていて、インターレース
方式なのですが、その画像をパソコンできれいに見ることが出来るようにする
ためには、ノンインターレース方式にしてエンコードすることで、この縞模様が
出てこなくなります。
この処理をしていないことで、特にブロードバンドコンテンツの画角が大きい
映像で不自然な縞模様が出てくることになります。
大手のサイトでも、こういう画像が平気で流れていることがあります。というか、
ブロードバンドのサイトでは、縞模様が乗っているほうが多い感じすらします。
デフォルトの設定を何の疑いも無く使う人が多いということですかね。
さすがにGYAOでは、このくらいの設定はちゃんとやっていますが。
少なくとも、国の最高立法府の審議の模様を国民に伝える動画配信くらいは、
ちゃんとして欲しいものですよね・・・
証人喚問の動画配信
昨日、耐震強度偽造問題で、これまで参考人招致に応じなかった姉歯元建築士や、
総研の内河氏が出席した証人喚問が国会で開かれました。
先週紹介した衆議院TVでも、ライブ配信がされていましたので、アクセス
状況を調べるために私も接続してみました。
http://www.shugiintv.go.jp/
朝から以下のようなメッセージとともに、非常につながりにくい状況になって
いました。
「
衆議院インターネット審議中継
----------------------------------------------------------------------
ただいまアクセスが集中し、非常につながりにくい状態となっております。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご協力をお願いいたします。
」
さすがに国民の関心も高かったようですね。
WMPとReal の両方を用意していましたが、私の環境では、朝からWMPのほうは
全くつながらない状況でしたね。Real のほうは接続は出来ましたが、500Kbps の
クオリティを維持した形での配信は出来ていませんでした。
Real Player のデフォルトの設定で閲覧していると、サーバー側の負荷が集中して
いる状況では画面も音声もグダグダになって、接続は出来ていてもとても閲覧でき
ませんでした。
そのため、私は Real Player のデフォルトの設定から、「Turbo Play」の設定
をオフにして閲覧したところ、音声だけはしっかりと取得して、動画のほうは
キーフレームのスライドショーのような形で見ることが出来ました。
Real Player の Turbo Play に相当する機能は、WMP にもあります。
これらの機能は、ネットワークに余裕がある場合にはどんどん情報を「先読み」
して快適な閲覧をサポートするものですが、サーバー側の負荷が高く、配信が
滞りがちなライブ配信の場合には、むしろ逆効果になることが多くなります。
これらの機能は、むしろオンデマンド配信で効果を発揮する機能です。ライブは
エンコードしたものをそのままサーバーに送信しますから、先読みはほとんど
出来ませんし。
そのため、この機能をオフにしておけば、無理に情報を取得しにいくことなく、
先に音声だけを優先的に取得して、動画部分も取得できる分だけを取得して再生
することになります。
Real Player によるライブ配信でアクセスが集中する状況というのも、最近は
ほとんどなくなりましたから、あまり役に立たない知識かもしれませんが、
このマニアックなブログを読んでいる方は、知っておいて損は無い知識では
無いでしょうか(笑)