暑い日が続き蚊に喰われながら庭に散水する毎日です。
BC-458A送信機を小出力CW送信機として働かせてみようと今まで電源製作の準備を進めて来ましたが、部品取り付けの段階まで来てこの電源筐体のなかにAM変調器を同居させられないかと検討をはじめてしまいました。
本来BC-458送信機は電源・変調をになうBC-456Aと組み合わせて、CW(A1)、トーン(A2)、AM(A3)を送信できるようになっていたこと、近年7MHzバンドが広がりAM波による交信も散見されるとのことでチャレンジすることにしました。
オリジナルのBC-456A(電源・変調器材)の回路図を参考に検討をはじめました。
1.BC-456Aの概要
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小さい図面で見難いのですが機能は次のとおりです。
a. 高圧電源(500V)と28V電源の供給
高圧はロータリーコンバータ(28V駆動の直流発電機)から得ています。
b. AM(A3)変調機能
カーボンマイクーマイクトランスー変調管(VT-136 807相当)
というラインでVT-136パラレルの終段のスクリーングリッド変調を真空管一本で
済ませています。また、スクリーングリッド安定化のために定電圧放電管(VT-
139 VR-150MT相当)を使用しています。
c. トーン(A2)変調機能
VT-135+発振トランスで800Hzのトーンを発振させb項と同じように変調管VT-
136でスクリーングリッド変調をしています。この場合トーンで変調した連続波を
キーイングするので、変調部は常時(CWモードの時も)電源が入っています。
すべてを3本の真空管で賄っているため、変調部のサイズはとても小さいようです。
実物を見たわけではないのですが、マニュアルに載っている写真と図面からの推定
です。
2.スクリーングリッド変調の調査とCopilotとの相談
スクリーングリッド変調は初めてなのでWebで調べたりしましたが、50年以上前
の技術でも結構参考になるものがありました。
小電力で変調ができるが、深い変調をかけるのは難しいというのがおおかたの結
論でした。専用の変調トランスでなくても電流容量の多いチョークコイルでも実現
できるというのも利点にあがります。
私の場合、たまたま5KΩ:15KΩの大きな低周波トランスを持っていたのでこ
れを利用しようと思いマイクロソフトの対話型AI Copilotに相談しました。
[得られた結論の大要]
a. スクリーングリッドに150Vの定電圧をかけVT-136 2本のスクリーングリッド
電流30mAを制御するので5KΩ巻線をSG回路に使用する。
b. 必然的に15KΩ巻線は変調管の負荷として使うことになるが、シングル動作で
このくらい高い負荷を必要とする真空管とその動作点は選択可能である。
c. 6BQ5シングル増幅で次のように使用する
(変調段(6BQ5)の定数例)
プレート電圧 250V、カソード抵抗 270Ω(5W)+バイパス47μF
プレート負荷 変調トランス2次側(15KΩ)
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グリッドバイアス 自己バイアス(-7.3V) |
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プレート電流 約45~50mA 出力 約4~5W(変調電圧±25V~±30V程度) d. 電源 B電源 300V、 VR-150(0D3)使用、放電電流10~20mA流すように調整 (直列抵抗 6.8KΩ~10KΩ) デカップリングコンデンサ 10~22μF(VR-150の両端に) e.まとめ 6BQ5シングル+15kΩ負荷(変調トランス)は、BC-458-Aのスクリーン グリッド変調に非常に適している。トランスのサイズ・容量も十分で、変調度 100%近くまで可能
上記のように「まとめ」までコメントされてしまいました。やり取りの間ちょっと 腑に落ちない所もありましたが、真空管の昔の技術なのによく対応するなととても 感心しました。「回路図も描きますよ」というので頼みましたが、これは見るに堪 えない物でした。
3.電源トランスの選定 BC-458Aとほぼ同じサイズの電源ケースにAM変調器も載せたいので今まで考え ていた電源トランスは大きすぎます。仕様も大きすぎますし。
手持ちのトランスをいろいろ漁りました。 |
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小さくていいのですが、28V 用に別トランスが必要。変調器を載せるとB電流が50mA増えるので心配、却下
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右上が変調トランス、けっこう大きいので窮屈になりそう、手前は定電圧放電管 と6BQ5、12AV7 ジャンク箱を漁ってやっと見つけました
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一番の有力候補のカットコアトランス、28V電源も400Vくらいの高圧もいけそう
もっと容積率の良いものがないかとNetオークションで捜していたら120×80×80 (mm)の密閉型のものを見つけました。高さがぎりぎりですがトランスの上の無駄空間がないのでこれに決めました。現物は未入手ですが、下の電源回路図はこのトランスのデータで書いています。
4.更新した電源部の回路 |
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電源トランスの入れ替え、定電圧放電管回路、AM/CW切替スイッチの追加をしています。190V(50mA)巻線があってスクリーングリッド定電圧電源に最適なんですが別に整流素子、平滑コンデンサを追加しなければならずケースに納まりきるかわかりません。現物をケースに仮置きしてから考えることにしました。


































































