前回、シャーシ上に部品を置いて簡単に部品配置イメージを作ってみましたが、その後の検討でいくつか変更点が出ました。フロントパネルのレイアウトの変更はありません。

 

[変更点]

 1.24V電源用のヒータートランスを排し、高圧トランスのヒーター巻線を直列に

  接続して(12.6V AC)使用する。倍電圧両派整流で24~28V DCを得る。

 

 2.パドル用キーヤの出力(TTLレベル)をリレー出力に変換する機能を設ける。

 

 3.送受切替リレー及びTTL変換用リレーの電源として、12V電源を追加する。

 

 

 [変更前の部品レイアウト]

 

 [変更後の部品レイアウト その1]

 

 [変更後の部品レイアウトその2]

 

 上記変更に基づき回路図を起こしました。

BC-458Aへの出力コネクタが高圧用と低圧用の2つに分かれています。

7極コネクタが入手できなかったこともありますが、まず低圧用を接続して真空管のヒーターとキーイングリレーのテストをし、ついで高圧用を接続して全体のテストをすることが可能になります。

 

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 [電源部 回路図]

 

*** 電源部に接続/使用する器材/部品 ***

 

1.電鍵関係

 

 ストレート電鍵はジャック(下)に直接接続します。

パドル電鍵はCW-500を介してジャック(上)に接続して使用します。この時、電信解読器 CW-500は電子キーヤーとして動作します。

 

 電鍵用ジャックにはアンプから取り外したものを使用します。ジャックはボード上に実装されているが、このボードにTTL/リレー変換回路を組み込む。

 

 Victor A-E5アンプのヘッドフォン/マイクロフォン ジャックは使用しないので取り外してこれを流用します。

                            ー END ー

 

 BC-458A 送信機は小出力CW(電信)送信機として使うことにして、送受切替機構を検討してみました。

 BC-458Aは電源製作ができてないので当然機能試験はしていませんが、きっと動くという前提(信念)のもと次のことを考えていますが本当に大丈夫?でしょうか。

 

 

 BC-458Aにはアンテナリレーがついていますが、このリレーはキーイングと連動して送信出力とアンテナを接続する機能になっており、アンテナを送信機または受信機に切り換える機能はありません。

 

 アマチュア無線関係は殆ど整理してしまったので、BC-458Aとペアで使える受信機はハリクラフターズ社製の真空管受信機 SX-96しかありません。

 幸いSX-96には送受切替スイッチ(スタンバイスイッチ)がついていますので、これを活用することにしました。

 

1.送受切替機構の検討

  下のダイヤグラムが送受切替機構の検討案です。

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 切替のためにはアンテナリレーが必要なのですが、幸いモービル用アンテナチューナー MFJ-945Eを残してあったので、この中に組み込むことにしました。

 このチューナーのチューニング機能は使わない予定(バイパス ボタンがある)ですがクロスニードルのSWRメータが付いているので出力電力の監視ができます。

 

 アンテナリレーとしてはKenwood TS-520のアンテナリレーが入手できたので、

この駆動電源12~14VをSX-96のスタンバイスイッチでON/OFFさせることにしました。

 MFJ-945Eはモービル用なので12V電源でメータランプを点灯できるようになっていますので、そのための電源供給端子はついていますが、アンテナの受信機への分岐

端子とSX-96から来るリレー制御電流を受ける端子は増設する必要があります。

 また計画中のBC-458A用の電源には12V出力はないので、これも追加することにしました。

 送信時には受信側側に行くアンテナ線はリレー側でアースするようにしていますが

MFJ-945EとSX-96の間が1m近くになりそうなので、送信電波の回り込みがちょっと心配です。送信出力は10W以下に抑えるつもりですが。

 

2.SX-96のスタンバイスイッチ関連のチェックと修理

 

 マニュアルによるとスタンバイスイッチ関係の回路は次のようになっています。

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 上図によるとスタンバイスイッチを送信側に倒した時に受信機の感度調整ボリュームに直列に入っている330KΩで高周波増幅、中間周波増幅の感度を大幅に低下させるとともに、シャーシ背面にあるオクタルソケットのピン2とピン5の間の接続を断にするようになっています。

 

 今までSX-96は殆ど毎日ラジオを聴くために使っていましたが、スタンバイスイッチは受信側(RECEIVE)に倒したままでした。そこで、改めて送信側(STANDBY)側に倒してみましたが受信がブロックされることもなく、同じ状態で聞こえています。スイッチの故障かもしれないとチェックすることにしました。

 またソケットピン2とピン5の間は送信側で接(ON)になって欲しいのでつなぎ替えが必要ですし。そうしないと受信時にはいつも送信機用電源を入れておかねばならなくなりますので。

 

 両側面のねじ4個、底板のねじ6個をはずして鉄製のボンネットをはずしましたが、

とても重いので難儀しました。

 ボンネットをはずした状態

 

 さっそくスタンバイスイッチとオクタルソケット周辺をチェックしたところ、配線が取り外されていたり、明らかに後から手を入れた痕跡がありました。入手直後にチェックした時には気がつかなかったんですが。

 

 スタンバイスイッチ周辺

 

 オクタルソケット周辺

 

 

 取り出したスタンバイスイッチ

 

 スタンバイスイッチはシャーシの奥深いところにあって半田ごても入らないので、

取り出してスイッチ単体の機能を確認(OK)、配線を回路図通りに戻して取り付けました。なお、あちこちに使われている黒色カラーコード付きのバンブルビーコンデンサーは表面に油のようなものが溶出しているのでついでに拭き取りました。

 

 オクタルソケットにはピン2とピン5に配線を追加

 

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 修復後の部品見取り図

 

 

 シャーシ裏の全容

 

 このところずっとアンプ製作ばかりで受信機に触っていなかったので、真空管セットでも配線が込み合っていることにやや恐怖を覚えました。特にロータリースイッチまわりは配線を追い切れません。

 一応予定の作業を終えテストしてからボンネットを付けもとの所に戻しました。

 

 スタンバイスイッチを「STANDBY」側に倒すと、Sメータがいっぱいに降り切れ、受信音が聞こえなくなります。

 

 次のステップとしては送信機電源の製作とテストですが、部品待ちと梅雨前の庭の手入れで遅れそうです。

                          ー END ー

 4月中旬過ぎからテッセンと薔薇が盛んに咲きましたが、今はもうほとんど終わりに

なりました。

 同じ茨城でも水戸の方はまだ咲いていそうなので、来週に七ツ洞公園のイングリッシュガーデンに薔薇を見に行く予定です。久しぶりの遠出になります。

 

1.テッセン

 

 フェンスに咲いたテッセン、3種類くらいあるがこの時は2種だけ咲いていました

 

 金木犀の枝に支えられた濃い紫のテッセン、平凡ですが一番のお気に入り

 

 一つ上の写真と同じテッセンですが陽の当たり方のせいか違う色に見えます

 

 鉢植えのテッセンは一鉢だけですが、先に咲いた濃い紫のテッセン

 

 同じ鉢に後から咲いた赤紫色のテッセン

 

 黒花と信じているテッセン

 

 黒花テッセンも接写してみたら写真では赤紫色に見えます

 

 このテッセンは例年軒のすぐ下まで伸びてそこで花をつけるので、今年は良く見える高さで咲かそうと蔓を何度も横に曲げました。(4月初旬くらいに)

 なんとか窓の高さに咲きましたが、例年より花径が小さい気がします。

 

 4月ころ枝を横に寝かせてみました

 

2.庭の薔薇

 薔薇は4品種5株あるのですが、一番株の大きな黒薔薇(品種名:黒真珠)と黄色のミニ薔薇が咲きました。他の株はまだ蕾状態です。

 

 

 

 

 ミニ薔薇(黄色)だったのですが、ここ数年大きな花をつけます。先祖帰りしたのかもしれません。

 

 

 ピエール・ド・ロンサールというつる薔薇はまだ蕾状態です。

 

2.妹の家の薔薇

  5月9日に訪問した流山の妹の所は、昔から薔薇を育てているのでとても華やかに

 咲いていました。

 

 

 

 

 

 

 下の写真は薔薇ではなく芍薬ですが、うちの白の芍薬(まだ咲いてません)と違って華やかな色で花弁の形も変わっています。

 芍薬の根は薬になるみたいですね。私は激しいスポーツをすると夜か朝方に足が攣りますが「芍薬甘草湯」という漢方薬を飲むと数分もたたずに直ります。

 医者嫌い・薬嫌いですが、「芍薬甘草湯」にはお世話になってます。

 

 

3.剪定など

 若葉が固まるまで待とうと思っていたのですが通行の邪魔になる金木犀とアプローチ脇のアセビを剪定しました。

 

 剪定前の金木犀、自転車がうまく置けません

 

 剪定後の金木犀

 

 通路脇のアセビを剪定

 

 

 4月下旬になっても錦木が一枝を除き芽吹きません

 

 芽吹かない枝を半分切って様子をみました

 

 芽を出した枝の葉も元気がなくしおれてきたので、根元に近いところの緑の枝が出ているところを残して全部カットしました。淋しいので挿し木してあったコニファー

(ブルーアイス)の苗を植えました

 

 最後の緑の枝も枯れてきたので殆ど根元から伐る羽目になりました。

 

 植えてから40年以上たって老齢化したのかと思いましたが、念のために根元に長い菜箸を指して探ってみたら殆ど空洞化していました。ここにモグラが来たのは去年1回だけで、トンネルの埋め戻しはしたのですが、縁石と錦木の株の下は十分埋め戻ししていなかったみたいです。結局、錦木が枯れた原因は水切れだったようです。

 

 水を注ぎながら菜箸で根の間にバケツ半分くらいの土を流し込みましたが全くの手遅れでした。錦木の脇芽が出てくることはまず無いと思いますが、もう少し様子を見て駄目なら根を掘り起こして代わりに挿し木中のシャリンバイを植えようと思います。

 ブルーアイスは根元の枝が出ない性なので足元が寒い感じがしますので。

 

                              ー END ー

 

 BC-458A送信機の動作試験をするには、24V DC 1.5A(真空管ヒーター及びリレー用)、300~400V DC 100mA(主発振と電力増幅用真空管高圧用)程度の電源が必要になることがわかったので製作にとりかかることにしました。

 真空管高圧はマニュアルでは500Vが必要なのですが、500Vでは出力が大きすぎる

(取得予定の局免許では、空中線電力10W以下)ので300V程度を予定しています。

 

1.パネルメータと24V可変定電圧電源の入手

 必要な電源トランス、コンデンサなどは手持ちにあるので、電力増幅管のプレート電流とグリッド電圧を監視するメーターをネットで捜していたら、「パネルメータ」の商品名で24V可変定電圧電源が出ているのを見つけました。

 価格もパネルメータ2個分だったしケースの大きさも製作予定の電源にフィットしそうだったので購入してしまいました。

 

 上部ケースをはずした24V可変定電圧電源

 

 フロント側裏面のメーターの様子

 リア側の電圧制御基板の様子

 

 ざっと点検したところ、動くかもしれないと思いダミー抵抗30Ωを負荷にして試験してみた所正常に動作するようでした。

 

 動作試験の様子

 

 メーター示度は、電圧30Vmax、電流5Amaxとなってますが、電圧調整ボリュームを最大まで回しても24Vまでしかあがりませんでしたので、規格は24V 4A程度なのだと思います。低い電圧から電圧を上げていくと14Vくらいの所でリレーが作動し、トランスの出力端子が18vから24Vに切り換わります。定電圧動作をつかさどる素子の入力/出力の電圧差が大きいと素子がオーバーヒートするので、電圧差が小さくなるようトランスの出力端子を変更しているようです。

 「実験用定電圧電源の製作 その1~その4」で紹介している自作機では手動スイッチで切り換えてます。

 

2.24V可変定電圧電源の分解

 この機材はメーターとケースを使うだけなので分解するわけですが、再利用できそうな部品が多いので、分解前に回路図を起こしました。

 

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 まず電圧制御部分を取り外しました

 

 この状態で開いたところに高圧電源部を組み込めればベストなんですが、大きなトランスがぎりぎり入る程度で、フィルターコンデンサなどを入れる余裕がありません。

 取り外した電圧制御関連のパーツ

 

 そこで、残っていた24V電源トランスまわりのパーツもとりはずしました。

たまたま24V電源トランスが入っていてラッキーだったのですが、送信機用としては容量も体積も大きすぎる(6A)のもあって外しましたが、プロのからげ配線はんだ付けをきれいに取るのが大変で手こずりました。

 

 メーターとAC100V関係以外すべて取り外しました、ケースはアルミ製なので加工は容易と思います

 

 予定していたトランスとコンデンサをならべてみたところ

 

 反対側から見た様子

 

 予定していた低圧用電源トランスは、6.3V(3A)×2のヒータートランスで、直列接続と倍電圧両波整流で24V 1.5Aを得ようとするつもりでした。

 しかしこの配置試案を終えて改めて高圧用トランスを確認したら、6.3V(3A)より大きな容量の巻線がいくつもついていることに気がついて、このヒータートランスは使わないことにしました。

 

 [高圧用電源トランスの巻線表示]

 

・6.3V(6.5A)巻線と6.3V(4.5A)巻線を直列につなぎ、倍電圧両波整流で24Vを得る

・高圧用には364V(220mA)巻線を使う予定ですが、高すぎるようなら440V(300

 mA)巻線の片側(220V)をブリッジ整流しようと思っています。それでもプレート電流が流れ過ぎるようであればスクリーン電圧調整により空中線電力を10W以下に抑えます。目標は 電力増幅管の Vp=300V Ip=30mA プレート入力=9W

です。

 

 SCR-274 サービスマニュアルによると7MHz CW動作時のテストデータはつぎのようになっています。(詳細は本稿末のテーブルを参照)

 電力増幅管 Vp=522V, Ip=177mA Vsg=270V

 アンテナ電流(A-61-A 5Ω 100PFを使用時)=3A

 主発振管  Ip=18mA
 

3.5Aパネルメータの改造とフロントパネルレイアウト検討

 30V電圧計の方は、外付けの倍率器でメータ感度を調整できますが、5A電融計の方は内部の分流器を取り外さないとフルスケール5Aよりメータ感度を上げられません。電流計を分解してメータ端子に並列に入っていた分流器(0.27Ω)とコイル直列の1.3Ωを取り外しました。

 またついでにメータ表示板に手を加えて50mA電流計らしくしました。後で考えてみると500mAフルスケールの方がよかったかもしれません。電力増幅管の同調がとれていない場合かなりの電流が流れるので。

 BC-458A送信機の場合主発振周波数と電力増幅周波数は連動して同調しているので大きな離調は起きないとは思いますが。

 

 5Aメータを分解したところ

 

 アナログテスター10Ωレンジで感度を確認

 

 改造したメータを取り付けたついでに、フロントパネルの配置を検討しました。

まだ無駄穴があいてますが、ビスナットで隠す予定です。

 

4.BC-458A本体との接続方法

 BC-458A本体の電源供給ソケットは特殊なものでソケット穴にぴったり入るピンなどを見つけることができませんでした。

 しかし模型用の2mm径のバナナプラグ用のスリーブはほぼぴったりと合いますしカットしてはんだ付けしておけばコンタクトに問題はなさそうです。

 

 

 

 このミニバナナプラグはプリント基板の接続用に持っていたものですがこんなところに役に立ちそうです。

 バナナプラグと接続ケーブルの接続部分は熱収縮チューブで絶縁しますが、それでも高圧が露出してしまう可能性があるので全体をゴムカバーで覆う予定です。

 バナナプラグがなにかの拍子に抜けてこのプラグが筐体に触れてショートすると電源焼損の事態になりますので正規のプラグを入手したいのですが、e-bayでもみつかりそうもありません。電源の出力側にヒューズを入れて過電流の防止をするつもりです。

 電源ユニット側は、4ピンと3ピンの金属コネクタがあるのでそれを使う予定です。

端子盤も考えたのですが、穴あけの手間と高圧の露出防止で金属コネクタにしました。

 

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付録:VT-136(1619)7MHz CW動作時のテストデータ

                  (SCR-274 サービスマニュアルより)

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                              ー END ー

 

 *最後の写真2枚をアップロード、原稿に挿入して気がついたのですが、以前は縦長

 のjpg画像は横向きに表示されてしまうためPNG画像に変換してアップロードし

 ていました。今は縦長jpg画像でも見たとおりに挿入されるようになっていまし

 た。Amebaも進歩しているんですね。

 

 今日、BC-458A送信機が届いたので簡単なチェックをしました。

オークションの説明ではカバー、ネジ等の欠品、外筐のへこみなどがあるので「難あり」とのことでしたが、真空管もすべて付属しており、内部に手を加えた形跡もないので、動作は別として基本的には問題ないという判断をしました。

 

1.打痕の修正

 

 [上面からみたところ、他にネジの欠品はなかった]

 

2.アンテナインダクタンス調整目盛り板の塑性変形

 

 

 この目盛り板は取り外し可能な窓にセットされているので、外してみると下の写真のようになります。

 インダクタンス調整はローラーインダクターで行っており、右側のノブを回すとタイトボビンに巻かれたコイルが回転し、らせん状に巻かれたコイルに接触しているローラーが右または左に動くことになります。これはコイルの巻き数を変化させたのと等価なので可変インダクタンスとして働いていることになるわけです。

 以前使っていたローラーインダクターではカウンターダイヤルでローラー位置を表示していたが、このようにのぞき窓からローラー位置を確認する表示方法もあるのかと感心しました。

 

 しばらくは目盛り板をはずした下の写真のような状態で、動作試験などしようと思っています。最終的には、目盛り板をアクリル板で作り直すつもりです。

 

 [ローラーの金属光沢で、着色目盛り板を通しても確認できます]

 

 [ローラーインダクターを後面から見た様子、その上にコイルが2つ並んでいるが

  これはアンテナリレー」

 

 アンテナリレーの構造も変わっていて電磁石で動くアーマチェアが磁石の鉄心方向ででなくその直角の方向に動きます。したがってゼンマイ状板バネの可動接点は上の写真では上下方向に動きます。なぜこのような構造になっているのかわかりませんが

このアンテナリレーはキーイングのたびに動きますので応答速度を重視しているのでしょうか。

 

3.上部カバーを外して、シャーシ上面をチェック

 一見したところ問題ないようでしたが、アンテナカップリング調整つまみの動きが固いのでkure55をさしました。

 

 [取り外した上部ケース]

 

 [アンテナカップリングコイルの様子]

 

 アンテナカップリングコイルは、巻線方向が直交する2つのコイルからなり、上の写真で見えている1次コイルの中に巻き数2の2次コイルが入っていました。

この2次コイルはフロントパネルの調整つまみで回転するので、1次コイルと2次

コイルの結合度が変えられることになります。

 

 [シャーシ上面の全景]

 

 主発振トランス T53は「開けるな」との注意書きに従いケースをはずしませんでした。熱的影響による主発振周波数の変動を抑えるためと不要輻射防止のためしっかりしたケースに入っているのだと思います。

 

 [真空管と水晶発振子を取り外した様子]

 

 出力増幅管 VT-136はシャーシ上面より沈めて、なおかつ真空管ベースがシールドされるように銅板で囲まれていました。そういえば昔VT-136と同等のUY-807で送信機を作った時も同様の処置をするよう参考雑誌(CQ誌?)に書いてありました。

 

 [取り外した真空管と水晶発振子]

 

4.底板をはずしてシャーシ内部をチェック]

 オリジナルのままであるかどうか簡単にチェックしました。また主な部品と回路図を照合しました。

 

 [シャーシ内部の様子]

 

 [送信機(左)と同電源部を予定しているケース(右)]

 

 今後はこの送信機の電源を作って動作試験と周波数調整をする予定です。

最初、電源は木製の板の上に組む予定でしたが、パネルメータを探しているうちに同価格で30V可変定電圧電源があったので入手してしまいました。

 この大きさですと送信機の大きさとマッチするし、狭くなった無線機ラックになんとか納まりそうなので。

 上の写真の電源ケースは既に可変定電圧回路関係の部品は取り去っています。

開いたところに高圧電源を組み込む予定ですが手狭なので、今のトランス(24V 6A)も取り去って小型のトランス(12.6V 3Aを倍電圧両波整流で使用)に積み替えるかもしれません。

 

                         ー END ー