今日は1月4日、三が日に騒音を出すと近所迷惑かなと控えていたシャーシ加工を再開しました。昨年中に終えたいと思っていたのですが、年末大掃除などで、ラフな加工のまま年を越してしまいました。

 

 

 とりあえず大きな穴だけ開けて年を越しました。左側のコの字型の金具は、トランスカバーのケースにしようと用意したもの。レイアウト検討時に出力トランスと電源トランスがあまりに接近するので電磁誘導ハムが心配になり、電磁遮蔽になるかもしれないと準備しました。テストでハムが出なければ散りつけません。

 

 

[作業内容]

 1.シャーシパンチで開けた穴が真空管ソケットより小さかったので拡大

 2.電源トランス用孔の整形ならびに補強版取り付け

 3.VUメータ穴の整形と抑え金具の作成

 4.二重ボリューム、電源スイッチの穴あけと取り付け

 

 シャーシ正面の様子、シャーシ上面の部品は置いてあるだけで取付穴は未着手

 

 シャーシ内部の様子

 

[作業内容]

 1.SP端子、RCA入力端子穴の整形・位置修正と取付

 2.AC入力ソケット、ヒューズホルダー用取付穴の整形

 

 シャーシ背面の様子、トランスカバー/電源トランス/AC入力ソケットはおいてあるだけで取付穴は未着手

 

シャーシ上面の取付穴などは未着手ですが、真空管などが互いにぶつからないかをチェックしました。案の定とても窮屈です。

 

[今後の作業予定]

 1.真空管ソケット取付

 2.MT管用ソケット(12AU7/6CA4)2個の穴開けと取付け

 3.VUメータアンプ サブシャーシの取り付け

 4.電解コンデンサ2個の穴あけと取付け

 5.CZ-501Dトップグリッド配線のサポータと貫通端子の取り付け

 6.電源トランス取り付けボルト用の穴あけ

 7.ヒータ切替スイッチの取り付け

 

 いつも思うのですが金属工作は良い道具さえあれば早いしきれいにできる、失敗もない。でも今後何回も利用する機会がないと思えば高価な道具は買えず、電動ドリル、ジグソーとやすりを頼りに体力勝負、根気よく時間をかけないと終わりません。

 ちょっと悲しいけれど己を磨く修練だと思ってこつこつやってます。

 

                          - END -

 部屋を整理していたら旗旈信号に用いるペナント(旈旗)を見つけました。

十年以上前に、ニュージーランドでたまたま見つけて入手したもので、タグに Hutcheson Wilson & Co Ltd. Aukland Wellington, Newzealand とあります。

 けっこうな大きさがあり(46cm×130cm)廊下の壁に飾っていたんですが家人の評判が悪くお蔵入りになっていました。

 

 「9」旗、並べて揚げられるよう左端に輪になったロープ(下側)とクリート(上側)がついてます。

 

 学生時代先輩から頂いた「船舶信号の解説」という本によると数字旗の「9」になります。文字旗、数字旗と回答旗などがあり、代表的なものにP旗(出帆旗)、Q旗(検疫旗)、G旗(水先旗)などがあるようです。

 

 

 今の時代は技術の発達で通信は無線電話、六分儀でやっていた船位測定はGPSや電波航法のロラン、デッカなどになりましたが、この本が出版された昭和38年頃は旗旈信号の他に手旗信号、発光信号(モールス符号を使う)が使われていたようです。

 学生時代、海上自衛隊要員はこの3つの訓練をよくやっていました。視覚信号なので訓練参加していない私にも遠くから見ることができうらやましく思った覚えがあります。それで懐かしくて旗旈の「9」旗を買ったのだと思います。

 

 船舶信号の解説(海文堂 昭和39年再版 ¥450)

 

 手旗の「原画形象」図(上記「船舶信号の解説」より)

 

 この本に挟んであった謄写版刷りの手旗交信一覧表

 

 この本には「汽笛による信号」は記載されていませんが、当時海の近くにいたので霧の深い日などは汽笛による信号をよく聞きました。

 覚え方に歌のようなものがあり教えてもらったことがあるのですが、今は思い出せません。Wikiなどで調べたところ下のようになってましたが、「短音二声」に国際法と海上衝突予防法で矛盾があるように見えます。私の調べ方に間違いがあるのかもしれません。

 

「汽笛による信号」:国際法で決まっているようですが詳細不明です。

  大きな船ほど低い音程の汽笛を使うことになっているみたいです。

 

    長音一声: 船が停止していることを示す

    短音二声: 船が前進していることをす
    短音三声: 船が後退していることを示す

    短音四声: 船が停止する準備ができていることを示す

    短音五声: 緊急を示す

 

  海上衝突予防法が定める操船信号では次のようになっているようです

 

   短音一声:針路を右(面舵)に転じているとき

   短音二声:針路を左(取舵)に転じているとき

   短音三声:後進をかけているとき

   長・長・短声:先行船を右側から追い越すとき

   長・長・短・短声:先行船を右側から追い越すとき

   長・短・長・短声:追い越される船が追い越しに同意のとき

 

 ひとつの物から昔のことが次々と思い出されて懐かしくなるのは、そうは思いたくはないんですが、歳でしょうか。

 

                          - END ー

 

 

 

 

 

 1950年代製造の古い真空管式受信機SX-96を愛用してます。近頃は短波帯の電波伝搬状況が良いみたいで7MHzアマチュア無線を聴いていますが、受信周波数の読み取りには苦労します。

 最近の受信機は受信周波数をディジタルで読み取ることが多いのでこれに慣れてしまうと、アナログダイヤルの正確な読み取りは大変です。

 

 

 ラジオの受信周波数をディジタル表示する周波数カウンターも市販されていますが、これはラジオの局部発振回路から信号を取り出してその周波数をカウントするもので受信周波数との差、通常は455KHzを補正(オフセット)して直読できるようになっています。

 SX-96は2回周波数変換をする方式で第一局部発振周波数と受信周波数の差がいつも1650KHzになっていますので、オフセット値1650KHzを設定できる周波数カウンターがあれば直読できます。ただしオフセット値を自由に設定できるカウンターは非常に高価だし局部発振器に配線して信号を取り出す手間がいります。

 

 今回、SX-96で7MHzバンドを聴きながらトラッキングスコープTR4120(スペクトラムアナライザとトラッキングジェネレータを一体化した測定器)を使っていたら

SX-96にTR4120の信号が周期的に入ってくることに気がつきました。

 TR4120のスイープ周波数信号の漏洩をSX-96が拾っているようで、スイープを停止するともちろん漏洩波は止まります。

 

 

 TR4120を可変マーカー発振器のように使ってその漏洩出力が受信周波数とラジオの受信周波数とちょうど重なるように調整して(いわゆるゼロインして)、可変マーカー発振器の出力をディジタル周波数カウンターで読めば直読できるわけです。

 もちろんディジタル周波数表示のラジオのようにダイヤルを回しながら連続的に

周波数読み取りができるわけではありませんが。

 スポット的な受信周波数の測定になりますが、ラジオ局の周波数、バンドエッジ周波数の確認には手軽に使えます。

 

 

(注)トラッキングスコープTR4120のマーカー発振器的使用法

  1.SCAN MODEをMANUAL位置にセット

  2.管面中央で輝点がとまる(スイープ中心周波数での連続的発振になる)

  3.CENTER FREQUENCY ダイヤルの COARSEつまみとTUNING FINE

    つまみを動かして漏洩電波を受信周波数にゼロインさせる。

     COARSEつまみ:50KHz~30MHz

     TUNING FINEつまみ:10KHz~50Hz/Div

 

                            ー END ー

   

 今日の朝は霰がちらつきました。直径5mmくらいの霰で雪になるかと思ったら30分ほどでやみました。それでも屋外は寒いので、頼まれていた網戸張りはなしにして屋内作業に切り換えました。

 

 部屋には咲かないうちに霜で傷むことを恐れて切り花にした黒薔薇が咲いています。

 黒すぎて写真に撮るとよくわかりません。嬉しい悲鳴です。

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 昨年10月に検討を開始してブログにも記録していましたが、時間が経つとともに当時予定していたシャーシやトランスなども他のアンプに使ってしまってレイアウト検討は最初から仕切り直しです。

 

1.製作予定回路の確認

  はじめCZ-501D-CZ-504Dのシングルアンプを予定していたのですが、2A5 が

  CZ-504Dとほぼ似た特性で脚接続も同一であることから出力管を挿し替えて使える

 ように作ることにしました。バイアス抵抗とヒーターをスイッチで切り換える必要

 はありますが。

 出力管カソードの抵抗を300Ω(CZ-504D)と400Ω(2A5)に切り換えます。

 この回路図では出力トランスに中国製の1次側5KΩのものを使っていますが(2次側4Ωに8Ωスピーカーをつないで等価的に1次10KΩとなるように)、東栄の1次5K、7KΩ(T-1200/7K相当)に変更します。旧品種なので仕様詳細不明ですが容量が小さいので(2.5W程度?)、最大電流をDC25mA以下に抑える必要があります。

 CZ-504Dは長寿命高信頼管として使う場合Vp=170V、Ip<13mAで動作させるようですが、Vp=250V、Ip=40mAでの使用例もあるので要注意です。

 

 6F6ファミリー(2A5、42、47、6F6、CZ-504D etc.)規格表

 

 電源トランスを山水 P-20に変更しました。

  山水 P-20

    Pri:0-100-120V

    Sec: 210V-0-210V(210mA) 5V(1.9A) 5.5V(0.7A)×2

       6.3V(3.2A) 6.3V(3A)

 

 整流管が6X5-GTになってますが他で使ってしまったので6CA4に変更します。

 

 CZ-504D、CZ-501Dともにヒーターのバッテリー駆動を前提にしているので

 ヒーター電圧が変則ですが、ここでは5V(1.9A)巻線と6.3V(3.2A)巻線を利用

 しています。

 

  ・出力管

    CZ-504D(5.5V 1A×2並列)ヒーターと2A5(2,5V 1.75A×2 直列)ヒーター

   をスイッチで切り換えて5V(1.9A)巻線に接続します。CZ-504Dヒーターには

   電圧0.5V、電流0.1Aが不足しますが、許容範囲ということにしてます。

    実際に作ってみて問題があるようなら、5.5V 2Aのヒータートランスを別に

   載せる予定です。

 

  。ドライバー管)

    CZ-501D(3.5V 1A×2 直列)ヒーターを6.3V(3.2A)巻線に接続します。 

 

2.部品の確認、取り揃え

 最初にあちこちに行っていた部品のうち主なものを集めました。

 

 a.真空管とソケット

 

 上のソケットが付いているのが2A5、下がCZ-504Dでプレートが2A5より大きい

 

 左列:上からP-20電源トランス、2A5、50KΩ2重ボリューム(このボリュームは

    2連になっているボリュームを別々に動かせるので左右チャネルのバランス調

    整も可能)

 右列:上からCZ-501Dソケット付き(グリッドが管頂部に出ているのでグリッド

    キャップが必要)、CY-501Fソケット無し(ヒーター4.5V、0.6A以外は

    CZ-501Dと同等)、その下のMT管が6CA4

 

  真空管のソケット探しをしている時勘違いトラブルがありました。

 CZ-501Dと勘違いしてCY-501Fを取り出して、あるはずのソケットを探しましたが

 いくら探しても見当たりません。5ピン(UY)ソケットがあるはずだよね、写真も

 残っているし と2日くらい探しても見つからないのであきらめて調達をかけまし

 た。

  今回、記事用の写真を撮ろうと保護用のカバーを外してみたらなんとCY-501F

 でした。CZ-501Dは名前のとおり6ピン(UZ)ソケットを使うので、そのソケット

 ならモールド製のものがあったはずです。CY-501Fは使う予定がないので、調達を

 かけたUYソケットは使い道がなくなってしまいました。

  両方とも同じ箱に入っていたので管頂部のグリッドだけを頼りにCY-501Fを

 CZ-501Dと勘違いしていました。今思えばCZ-501Dは名前のとおりUZ(6ピン)

 ソケットを使うはずですので5本脚だと分かった時にこれはCZ-501Dではないと気

 付くべきでした。やっぱり少しボケてきているのかも。ショボーン

 

 b.出力トランス、VUメータなど

 

  

 右列2つが出力トランス、中列上がVUメータアンプでその下VUメータ(AKAI製)

 左列上から2つが電解コンデンサ、その下はVUメータ

 

 VUメータはシャーシ前面にあるたくさんの穴を塞ぐためにつけることにしました。

 VUメータアンプはプリアンプのVUメータに使おうと作ってはいたんですが、そち

 らにはIC利用のアンプを使うことになったので出番がなくなり、今回それを使うこ

 とにしました。

 

3.シャーシレイアウトの検討

  今回使用する予定の廃シャーシは下のものです。側面にはたくさん穴が開いて

 いますが、シャーシ上面の穴は少ないので配置の自由度は高いです。

 

 シャーシ正面

 シャーシ背面

 

  まず後側面の穴を塞ぐことをポイントにつけられそうな部品をつけてみました。

 穴がちょっと大きかったりするのは大きめのワッシャーなどでカバーしました。

信号入力RCA端子は2組ついてますが、ひと組は穴ふさぎで使うのはひと組だけです

 

 リザーブエリアは万一ヒータトランスを載せねばならない時のために設けました。

 

 次に取り付ける部品を置きながらシャーシ上面と前側面の部品配置を決めました。

 

 前側面のVUメータの下の穴はメータがあってビスナットでは塞げないので、銅箔

 テープの帯で塞ぐつもりです。

 

  以上で概略の配置検討が終わりましたので、後は加工をしながら細かい部分を

 決めて行きます。出力トランスはテストの結果で中国製5Wクラスのものに変更

 する可能性があるので、その場合に配置上の問題は起こらないかについて再度確

 認します。

 

  これから寒さが厳しくなるので年内にはシャーシ加工終了したいなと思っていま

 す。

                             - END -

 

 

 

 

 

 ついこの間まで秋だなと思っていたのにもう冬が来ました。

まだ初霜、初氷は見かけませんが、小さな庭の紅葉、黄葉もかなり散ってしまいました。

 私より背の伸びてしまった黒薔薇は11月末に見つけた蕾がまだ開ききっていません。夏なら一週間くらいしかもたない花が、一ヶ月近くたっても殆ど蕾のままです。

 寒さのせいだと思います。花が開くまでに霜が来てしまうと開いた花を見ることができないかもしれません。

 

 11月28日の蕾

 もうちょっとで開花する黒薔薇(黒真珠)

 

 ミニの黒薔薇(ブラックジェード)は11月末には咲き終わりました

 

 紅葉も黄葉も陽当たりと風当たりの具合か、場所によって色付き方が違うようです。

 

 船灯の中にセットした初雪葛の紅葉

 

 桔梗の黄葉

 

 左はどうだん、右は錦木、右手前のはもみじ(琴の糸)

 

 もみじ(琴の糸)

 

 どうだんの紅葉

 

 風知草の黄葉

 

 根元から伐ったハゼノキのひこばえが大きくなって紅葉しました

 

 なぜかテッセンが一輪だけ咲きました、6月頃に皆咲いたのに、残り花?、ずいぶんと置いてけぼりで淋しそうです

 

 

                              ー END ー