今日の朝は霰がちらつきました。直径5mmくらいの霰で雪になるかと思ったら30分ほどでやみました。それでも屋外は寒いので、頼まれていた網戸張りはなしにして屋内作業に切り換えました。
部屋には咲かないうちに霜で傷むことを恐れて切り花にした黒薔薇が咲いています。



黒すぎて写真に撮るとよくわかりません。嬉しい悲鳴です。
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昨年10月に検討を開始してブログにも記録していましたが、時間が経つとともに当時予定していたシャーシやトランスなども他のアンプに使ってしまってレイアウト検討は最初から仕切り直しです。
1.製作予定回路の確認
はじめCZ-501D-CZ-504Dのシングルアンプを予定していたのですが、2A5 が
CZ-504Dとほぼ似た特性で脚接続も同一であることから出力管を挿し替えて使える
ように作ることにしました。バイアス抵抗とヒーターをスイッチで切り換える必要
はありますが。

出力管カソードの抵抗を300Ω(CZ-504D)と400Ω(2A5)に切り換えます。
この回路図では出力トランスに中国製の1次側5KΩのものを使っていますが(2次側4Ωに8Ωスピーカーをつないで等価的に1次10KΩとなるように)、東栄の1次5K、7KΩ(T-1200/7K相当)に変更します。旧品種なので仕様詳細不明ですが容量が小さいので(2.5W程度?)、最大電流をDC25mA以下に抑える必要があります。
CZ-504Dは長寿命高信頼管として使う場合Vp=170V、Ip<13mAで動作させるようですが、Vp=250V、Ip=40mAでの使用例もあるので要注意です。
6F6ファミリー(2A5、42、47、6F6、CZ-504D etc.)規格表


電源トランスを山水 P-20に変更しました。
山水 P-20
Pri:0-100-120V
Sec: 210V-0-210V(210mA) 5V(1.9A) 5.5V(0.7A)×2
6.3V(3.2A) 6.3V(3A)
整流管が6X5-GTになってますが他で使ってしまったので6CA4に変更します。
CZ-504D、CZ-501Dともにヒーターのバッテリー駆動を前提にしているので
ヒーター電圧が変則ですが、ここでは5V(1.9A)巻線と6.3V(3.2A)巻線を利用
しています。
・出力管
CZ-504D(5.5V 1A×2並列)ヒーターと2A5(2,5V 1.75A×2 直列)ヒーター
をスイッチで切り換えて5V(1.9A)巻線に接続します。CZ-504Dヒーターには
電圧0.5V、電流0.1Aが不足しますが、許容範囲ということにしてます。
実際に作ってみて問題があるようなら、5.5V 2Aのヒータートランスを別に
載せる予定です。
。ドライバー管)
CZ-501D(3.5V 1A×2 直列)ヒーターを6.3V(3.2A)巻線に接続します。
2.部品の確認、取り揃え
最初にあちこちに行っていた部品のうち主なものを集めました。
a.真空管とソケット

上のソケットが付いているのが2A5、下がCZ-504Dでプレートが2A5より大きい

左列:上からP-20電源トランス、2A5、50KΩ2重ボリューム(このボリュームは
2連になっているボリュームを別々に動かせるので左右チャネルのバランス調
整も可能)
右列:上からCZ-501Dソケット付き(グリッドが管頂部に出ているのでグリッド
キャップが必要)、CY-501Fソケット無し(ヒーター4.5V、0.6A以外は
CZ-501Dと同等)、その下のMT管が6CA4
真空管のソケット探しをしている時勘違いトラブルがありました。
CZ-501Dと勘違いしてCY-501Fを取り出して、あるはずのソケットを探しましたが
いくら探しても見当たりません。5ピン(UY)ソケットがあるはずだよね、写真も
残っているし と2日くらい探しても見つからないのであきらめて調達をかけまし
た。
今回、記事用の写真を撮ろうと保護用のカバーを外してみたらなんとCY-501F
でした。CZ-501Dは名前のとおり6ピン(UZ)ソケットを使うので、そのソケット
ならモールド製のものがあったはずです。CY-501Fは使う予定がないので、調達を
かけたUYソケットは使い道がなくなってしまいました。
両方とも同じ箱に入っていたので管頂部のグリッドだけを頼りにCY-501Fを
CZ-501Dと勘違いしていました。今思えばCZ-501Dは名前のとおりUZ(6ピン)
ソケットを使うはずですので5本脚だと分かった時にこれはCZ-501Dではないと気
付くべきでした。やっぱり少しボケてきているのかも。
b.出力トランス、VUメータなど
右列2つが出力トランス、中列上がVUメータアンプでその下VUメータ(AKAI製)
左列上から2つが電解コンデンサ、その下はVUメータ
VUメータはシャーシ前面にあるたくさんの穴を塞ぐためにつけることにしました。
VUメータアンプはプリアンプのVUメータに使おうと作ってはいたんですが、そち
らにはIC利用のアンプを使うことになったので出番がなくなり、今回それを使うこ
とにしました。

3.シャーシレイアウトの検討
今回使用する予定の廃シャーシは下のものです。側面にはたくさん穴が開いて
いますが、シャーシ上面の穴は少ないので配置の自由度は高いです。

シャーシ正面

シャーシ背面
まず後側面の穴を塞ぐことをポイントにつけられそうな部品をつけてみました。
穴がちょっと大きかったりするのは大きめのワッシャーなどでカバーしました。

信号入力RCA端子は2組ついてますが、ひと組は穴ふさぎで使うのはひと組だけです

リザーブエリアは万一ヒータトランスを載せねばならない時のために設けました。
次に取り付ける部品を置きながらシャーシ上面と前側面の部品配置を決めました。

前側面のVUメータの下の穴はメータがあってビスナットでは塞げないので、銅箔
テープの帯で塞ぐつもりです。
以上で概略の配置検討が終わりましたので、後は加工をしながら細かい部分を
決めて行きます。出力トランスはテストの結果で中国製5Wクラスのものに変更
する可能性があるので、その場合に配置上の問題は起こらないかについて再度確
認します。
これから寒さが厳しくなるので年内にはシャーシ加工終了したいなと思っていま
す。
- END -