1950年代製造の古い真空管式受信機SX-96を愛用してます。近頃は短波帯の電波伝搬状況が良いみたいで7MHzアマチュア無線を聴いていますが、受信周波数の読み取りには苦労します。
最近の受信機は受信周波数をディジタルで読み取ることが多いのでこれに慣れてしまうと、アナログダイヤルの正確な読み取りは大変です。
ラジオの受信周波数をディジタル表示する周波数カウンターも市販されていますが、これはラジオの局部発振回路から信号を取り出してその周波数をカウントするもので受信周波数との差、通常は455KHzを補正(オフセット)して直読できるようになっています。
SX-96は2回周波数変換をする方式で第一局部発振周波数と受信周波数の差がいつも1650KHzになっていますので、オフセット値1650KHzを設定できる周波数カウンターがあれば直読できます。ただしオフセット値を自由に設定できるカウンターは非常に高価だし局部発振器に配線して信号を取り出す手間がいります。
今回、SX-96で7MHzバンドを聴きながらトラッキングスコープTR4120(スペクトラムアナライザとトラッキングジェネレータを一体化した測定器)を使っていたら
SX-96にTR4120の信号が周期的に入ってくることに気がつきました。
TR4120のスイープ周波数信号の漏洩をSX-96が拾っているようで、スイープを停止するともちろん漏洩波は止まります。
TR4120を可変マーカー発振器のように使ってその漏洩出力が受信周波数とラジオの受信周波数とちょうど重なるように調整して(いわゆるゼロインして)、可変マーカー発振器の出力をディジタル周波数カウンターで読めば直読できるわけです。
もちろんディジタル周波数表示のラジオのようにダイヤルを回しながら連続的に
周波数読み取りができるわけではありませんが。
スポット的な受信周波数の測定になりますが、ラジオ局の周波数、バンドエッジ周波数の確認には手軽に使えます。
(注)トラッキングスコープTR4120のマーカー発振器的使用法
1.SCAN MODEをMANUAL位置にセット
2.管面中央で輝点がとまる(スイープ中心周波数での連続的発振になる)
3.CENTER FREQUENCY ダイヤルの COARSEつまみとTUNING FINE
つまみを動かして漏洩電波を受信周波数にゼロインさせる。
COARSEつまみ:50KHz~30MHz
TUNING FINEつまみ:10KHz~50Hz/Div
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