こんにちは。
 久しぶりにアメブロにログインしてみたら、前回の更新から約3年の月日が流れていました。
 相変わらず日々淡々と撮影会を運営しているわけですが、今回は世間を騒がせている「プール撮影会」について、私見を述べてみたいと思います。

 たとえば、堀江貴文さんの配信(運営側の企画に参加した経験あり)、橋下徹さんのテレビ番組でのコメント(市長として会場使用の許可に携わった経験あり)、塩村文夏衆議院議員のツイッター(モデルとして水着グラビアの経験あり)など、さまざまな形で撮影会に関わっていた人たちの意見も出ていて、「撮影会ってこんなに多くの人が関わっていて、皆さんさまざまな意見を持たれているのだな、と感慨深いものがあります。

 本日6月13日時点では、全面的な使用禁止という事態は避けられたようで、一安心といったところですが、何かまたトラブルがあれば、今度は完全に禁止となるリスクもあり、充分に注意が必要なのはいうまでもありません。

 ただ、いちごはうすのスタジオでは水着撮影会を20年近く開催しており、実際に「プール撮影会」に参加したモデルさんやカメラマンさんの生の声を聞く機会も多いので、私なりの考えをまとめておきたいと思います。

 なお、今回この文章を書くにあたり、事実関係の確認として、
6月9日配信「開催2日前にいきなり電話で言われ…」共産党の申し入れで「水着撮影会」が中止に 騒動の裏側に迫る」
https://news.yahoo.co.jp/articles/58f9971ff57c7e318703246d4ba47c8dc450602b

 また、この上記記事の著者である徳重龍徳(インタビュアー、グラビア評論家)さんのツイッター(@tatsunoritoku)も参考にさせていただきました。
 また、一般社団法人siente(https://siente.tokyo/)が「埼玉県公園緑地協会に送った抗議文に対する回答」も参考にしています。

 それでは、そもそも「プール撮影会」とは何ぞや、という話から始めます。
 撮影会である以上、カメラを持ったカメラマンさん、写真を撮られるモデルさん、そして事前準備から当日進行までを行う運営、この3者で成り立っているわけですが、会場が屋外のプールであり、衣装が水着である、というのが大きな特徴です。
 多くの場合、プールの夏季営業期間を外して行われますので、主に4月~6月、9月後半~10月の土日祝日に開催されます。

 今回の中止要請を受けた運営元は4社で「フレツシュ撮影会」「はなまる撮影会」「東京Lily(雑誌「ヤングアニマル」)との共同企画」、「Gスタ(雑誌「近代麻雀」)との共同企画」となります。
 その中で、中止要請が継続しているのは、6月13日時点では「Gスタ(雑誌「近代麻雀」1社ということになります。

 4社ともに秋葉原周辺に自社スタジオを持ち、ほぼ毎日スタジオでは撮影会を開催しています。
 ただ、このスタジオ撮影会には出演しないが、プール撮影会なら出演します、というモデルさんも少なからずいるのです。
 スタジオで水着になるのは抵抗があるけれどど、プールや海なら水着okです、というケースがあるわけです。
 そうなるとカメラマンさんにとっても、めったに撮ることの出来ないモデルさんが出演するのであれば、行ってみようか、という気にもなるわけです。
 荒天で中止になるリスクはあるにせよ、運営・カメラマンさん・モデルさんのすべてにとって、スペシャルなイベントなのです。

 次に実際の撮影会の進行についてです。
 カメラマンさんは登場するモデルさんの誰を撮影しても良いことになっています。
 仮にモデルさん50人、カメラマンさんが250人集まったとして、開始時刻になって、モデルさん50人がプールサイドの各所に散らばると、250人のカメラマンさんが撮りたいモデルさんのところに移動して撮影会がスタートするわけです。
 この形式を撮影会業界では「セッション撮影会」と呼んでいます。
モデルさん・カメラマンのどちらも複数参加していて、カメラマンさんはどのモデルさんを撮っても良い、という形式を「セッション撮影会」と言うのです。

 この時です。
私は「セッション撮影会の闇」と勝手に思っていますが、50人のモデルさんに対して250人のカメラマンさんが均等に集まるわけではありません。
 1人のモデルさんを各5人のカメラマンさんが囲む、という状況には絶対になりません。
 10人20人にワーッと囲まれるモデルさんもいれば、1人2人、場合によっては誰も撮りに来ないモデルさんも発生する可能性があるわけです。
 その時ポツンとしてしまう状況のモデルさんの気持ちを想像してみてください。
 「心が折れる」とか「病む」といった言葉では表現しきれない虚しさを感じると思います。
 しかもたくさんのカメラマンさんに囲まれてポーズをとっているモデルさんの様子もみえるわけです。
 私はこの瞬間に立ち会うのがイヤで、モデルさん複数の撮影会は開催しない方針を設立当初からとっています。

 規模が大きくなると、どうしてもこういった事態は避けられませんし、運営の皆さんの苦労も充分にわかっているつもりですが、この「セッションの闇」が今回の騒動の一因となっているのではないかと思います。
 
 そんな状況下で、少しでもカメラマンさんに撮ってほしい、という目的で、過激なポーズに応えてしまうモデルさんがいても、必ずしも非難はできないでしょう。
 さらにいえば、現場でのカメラマンさんの集まり具合によっては、次回からの撮影会に呼ばれない、ギャラが下がる、といった負のスパイラルに陥る可能性もあり、まさに「セッションの闇」が具現化した一件だったのではないかと思いました。

 さて、次は中止要請の根拠となっている「撮影許可条件」についてです。
一般社団法人sienteが「埼玉県公園緑地協会に送った抗議文に対する回答」によれば、
その許可条件とは、
・マイクロビキニに分類される水着及びそれと同等の露出となる水着は禁止します。
・過激とみなされるポーズは禁止とします。(水着をズラす、過度に股を広げるなど)
 この2点となっています。
 今回の中止要請は、この2点に違反する撮影行為が確認出来たから、ということだそうです。

 なかなか、これだけだと解釈が難しいのですが、
「布面積の小さい水着を着用し」「大股開きで」「さらにその水着を半脱ぎ状態で」撮影した、撮影された、ということで間違いなかろうと思います。
 カメラマンさんがリクエストしてそうなったか、モデルさんがカメラマンさんの気を引くために自主的にそうしたか、はわかりませんが、その状況を運営側が現場でコントロールするのは非常に難しいと思います。

 またモデルさんが自分で水着を用意する以上、その基準を誰にでもわかるように明確にするのは大変難しいことです。

そこで、私がもし「プール撮影会」のルールを作るなら、という観点で、いくつか考えてみました。

①モデルさんはヌーブラを着用する
直径8cm以上のものを想定しています。胸をより形よく見せる、というのはもちろんですが、水着がずれてバストが露わになるリスクを防げると考えます。

②モデルさんはアンダーショーツを着用する
水着の中に着るアンダーショーツはフルバックでもTバックでもよいのですが、水着からアンダーショーツがはみ出さないようにすることで、自ずから水着の布面積は適正なものになると考えます。
ハイレグ系の競泳水着に関しては、アンダーショーツの腰ヒモ部分が透明なものもあるので、それでカバーすれば、撮影にはほとんど影響が無いでしょう。

③カメラマンさんからの予約受付を「指名予約」「フリー予約」の2種類にする
「指名予約」は単一のモデルさんを指名して予約するものです。「指名予約」が1名でも入れば、そのモデルさんはその撮影会に出演可能となります。
もし指名予約が0名の場合は、たとえば3日前の段階で指名予約が0名の場合は、出演自体が無くなる、というものです。
さらに指名予約の定員を各モデルさんごとに10名に設定して、指名予約が10名に達したモデルさんについては、
「フリー予約」のカメラマンさんは撮影出来ません、とするのが私のイメージです。

これは、少しでもポツンとするモデルさんを減らしたい、という考えから来ています。
指名予約が無ければ、不参加で良いし、人気があり過ぎるモデルさんに多数が群がる、ということも避けられる方法かな、と考えています。

④水着メーカーとタイアップする
プールで通常着られる水着を販売しているメーカーとのタイアップで「プール撮影会」を実施すれば、モデルさんは水着を用意する必要もなく、水着メーカーの宣伝にもなり、安心安全な水着撮影会が運営できるのではないかな、と思いました。

以上、今回の騒動のきっかけ、そして今後のプール撮影会のあり方について、私なりの意見を書いてみました。
「雨降って地固まる」の諺通り、すべての関係者の皆さんが気持ちよく参加出来て、楽しめるような形になれば幸いです。

2023年6月13日
スタジオいちごはうす管理人
野間 真

 

こんにちは。
今回は、5月末に書いた「ダウンロード写真集はどれくらい売れているのか」の続編を書いてみたいと思います。
5月末に書いた記事は
https://ameblo.jp/strawberryhouse201/entry-12600899983.html
です。

5月末の段階では、当然5月末までの売上を基に考察をしたわけですが、今回は3カ月経過した8月末における売上の総計を基に考えてみたいと思います。

そもそもこの売上というのは、スタジオいちごはうすが販売をしているダウンロード写真集の売上を指しています。
現時点では、Boothというサイト内にショップを展開しています。ショップはこちら↓
https://strawberryhouse.booth.pm/
写真集とはいっても、水着1着で80枚という画像集ですので、いたってシンプルなものです。
スタジオの背景も、いちごはうす側を使えば白バックですし、いちごいちえ側を使ったとしても、ベッドやソファなど限られており、プロフィール写真の延長といえないこともない写真集ではあります。

ただ、「撮影会に行った気持ちになる写真集」というコンセプトでありますから、こだわった作品を発表するというより、モデルさんの表情やスタイル、また 水着のデザインや雰囲気、そしてポージングのバリエーションなどが伝われば充分目的は達せられるであろうと考えております。

前置きが長くなりましたが、8月末時点での集計結果を見てみます。
これは、単純に3月から8月までの総計であります。

まず、売上の数つまり冊数ですが、996冊売れています。
作品の数が、76作品なので、1作品あたりの平均売上は、13.10冊ということになります。

6月末からは、撮影会業務を再開しているので、新しい作品を販売するペースは落ちてはいるのですが、それでも新しい作品を出せば、今までの作品の売上増加にもつながることが見てとれます。

実店舗では、置ける商品数に限りがありますが、ネットショップにおいては、その制約が無いのも利点です。
さらに在庫を抱える、というリスクも無いのは、とても利便性が高いと感じます。

大規模な即売イベントがなかなか開催しにくい状況下では、こうしたネットショップという取り組みがますます求められていくことになるのだと思います。

次に、Boothでは、誰がどの作品を購入しているか、がわかります。
誰がというのは、固有名詞ではなく、アカウントごとに集計が出来るのですが、8月末の時点で、最低1冊でも購入をしていただいたアカウントが、182あります。
5月末と比べて1.8倍のお客さまに購入していただいている、ということであります。182人で996冊ということですから、一人あたりの平均購入数は5.50冊となります。

次にアカウントごとに、どんな購入の仕方をしているかをみてみます。
まず、1冊だけ購入している方が61名です。
181人中61名、およそ3分の1の方が、とりあえず購入してみようかな、というお試しユーザー、といったイメージでしょうか。

次に、2冊以上購入された120名の中で、
特定の1名のモデルさんのみを購入している方が40名、その中で、その特定のモデルさんの作品すべてを購入している方が8名となっています。
アイドルファン的用語でいえば、単推し、さらに単推しコンプリートの方も少数ながら存在しているわけです。

120マイナス40、つまり80名の方は複数のモデルさんの作品を購入しているわけですが、1冊だけのお試しユーザーを除いて考えれば、3分の2のユーザーはいろいろなモデルさんの作品を購入していることがわかります。

確かに撮影会で考えても、いちごはうすに来られるカメラマンさんは、誰かひとりのモデルさんのみを撮影している方は少なく、複数のモデルさんを撮影している方が多いように感じます。

そして、その80名について分析すると、
2名のモデルさんの作品を購入している方が19名、
3名のモデルさんの作品を購入している方が17名、
4名のモデルさんの作品を購入している方が17名、
5名以上のモデルさんの作品を購入している方が27名となっています。

このようにみていくと、より多くのモデルさんにこのショップに参加していただけていることが、プラスの相乗効果を生み出しているのだろう、と思います。

最後になりますが、参加していただいたモデルさんは、現在16名で、作品数が76。
最も売上の多い作品で31冊、少ない作品で1冊、また10冊以上売れた作品が54作品、その中で20冊以上売れた作品が15作品となっています。

なお、今月末、9月30日をもって、3月~5月に販売開始した50作品が販売終了となります。
9月30日までに購入していただいた場合は、10月1日以降もダウンロード自体は可能ですが、10月1日以降は新規購入は出来なくなりますので、ご注意ください。
参考までに申し上げておきますと、
https://strawberryhouse.booth.pm/
ショップの作品は新着順に並んでいます。9月末に販売終了する作品は、「渡辺真夏ちゃんPART8」も含めて、それより下に表示される作品群となります。
ちょうど渡辺真夏ちゃんがメガネをかけている写真が表紙なので、“メガネ”を目印に、メガネより下の作品は、9月30日をもってすべて販売終了ということであります。

コロナ対策の一環として、という思いで始めた当初は、半年も経てばこの企画自体も収束していくのかな、とも考えていました。

しかし、年末にかけて大規模なイベントが開催される保証もなく、撮影会自体にもエントリー制限をかけるなど、座席を空けて営業する飲食店の心境であります。

そんな中、この企画は継続していこうと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 こんにちは。
 今回はダウンロード写真集というものが、どれくらい売れるのか、というテーマで書いてみたいと思います。
 
 今年の3月半ばから、「撮影会に行った気持ちになる写真集」というシリーズの写真集を販売しており、現在ちょうど50作品が販売中です。
BOOTHというネットショップを利用して販売しています。

https://strawberryhouse.booth.pm/

 

 これまでイベントで販売するROM写真集の制作に協力させていただく機会はあったのですが、
モデルさんの苦労をみていると、そんな大変な思いをしてまで、と感じてしまい、今回11名のモデルさんに協力をしていただき、販売する運びとなりました。
 
 そもそもROM写真集の制作工程を考えると、
①販売するイベントの販売ブースを確保する
②販売する写真集の衣装を用意する
③撮影するスタジオを確保する
④撮影してくれるカメラマンさんを確保する
⑤撮影後、写真をセレクトし編集する
⑥ROM・ケースを購入する
⑦ジャケットのデザインをし、印刷する
⑧ROMに画像データの焼き付けを行う
⑨釣り銭・サンプル写真・ポスターなど用意して、会場に向かう
ザッと思いつくだけでも、これだけの手間がかかります。しかもすべてに費用がかかる、また大量の労働時間が必要です。
 これが出来るのは、ある程度経済的にも時間的にも余裕のある富裕層の方、または一定数の売上が見込める超人気レイヤーさん・超人気モデルさんなのだろうと思います。
 また、これだけの手間をかけるということは、どれくらいの数が売れたら黒字になるのか、という損益分岐点が上がっていくことになると思います。
 
 話を「撮影会に行った気持ちになる写真集」に戻します。
ダウンロード販売なので、上記の①⑥⑦⑧⑨は不要です。また、いちごはうすの衣装・スタジオを使うので②③④も不要。
残る⑤についても「撮影会に行った気分になる」がコンセプトですから、可能な限り生のデータを使うようにするだけのことで手間はほとんどかかりません。
 いみじくも、モデルさんが「私は、丸投げモデルなんです(笑)」と語っていたように、撮影会に出演する延長線上にある写真集なので、気軽に参加できることは間違いありません。
 
 さて、タイトルにある売れる数ですが、5月末までに、総計で404冊売れています。
50作品で404冊なので、1作品あたりの平均は8.08冊ということであります。
 もちろんまだまだ販売期間はありますので、ここから増えていくとは思いますが、現時点では上記の数字であります。
なにぶん、他のショップとの比較するデータも何もないので、感想を述べようもないのですが、これだけ売れているというのは、大変ありがたいことですし、励みにもなります。
 なお、細かくみると、最大に売れた作品で16冊、最小では1冊、となっています。売上ゼロの作品が無い、というのもうれしいことです。
また、10冊以上売れた作品が17作品、全体の約3分の1です。
 ある作品だけが突出して売れているというわけではなく、バランス良く、万遍なく売れているなぁ、というのが実感です。
 そうすると、モデルさんに限らず、何でも買ってくれるヘビーユーザーさんがいるのでは、という考えも頭をよぎります。

 もう少し細かくみてみます。
 BOOTHでは、購入者のアカウントごとに、どの作品を買ったか、がわかります。
それを見ると、404冊の中で、最小でもどれか1作品を買っていただけたアカウントが101あります。
常識的には101人の購入者がいると考えられます。
 たまたまですが、101人で404冊、ひとりあたりの平均購入冊数は4.0冊ということであります。
 その101人の中で、
・1冊購入した方が35名。これはお試し的な購入と考えられます。もちろん5月末の集計なので、まだ増えていく可能性はありますが。
・次に、特定の1名のモデルさんの作品を複数購入している方が、26名。その中でそのモデルさんの作品を全購入している方が6名です。
単推しの中で、単推しコンプリートの方も何人かいらっしゃるわけです。
 ここまでで61名は、モデルさん1名に絞って購入されていることがわかります。残り40名は複数のモデルさんの作品を購入されていることになります。
内訳は、
・モデルさん2人の購入が15名、
・モデルさん3人の購入が11名、
・モデルさん4人以上の購入が14名、
という集計結果が出ています。
 宣伝の媒体が、モデルさんのツイッターといちごはうすのツイッターだけなので、広がりとしてはまだまだ弱いのかもしれませんが、お手軽な写真集としては、それなりの実績を上げているような気もします。
 
 以上、個人情報に抵触しない範囲で、販売実績を集計・公開させていただきました。
6月からも、ご協力いただけるモデルさんさえいれば、この「撮影会に行った気持ちになる写真集」を販売していこうと考えています。
 
 さまざまな販売物を制作しているモデルさんやコスプレイヤーさんの参考になれば幸いです。
 皆さん、こんにちは。
こうしてブログを書くのも約3年ぶりとなってしまいました。
 
 新型コロナウィルスの影響で、2ヶ月近くに渡る休業は、経験の無いことで、その期間何をすれば良いのか、また再開するにしてもどのような条件下でならば再開できるのか、模索の日々が続いております。
 
 去る5月25日に国が緊急事態宣言を全国的に解除し、東京都からの休業要請もステップ0からステップ1へと緩和される中、6月から以前のように再開する選択肢もあるのだとは思います。

 しかし、下記の点を考慮し、いちごはうすでは当面、スタジオレンタルに限った営業と、モデルさんに対してのスタジオ開放プランを設けることで、まず6月を乗り切っていきたいと考えています。
 
①国の指針に「都道府県をまたいだ不要不急の往来の自粛」という指針があること。
 この指針は、現時点では6月18日までとされています。つまり「ソフトなロックダウン」は継続中と読み取るのが正確です。たとえば、6月1日から休業要請の全面解除に踏み切る大阪府の吉村知事でさえ、「6月18日までは、首都圏1都3県との往来は自粛してください」と要請しているのです。
 そんな状況下では、とても全面的に営業再開に踏み切れるものではないと判断しました。
 
②2週間先のことは誰にもわからないこと。
 新規感染者の数はおよそ2週間前の感染状況を表すとされています。
そして直近1週間の感染者数が解除の目安となるということは、5月25日に宣言が解除された東京都の場合、5月18日~24日の7日間のデータを見たわけです。
 そうすると、感染実態を表す期間はさらに2週間前、すなわち5月4日~10日の実態をもとに5月25日に判断したことになります。
 この5月4日~10日というのは、カレンダーをみれば明らかなように、祝祝休平平土日ということで、最も外出自粛しやすい時期であったことは確かです。
 この7日間のデータのタイミングを逃してしまうと、緊急事態宣言が解除できなくなる可能性がある、と政府が考えたとしても無理からぬことです。あくまでも推測ではありますが。
 
 このような状況下で、2~3週間後の予定を組むことは、あまり意味が無いと考えられます。従って、毎週金曜日に翌週日曜日(9日後)までの予定を入れる募集を開始することにいたしました。
 
③キャンセル料金がとれないこと。
 本格的な感染拡大前の3月頭から、カメラマンさんであれ、モデルさんであれ、大量のキャンセルが発生いたしました。
 これらのキャンセルにつきましては、もちろんキャンセル料金などはいただいておりません。
 今回、通常通り再開したとしても、何が起こるかわかりません。
・発熱がある。
・職場に感染者が出た。
・自分が濃厚接触者の疑いがある。
・外出が怖くなった。
 ご本人に責任が無くても、キャンセルせざるを得ない場合もありますから、とてもキャンセル料金をいただけるような状況ではありません。
 特に通常のいちごはうす・いちごいちえのエントリー・予約に関しては、カメラマンさんとモデルさんに交流があるわけでもなく、どちらの側からのキャンセルであれ、キャンセルがあった場合に補償が難しい、という問題があります。
 
 そうかといって、無理をして参加していただくことは、当然避けなければならないわけで、今後もこの悩みは当面継続すると考えられます。
 この点をふまえ、カメラマンさんとモデルさんがマッチングする予約については、スタジオレンタルという、あらかじめカメラマンさんとモデルさんとで細かな打ち合わせが済んでいるものに限定して、再開をすることにいたします。
 
 以上、スタジオ営業再開についての指針を記させていただきました。
 6月2日から6月21日までは、上記体制で運営してまいります。
何卒ご理解ください。
 
 収入の減っているモデルさんのことを考えると心苦しいのですが、多少なりとも役に立てるかな、ということで、スタジオ開放プランというのを用意してみました。
 
 6月22日以降の予定につきましては、6月19日にはご案内できるかと思います。

 よろしくお願いいたします。

 気が付くと、このブログの前回の記事を書いたのが2012年9月、およそ5年ぶりのブログになります。

 

 この5年の時の流れの中で、数多くの撮影会が出来てきました。

 個人撮影オンリーの撮影団体を果たして撮影会と呼んで良いのかは議論の余地があるとは思いますが、とりあえず長年撮影会業界に携わっているものの一人として、撮影会の現状と傾向を分析しておきたいと思います。

 

 また、撮影会モデルを始めてみたい、始めた以上は人気モデルになりたい、と考えている女の子にも一度お読みいただければ、何らかのヒントは転がっていると思いますので、モデル活動の一助となれば幸いです。

 

 まず、撮影会とはそもそも何ぞや、ということから整理しておかないといけません。撮影会とは、①カメラマンさんが支払う参加費、②モデルさんがもらうギャラ、③その①②の間に入る主催者の取り分、の単純な足し算引き算で成り立っているものです。
 モデルさんのギャラを②とすると、①-③=②となります。
 もしモデルさんが④プロダクションと契約しているならばその取り分が差し引かれて、①-③-④=②となります。

 当然、プロダクションに所属せず撮影会と直接仕事をした方が、ギャラは多くもらえる可能性が高くなります。

 もちろん、プロダクションに所属していた方が、他のさまざまな活動を通じて、カメラマンさんに興味をもってもらいやすくなり、予約も入りやすくなる可能性はありますから一長一短ではあるのですが、撮影会だけしか仕事が無い、といったプロダクションであれば、所属しない方が賢明であるとはいえると思います。プロダクションに所属していなくても出演可能な撮影会はいくらでもあるということは知っておいて損は無いでしょう。

 

 次に、カメラマンさんの傾向と心理というものを把握しておくことは重要です。女の子を撮影するのにお金を払うわけです。それなりの覚悟が要ります。もちろん昨今のカメラの低価格化、軽量化でカメラマンさんの数は増え続けていますが、ただむやみに撮影会をやります、と宣伝をしたところで、需要と供給がマッチしなければ、予約は入りません。

 そこで、カメラマンさんの心理と傾向を3つに分けて、円グラフを作ってみました。下のグラフ↓がそれです。


 カメラマンさんが撮影会に行こうと思う動機として、日程が合うかどうか、料金が適正かどうか、というのは大前提であるとして、他に3つの要素を考えてみました。

 

 まず、モデルさんが誰か、ということ。

なんだ、それがすべてじゃないか、と思われるかもしれませんが、実はそうでもないのです。

 モデルさんはみんな可愛くてきれいです。それぞれに魅力があります。どのモデルさんを撮ろうか、どこの撮影会に行こうか、とカメラマンさんが迷う場合は多々あるだろうと思います。

 実際に、同じ日に撮影会を3つ掛け持ちした、といった話も聞きますし、いちごはうすでも土日はA枠とB枠の2人のモデルさんを撮影する、といったカメラマンさんもいらっしゃいます。

 つまり、多くのカメラマンさんはいろいろなモデルさんを撮ってみたいのです。モデルさんが誰か、というのは確かに優先順位は高いかもしれませんが、絶対ではないということです。

 

 次の要素として衣装に注目してみました。ここでの衣装というのは、主として水着を中心に考えています。

 たとえば、秋葉原で行われている大規模なスタジオ撮影会の場合、私服やコスプレで登場する時と水着で登場する時では、集まるカメラマンさんの人数に明らかに差がある、というのはよく耳にするところです。

 つまりモデル・背景が同じであれば、水着の方が集客効果があるわけです。

 

 そして3つ目の要素として、背景という言葉を選びました。

 これは、スタジオがおしゃれ、とか屋外で特殊なロケーション(たとえば川とか海、ひまわり畑)といった、人物の後ろに写り込むものが何か、を指します。

 モデル・衣装が同じ条件なら、いつもとは違った背景で撮りたいと思うのはカメラマンさんの自然な感情です。

 実際SNSなどで公開される画像を見ると、この背景に重きを置いた写真が意外と多いのに気づきます。

 

 モデルさんの立場からするとどうでしょう。

 私はどうしてもモデルさんの懐具合を気にしてしまいますので、毎回違った服を用意しなければならない屋外の撮影、所有衣装の少ないスタジオでの撮影は、結局モデルさんに大きな負担がかかり継続が難しいのかな、と考えます。

 いちごはうすの場合、5年10年と長く続けているモデルさんが意外と多いのは、スタジオ衣装の豊富さも理由のひとつかな、と思うことがあります。

 

 この3要素のどこに重点をおくかでカメラマンさんの傾向がわかります。カメラを趣味とする活動の中で、この円の中をグルグルと動くのだとは思いますが、モデルさん自身も自分がどのあたりにいるのかが整理できていると、余計な迷いが無くなるのかな、と思います。

 

 もちろんモデルさん重視のカメラマンさんがついてくれれば、モデルさんにとっては、どの撮影会に出ても、私服でも水着でも屋内でも屋外でも予約が入るので、それは充実感はあるでしょう。

 しかし、1対1で空間・時間を共有する時間が長くなってしまうと、もはやポートレートでは無く、「ポートデート」モデルになってしまい、キャバクラの同伴と割り切るくらいの度量が必要になってきます。

 

 やはり予約してくれるカメラマンさんは「薄く広く」が健全なカタチなわけで、1対1の個人撮影の企画ばかりだと、1時間に1万円近くを払えるカメラマンさんの数には限りがあり、最初は良くても継続するのはたやすいことではありません。だからこそ、1時間で4000円前後の、いちごはうすのような少人数撮影会を運営する意義があるのかな、と考えている次第です。

 

 次にまた図に書き加えたもの↓をご覧ください。

 「モデル」と「衣装」の間に「アイドル」というワードを入れてみました。ここはカメラマンさんの動機からすれば、「〇〇ちゃんが撮影会もするなら行くよ~」という、カメラマンの意識よりファンの意識が高くなるパターンです。

 理想としては、撮影会を通して“カメラマンさんのファン”が出来ることなのですが、現実はメイド喫茶や地下アイドル、レースクィーンなどの活動から、ひいきにしてくれる人を撮影会に引っ張ってきているのケースが多いのかな、という気もします。

 もちろんこれらの活動が出来る時間的余裕があるのであれば、この作戦にも一考の余地はあるのかもしれません。

 次の図はこちら↓です。

「モデル」と「背景」の間には「ポートレート」というワードが適切かな、と感じます。

 モデルを始めるうえで、いちばん取っかかりやすいのが、このジャンルであろうと思います。

 ただ、よく考えてみると、もしSNSのハッシュタグで、“#カメラマン募集”“被写体”などと書いておけば、撮影会に登録することなく、撮影モデルとして活動も出来るのではないのかな、と思うことがあります。

 

 いちごはうすの場合はいちごはうすに登録していても、こうしたフリーの活動も認めています。リスクが全く無いとは言いませんが、モデルさんが少しでも収入になるのなら、こちらとしても喜ばしいことなので、同様に他の撮影会もどんどん参加して構わないのです。

 

次の図はこちら↓です。


 「衣装」と「背景」を重視するというのは、この円でみると、「モデル」から一番遠くなる、極端な言い方をすれば、モデルさんは誰でもよいから、「この衣装で」「この背景で」ぜひ撮りたいというジャンルです。
 衣装と背景を重視する組み合わせでコスプレという言葉を入れてみました。
 コスプレはコスプレイヤーさんと言い換えてもよい、実はモデルさんとコスプレイヤーさんは対極の位置関係になるのかな、ということです。
 これは、モデルさんの活動はお金をもらう仕事であるのに対して、コスプレイヤーさんの活動はお金を払う趣味である、と考えれば説明がつきます。
 ただ、コスプレも最近はお金をもらう活動に変化しつつあり、ポートレート側に移動するレイヤーさん、アイドル側に移動するレイヤーさんがいるのが現実です。

 次の図↓です。

 そして、アイドルとコスプレの中間位置には「グラビア」と入れました。水着と言い換えてもよいのですが、ここには、グラビアDVDや、コスプレのロム写真集といった活動が入ってきます。
 撮影会モデルとの相性が良いジャンルともいえます。
 この円グラフを時計に見立てるなら、いちごはうすはちょうど「アイドル」と「グラビア」の中間くらい、3時くらいの位置づけでしょうか。「アイドルもどき」なり「グラビアごっこ」といった言葉がしっくりくるのかもしれませんが、ほとんどのモデルさんが事務所に所属していないこともあり、活動もさほど活発ではありません。


 ただ、だからこそ逆に貴重なアマチュアっぽさが出せる撮影会なのだと思います。本物を目指しているわけではないけれど、グラビアアイドルっぽい経験が出来たら面白そうだな、というあたりが、いちごはうすのツボといえるのかもしれません。

 

 最後の図↓です。

 最後の図は、「コスプレ」と「ポートレート」の間、こちらには「ギャラリー」という言葉を入れてみました。いわば発表することを前提としたこだわりのあるジャンルの写真です。「作品撮り」という言葉が使われることも多いです。たとえばプロカメラマンさんを講師に招く写真教室や、地方に行く遠征の撮影、はたまたフェチ系というのでしょうか、緊縛や女児服をテーマにするといったジャンルもここに含まれると思います。

 このジャンルは撮影会としての可能性は未知数な部分もありますが、参加してみたいモデルさんとカメラマンさんの興味が合致すれば、成長分野なのかもしれません。料金設定などもきっちりとした相場があるわけでもないので、そのあたりは今後の広がりをみてみたいと思います。

 

 

 以上、撮影会を俯瞰して眺めたうえで、カメラマンさんの傾向、またそれに伴うモデルさんの趣味嗜好を加味して、撮影会を分析してみました。

 撮影会という名前や、その原理は知っていても、あまりに多種多様な撮影会の形態があり、一度整理しておきたいと思ってこのブログを書きました。

 

 ただ、冒頭でも申し上げたように、1対1の個人撮影があまりにも多く、最近ではプロダクション所属のタレントもごく当たり前のように個人撮影を行なっています。

 私がプロダクションを経営していた頃は、所属タレントを個人撮影にブッキングするなどということは考えたこともありませんでした。

 特定のファンのために1対1の時間を長時間与えることは、他のファンに失礼になるかな、と思ったものです。

 

 さらにいえば、個人撮影はどうしても料金設定が高くなってしまい、カメラマンさんを呼び込む間口が狭くなる、というのは疑いのない事実です。

 また、予約が入っているか入っていないか、がサイト上で一目瞭然であるため、モデルさんの精神的負担も大きく、撮影会開催日が近づいたモデルさんのツイッターなど見ていると胃が痛くなることしばしばです。

 

 最後になりますが、いちごはうすの少人数撮影会の場合、たとえ予約が入らなくても、それは時の運と考え、こちらの立場としてもあまり気にしておりません。

 モデルさんに宣伝を強要もしませんし、強いていえば、「当日生存していてスタジオに向かっていることだけツィートしてくれたらありがたいです」とお願いするくらいです。

 

 個人撮影は旅に例えれば、グリーン車個室の旅だと思います。グリーン車ばかり連結している列車には、私がたとえ旅好きだとしても、経済的にそうそう何度もは乗れないものです。

 少人数撮影会は、各駅停車の旅といった感じでしょうか、のんびりゆったり誰もが参加しやすい撮影会を目指して、これからも「残り1分です~~交代です!」と言い続けていきたいと思います。

 

 この少人数撮影会の上に、個人撮影の「いちごいちえ」というシステムがのっかっているのが、いちごはうすの特徴であり、手軽さであるのだ、と考えてこの原稿を終わりにしたいと思います。

 

 長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 こんにちは。


 スタジオ移転から3ヶ月が経過し、ようやく落ち着いてきたところです。
 

 ブログの更新もそうした忙しさにかまけて、すっかり滞ってしまいました。

 

 さて、今回は、「人気撮影会モデルになる方法」というテーマで、感じることを書いてみようと思います。
「いちごはうす」でのみ可能なテクニックもありますが、他の撮影会でも応用できるものもあるかもしれないので、良い方法だと思われたら、実践してみることをおすすめします。


 まず人気モデルといっても、そもそもどういうモデルさんを「人気」というのか、二通りの考え方があると思います。


 まず、1つのタイプは、幅広くたくさんのカメラマンさんが撮りに来てくれるタイプ、何年モデルを続けていても、新しいカメラマンさんがやってくる、こんなモデルさんです。
 逆にいえば1回撮ったきりで来なくなるカメラマンさんも多いわけです。間口が広いというか、カメラマンさんの入れ替わりも激しいタイプ、これをⅠ型モデルとしましょう。


 次に、もう1つのタイプは、一度撮りに来たカメラマンさんを逃がさないタイプ、そのモデルさんが撮影会を開けば必ず来てくれるカメラマンさんがいる、そんなモデルさんです。
 スタジオにやってきたとき、予約しているカメラマンさんの名前がすべてわかっているようなモデルさんもいるのです。
 これは手堅いといえば手堅いですが、逆に新規のカメラマンさんがなかなか来ないという傾向もあります。これをⅡ型モデルということにします。

 

 もちろん、両方の要素を兼ね備えることが出来れば、最強なのですが、こればかりはモデルさんにもさまざまな制約があるので、これからお話しすることを出来る範囲で試してみると良いでしょう。出来ないとしても、わかっているといないとでは、大きな違いがあるはずです。


 撮影会モデルを始めたときのことを考えてみてください。最初はどのカメラマンさんとも初対面のはずです。つまり誰しもⅠ型モデルからスタートするわけです。


 その時に、より多くのカメラマンさんに来てもらうには、いくつかの方法があります。

①料金設定を安くする
②カメラマンさんのブログなどに掲載するのを許可する
③スケジュールを数多く入れる
④いろいろな撮影会に参加する
⑤衣装に水着を入れる
⑥ブログを作り、撮影会前日または当日には必ず更新する


 およそ、これくらいでしょうか。当たり前のことじゃないか、と思われるかもしれませんが、出来ることと出来ないことがあるはずです。


 まず①、これは撮影会によっては料金が決まっているところも多いでしょう。モデルさんに裁量権がある方が珍しいかもしれません。
 いちごはうすでは、かなり細かく料金設定ができます。1部(1時間)あたりで、2500円から5000円くらいまで、ここでちょっとお得感を出してあげると、当然カメラマンさんにも意図が伝わりますので、少し有利でしょう。「私を撮るんだったら、最低でもこれくらいの料金でないと」といったプライドは、あまり意味がありません。
 お金を払うのはカメラマンさんなのですから、そこには需要と供給のバランスがあるのです。

 

 続いて②、これは①と関連します。アメブロを見ていても、撮影会などで撮影した写真を簡単なレポートとともに掲載しているカメラマンさんは数多くいます。

 そういったカメラマンさんにとっては、撮影会に参加するということは、ブログネタの補充、といった意味合いもあるわけです。ブログの維持管理費といったところでしょうか。
 そして、ブログに変化をもたせるために、たくさんの撮影会に参加して、たくさんのモデルさんを撮って掲載していますから、安くしてあげるのがより親切ということになります。

 反対に掲載を不許可にすると、ブログ系カメラマンさんを遠ざけることになります。


 ③のスケジュールを頻繁に入れる、ということ。これは、カメラマンさんがどんなに撮りたいと思ったとしても、カメラマンさんの都合が合わなければ参加できない、ということです。

 いちごはうすで20回開催しても、「ずっと撮りたかったのですが、やっとスケジュールが合ったので来ることができました」というカメラマンさんもいます。

 あるいは地方から出張で上京して「たまたまタイミングが合いました」というケースもあります。こういったレアなカメラマンさんにとっては、その撮影会に参加すること自体が強烈なインパクトなので、実はリピーターになる確率も案外高いものなのです。


 ④これは、モデルさんの意志とは無関係に最近難しくなっている事です。撮影会の主催者さんが専属契約、つまり他の撮影会に出てはいけない、を強要するケースが数多く見受けられます。

 この専属契約というのは、Ⅰ型モデルとしてスタートするには全く不向きな形態です。その撮影会を知っているカメラマンさんの中でしか顔と名前が知られないため、すぐに限界が来てしまいます。

 複数の撮影会に出ることによって、モデルさんも撮影会自体も間口が広がり、新規のカメラマンさんを獲得できる可能性が広がるわけです。専属契約で動きがとれなくなっているモデルさんは実に可哀想だな、と思います。


 ⑤衣装の選択も撮影会によっては決められていることも多いでしょう。いちごはうすでは、スタジオ衣装を自由に使うことが出来るので、選択の幅が広くなります。

 水着になるというのも当然選択肢の一つです。プロダクションに所属しているモデルさんのスタジオ撮影会では、水着が主流となっているので、その影響を受けるのはやむを得ない、といったところでしょうか。

 ただこればかりは、誰でも出来るというわけではないので、水着が可能なモデルさんは、その分少し有利になる、というくらいのことです。


 ⑥これは、ブログを持っているモデルさんならちょっとした努力で誰でもできることです。宣伝というよりも、生存している(笑)、撮影会に向けて気持ちが前向きである、ということを表すだけで良いのです。

 驚かれるかもしれませんが、全く見ず知らずのカメラマンさんでも「このモデルさんはきちんと来るだろうか」「撮影会に向けてモチペーションは高いだろうか」とブログをチェックしているものです。コメントを残すカメラマンさんは稀なのです。

 撮影会前日当日にアクセス数が増えているのを感じるモデルさんもいるはずです。何日も前から毎日宣伝するのもいささかクドいですが、勝負は前日当日です。そこで撮影会に向けた気持ちを書き綴ることこそ、カメラマンさんに「ちょっと撮りに行ってみようか」という気にさせるコツです。


 以上、Ⅰ型モデル、つまり新規のカメラマンさんを獲得する方法について、思うことを書き並べてみました。これらの要素が多ければ多いほど間口が広がって、カメラマンさんが集まる可能性が高くなるのだと思います。


 さて、これらの方法論は、ある意味雲をつかむような戦略です。モデルさんにとっては受け身といいますか、もちろん集まってくれれば良いけれども、結果が出るまでわからない、という要素があります。

 選挙運動でいえば、駅前で街頭演説しているようなものです。結果として集まるときもあれば、集まらないときもあるでしょう。それでもくじけずにやっていけるだけの強さが必要とされます。

 
 Ⅰ型モデルとしての地位をキープし続けるのは、精神的にかなり難しいことでしょう。やる気のあるモデルさんであればあるほどⅡ型モデルへの誘惑を感じると思います。


 Ⅱ型モデルとしての戦略は下記のようなものです。

①カメラマンさんのブログを見つけたら、知らない人でもペタをつける、あるいはコメントを書く、メッセージを送る。
②フリーアドレスを公開して、撮ってもらった写真をもらえる窓口を作る、さらにもらった写真を自分のブログに掲載する。
③カメラマンさんと個人で連絡を取り合い、1対1で個人撮影も受ける、テーマにこだわった作品作りであれば、ノーギャラでも受ける。
④撮影の前後で食事や飲み会といった撮影以外の交流にも応じる。
⑤撮影会のスケジュールを入れる前に、カメラマンさんと打ち合わせたうえで、予約が確実に入るとわかってからスケジュールを入れる。


 これもまた出来ること出来ないことがあるでしょう。ただⅠ型ではどうもうまくいかない、自分には合わないと思ったとき、このⅡ型モデルに移行する方法はあると思います。


 話は変わりますが、AKB48の指原莉乃さんが博多に配置転換になった事件がありました。彼女の心理状態としてAKBに加入したときには普通にアイドルとして上を目指したのではないかと思います。

 しかし、総選挙で上位にくるメンバーの壁は厚く、このままではいけない、という強い思いと不安が生じて、その隙にⅡ型の誘惑が入り込んだのではないかと思うわけです。

 HKT48のメンバー引退についても、「特定のファンの人に対してコメントしたから」といった理由が挙げられているように、不安心理の行き着くところがⅡ型なのではないかと考えます。

 プロのアイドルですらそうなのですから、アマチュアの撮影会モデルさんが、Ⅱ型の戦略をとるのはせつない話ですが、やむを得ない部分もあると思います。

 ただ、Ⅱ型モデルとして縮こまるのではなく、Ⅰ型と行き来をしながら、1.5型のバランスのとれた戦略で撮影会モデルを楽しんでほしいな、と思っている次第です。


 



 
 
 

 

 撮影会を運営していくうえで、常に気をつけていることがあります。
 
 それは、モデルさんが気軽に参加しやすいように、という点です。
 私は、モデルさんには「無いもの」が3つある、と考えています。


 その3つとは、「お金」「服」「時間」であると考えています。


 この3点を出来る限りフォローしようというのが、「いちごはうす」の基本理念といえます。

 

 まず「お金」の問題。これは有り余っているいる人はいないわけで、あくまでも相対的な問題です。
 たとえば、モデルさんの中心世代である20代女性と、カメラマンさんの中心世代である30代40代の男性とでは、収入には歴然とした差があります。

 したがって、できるだけモデルさんへの配分を多くすること、またその配分については透明性を高める、ということをまず考えなければなりません。

 撮影会のサイトを見るに、モデルさんへのギャラの配分を明記している撮影会は数えるほどしかありません。
もちろんカメラマンさんに見せる必要はない、という考え方もあると思います。またモデルさんごとに配分を変えている撮影会もあるでしょう。

 しかし、そこまでの大金が動くわけではないのですから、むしろはっきりわかっていた方が親切ではないかと、まず私は考えるのです。


 それでは、その配分率のお話です。
 以下数字は「%」で表しますが、まずスタジオを使用するか、スタッフを使用するか、そのスタッフの時間の使い方、で違ってくると思います。
 

 私が考える配分では、
 ①スタジオ使用料として「20」、
 ②スタッフが始めと終わりにフォローすることで「20」、
 ③スタッフが撮影時間中こまめにチェックすることでさらに「20」、
 ④残りがモデルさんの取り分
となるのが基本の考え方です。


 たとえば、「いちごはうす」の通常の少人数撮影会の場合、①②③がすべて含まれますので、モデルさんの取り分は「40」というのが妥当なのではないかと思うわけです。
 次に1対1のスタジオ個人撮影の場合、①②が基本となりますので、モデルさんの取り分は「60」になるという理屈です。

 さらに、1対1の野外撮影の場合は、レフ板などを持ったスタッフが常時いれば、②③が含まれて、モデルさんの取り分は「60」、同じ野外の1対1撮影でも、最初と最後だけ管理して、あとは放置であれば、②のみですから、モデルさんの取り分は「80」となる計算です。

 この比率の話は、カメラマンさんにとってはあまり関係ない話かもしれません。多くの場合、モデルさんがいくらもらっているか、などという話題はどちらかといえばタブー視されがちな部分でしょう。

 しかし、モデルさんは「お金」を持っていない、という考えに立てば、あまりにもモデルさんの取り分が少ないのは、可哀想だし、申し訳ない、といった気持ちにさせられるものです。

 
 次は「服」の問題です。
 これも、カメラマンさんの視点ではあまり意識されないと思います。ただ、モデルさんにとっては負担になることは事実です。
 「いちごはうす」の場合、1回の撮影会で衣装を4着必要とします。これを毎回私物で用意することはまず困難です。

 そこで、「いちごはうす」ではこれでもか、というくらいに大量の衣装を常備しているわけです。何やかやで600着以上の衣装があります。

 なるべく増やすように心がけていますが、それでも足りるかどうか、というところです。

 もちろん「いちごはうす」で開催するだけであれば、「服」は持っていなくても全く問題はありません。ただ野外撮影となるとそうはいきません。

 月に2回も3回も野外撮影に参加して、しかも同じカメラマンさんがリピートした場合、モデルさんはその都度「撮影されても良い私服」を用意しなければなりません。

 男性の考えでは、女性は服を買うのが好きで、服をたくさん持っているように思い込みがちですが、撮影の度に服を買い、ギャラは服代で消えてしまいますよ、といったモデルさんの声を聞くのも事実です。

 このことを考えても、野外撮影に関しては、モデルさんの取り分を多くするように設定してあげないと、不条理な感じがします。そこで「いちごはうす」の野外撮影(ソトサツ)では、「80%」の取り分を維持するようにしているのです。


 最後に「時間」の問題です。
 これには2つの意味合いがあり、1つにはモデルさんは、学業や他の仕事との兼業であるので、モデル活動に割ける時間が限られている、ということ。

 もう1つには、生活の変化に伴い、いつまでモデルを続けられるかわからないということがあります。

 運営する側としてみれば、とにかく枠を増やして、モデルさんの需要に対応するしかありません。さらに、他の撮影会に参加することも勧めています。あるいは、カメラマンさんと個人交渉をして、撮影することも自由です。とにかくモデルさんの自由度を高めていくことに主眼を置いています。

 「撮影会をやり過ぎると良くない」「他の撮影会にはあまり出てほしくない」と撮影会主催者から言われたという話をモデルさんからよく耳にします。

 確かにそのような気持ちになる主催者がいること自体は理解できます。ただ撮影会団体は芸能プロダクションではありません。その女の子を専属にする権利もなければ、制約を設ける権利もないはずです。

 「時間」が限られている女の子たちなのですから、自由に気ままにいろいろと試すチャンスを作ってあげた方が、結局お互いにとって良いのだと思います。


 こうした理念のもと、撮影会を運営しているわけです。



 


 
 
 

 気がつけば、前回の更新から8ヶ月も経過してしまいました。


 書こうと思うテーマはいろいろとあるのですが、今年も残すところ2週間、私なりの考えをこのタイミングで記しておきたいと思います。


 今回のテーマは、「いちごはうす」はなぜ応募してきた女の子を全員合格にするのか、という点についてです。

 「いちごはうす」の募集要項には、経験の有無による有利不利や年齢制限が一切ありません。
 ご応募いただいて、きちんと面接に来ることさえ出来れば、全員合格です。
 また、辞めることに関しても、次回のスケジュールを入れなければ、自然消滅です。
 出入り自由なのです。

 この気軽さ気楽さが、「いちごはうす」の原点だと考えています。
 しばり、というか制約をできるだけ設けないで撮影会を運営する、実は調整が難しい部分もあるのですが、これだけは譲れない一線でもあります。


 さて、全員合格である理由。
 まず女の子の視点で見た場合、「可愛い」とか「きれい」といった魅力は刻々と変化していく、ということが挙げられます。
 その中には「撮られる」ことによってどんどんきれいになったり、「カメラマンさんとのコミュニケーション」を通して、人間として成長していく、といったケースがままあるからです。
 可愛くなりたい、きれいになりたい、といった女の子の想いが、写真を撮られることによって、次第に実を結ぶようになる、この過程を見ることが出来るのは、楽しいものです。
 そんな可能性を私の判断で勝手に摘み取る、すなわち不合格にするというのは、全く不親切だし、僭越な行為というものです。
 女の子にもいろいろな動機があるだろうとは思いますが、モデルを続けていれば確実に可愛くなっていく、きれいになっていく、ということはいえると思います。
 実際、モデルから遠ざかっていた女の子が復帰してくるとき、「人に見られていないと、女性であることを意識しなくなってる自分が恐くなる」という話も聞きます。
 そんな女の子の心と身体のメンテナンスといった機能も果たしているのではないかと思うわけです。

 幸い、「いちごはうす」には平日休日問わず撮影会の枠があります。
 やる気があれば、いくらでも撮影会が開催できる態勢は整っているので、すべてのモデル希望者を受け付けることにしているわけです。
 
 次にカメラマンさん側から見た場合、さまざまなタイプのモデルさんが選べる方がおもしろい、というのがあります。
 カメラマンさんの好みはさまざまで、どんな女の子であれ、その魅力が心の琴線に触れることはあるものです。
 これは、ルックスやスタイルだけではありません。ブログから滲み出る人柄や知性、センスといったものも含めて、魅力となるのです。
 特定のモデルさんを追いかけていくタイプのカメラマンさんもいれば、いろいろなモデルさんを撮ってみようというフットワークの軽いカメラマンさんもいて、そこには新たな交流の可能性が無限に広がっているともいえるのです。
 1対1の個人撮影の形式が主流となってきていますが、低料金で撮影できる「いちごはうす」の手軽さ、すそ野の広さは、カメラマンさんにとっても、モデルさんにとっても、計り知れないメリットがあると考えているのです。

 


  

 スタジオいちごはうすで撮影した画像を、カメラマンさんが自分のサイトに公開することに関して、
①okか②NGか③事後相談か、モデルさんにアンケートを実施しております。
 

 半数近くのモデルさんから回答をいただきましたので、取り急ぎ、いちごはうすのホームページには、回答のあったモデルさんが①②③どのタイプに属するか、を記載してあります。


 私の立場としては、できるだけモデルさんに負担をかけたくないので、③の選択肢を選んだモデルさんに対して申し訳ない気持ちもあるのですが、まずはルールを作って、とにかくトラブルのないように運営していきたいと考えています。


 アンケートに関連して、モデルさんからの話を聞いて思うのは、どれだけモデルさんがカメラマンさんに対して気を遣っているか、ということです。


 例えば、モデルさんからみて、「あ、この表情は載せないでほしいなぁ」とか「この感想文は嫌だなぁ」と思ったとしても、それをカメラマンさんに言うことはまずありません。


 せっかく撮りに来てもらって、写真を選んでもらい、感想まで書いてもらったら、言えないのが普通です。

 

 主観の違いがありますから、一概には言えませんが、例をあげてみましょう。
「○○ちゃんを撮影。たまたま個撮状態に。ラッキーでした♪」
「半年ぶりの○○ちゃん、可愛らしさは相変わらず。ちょっとふっくらしたかなぁ(笑)」
「○○ちゃんの撮影会に初参加。△△ちゃんの友達ということで、どんな子なのかなぁと、ちょっと様子見気分でした」

 

 正直な感想なのかもしれません。そして書いたカメラマンさんにはもちろん悪気はないわけです。


 しかし、このコメントを読んだ○○ちゃんは、このカメラマンさんに決して良い印象はもたないはずです。

 でも、そんな印象はおくびにも出さず、また会ったときは笑顔で接するのが普通でしょう。

 

 画像公開の是非、という話題からは少しそれてしまいましたが、こうした女心を汲み取って、誰に見られても良い印象を与える写真や文章を、カメラマンさんには公開してほしい、と願ってやみません。