こんにちは。


 スタジオ移転から3ヶ月が経過し、ようやく落ち着いてきたところです。
 

 ブログの更新もそうした忙しさにかまけて、すっかり滞ってしまいました。

 

 さて、今回は、「人気撮影会モデルになる方法」というテーマで、感じることを書いてみようと思います。
「いちごはうす」でのみ可能なテクニックもありますが、他の撮影会でも応用できるものもあるかもしれないので、良い方法だと思われたら、実践してみることをおすすめします。


 まず人気モデルといっても、そもそもどういうモデルさんを「人気」というのか、二通りの考え方があると思います。


 まず、1つのタイプは、幅広くたくさんのカメラマンさんが撮りに来てくれるタイプ、何年モデルを続けていても、新しいカメラマンさんがやってくる、こんなモデルさんです。
 逆にいえば1回撮ったきりで来なくなるカメラマンさんも多いわけです。間口が広いというか、カメラマンさんの入れ替わりも激しいタイプ、これをⅠ型モデルとしましょう。


 次に、もう1つのタイプは、一度撮りに来たカメラマンさんを逃がさないタイプ、そのモデルさんが撮影会を開けば必ず来てくれるカメラマンさんがいる、そんなモデルさんです。
 スタジオにやってきたとき、予約しているカメラマンさんの名前がすべてわかっているようなモデルさんもいるのです。
 これは手堅いといえば手堅いですが、逆に新規のカメラマンさんがなかなか来ないという傾向もあります。これをⅡ型モデルということにします。

 

 もちろん、両方の要素を兼ね備えることが出来れば、最強なのですが、こればかりはモデルさんにもさまざまな制約があるので、これからお話しすることを出来る範囲で試してみると良いでしょう。出来ないとしても、わかっているといないとでは、大きな違いがあるはずです。


 撮影会モデルを始めたときのことを考えてみてください。最初はどのカメラマンさんとも初対面のはずです。つまり誰しもⅠ型モデルからスタートするわけです。


 その時に、より多くのカメラマンさんに来てもらうには、いくつかの方法があります。

①料金設定を安くする
②カメラマンさんのブログなどに掲載するのを許可する
③スケジュールを数多く入れる
④いろいろな撮影会に参加する
⑤衣装に水着を入れる
⑥ブログを作り、撮影会前日または当日には必ず更新する


 およそ、これくらいでしょうか。当たり前のことじゃないか、と思われるかもしれませんが、出来ることと出来ないことがあるはずです。


 まず①、これは撮影会によっては料金が決まっているところも多いでしょう。モデルさんに裁量権がある方が珍しいかもしれません。
 いちごはうすでは、かなり細かく料金設定ができます。1部(1時間)あたりで、2500円から5000円くらいまで、ここでちょっとお得感を出してあげると、当然カメラマンさんにも意図が伝わりますので、少し有利でしょう。「私を撮るんだったら、最低でもこれくらいの料金でないと」といったプライドは、あまり意味がありません。
 お金を払うのはカメラマンさんなのですから、そこには需要と供給のバランスがあるのです。

 

 続いて②、これは①と関連します。アメブロを見ていても、撮影会などで撮影した写真を簡単なレポートとともに掲載しているカメラマンさんは数多くいます。

 そういったカメラマンさんにとっては、撮影会に参加するということは、ブログネタの補充、といった意味合いもあるわけです。ブログの維持管理費といったところでしょうか。
 そして、ブログに変化をもたせるために、たくさんの撮影会に参加して、たくさんのモデルさんを撮って掲載していますから、安くしてあげるのがより親切ということになります。

 反対に掲載を不許可にすると、ブログ系カメラマンさんを遠ざけることになります。


 ③のスケジュールを頻繁に入れる、ということ。これは、カメラマンさんがどんなに撮りたいと思ったとしても、カメラマンさんの都合が合わなければ参加できない、ということです。

 いちごはうすで20回開催しても、「ずっと撮りたかったのですが、やっとスケジュールが合ったので来ることができました」というカメラマンさんもいます。

 あるいは地方から出張で上京して「たまたまタイミングが合いました」というケースもあります。こういったレアなカメラマンさんにとっては、その撮影会に参加すること自体が強烈なインパクトなので、実はリピーターになる確率も案外高いものなのです。


 ④これは、モデルさんの意志とは無関係に最近難しくなっている事です。撮影会の主催者さんが専属契約、つまり他の撮影会に出てはいけない、を強要するケースが数多く見受けられます。

 この専属契約というのは、Ⅰ型モデルとしてスタートするには全く不向きな形態です。その撮影会を知っているカメラマンさんの中でしか顔と名前が知られないため、すぐに限界が来てしまいます。

 複数の撮影会に出ることによって、モデルさんも撮影会自体も間口が広がり、新規のカメラマンさんを獲得できる可能性が広がるわけです。専属契約で動きがとれなくなっているモデルさんは実に可哀想だな、と思います。


 ⑤衣装の選択も撮影会によっては決められていることも多いでしょう。いちごはうすでは、スタジオ衣装を自由に使うことが出来るので、選択の幅が広くなります。

 水着になるというのも当然選択肢の一つです。プロダクションに所属しているモデルさんのスタジオ撮影会では、水着が主流となっているので、その影響を受けるのはやむを得ない、といったところでしょうか。

 ただこればかりは、誰でも出来るというわけではないので、水着が可能なモデルさんは、その分少し有利になる、というくらいのことです。


 ⑥これは、ブログを持っているモデルさんならちょっとした努力で誰でもできることです。宣伝というよりも、生存している(笑)、撮影会に向けて気持ちが前向きである、ということを表すだけで良いのです。

 驚かれるかもしれませんが、全く見ず知らずのカメラマンさんでも「このモデルさんはきちんと来るだろうか」「撮影会に向けてモチペーションは高いだろうか」とブログをチェックしているものです。コメントを残すカメラマンさんは稀なのです。

 撮影会前日当日にアクセス数が増えているのを感じるモデルさんもいるはずです。何日も前から毎日宣伝するのもいささかクドいですが、勝負は前日当日です。そこで撮影会に向けた気持ちを書き綴ることこそ、カメラマンさんに「ちょっと撮りに行ってみようか」という気にさせるコツです。


 以上、Ⅰ型モデル、つまり新規のカメラマンさんを獲得する方法について、思うことを書き並べてみました。これらの要素が多ければ多いほど間口が広がって、カメラマンさんが集まる可能性が高くなるのだと思います。


 さて、これらの方法論は、ある意味雲をつかむような戦略です。モデルさんにとっては受け身といいますか、もちろん集まってくれれば良いけれども、結果が出るまでわからない、という要素があります。

 選挙運動でいえば、駅前で街頭演説しているようなものです。結果として集まるときもあれば、集まらないときもあるでしょう。それでもくじけずにやっていけるだけの強さが必要とされます。

 
 Ⅰ型モデルとしての地位をキープし続けるのは、精神的にかなり難しいことでしょう。やる気のあるモデルさんであればあるほどⅡ型モデルへの誘惑を感じると思います。


 Ⅱ型モデルとしての戦略は下記のようなものです。

①カメラマンさんのブログを見つけたら、知らない人でもペタをつける、あるいはコメントを書く、メッセージを送る。
②フリーアドレスを公開して、撮ってもらった写真をもらえる窓口を作る、さらにもらった写真を自分のブログに掲載する。
③カメラマンさんと個人で連絡を取り合い、1対1で個人撮影も受ける、テーマにこだわった作品作りであれば、ノーギャラでも受ける。
④撮影の前後で食事や飲み会といった撮影以外の交流にも応じる。
⑤撮影会のスケジュールを入れる前に、カメラマンさんと打ち合わせたうえで、予約が確実に入るとわかってからスケジュールを入れる。


 これもまた出来ること出来ないことがあるでしょう。ただⅠ型ではどうもうまくいかない、自分には合わないと思ったとき、このⅡ型モデルに移行する方法はあると思います。


 話は変わりますが、AKB48の指原莉乃さんが博多に配置転換になった事件がありました。彼女の心理状態としてAKBに加入したときには普通にアイドルとして上を目指したのではないかと思います。

 しかし、総選挙で上位にくるメンバーの壁は厚く、このままではいけない、という強い思いと不安が生じて、その隙にⅡ型の誘惑が入り込んだのではないかと思うわけです。

 HKT48のメンバー引退についても、「特定のファンの人に対してコメントしたから」といった理由が挙げられているように、不安心理の行き着くところがⅡ型なのではないかと考えます。

 プロのアイドルですらそうなのですから、アマチュアの撮影会モデルさんが、Ⅱ型の戦略をとるのはせつない話ですが、やむを得ない部分もあると思います。

 ただ、Ⅱ型モデルとして縮こまるのではなく、Ⅰ型と行き来をしながら、1.5型のバランスのとれた戦略で撮影会モデルを楽しんでほしいな、と思っている次第です。