気がつけば、前回の更新から8ヶ月も経過してしまいました。


 書こうと思うテーマはいろいろとあるのですが、今年も残すところ2週間、私なりの考えをこのタイミングで記しておきたいと思います。


 今回のテーマは、「いちごはうす」はなぜ応募してきた女の子を全員合格にするのか、という点についてです。

 「いちごはうす」の募集要項には、経験の有無による有利不利や年齢制限が一切ありません。
 ご応募いただいて、きちんと面接に来ることさえ出来れば、全員合格です。
 また、辞めることに関しても、次回のスケジュールを入れなければ、自然消滅です。
 出入り自由なのです。

 この気軽さ気楽さが、「いちごはうす」の原点だと考えています。
 しばり、というか制約をできるだけ設けないで撮影会を運営する、実は調整が難しい部分もあるのですが、これだけは譲れない一線でもあります。


 さて、全員合格である理由。
 まず女の子の視点で見た場合、「可愛い」とか「きれい」といった魅力は刻々と変化していく、ということが挙げられます。
 その中には「撮られる」ことによってどんどんきれいになったり、「カメラマンさんとのコミュニケーション」を通して、人間として成長していく、といったケースがままあるからです。
 可愛くなりたい、きれいになりたい、といった女の子の想いが、写真を撮られることによって、次第に実を結ぶようになる、この過程を見ることが出来るのは、楽しいものです。
 そんな可能性を私の判断で勝手に摘み取る、すなわち不合格にするというのは、全く不親切だし、僭越な行為というものです。
 女の子にもいろいろな動機があるだろうとは思いますが、モデルを続けていれば確実に可愛くなっていく、きれいになっていく、ということはいえると思います。
 実際、モデルから遠ざかっていた女の子が復帰してくるとき、「人に見られていないと、女性であることを意識しなくなってる自分が恐くなる」という話も聞きます。
 そんな女の子の心と身体のメンテナンスといった機能も果たしているのではないかと思うわけです。

 幸い、「いちごはうす」には平日休日問わず撮影会の枠があります。
 やる気があれば、いくらでも撮影会が開催できる態勢は整っているので、すべてのモデル希望者を受け付けることにしているわけです。
 
 次にカメラマンさん側から見た場合、さまざまなタイプのモデルさんが選べる方がおもしろい、というのがあります。
 カメラマンさんの好みはさまざまで、どんな女の子であれ、その魅力が心の琴線に触れることはあるものです。
 これは、ルックスやスタイルだけではありません。ブログから滲み出る人柄や知性、センスといったものも含めて、魅力となるのです。
 特定のモデルさんを追いかけていくタイプのカメラマンさんもいれば、いろいろなモデルさんを撮ってみようというフットワークの軽いカメラマンさんもいて、そこには新たな交流の可能性が無限に広がっているともいえるのです。
 1対1の個人撮影の形式が主流となってきていますが、低料金で撮影できる「いちごはうす」の手軽さ、すそ野の広さは、カメラマンさんにとっても、モデルさんにとっても、計り知れないメリットがあると考えているのです。