寄り道~Stories of my life~ -7ページ目

14才

アスファルトのひび割れを見つけた時、哀しみが降ってきました。


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そこに、たんぽぽが咲いていたからです。


立ち止まり煙草に火を付けたら、花は踏み潰されていました。


僕は歩き出す。前を見て歩くことにしてみました。


行き先を決めず、なぜかバスに乗っていました。


シンナーを吸い始めました。


終点のアナウンスが告げられました。


バスの運転手が僕に向かってきて、僕は窓から飛び降り走りました。


この町を知らない。知らないけど、走っていました。


どこまでもどこまでも、僕は走ったのです。


右手にシンナー、左手にたんぽぽ。



24. Jan. 2007

追憶

月光の青に照らされ
umi

我一人


紅の桜に


アナタヲ想い


夢に幻


格子の窓越し


消えゆく前の


祈りと放心



22.Jan. 2007




愚者の願い

貴方は、道化師の身分で苦しむのですか。
kuruma 考えてはいけません。
望むこともいけません。
祈ることもいけません。
「待ってください。どうか願いを一つだけお許し下さい。」
願ってはいけません。
貴方の存在は認められていないのです。
「愛を、愛する人を思うだけなのです。」
貴方の口から愛という言葉を聞くとは....
二度と口にしてはいけません。
貴方の存在は認められていないのです。
「どうして愛する人を思ってはいけないのです。」
貴方は小船を漕いで彷徨っているのです。
沈む闇の中、どこまでも続く大海原を彷徨っているのです。
「この掻き毟るほどの苦しみは一体...。」
貴方は何処に進むのかさえ、

ましてや星空も月明かりさえ見ることは無いでしょう。

求めても求めても、いつまでも。
「あぁ..私は今知りました。」
貴方にもようやく理解の時が来たのですね。
「はい、理解しました。壊すということを。」
貴方は一体何を壊すというのです。
「貴方です。貴方を壊すのです。たった今。」



20. Jan. 2007