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悲しいという悲しみを、否定的な感覚のまま。 窓に映ってしまった、青白い僕の姿に、桜の一枝。 そして、涙を流しているのだから、曖昧な煙草の煙に包まれて。 自我消滅と輪廻転生の気まぐれな、束の間。
17. Mar. 2007
こうして、今、僕が生かされている事が、あまりにも紙一重なのだから、
もう、生きてゆくことに、迷いたくないから。 ずっと、変わることは無いと、諦めていたから。 試行錯誤の連続は、いつしか、支離滅裂な衝動に変貌し、
見つめる視界は、何も見えていないことに気付いたし、
僕は、その時初めて、愕然としていたんだ。 もうすぐ、見えてくると思うから。 もう少しで、見えるはずだから。
雲の隙間から陽の光がこぼれる。 小鳥が鳴く。 風が春の匂いに変わった。 こぼれる陽の光も、小鳥のさえずりも、春の風も。 今は、貴方と一緒に感じることができる。 これからも、貴方と一緒に感じることができる。
05. Mar. 2007