サイバーセキュリティの世界に関わってもう何年にもなりますが、攻める側と防御する側の攻防はいつまで続くのかと思います。
攻撃の手口は山ほどありますが、例えば動作中のプロセスにヤバいものを入れ込む(注入する)インジェクションというタイプの手口を例にとっても、DLLインジェクション、プロセスホロイングなどいろいろあり、そのそれぞれで日々新たな手口が考案されている。
これは、あるやり方が解明されるとEDRとかでその挙動を検知されるため、さらに裏をかこうとして・・・ということが延々と繰り返されるせいです。
この根本原因の1つはWindows OSそのもののつくり、公開されている仕様やAPIの存在自体といえます。Linuxと比べても、Windows APIは無数といっていいほどの数があり、EXEの仕様などもかなり公にされているというか、多すぎるせいだと思います。
しかし、今さら辞めることもできず、バージョンUPの中で実装を変えてはいるものの、一気に変えたり非公開にするとWindows上で動作するアプリの互換性がなくなりすぎてしまうため思い切ったこともできない。
近年のハッカーは会社のような組織集団で形成され、かつ標的になる企業のシステム環境、OSやAV、EDRを特定した後に事前に同じシミュレーション環境を作って検知されないか確認しながら、新たなマルウェアや手口の研究開発をしているので、攻撃側が圧倒的に有利です。
果てしなく続くように思えますが、ここで根源的に問題なのは防御機能、もっというとインフラ自体を他者に依存し過ぎている点でしょう。日本人技術者は、日本国はそろそろ目覚めるべきではないかと感じます。