上海も家賃の値上がりが止まった そして上がった
毎年毎年、家賃の値上がりが激しい上海。
ところが、最近どうも様子がおかしい。
中国の田舎では鬼城(ゴーストタウン)が出没して問題視されているが、
上海市内(外環より外は除く) は、あきれるほど高いマンション(日本円で億以上)も
売り出し1日目にして完売など、景気のいい話が少なくとも昨年末までは聞かれていた。
上海の街をきれいにするため、古くて汚い住宅街は撤去され、
高層階マンションがたち、高級日本車や欧車が街を滑走し、
空港は海外旅行に行く上海人たちで溢れ帰り、
市内は世界的に有名な建築家が設計した個性的なビルが軒を連ね、
街が変化していく。
一方、内地から出稼ぎに来る人はかなり減っている。
これまで清掃作業など体力の必要な仕事は、
内地の人々が安い賃金で働き、上海を支えていた。
ただ、古い家が壊されていくということは、
その人たちの住める家がなくなるということ。
彼らは住める家を探し、市内を移動している。
結局、トイレもシャワーももちろんキッチンもないボロボロの家は、
彼らの間で人気物件になりつつあり、
たとえば、ただの壁とドアだけがあり
10~15平米ほどの雨漏りと陽のあたらない部屋
(つまりは納屋に近い部屋)でも
1年で家賃が2倍に膨れ上がっている。
こういった物件は昨年では日本円で1ヶ月1万2千円ほどだったが、
今では1ヶ月2万5千円以上になっている。
でも、上海の一般市民が住むレベルの家40~60平米は
ここ最近料金は変わらない。(日本円で1ヶ月5万~10万円)
近頃、住み手がいないため、大家が焦り始めている。
けれども、面子が先で安くできないし、安くならない。
今の上海についてだが、
実際のところ上海で何が起きているのか、よくわからない。
東洋のユダヤ人はヨーロッパで
中国・温州人は東洋のユダヤ人と呼ばれている。
商売上手で、先見を見通すからなのだろうか?
中国の他の場所では、
温州人の動きがいつも話題にのぼる。
経済の動きを知る目安なのだろう。
一方で、その教育方法は非常に保守的なようだ。
女性の温州人が起業することは許されていない。
また、温州男性は、
結婚相手が見つかればすぐに結婚できるものではなく、
結婚前にある条件を満たさなければならない。
なぜなら、
男の子を産んだ女性とのみとしか結婚が許されないから。
女の子を妊娠した場合、その母親とはもちろん結婚しないし、
その子どもだって認知しない。
妊娠しない女性ならなおのこと 結婚の余地もない、
そういう習慣がつい近頃まで守られてきたようだ。
非常に不合理な条件ゆえに、
かなり打算的な(ここでは褒めてるつもり)地元の上海女性たちは、
結婚したくない人たちの中に、
男尊女卑のひどい朝鮮族と温州人を列挙するくらいだ。
そんな温州、最近では状況がかわりつつあるという。
近頃、温州では有名企業家の娘たちが、起業しかなりの成功をおさめているので、
保守的な見方が少しずつ調整されてきたようだ。
その他、女性の環境や立場を守る政策などが少しずつ増え、
女性の立場が法でまもられているため、
男児を産まなければ結婚できない、という風習も減ってきたようだ。
加えて、若い男性と女性の不均衡な人口比率により、いざ結婚しようとしても女性がおらず
結婚できないという問題も挙げられる。
ただ、商売の仕方については今も昔も変わらない。
起業したての人は、最初に大損をする。
親や親戚たちが、わざと大損するよう仕向けるのだ。
彼らは失敗から学ぶことこそ重要だと考えているからだ。
その失敗から這い上がれなければ、起業は無理なのだ。
這い上がって、起業をすると、今度は彼らが新しい企業家の大きなバックアップとなる。
親族の絆は、中国の中でもかなり強い。
そういう背景もあるのだろうか、
ここ十数年近く、ヨーロッパのあちらこちらに都市にあるユダヤ人街が
東洋のユダヤ人街にかわっている。
温州人はユダヤ人より高い値段で借りてくれるので、大家にとってはよい客のようだ。
そして一人の温州人が住み着くと、
一斉にその親族たちが引越しそこで店を開くことを意味するので、
温州人に貸したほうが確実で得であるようだ。
そもそも温州はなぜ、商売に長けているのか?
理由は温州がもともと中国でも貧しく小さな町だったからのようだ。
彼らの、貧しさから抜け出そうとする力強さと勤勉さが
今の温州なのだ。
上海で放し飼いの犬猫を見なくなった意外な理由
上海もかなりのペットブームである。
子も孫も少ないので、犬や猫を飼う人は多い。
あまり言いたくないが、上海人の子どもよりよっぽど躾がよくかわいい。
ところが、ここ最近、猫を見ることが減っている。
そして、猫を飼っている人たちは絶対に家から外に出さない。
つい最近までは、
外に行くと汚れるから?、病気をうつされるから?、もしかして食べられるから?
と思っていた。
実際、上海のスラム街を通ると、犬肉が普通に売られているし・・・。
ところが、飼い主が外にペットを出さない理由は意外であった。
今回、個人の人たちがボランティアで結成した捨て猫救済会に様子を聞いてみた。
救済会の話では、近頃この会に相談に訪れる人の相談内容が昔とまったく異なるというのだ。
以前は迷い猫がいるんだけど・・・という内容がほとんどだったようだが、
最近では、目をつぶされた猫、尻尾を切られふらつく猫、耳や手足や・・・・・。
つまり理由は、虐待された猫を保護してほしいという内容だ。
それは、現代上海人の心の病に大きく関係している。
法では取り締まれない。
中国は野生動物に対する保護法はあるのだが、
ペットなど小動物に対する保護法はまだない。
ペットの飼い主たちは、数年前から保護法を作るよう声高に叫んできたが、
今もまだその法はない。
救済会の話によると、
猫を虐待する人たちはどこか似通っているという。
基本的に経済的、立場的に恵まれているように思える人たちがかなりを占めるようだ。
今までに、上海の有名大学の学生、(この学校は毎年学生が飛び降り自殺をすることでも有名)
上海の某テレビ局の女性アナウンサー、
上海の高級幹部、警察のお偉いさんなどだ。
彼らの虐待は一般市民にもよく知られており、
成猫がその人たちに拾われては怪我を負っているのだという。
だから自分のペットが怪我をしないため、家から出ないよう細心の注意を払うとのことだ。
その上、数年前に小動物虐待会という会ができ会員数は300名以上に上ったが、
ネットに生々しい映像を流すので解散させられたとのこと。
上海では、かわいいペットを外に出さない。
それは、彼らの生命に直接かかわる問題だからという理由なのだ。






