医学校3年生のクマゴロー、3週間の婦人科がすみ、今産科の3週間の研修中。 ハイリスクとローリスクの出産に立ち会っている。 帝王切開の見学をした時には、子宮の中に手を突っ込んで胎盤を取り出したり、普通分娩の時に出てきた赤ん坊の頭があんなに大きいとは思わなかったと驚いたりしている。 出産って汗と血、羊水の他にもおしっこやウンチもでたり、すごいことになるんだなあと感心している。 でもそれが別にいやではないそうだ。 


そうよ、あんたの時だって、頭がつかえてなかなか出てこなかったし(そのおかげで頭がピーナッツみたいになっていた)、 出てくる時は急だったので3度の裂傷、縫うのに45分もかかったんだから。 とこのときとばかりに恩を売ろうとする私。 そうか、見学した人は2度だったよ、ヒスパニックの人でスペイン語で叫んであばれていたという。 足を押さえるのを手伝ったって。


ハイリスクのほうは、糖尿病の人、尿毒症の人など。 その中でも一番リスクが高いのは白血病の末期の入院中の妊婦。 何とか胎児が育つまで命を守らなければならない。 時間との競争。 ガンの薬の副作用で胎児に影響があるかもしれないとの危惧、白血球がほとんど無いのであらゆる病菌への抵抗力も無く、まるで薄氷を踏みながら毎日をすごしているよう。


体液どろどろと生と死の隣り合わせのドラマ。 どっちも私にはストレス以外の何者でもなく、ごめんこうむりたい。 弁護士でよかった。 

アリゾナのツレアイの話。 間借りしている家から、学校まで試しに自転車で行ってみようと昨日出かけた。 新規購入の電気モーターのついたやつである。 私のアドバイスも聞かずに自分で買ったやつである。 学校までもう少しというところ、5マイル(8キロ)足らずでタイヤがパンク。 仕方なくロックしておいておく。 それからジョギングで家までもどり、トラックで自転車をピックアップして修理店に。 


結構ジョギングもできたよ、という。 華氏108度の中である。 聞くだけで汗が出そう。 ま、元気そうでいいか。

ツレアイもいなくなり、あと一ヶ月足らずで新学期が始まれば末息子も大学の寮へ行ってしまう。 仕事場でその愚痴をこぼしていた。 スミは猛犬には程遠いし、か弱い女が初めての一人暮らし。 そうしたらきいていた同僚たちみんな声をそろえて言うには拳銃だな。 えーっ。 


38では、当てるのは難しいし当たっても力が弱くて、せめて40はないとだめだろうとか、そりゃ、ショットガンだろう、要するに大体の方向に向けて撃てばいいんだからとか。 私の意見をまったく無視して勝手に盛り上がってどうするの。 トレーニングは必要だな、まず射撃場、それから銃の所持許可証を申請してと話はどんどん進んでいる。


おいおい、私は何も言ってないよ、やめてよ、冗談じゃない、と言う。 気違いに刃物、と言う言葉を思い浮かべる。 中年女性拳銃の暴発事故で足の指を2本なくす、なんて新聞記事になりたくないよ、まったく。


でもまったく気を惹かれなかったというとうそになる。

末の息子とである。 でもこの子は友達と連れ立って遊びに行くことが多くてめったに夜は家にいない、朝はあきれるほど起きてこないし。 昨日の夜(連れ合いがいなくって初めての夜)もセミプロのフットボールの試合のただ券をもらったからといなくなる。 


ちぇ、私一人夕食を食べてヴィデオをみたりしてやっと10時。 家の片づけをしようと思えばすることは山のようにあるのだが、やる気にならず。 ま、いいか、ぼちぼちで。 なんとなく外の物音が気になる夜。 スミに話しかけて頭をなでてやる。 ツレアイがいなくなってこの子もさみしいだろうな。 

ツレアイがアリゾナに引越しする日。 トラックに荷物を詰め込み、これ以上つめないくらい一杯になってタイヤが沈んでいる。 大丈夫なのか。 自転車は3台、まったくやるとなったら徹底的にやる人である。 旅の燃料補給におにぎり8個(梅ぼし4つとキムチ4つ)ツナサンド4つ、チキンとチーズサンド2つがクーラーのなか。 今晩はオクラホマの両親のうちで一泊。それから一日でアリゾナまで。 いまさら忘れ物は無いかと心配しても始まらず。



 

ツレアイと一緒に休みを取り(めったに無いこと)、クマゴローのいる都会へ遊びに行った。 お昼は一緒にコリアン。 私が食べたのはカルビランチスペシャル。 



ツレアイはスパイシーチキンプルゴギ。 クマゴローはとんかつ。 この二人は私が写真を撮る暇も無く食べ始めた。 Mandoo とメニューにあるのは餃子。 饅頭なのか。 にんにくがよく効いていておいしかった。 10個で4ドル25セント、これはツレアイが8個あっという間に食べたのでこれまた写真を撮る暇なし。


婦人科のローテーションをしているクマゴロー、今週は不妊治療の専門医についていたらしい。 いろいろ試してみた末にやっぱり子供は無理ですといわれて泣き出した患者さんや50過ぎて子供が欲しいといってきた人(結婚してない)などの話。 クマゴローはちゃんとネクタイをして似非医者らしく登場、でもワイシャツがしわくちゃだよといってやる。

州立大学図書館でコミックスを借りて読み、テレビの番組をインターネットで見る。 はまっているというほどではないが楽しんでいる。 コミックスはよくできていて、絵の中から音楽が聞こえてくるようだ。 知っている曲だとよけいにね。 千秋さまは私の趣味ではない、どっちかというとオーボエの黒木君かな。


出てくる曲をyoutubeで探してききながら、楽しんでいる。勉強しているととはいわない。


前歯の詰め物がもう古くなって変色してきたし大きいのでクラウンにする。 私のいきつけの歯医者さんは優しい人でフンフーンといつも鼻歌を歌っているのさえ気にしなければ腕も確か。 昔は歯茎への注射なんてぎりぎりという感じでこちらが痛みで脂汗が出るほどだったが、今日なんか麺棒でココナッツあじの麻酔液をぬったあと、ゆっくりゆっくり針を入れるので痛みは無い。 今は仮の詰め物(テンポラリー)を入れていて、3週間後に本物(パーマネント)を入れてもらう。


帰宅して麻酔が切れてきて唇の痺れがなくなると歯茎やあごやいろんなところがしくしくと痛くなる。 おなかがすいて食べたいけど、何を食べてもおいしくなさそう。 この3週間は固いものくっつくもの、ポップコーンやキャラメルなどはだめとのこと。


この一本のクラウン、1000ドルちょっと。保険のきく分をよけて、私の支払い分455ドル。

あと1週間でツレアイはアリゾナに引っ越し、医学校のオリエンテーションが7月28日から始まる。 一年目の授業に使う教科書は次の通り。 



ちょっとしゃれたレストラン、ビールも作っている。 そこで食べたのは、ライスボール、フレスコというもの。 rice bowl というのはどんぶりに入ったご飯、frescoとはスペイン語で新鮮という意味、あわせて、新鮮どんぶり。


ライムとシアントロで味付けたご飯に、いろいろ乗っている。 アボカドのつぶしたもの、ラディッシュの薄切り、白菜とねぎ、トマト、チーズ、ヒカマという野菜の千切り、周りには豆の炊いたの。 なんだか取り留めの無い一皿。 結構おいしかったけど。