医学校3年生のクマゴロー、3週間の婦人科がすみ、今産科の3週間の研修中。 ハイリスクとローリスクの出産に立ち会っている。 帝王切開の見学をした時には、子宮の中に手を突っ込んで胎盤を取り出したり、普通分娩の時に出てきた赤ん坊の頭があんなに大きいとは思わなかったと驚いたりしている。 出産って汗と血、羊水の他にもおしっこやウンチもでたり、すごいことになるんだなあと感心している。 でもそれが別にいやではないそうだ。 


そうよ、あんたの時だって、頭がつかえてなかなか出てこなかったし(そのおかげで頭がピーナッツみたいになっていた)、 出てくる時は急だったので3度の裂傷、縫うのに45分もかかったんだから。 とこのときとばかりに恩を売ろうとする私。 そうか、見学した人は2度だったよ、ヒスパニックの人でスペイン語で叫んであばれていたという。 足を押さえるのを手伝ったって。


ハイリスクのほうは、糖尿病の人、尿毒症の人など。 その中でも一番リスクが高いのは白血病の末期の入院中の妊婦。 何とか胎児が育つまで命を守らなければならない。 時間との競争。 ガンの薬の副作用で胎児に影響があるかもしれないとの危惧、白血球がほとんど無いのであらゆる病菌への抵抗力も無く、まるで薄氷を踏みながら毎日をすごしているよう。


体液どろどろと生と死の隣り合わせのドラマ。 どっちも私にはストレス以外の何者でもなく、ごめんこうむりたい。 弁護士でよかった。