夏太り・夏痩せと便秘:夏太り・夏痩せの原因と予防対策
「便秘の解消法:女性の便秘解消対策、便秘・慢性便秘の予防と治し方」 夏は暑いので痩せると思われがちですが、実は、近年、夏太りの女性が急増しています。女性の2人に1人は、夏に太ることを気にしているとされています。夏太りも夏痩せも、高温多湿の夏の環境による食生活の変化による一種の栄養失調、栄養のアンバランスが主な原因とされています。夏痩せは、秋になれば、元の体重に戻りますが、夏太りは、なかなか元の体重に戻らないという、夏痩せと夏太りには大きな違いがあります。また、夏太りも夏痩せも、栄養のアンバランスが原因となっていますので、このような食生活の変化は、便秘の原因ともなります。夏バテして、夏太りや夏痩せをする女性の多くは、便秘にも悩まされています。ここでは、夏太り・夏痩せと便秘:夏太り・夏痩せの原因と予防対策についてお話します。
夏は、暑さでバテやすい季節です。そのため、体重にも変化が現れる可能性があります。夏の体重変化についてのアンケート調査によりますと、今から15年前の調査では、夏の体重が「変わらない」と回答した女性は46.0%、「体重が減って痩せた」が38.7%、「体重が増えて太った」が15.3%で、夏痩せが夏太りを上回っていました。しかし、昨年の調査によりますと、「変わらない」が47.8%、「体重が増えて太った」が22.8%、「体重が減って痩せた」が19.6%と、最近では、夏に太る女性が多くなっています。これによって、女性の2人に1人は、夏に痩せることよりも、夏に太ることを気にしているとされています。
夏太りと夏痩せの女性に、夏バテや夏の健康状態について調査した結果では、「胃腸の調子が悪い」、「便秘」、「手足のむくみ」、「倦怠感」、「冷え性」、「頭痛」、「腰痛」、「めまい」、「肩こり」があると回答した女性は、夏痩せに比べて夏太りの女性で多い傾向がみられています。すなわち、夏太りタイプの女性ほど、夏バテ傾向が強くでていることになります。
夏太りの最大の原因は、夏の食生活にあります。夏太りをしてしまう女性の特徴は、①冷やし中華をよく食べる人、②そうめんやひやむぎ、などの麺類をよく食べる人、③アイス、シャーベット、かき氷、ゼリーを、ついつい食べてしまう人、④ビールをよく飲む人、⑤お茶、麦茶、ジュース、牛乳などの飲み物を、キンキンに冷やして飲む人、⑥午前中よりも午後に多くの水分を摂る人、などです。
冷やし中華は、油分や塩分が多くて高カロリーです。冷えていることで、油分が感じにくく、カロリーも低いと思われがちで、ついついたくさん食べてしまいます。あまり具材を添えないで、麺ばかり食べますと、栄養が偏ります。夏の定番であるそうめんやひやむぎなどの麺類は、暑い夏に食べる機会が多くなります。麺類は、のど越しがよいので、噛まずに食べてしまいがちです。しかし、噛まずに食べますと満腹感がなくなり、食べ過ぎの原因となります。また、冷やし中華以上に、具材を食べることがなく、ひたすら麺ばかり食べますと、高炭水化物食となって、栄養が偏ります。
アイス、シャーベット、かき氷、ゼリーなどの冷えた食べ物は、甘さが感じにくくなりますので、ついつい食べ過ぎてしまいます。よく冷えたビールと脂っこいおつまみの組み合わせは、大変美味しく感じられるのですが、脂肪分を知らず知らずのうちに、たくさん摂取することになります。夏には、キンキンに冷えた飲み物が、確かに美味しいのですが、冷えた飲み物で体を内部から冷やしてしまいますと、基礎代謝が低下して、太る体質に変化します。私達の体は、午前中よりも午後に、余分な水分を体に溜めやすくなります。ですので、午後に水分を多く摂りますと、むくみやすい体質となってしまいます。
夏の食生活では、麺類などの炭水化物、飲料に含まれる糖分、あつまみに含まれる脂肪分を摂り過ぎる傾向にあり、タンパク、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素は不足がちになります。このような食生活を繰り返しますと、栄養バランスが崩れてしまい、過剰に摂取した炭水化物および糖分は、脂肪に変換されたのち、体脂肪として体内に蓄えられることになります。すなわち、夏太りは、一種の栄養失調を原因として、体脂肪が増えた状態となるのです。また、夏の食生活では、極度に食物繊維の摂取量が減少しますので、炭水化物、糖分、脂肪分の吸収量が増えて夏太りの原因になるのと同時に、頑固な便秘の原因にもなります。
栄養バランスの崩れ以外にも、夏太りの原因があります。夏によく飲む冷えた飲み物です。キンキンによく冷えた飲み物を飲みますと、体の内側から胃腸をはじめとした各種の内臓も冷えてしまいます。内臓が冷えますと、血液循環が悪くなり、基礎代謝が低下し、これに伴って、消費カロリーも低下して、太る体質に変わります。また、内臓が冷えますと、夏なのに、脳は冬と錯覚してしまい、冬の寒さに備えるために、体の中に脂肪を蓄えようとします。その結果、体脂肪が増えて、夏太りとなるのです。胃腸の冷えは、腸の蠕動運動も抑制されますので、排便がスムーズにいかず、便秘が生じることになります。このように、夏太りは、栄養バランスの崩れ、内臓の冷え、基礎代謝の低下による体脂肪の増加が原因となります。一度、蓄えられた体脂肪は、なかなか消費されませんので、夏太りの場合、体重は、夏が過ぎてもなかなか元の体重に戻りにくくなります。
一方、夏痩せ体質の女性もおられます。夏痩せは、体内に熱を溜め過ぎないための生体防御反応の一つとも考えることができます。夏になると、食欲不振になる人も多いと思いますが、人の体の中では、食べ物を消化するとき熱が発生します。しかし、気温が高い夏では、体温と外気温の温度差が小さくなるために、体に溜まった熱が放出しにくい状況となります。体内に溜まった熱が十分に放出されませんと、内臓がダメージを受けてしまいます。そこで、食べ物の消化時に発生する熱を減少させるために、人の体は、自然と食欲を抑えて、体内の熱の量を調節しているのです。このように、食欲の減退は、一種の生体防御反応と考えられ、夏痩せは、その結果生じる身体の現象として捉えることができるのです。ですので、病的な痩せでなければ、夏痩せについて、それほど神経質になることはございません。気温が下がる秋ごろには、体温と外気温との温度差が広がり、自然に、食欲もでてきて、体重も元に戻ります。夏の体重変化で、夏太りと夏痩せとで、体重の戻りに違いがみられるのは、このような理由によるものです。
あなたは、夏太り体質ですか、それとも、夏痩せ体質ですか? 夏太り体質および夏痩せ体質の女性に共通してみられるのが、便秘です。夏太り体質の人は、炭水化物と糖類が主な食べ物となっていますので、排便に必要な十分な量の便が形成されません。一方、夏痩せ体質の人は、食欲が減退していますので、この場合においても、十分な量の便が形成されません。排便に必要な便を形成させるためには、十分な量の食物繊維が必要になりますが、夏太り体質の人も夏痩せ体質の人も、共通して、夏場は、食物繊維が不足しています。排便に必要な十分な量の便が形成されませんと、大腸の中に少量の便が、長時間滞留し続けることになり、その間に、便の中の水分が過剰に吸収されてしまい、硬い便となって便秘が引き起こされます。自然な排便には、十分な量の便の形成が必要になります。
夏太り体質の人も夏痩せ体質の人も、夏は、特に、食物繊維の摂取量を上げることが大切です。夏太り体質の人は、炭水化物と糖類を嗜好しますが、食物繊維を同時に摂れば、小腸における炭水化物や糖類の消化吸収が抑制され、体脂肪の蓄積が抑えられて、夏太りの予防になります。また、食物繊維は、消化吸収されませんので、低カロリーな栄養素として、消化による体内の発熱が抑えられ、夏痩せ体質の人においても、体に負担がかからない利点があります。
食物繊維は、イヌリン食物繊維などのような水に溶ける水溶性食物繊維と、セルロースなどの水に溶けない不溶性食物繊維とがあります。このうち、夏太り予防になるのは、水溶性食物繊維です。腸で炭水化物、糖類や脂肪分の消化吸収を抑制するためには、水に溶けた状態でないと、その効果が発現しないためです。ですので、夏太り対策には、イヌリン食物繊維などの水溶性食物繊維の摂取が勧められます。便の形成においては、水溶性食物繊維および不溶性食物繊維ともに、その効果は期待できます。しかし、既に便秘になった状態での便秘解消には、水溶性食物繊維が不溶性食物繊維に比べて、より効果的となります。イヌリン食物繊維は、大腸に生息するビフィズス菌や乳酸菌の栄養源となって、それらの善玉菌を増やします。ビフィズス菌などの善玉菌は、硬くなった便を軟らかくする効果があり、これによって、自然なお通じが促進され、便秘が解消されます。野菜に多く含まれるセルロースやコンニャクなどの不溶性食物繊維は、善玉菌の栄養源になりませんので、善玉菌を増やすことができず、便秘の解消にはつながらないのです。このようにみますと、夏太り対策、および夏太りと夏痩せの便秘対策には、イヌリン食物繊維などの水溶性食物繊維の積極的な摂取が有効となります。今では、スティムフローラのように、不純物を含まない極めて高純度のイヌリン食物繊維が、健康補助食品として市販されています。夏太りや夏痩せの予防対策に、このような健康補助食品を活用することも有用です。
夏太り体質の人も夏痩せ体質の人も、元気で、暑い夏を乗り切りましょうね!
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