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こんにちは(^-^)このブログでは、アメリカ人と日本人の2人の博士号/MBAホルダーが、世界や日本で起こっている出来事に対する多元的な見方、アメリカの最新ビジネスや最先端の情報テクノロジーなどを紹介しています。どうぞよろしくお願いします!!

リタ・マックグラス博士(Rita McGrath)。

Rita-McGrath


コロンビア大学ビジネススクール教授。専門は経営戦略論。経営学のアカデミー賞といわれる『世界で最も影響力のある経営思想家(2013年)』(THINKERS 50)の第6位にランキングされた。

http://hippeopleplace.blogspot.jp/2014/09/2014-09-29-look-whos-talking-now.html

「持続可能な競争優位」から「一時的な競争優位」の時代へ


今、なぜ世界でリタ・マックグラス博士が提唱する「一時的な競争優位」論が脚光を浴びているのか?

これまで、競争戦略論といえば、「持続可能な競争優位」論が世界の主流を占めていた。ハーバード大学経営大学院教授マイケル・ポーター博士の「5つの競争要因」のフレームワークがその代表だ。もちろん、依然として、「持続可能な競争優位」の考え方が通用する産業が存在する。そもそも、「持続可能な競争優位」の戦略は、企業はなるべく競合企業と競争をしないで、産業構造として、長期的な競争優位を維持すべきであるという考えにもとづいている。たとえば、石油産業や自動車産業を例にとろう。こうした産業では、産業内にいくつかの巨大企業が存在し、自社は競争優位にもとづきその企業と長期的に競争し優位性を維持すればそれでよかった。つまり、持続可能な競争優位を構築し、できるだけ長期にわたって利益を確保することが戦略の根幹であった。

 一方で、インターネット時代の本格化やグローバル競争の激化により、今日、産業の領域そのものが不明確となり、いやむしろ崩れ去る状況が生まれている。たとえば、テレビ、情報通信、コンピューターの分野では、産業の領域が重なり合っている。こうした状況をみると、もはや「産業」と定義することは適当でない状況が生まれている。むしろ、こうした場合、マックグラス博士が提唱するように、「アリーナ」、つまり、企業が競争する場所/市場と考えたほうが分かりやすい。

 そして、産業ではなくアリーナとなった市場では、企業が競争優位性を維持できる時間が従来に比べてきわめて短期間になっている。

 こうした状況を受け、マックグラス博士は、企業が生き残っていくためには、「一時的な(トランジェント)競争優位」を構築し、速やかに利益を享受し、ビジネス機会が消滅したら迅速に撤退する一時的な戦略を実践し、そのプロセスを連鎖させていく必要があると説く。



1. あなたは、「持続可能な競争優位」をもつ企業は例外的であり、企業は「一時的な(トランジェント)競争優位」に基づいて競争するために、定期的に変化しなければならないと主張しています。デジタル技術や激化するグローバルな競争の影響を視野にいれながら、近著『競争優位の終焉』(The End of Competitive Advantage)を執筆した背景を説明してください。



『The End of Competitive Advantage』の根本的なコンセプトは、私たちが教えている内容と、学生に理解してもらいたいことや現実の世界で起こっていることとの間に生じている「ずれ」に起因する。「持続可能な競争優位」という考え方が当てはまる経済/産業分野はどんどん少なくなっているように思う。事実、この本を執筆した動機は次のような点にある。実際に私たちは、持続可能性や長期的な安定性という概念を広めようとしていることにより、人々を誤解させていると私は痛感した。その結果、最終的に、人々に間違った反応をさせているのである。そうしたことが影響し、たとえば、普通であるはずの「変革に対するマネジメント」は、珍しいものになっている。新しい事業機会を追及するためにリストラクチャリング(構造改革)や組織の再編を実施しようとすることが、いつもやるべき活動ではなく、まれにしか行わない「変わった」活動だとみなされてしまう。言い換えれば、一時的な競争優位を追求するために組織を構築したら、多くの場合、持続可能な競争優位のために構築する場合とは違う多くの決定をすることになる。

高名な西洋の経営学者やCEO (最高経営責任者)は、初めのうち、維持可能な競争優位に対するあなたの意見、つまり「一時的な競争優位」にどう反応しましたか。肯定的な反応と否定的な反応と両方の興味深い例を挙げてください。

成功に伴うマイナス面は、多くのものを失うことだ。成功は、私たちを特定の方法に固執させる傾向がある。私の本に対する反応は三つのパターンに分けられるだろう。第一は「否定」である。現在、私は、プライベートバンク(個人資産管理銀行)の顧問を務めている。そのCEO(最高経営責任者)は次のように私にいう。「ほら。プライベート・バンキングの仕組みは300年間一切変っていない。あなたは私に大量の預金を預け立ち去る。10年後、あなたが帰ってきたら、元本に利息がつき残高がさらに増える」。私は彼を見ながら、「モバイル・バンキング(携帯電話を利用した銀行業務)やビッグデータ」のことを考えている。これが否定のパターンで、「われわれのビジネスには当てはまらない。気にしなくてもいい」という反応をする。ちなみに、私たちは、このCEOを説得し、考え方を改めるように働きかけている。

第2の反応パターンはパニック(狼狽)だ。「それは、たいへんだ。世界が変わり始めている。あらゆる方法で対処しなければならない」。まるで、タスマニアデビル(動物)のように、右往左往している感じだ。こうした反応も決して生産的とはいえない。

第3の反応は、実際の安堵感である。「よかった。ホッとした。やっと、誰かがこの現象に名前をつけてくれた」。その結果、私たちは、次に何をしなくてはならないかを考えることができる。つまり、これから、過去に行ったものの中から、何について違う方法で実施していくべきかを考えることができると。

今までのところまで、私が意見を述べた顧客企業では、これらの3種類の反応があった。すでに、プライベートバンクのCEOの話は紹介した。第2の反応パターン、「右往左往している」段階では、企業は無謀にもあらゆる事業機会に投資する。これを代表する業界のひとつは、「MOOC」」 (Massive Open Online Courses)、つまり大規模公開オンライン講座をめぐる教育領域である。「さあ、ビデオだ。オンラインだ。無料化だ。いや違う。有料制だ」。業界全体で、何が通用するのかを探るために、あたかも狂乱しているかのようにすべてを試している最中だ。一方で、「一時的な競争優位」の概念を受け入れる企業は先見の明をもっていると評価できる。コネティカット州に本社を置くFactSet社は素晴らしい一例である。同社の事業は、基本的には投資家に財務情報を提供することだ。もちろん、同社は事業環境が変わっていることを認識している。革新的になる必要があることも認識している。同社は、一貫して大きな賭けをしているが、焦点が定まっている。同社は焦点を絞って、意図的に、何に投資していくかを決定している。


3つの反応を、パーセンテージでいうとしたらどのくらいになりますか?

おそらく、否定の反応が40% で、右往左往するのが30%程度ぐらいだろう。そして残り30%は冷静かつ先見の明のあるタイプだろう。


こうした3つの反応を考える場合、どの程度、アメリカ以外のグローバル企業の顧客との経験に基づいていますか。

私の考えは、最初から、米国企業に関連する経験というよりは、グローバルな視点にもとづいているといってよい。



2. 企業とその幹部は、現在の成功を生み出した戦略を自然に継続する傾向があります。そのため、「一時的な競争優位」が前提とする「絶え間ない変化」に対してかなりのストレスを感じる可能性が高いといえます。一時的な競争優位の時代において、様々な場面(アリーナ)で競争できるようになるために、組織はどのような行動を取るべきでしょうか。マーケティング、人事、研究開発、組織全体に対する具体的な提案を教えてください。



まず人事管理から説明しよう。私が人事部の社員と話す際のジレンマ、そしてフラストレーションのひとつは、彼らが採用している人材開発の典型的な手法にある。彼らは、コンピテンシー(行動特性、能力)のリストを持っている。そのリストには、例えば、「他人を鼓舞する」「明確なビジョンを広める」「考えをはっきり伝える」などが記載されている。彼らは、従業員が実施できると思われる全体的なリストをもっており、仕事を進めるにあたって、該当する項目に「チェック」の記号をつける。私は、むしろ、こうした方法ではなく、従業員が体験したことから得た知識をもっと重視すべきだと考える。「自分の考えを明確に伝えるかどうか」ではなく、事業の立ち上げに取り組んだことがあるか。M&A(合併/買収)を体験したことがあるか。事業縮小を経験したことがあるか。そういった体験にもとづく知識が重要だ。

これまで積んできた経験のうちどれが、社員自身が将来、何かを成し遂げるうえで役に立つ能力となるのか?企業がよくやることは次のようなことだ。従業員が経験したことのない新規の業務に関して、何をすべきか完全に把握することが期待される環境に従業員を置いてしまう。たとえば、米国のミルウォーキーでしか働いたことのない社員を中国の北京に送り込んで、何をすべきかを理解していることを期待する。人事部として改善すべき点は、その人材に、次にしてもらいたい仕事を効果的に遂行する能力があるかどうかを見極めることにある。

人事部の第2の課題は、キャリアパス(昇進経路)が必ずしも「梯子」(はしご)ではないことを学ぶことである。私たちは次のようなイメージを抱きがちである。「会社に入社する」のが、梯子の一番下の段。たとえば、それが第37段で、業績にもとづいて、上方の第4段まで昇っていく。しかし、現在、社員は必ずしもそのようにキャリアをつくりあげたいと思っていないのではないかと私は思う。私たちが考える伝統的な、グレー色のスーツ姿が象徴するような従来のキャリアパスと、将来作り上げなくてはならないキャリアパスとの間には、大きなズレがある。そうした状況において、人事部が担う役割は大きいと考えられる。それは、不幸にも人事部の社員が現在携わっている手続重視で、規則遵守中心の役割とはまったく異なる。その役割はもっと戦略的になるべきだと思う。

第2に、マーケティングに関しては、次の点が大きな課題になる。すなわち、機動性をどのように評価するか、そして取り巻く環境が変化するにつれ、適切に変化できるブランドをどのように構築するかということだ。巨大なブランディングのキャンペーンを実施するかわりに、もっと柔軟で、機動性をもったブランドをどのように構築するのかということが重要になる。

第3に、イノベーションを行う場合、初期段階で大量の資金を提供しすぎると、新規事業が達成しなければならない事業能力を歪曲する効果が発生する。資金が潤沢で何でも手に入る場合と比較すると、少ない資源できわめて効率的に事業を実施しなければならないときのほうが、より創造的で、機略に富んだ行動をとるようになる。そうしたことを前提にした場合、私は、R&D(研究開発)の役割は依然として非常に大きいと思う。

ここでとりあげているR&D には2種類がある。まず、科学的な課題に取り組む技術的なR&D。次に、市場にもう少し近いR&Dもある。技術的R&Dが依然としてとても重要だが、すぐに結果がでないため、多くの企業はこの部分を他の企業に任せたいという意味で過少投資していると考えられる。この種のR&Dにより、ときには画期的なイノベーションを達成できると思う。Qualcomm社のような会社を考えると、その画期性は、既存の基準より通信速度が数桁ほど速い移動通信網を開発することにあった。この技術は、既存技術を本格的に打ち破って、これがなければ、不可能な多くのことを可能にした。これが、本格的な技術的イノベーションの一例である。しかし、多くの企業にとって、このような技術的R&Dは正解ではない。正解は、顧客の経験に近づき、それらの顧客体験を他の企業が実現できないレベルに高めることにある。

現在においても、持続可能な競争優位を保有する例外的な企業が存在すると考えられます。そうした企業の特徴は何でしょうか。これらの会社の成功は、偶然や幸運によるものなのでしょうか。

確かに、自動車産業はそうした成功例に入る。なぜなら、企業を現在のポジションに固定させる要素が組み込まれているからである。あなたは自動車ディーラー網に言及した。それは高い参入障壁をもつビジネスだ。明日、まったくの白紙から自動車会社を立ち上げようと思ったら、とても難しい。既存の自動車会社を現在の位置に固定させる要因が多く存在する。米国の有線テレビ会社もこうした例に当てはまる。私は、有線テレビ会社はいつでも逆転されると予想しているにもかかわらず、まだ生き残っているようだ。

大手の移動通信会社もこうした事例に該当する。高い参入障壁があり、他社にとって模倣が難しいネットワークが組み込まれている。そうは言っても、数年前にこのグループに入ると思った多くの企業がこの産業から退出させられている。電力配電事業もこの例に入る。いったん発電所を建設したら、数十年間、運用できると長い間考えられていた。しかし、現在、こうした企業は、グリーンエネルギー、分散型エネルギー、風力、再生可能なエネルギー資源、蓄電池との競争にさらされている。十年前には想像がつかない様々な技術が産業に参入してきている。もちろん、相対的に持続可能な競争優位を維持する産業も依然として存在するが、以前よりもどんどん少なくなっている。

経営者が「一時的な競争優位」の概念を正しく理解しなければ、企業の進路を誤らせるようなその場しのぎの戦略の策定、実行のリスクに晒されます。経営者は、どのようにしたら、こうしたリスクを最小限にとどめ、一時的な競争優位に基づく長期的な戦略を策定、実行できますか。

そのマネージャーが会社のどの層にいるかで答えは異なる。企業の最も高い層では、課題は戦略的なテーマを設定し、事業ポートフォリオを管理することだと思う。事業ポートフォリオにおいては、中核事業を強化し、健全な状態に保つ計画が望まれる。これが最優先課題となる。なぜなら、これをしっかりやらなければ、他の投資のための資金を獲得することができないからだ。次に、次世代の中核事業を立ち上げる投資を行う。誰でも知っている例を挙げると、アップル社はコンピューター製造から音楽再生デバイスに移り、それから携帯電話の製造に参入した。それぞれが将来の開発の基盤になった。それが将来の中核事業になるわけだ。

その他にも、選択肢となる投資もある。私が属する産業である「教育」を例にあげると、オンライン事業、ゲーム、オンラインコミュニティーに対する投資は、今日、現行事業の選択肢と考えられる。現時点では、これらのどれが最終的に成功する選択肢になるのか分からない。しかし、今日において、これらに投資しないと、将来の発展から閉め出されてしまうだろう。リーダーやマネージャーの仕事の難しい部分は、これらのすべての課題を解決する、すなわち、現行事業の管理、将来の中核事業への投資、そして将来の選択肢の追求を適切に管理するポートフォリオを作り出すことにある。CEOまたは上級幹部のスキルとしては、中核事業、あるいは選択肢の追求に一方的に専念しないように、巧みにこれらの課題を調和させることが求められる。つまり、そのすべてのバランスが維持されているかをいかにして確認するかが重要となってくる。


(追加質問)あなたは、企業が成功しているとしたら、企業を前進させ、競争優位になる可能性の高い「低コストの選択肢」にもっと投資すべきだと提案していると理解していいですか。

そのとおりで、それがカギだと思う。多くの企業が抱えている問題は、選択肢に適切に取り組む金融的なシステムや報酬制度を欠いていることにある。




3.かつて優勢だったソニー、松下、任天堂は、優れた日本的経営手法の象徴的な存在だと思われてきました。現在、こうした企業は業績悪化に直面しています。こうした企業の経営をどう評価しますか。どこに問題があると考えますか。


歴史的にみると、全盛期のソニーや富士フィルムのような日本企業は既存企業がうまく満たしていない新しい顧客のニーズを認識するのが得意だった。日本企業が苦現在労している点は、具体性の伴わない革新的な発想をすることだと思う。1980、90年代に日本企業が長けていたのは、多くの場合、既存の商品の品質、物流の仕組み、そして商品が利用されるエコシステム(全体的な環境)を考え直し、優れた商品を開発することだった。しかし、そうしたものは、画期的な革新ではなかった。キャノンはその良い例だ。数年前に、キャノンの写真式複写機の市場参入を導いた山路敬三とういうエンジンニアに素晴らしいインタビューを行った。彼の話はとても興味深かった。「日本人は具体的に物事を考える傾向が強いため、日本では決してコンピューターを発明したくない。でも、絶対、日本で製造したい」。まったくの白紙から新しい発想を工夫することと、最善の方法で製造することを区別した彼の考えは興味深いものだった。

たとえば、日本で教えるときに、アメリカと同様に、グラフや思考のフレームワークを使ったら、どの生徒も理解してくれるだろう。しかし、日本の場合は、その内容を具体例や特定の事例につなげる必要がある。日本人は、アメリカ人とは随分違う思考方法のトレーニングを受けている。



4.ビッグ・フォーであるグーグル、アップル、フェイスブックとアマゾンの一時的な競争優位の源泉は何だと思いますか。どうやってそれを獲得したと考えますか。


それぞれの企業について順番に説明しよう。グーグル社は潤沢な資金をもつ。同社のこれまでの戦略は、失敗に寛容で、数多くのことを試してみることであった。その結果、検索エンジンを超えた数多くの新たな分野に辿り着いた。グーグル社によって生み出されている不安定要因は、同社が、開発した技術を無料で提供することができる点にある。なぜなら、グーグルの主な事業は、依然として、顧客を理解し、彼らに広告を適切に提示することにあるからだ。Gmail、スマホ、アンドロイド(オペレーティング・システム)などは自社の主な目的ではないので、無料で提供できる。まだこの秘訣を解読できたない他業界の企業にとって、グーグル社の経営方針は攪乱要因を作り出している。その意味で、グーグル社は自社の中核事業のウエブ検索を強化する複数の方法を見つけることに成功した。

アマゾン社は非常に興味深い事例である。なぜなら、利益を出していないからだ。アマゾンの興味深い点は、ジェフ・ベゾス氏が数年前に開発した中核的な信念に従い、会社として依存できる革新事業に焦点を当てることにある。たとえば、顧客は、コストが高く、配達が遅い本など欲しいとは思わない。(そうしたなかから、電子書籍が誕生した)。アマゾンはかなり確実なものに焦点を当てながら、次世代の商品開発に取り組んでいる。

アマゾンについて一番面白い点は、第三者販売(Third-Party Selling)に参入したことだ。それは一夜にして実現したわけではない。始めのうち、アマゾン・オークションをスタートし、オークションの分野で、eBayと競合していた。その後、アマゾンは、ウェッブサイトの別のところで「Z Shop」を設立し、第三者が提供する商品を掲載した。しかし、その手法はうまく機能しなかった。今現在、アマゾンの商品のすぐ横に、第三者が提供する商品を掲載している。クイジナート・ブランドのトースターがアマゾン社の商品のすぐ横にリストアップされることに気づくアマゾンのマーチャンダイジング(販売計画)部長の驚きと悔しさを想像できるだろう。現在、第三者販売はアマゾンの全売上の35%ほどを占め、大成功を収めている。アマゾン社は、失敗を否定的に捉えず、実験を行い、試行錯誤を続ける意思を持つ興味深い事例だ。

フェイスブック社は個人的にかなり気になっている。現在、20代の私の子供は、かつて、毎日、フェイスブックをチェックしていた。今は、それほどでもない。最近、私の年齢層の人がフェイスブックを利用している。いったん、自分の母親がフェイスブックを使い始めたら、子供は使い続けたいと思うだろうか。フェイスブックが、最近、メッセンジャーアプリのワッツアップ(WhatsApp)社を買収したのは、自社のビジネスモデルが持続可能ではないと考えていることを示唆しているのではないか。

アップル社については、様子を見る必要がある。顧客の興味を引き付け、喜ばせ、または驚かせる能力は長い間、同社の商売道具、つまり強みとなっている。最新の商品の販売も順調だった。iPhoneCだったか、商品名は忘れたが、それを好きな人々がいる。しかし、「わあ!」と感心する反応ではなかった。ある意味で、人々はアップルを、不公平に扱っている。アップルのブレイクスルーを見ると、同社は、毎年画期的な商品を導入していない。5、6年ごとに発売している。だから、私たち消費者はアップルに次の画期的な商品を出す時間を十分に与えていないといえる。



5.あなたの理論はブルーオーシャン戦略と両立可能ですか?

もちろん、両立可能だ。ブルーオーシャン戦略の考え方は、競争が存在せず、新しい領域を開拓できるところに進出することである。多くの競争が存在する、いわゆる「レッドオーシャン」では、企業は一時的な競争優位の世界にいると表現できる。つまり、ブルーオーシャン戦略と一時的な競争優位は、両立する。




6. いつ、次の本を出版する予定ですか。テーマは何ですか。

次の本の仮の題名は『Right Place, Right Time, Right Move』(直訳: 適所、適時)で、right placeの部分は、前に述べた「アリーナ」(競争の場、市場)の考え方を表している。共著者となっていく同僚Trish Gorman (トリッシュ・ゴーマン)と積極的に執筆に取り組んでいる。2015年までに、執筆の大部分を終了することを目指していて、2015年の後半、または2016年明けに出版される予定である。




7.現時点で、日本で講演をしたり、研修を指導したりする具体的な計画はありますか。そうした計画がない場合、日本に招待されることに関心はありますか。

招待されたら日本をぜひ訪問したい。今後数か月の間、アジア諸国で講演をする計画がある。シンガポール、フィリピン、インドネシアを訪問する予定だ。過去に、顧客の希望によって、75分間の講演や数日間の研修を実施したことがある。喜んで日本に行きたい。




推薦図書
McGrath, R. G. (2013). "Transient Advantage." Harvard Business Review 91(6): 62-70.

McGrath, R. G. (2012). "How the Growth Outliers Do It." Harvard Business Review 90(1): 110-116.

McGrath, R. G. (2011). "Failing By Design." Harvard Business Review 89(4): 76-83.

Cliffe, S. (2011). "When Your Business Model Is in Trouble: An Interview with Rita Gunther McGrath." Harvard Business Review 89: 96-98.

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このブログは、ジョーが執筆し、皆様にお届け致します。ジョーことジョセフ・ガブリエラ は、2000年に来日したアメリカ人。格闘技ファンなら誰でも知てる、K-1ファイターのアンディー・フグ氏にそっくり!1989年米国ワートン・スクールを卒業。その後ペパーダイン大学を皮切りに、イリノイ大学、南フリダ大学を卒業。MBAを含め2つの修士号と博士号を取得しました。日米合弁IT関連企業、スイス系証券会社、米系銀行、そして日系外食企業など幅広い業界の勤務を通して様々なビジネス経験を積みました。趣味は、水泳、読書(村上春樹氏の大ファン!)、ピアノ、そして様々な国の言葉を勉強する事です。ちなみに、2年前から新たに中国語勉強に励んでいます!この記事についてのご質問、感想、また意見を歓迎します。また、共同研究者である杉本有造氏とともにコンサルティング業務も行っていますので、お気軽にご相談ください。

また、次のような「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!!」をテーマにしたブログも公開しているので、あわせてご一読いただければ幸いです。

「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!!」の目的
皆さんのビジネスリーダーとしての知識欲をさらに刺激するために、毎月、2回の頻度で、「アメリカ・ビジネスの最前線」を主な対象にして、「アメリカ・ビジネスでいま何が起こっているのか」「どのような最新技術に注目が集まっているのか」「日本や日本製品はアメリカでどのように評価されているのか」といった点について、アメリカ人としての見解を掲載します。日本のメディアでは、日本人による単一的(あるいは一方的)な見解が主張される傾向が強いように思えます。このブログ記事では、「世界には多様な考えがある」ということを日本の読者に具体的なテーマで知ってもらうことを意識しています。日本や日本人に対する外国人の見解、考え方を知ることで、読者自身の世界観を広げ、最終的にはビジネスチャンスにつなげてもらえればと願っています。とりあげてもらいたい「旬の話題」や建設的なご提案など、お気軽に著者までご連絡いただければ幸いです。

ジョセフ・ガブリエラ  博士/MBA
東洋大学
gabriella@toyo.jp
jjapan1802@yahoo.co.jp

「世界のどこでも働ける日本人になろう」

「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!」

「Venture Into Japan」

杉本 有造  博士/MBA
IES全米大学連盟・東京センター
(The Institute for the International Education of Students, Tokyo)講師
gpmalibu@yahoo.co.jp

© 2014 Joseph Gabriella, Ph.D., MBA. All rights reserved. 無断複写・転載を禁じます。

米国ハーバード大学経営大学院エイミー・エドモンドソン博士の単独インタビュー実施!
日本の「チーム」思考は時代遅れか!

いま、なぜ21世紀型の「チーミング」が世界で注目されているのか?






1 今世界が注目するエイミー・エドモンドソンの「チーミング」理論
エイミー・エドモンドソン博士。米ハーバード大学ビジネススクール教授。ハーバードでは「リーダーシップと経営」を担当。「世界で最も影響力のある経営思想家」のトップ50人をリストアップする「Thinkers50」(2013年版)で第15位にランキングされる。この「Thinkers50」は「経営思想家のアカデミー賞」にもたとえられるほどの権威と影響力をもつ。
 長年にわたって「チーム」を研究する彼女は、特に「チーミング」(teaming)のエキスパートとして世界的に著名である。メンバーが固定した安定的で「静的」なチームではなく、人材をより流動的に配置しながら、短期間のうちに、情報技術を駆使しながら、国境/境界や領域を超えて協働する「ダイナミック」な「チーミング」こそが、21世紀のグローバル市場環境にフィットする働き方だと彼女は解説する。実際に、たとえば、スイス系のある証券会社では、インド、アメリカ、スイス、シンガポールや香港の各支店で働いている同僚が様々なチームを編成し複数の短期プロジェクトが同時並行的に実施されている。メンバーは、ときどき出張して直接意見交換をするが、ほとんどの場合、コストと時間節約するため、情報技術を活用して遠隔のチームとして運営される。あるいは、中国人の起業家のために日本人のコンサルタントがサポートする場合、全ての準備がインターネットで行われる。電子メールで、簡単な雇用契約書を作成し、ビザ申請書類もメールで送付される。ミーティングや意見交換は、スカイプで行われ、コンサルタント業務が終了すれば、自動的に報酬が銀行に振り込まれ、このプロジェクトは完了する。こうしたチーミングが、グローバルなビジネスシーンで普通に行われるようになっているのが現在だ。
 特に、エドモンドソン博士の主張のなかで注目したいのは、チームではなく、チーミング、つまり「-ing」の動詞になっていることだ。それは、チームという「静的な実態」ではなく、「動的なプロセス」が重要であることを示している。そもそもこのチーミングを可能にした要因として、インターネットなどに代表される技術革新があることを見逃してはならない。技術革新がますます加速してきて、またその規模や影響度が大きくなり、複雑さが増している。その結果、組織も臨機応変に継続的に変革を行い、絶えず変化している環境のなかで競争していく必要がある。そうするために、企業や組織全体が効率よく学習しなくてはならない。すなわち、「学習する組織」(learning organization)である。チーミングは、組織が「学習する組織」に変わるためのキーコンセプトでもある。
 エドモンドソン博士は、2012年に発表された著作『Teaming: How Organizations Learn, Innovate, and Compete in the Knowledge Economy』(邦訳『チームが機能するとはどういうことか』(2015年、英治出版))では、トヨタ、IDEO(米デザインコンサルタント会社)などの豊富な事例にもとづき、「チーミング」という新しい概念を提案。21世紀のグローバル市場で競争優位を獲得するために、学習する組織と実行する組織の両面を兼ね備えた新しい組織作りのあり方を解き明かしている。




2 日本の経営者やビジネスパーソンが「チーミング」理論を理解するためのヒント
(1) 日本人に馴染み深いチーム作り、チームワークは、時代遅れで、21世紀には通用しない!?

 エドモンドソン教授が唱える「チーミング」という概念は、日本人に馴染み深い「チーム作り」「チームワーク」とは異なった21世紀型の概念である。時間的な余裕がたっぷりあり、静的な環境のなかで、企業内の固定的な人間によって構成される「常に成功を効率的に追求する」目的をもったグループや集団を「チーム」とみなす考え方は「時代遅れ」だと彼女は指摘する。つまり、従来の「チーム」概念では、企業は21世紀の激動する市場環境を生き残ることは不可能だと彼女は考える。
(2) アメリカ人の目には、カイゼンで成功している日本企業のトヨタは「例外的な企業」に映っている?!
 エドモンドソン教授は、チーミングで「学習する組織」として成功している企業の例として、検索エンジン最大手グーグル、国際的食品会社ダノン、トヨタ、デザインコンサルタント会社IDEOなどをあげる。もちろん、これまで、トヨタのカイゼンは、日本の多くの企業でも研究されてきた。つまり、日本人にはよく知られた経営手法である。だとしたら、日本人には、エドモンドソン教授の「チーミング」は目新しい考えではないのではないか。だが、そこに「落とし穴」がある。
 トヨタのカイゼンを研究し、世界市場で好業績をあげている日本企業はいったい何社あるのか?アメリカ人の目には、トヨタは「例外的な成功企業」に映っているのだ。
(3)エドモンドソンの「チーミング」を日本に導入するには、日本の組織において「失敗は成功のための途中プロセスであり、失敗とは学ぶもの。そして、失敗することを賞賛すべきである」というような根本的な発想の転換が必要である。
 「チーミング」においては、組織内の小規模グループが、「個人として学習する社員」と「学習する組織」を結びつける重要な役割を担っている。その小規模グループが良好に機能するためには、「部下が上司に率直な意見を述べることができる」環境が必要となる。残念ながら、普通の日本企業では、上司の権限が強く、部下が上司に意見を率直に述べる企業文化は整っていない。つまり日本の部下にとって上司は怖い存在である。依然として、日本では、上司に反論をせず上司の指示を忠実に実行する者が、理想的な部下だとみなされる傾向が強い。そうした部下は、自分で物事を決定したり、自発的に日々の改善を行ったりはしない。
 しかし、それ以上に問題なのは、日本人や日本企業における「失敗」に対する考え方や対応の仕方である。どんな企業や組織においても、一般的に失敗は望ましいものではないが、日本では、その考えが顕著である。だから、日本の企業では、失敗する社員は高く評価されない。そして、多くの日本企業はそもそも失敗から学ぶ強い姿勢をもっているとはいいがたい。21世紀の激動する市場環境を日本企業が生き残るためには、そうした考えを捨て、「失敗は、成功へのプロセス。失敗は学べるもの」として捉え直す根本的な意識改革が必要だ。それにより、リスク回避の傾向が強い日本企業のスタンスにも変化が表れるに違いない。そうした意識改革がないままで日本企業が「チーミング」を導入しようとしてもうまくいかない。




3 エドモンドソン博士の単独インタビュー(2014年4月21日実施、一部抜粋)

(質問)あなたの研究の多くは「学習する組織」をテーマにしている。その「学習する組織」をどのように定義するか。目立った特徴は何か。「学習する組織」とその特徴は国によって異なるのか?

エドモンドソン:「学習する組織」(learning organization)とは、組織を取り巻く環境の変化を把握し、必要に応じて継続的に改善(カイゼン)とイノベーション(技術革新)を行い続けるように適切に対応している組織であると定義できる。こういった組織は、あらゆる事業環境において絶えず起きている実際の変化に耐えられる。このような説明は抽象的である。したがって、人々がこの概念をどのように解釈するかによって、「学習する組織」が不可能な存在なのか、またはどこにでも存在するものなのか、どちらかに受け止められることは理解している。「学習する組織」は不可能ではないし、一方どこにでもあるわけでもないと私は考えたい。実際、ほとんどの組織は「学習する組織」ではない。しかし、数少ない「学習する組織」は多様な産業において、長期に及ぶ、並外れた成功を成し遂げる傾向が強い。組織が「学習する組織」になることはひとつの熱望だといえる。もちろん、ある組織が「学習する組織」かどうか、二分されるものではない。むしろ、それは、組織として改善を追求できる能力の集合体であると表現できる・・・

(質問)あなたと デービッド・ガービン(David Garvin)が「ハーバードオンライン」(harvardonline.org)のインタビューを受けたときに、デービッドはGE社を学習する組織の例として言及した。その他の例はあるか。グーグル社も学習する組織だいえるか。日本企業の中では、学習する組織は存在するか。

エドモンドソン:・・・・・・私の視点で見ると、日本の企業ではトヨタが本質的な「学習する組織」だといえる。同社はとても早い時期に、学習する組織とは何か、そして、企業運営を左右する遺伝子として継続的な学習を取り込む必要性を示した。トヨタがほぼ完成させた種類の学習の主なイメージは継続的改善である。このカイゼン(kaizen)では、それぞれの従業員は、職種に関係なく、絶えず何かが完全ではない兆候を探す作業を奨励される。それを改善する方法も提案するように促される。つまり、従業員から率直な意見を募る仕組みが社内に整っている。私の考え方では、トヨタの例をみると、組織の文化の中に組織学習とそれにともなう作業プロセスを組み込むときに発揮される力が観察できる。その結果、トヨタという組織は成長を成し遂げてきた。優れた業績、高い品質、市場におけるほとんど比類なき顧客満足。こうした点において、トヨタの例は、日本のどの企業を見ても際立っている。

(質問)2011年のハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)の記事に関連したインタビューでは、あなたは、失敗から学ぶために、組織は失敗を検出し、分析し、また逆説的に、それを創造する体系的な能力を発展させなければならないと述べている。一体なぜ、組織は意図的に失敗を創造しようとするのか。「学習する失敗」と「何も学べない失敗」はどう違うのか。

失敗したいと思う組織などは存在しない。その点は明確だ。しかし、事実は、途中で失敗せずに、イノベーションを行う組織はひとつもない。なぜだろうか。それは、イノベーションが、ある市場または他の場面において、真新しくて、誰かが望むもので、そして役立つものを意味することと関係している。単に、魔法の杖を振るだけで、「じゃじゃじゃーん」と、真新しく、望ましく、役立つものを思いつくこと(つまりイノベーションを生み出すこと)は、完全に不可能ではないが、事実上不可能に近い。反対に、イノベーションは実験を行うことにより創り出される。それは、試行錯誤、改善、試し、フォーカス・グループなどを通して生み出される。市場で成功を収めるような、本当に新しくて、革新的なものを創り出したときは、その途中で、組織は、必ず、失敗したはずである。イノベーションを容易にするマネジメント上の秘訣は、私が名づけた「intelligent failures」(賢い失敗)にある。すなわち、それは、競合相手より速くイノベーションが行えるような「速い失敗」を体験することだ。失敗なしでイノベーションや基礎研究を行う方法があったならば、そのほうが望ましい。しかし、そういう方法は存在しない。だから、われわれは失敗を受容し前向きにとらえなければならない。

4 理論のテストドライビング
 自動車の試運転を意味する「テストドライブ」(test driving)。エドモンドソン教授の「チーミング」理論をあなたの会社でテストドライブしてみよう。エドモンドソン博士は、組織を従来型の「効率を追求しながら実行する組織」と21世紀型の「学習しながら実行する組織」とに区別する。下の表の点検項目に従って、あなたの会社がどちらに該当するかチェックしてみよう。仮に従来型の「効率を追求しながら実行する組織」に当てはまると判断した場合、個人として、そして課、部として、どのような行動をとれば、21世紀型の「学習をしながら実行する組織」に近づくことができるか、「チーミング」の発想を活かして検討してみよう。


「チーミング」理論のテストドライビング用点検表

A 効率を追求しながら実行する(従来型) 
B 学習しながら実行する(エドモンドソン型)


1 リーダーの役割
A リーダーは「答え」や「解決策」を持っている
B リーダーの役割は方向性を定めることである

2 作業の定型化/流動性
A 決まった作業プロセスが導入されているか?
   B 出発点として意図的に仮の作業プロセスが設けられる

3 変化/変革に対する考え方
A 組織内で「変わること」「変革」は大変な労力を伴う仕事だと考えられている
B 絶えず少しずつ変わることが日常的になる

4 フィードバックの形態
A 一方通行のフィードバックがなされる
B 双方向のフィードバックがなされる
5 組織の下層にいる社員の判断/意見の重要度
A 社員の判断は必要ではなく、むしろ阻止される
B 社員の判断は不可欠である

6 部下と上司の関係
A 部下が上司を「恐れる」のはふつうのことである
B 部下が上司に直言することに不安があると、かえって試行、分析、問題解決が妨げられる

7 目標
A 今日にも利益を勝ち取ること
B 長期的な価値を生み出すこと



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本ブログの著者ジョセフ・ガブリエラと杉本有造は、両者ともにMBAの保有者であり、英語と日本語の両方でエレベーターピッチを実施する豊富な経験を有しています。くわえて、両者の経験を活かして、ビジネスパーソンに対して、仕事の現場で直ちに活用できるエレベーターピッチの技法について指導しています。エレベータースピーチのテクニックを習得したいと思われている方に、二人の共著『エレベーター・スピーチ入門~アメリカビジネスで成功するためのプレゼンテーション&自己イメージ作りの技法』を読まれることを強くお勧めします。

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また、グローバルコミュニケーション能力の養成にご興味のある方は、我々が実施している研修にもご興味をもつと思います。研修の詳細は以下のリンクをご確認ください。

このブログは、ジョーが執筆し、皆様にお届け致します。ジョーことジョセフ・ガブリエラ は、2000年に来日したアメリカ人。格闘技ファンなら誰でも知てる、K-1ファイターのアンディー・フグ氏にそっくり!1989年米国ワートン・スクールを卒業。その後ペパーダイン大学を皮切りに、イリノイ大学、南フリダ大学を卒業。MBAを含め2つの修士号と博士号を取得しました。日米合弁IT関連企業、スイス系証券会社、米系銀行、そして日系外食企業など幅広い業界の勤務を通して様々なビジネス経験を積みました。趣味は、水泳、読書(村上春樹氏の大ファン!)、ピアノ、そして様々な国の言葉を勉強する事です。ちなみに、2年前から新たに中国語勉強に励んでいます!この記事についてのご質問、感想、また意見を歓迎します。また、共同研究者である杉本有造氏とともにコンサルティング業務も行っていますので、お気軽にご相談ください。

また、次のような「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!!」をテーマにしたブログも公開しているので、あわせてご一読いただければ幸いです。

「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!!」の目的
皆さんのビジネスリーダーとしての知識欲をさらに刺激するために、毎月、2回の頻度で、「アメリカ・ビジネスの最前線」を主な対象にして、「アメリカ・ビジネスでいま何が起こっているのか」「どのような最新技術に注目が集まっているのか」「日本や日本製品はアメリカでどのように評価されているのか」といった点について、アメリカ人としての見解を掲載します。日本のメディアでは、日本人による単一的(あるいは一方的)な見解が主張される傾向が強いように思えます。このブログ記事では、「世界には多様な考えがある」ということを日本の読者に具体的なテーマで知ってもらうことを意識しています。日本や日本人に対する外国人の見解、考え方を知ることで、読者自身の世界観を広げ、最終的にはビジネスチャンスにつなげてもらえればと願っています。とりあげてもらいたい「旬の話題」や建設的なご提案など、お気軽に著者までご連絡いただければ幸いです。

ジョセフ・ガブリエラ  博士/MBA
東洋大学
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杉本 有造  博士/MBA
IES全米大学連盟・東京センター
(The Institute for the International Education of Students, Tokyo)講師
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© 2014 Joseph Gabriella, Ph.D., MBA. All rights reserved. 無断複写・転載を禁じます。





人材採用戦略から欠落しているパズル

仕事が忙しいため、最近、あまり楽しんでいないですが、パズルが好きです。深く考えることが大好きですし、解けることで生まれる達成感も感じることができるので、クロスワードパズル、ジグソーパズルのような典型的なものから専門的な数学のパズルや立体感のある3次元パズルまで、多彩なパズル類に挑戦しています。

僕の性格かも知れませんが、珍しければ珍しいほど、好きです。その一つが、子供の時に、友達がくれたパズルです。この3次元のパズルを解くのには、バラバラのパーツをダイヤのような形に組み立てることが要求されました。普通のジグソーパズルと似ていたので、まず組合わさりそうな2つのパーツを探しました。それから、それに付け加えるもう一つのパーツを探し、順番に組み立てようとしました。しかし、この作戦はうまくいきませんでした。数時間もかかりイライラしましたが、やっと閃きがありました。普通のジグソーパズルに似ているにもかかわらず、立体形なので、同じように、組み立てることはできません。この場合に要求されたのは、それぞれのパーツを二つずつ組み合わせてから、それでできた複合の「部分」を他の複合の部分と組み合わせることでした。DNAのように、塩基の配列を正しく組み合わせないと、3次元の2重らせん構造が成り立ちません。


このパズルが面白いため、記憶に残っていますが、それは唯一の理由ではありません。過去10年間、多くの会社の人材採用戦略から欠落している部分を説明する強力な道具にもなると思っています。それぞれの会社では社風があります。僕は米国や欧州の外資系の他にも伝統的な日本企業や外国人が立ち上げた日本企業でも勤務した経験をもちます。15年以上まででしたが、アメリカでも会社で働いたこともあります。その結果、社風の様々なパターンを経験できたと思います。たとえば、来日した直後に入社したベンチャー企業をとりあげましょう。僕も含めて、社員は皆、普段着で、自分のラップトップを持ち歩きながら、作業していました。厳密に言えば上司はいましたが、指示命令はあまりなく、かなり自由に行動しました。また、仕事の内容がほとんど毎日変りました。さらに極端な例は、勤めていた日本企業でした。入社後の最初の3ヶ月は、レストランで実務訓練に参加しました。そこから、本部の仕事に就きましたが、前任者の元で、見習いのように働きました。独立した課長として最初に活躍できたのは入社の半年後でした。

この二つの極端な例を踏まえたら、やっぱりベンチャー企業に向いている性格だと思います。その結果、日本企業ではあまり満足できずに苛立ちばかりの日が多く、事業の成長にあまり貢献できなかった気がします。これは求められる能力がなかったからではなく、会社の社風に合わなかったからです。これこそが重要なポイントです。僕の経験では面接の際に、日本ではそれを探る質問を訊く担当者が少ないです。アメリカでは、ある程度そうしている会社がありますが、アメリカでもその検討が足りない会社が少なくないと思います。

しかし、問題はそこで終わる訳ではありません。社風をDNAの2重らせん構造に例えたら、それぞれの部門、課などがそれを構成する塩基の配列のようです。僕が前に紹介したパズルの「複合部分」のような存在です。会社全体の社風は確かにそれを構成する部門などに影響を与えていますが、独自の部分もあります。以前働いた日本企業では社風は硬くて、冷たかったです。指示命令も多く、あまり楽しい雰囲気ではありません。しかし、僕が作業した事業部は、家族のようでした。週数回、(すべて男性でしたが)他の課長たちとレストランに行き、ゆっくりしたお昼を食べました。たまには、その後、喫茶店に移って、雑談をしました。仕事をしたたうえで、意見交換も多く、良く助け合っていました。この例でもわかるように、人材を採用する際に、候補者が会社に対する妥当性をもっているかどうかだけでなく、作業していく課に妥当性もあることを検討しなければなりません。両方ともとても大事で、どちらにも妥当しない場合は採用すべきではありません。特に、日々、作業していく課、部門に合わない場合は、要注意でしょう。


以下の質問を訊けば、ある程度、候補者の妥当性を探ることができます。しかし、これだけでは十分ではありません。どんなに優秀な採用担当者でも誤りをおかす時もあります。実は、統計によれば、経験者のほうが、間違いを頻繁におかします。だからこそ、それに備えて、僕は適応能力の高い応募者を採用することを勧めます。適応能力についての書籍を出版したTony Alessandra博士とMichael O’Connor博士は、それをflexibility とversatilityの二つに分けます。前者が自信、寛容・心の広さ、共感、積極性、他人に対する尊敬心から成り立つのに対し、後者は回復力、ビション・発想力、注意力・環境に対する意識、実際の能力、自己補正の能力があります。リンクされる電子書籍で、この二人の専門家が詳しく説明します。英語ですが、頑張って、通読する価値があります。彼らの提案を採用過程に盛り込めば、最適な人材が採用できると思います。変化の多い現在の時代は、組織全体が生まれ変わる可能性が高いので、それが成功の鍵となります。

社風への応募者の妥当性を探る質問

•Describe the work environment or culture in which you are most productive and happy.
自分が最も生産的になり、満足できる職場環境か組織文化を説明してください。

•What are the characteristics exhibited by the best boss you have ever had - or wished that you have had?
過去を振り返り、最高の上司、あるいは希望する最善の上司の特徴は何ですか?

•Describe the management style that will bring forth your best work and efforts.
自分の能力と努力を最大に活かせると思うマネジメント方法を説明してください。

•Describe what you believe are the most effective roles that a good manager plays in his or her relationship with reporting staff members.
部下と関係で、優秀なマネージャー(管理職)が担うべき最も効果的な役割を説明してください。

•Do you have a best friend at work? How do you feel about becoming friends with your coworkers? Is this a wise practice?
職場で親友はいますか?同僚と友人関係になることをどのように思いますか。それは賢明なことですか。

•What are the positive aspects of your current job and work environment, or the last position you held before coming to this interview?
現在の仕事環境やこの面接直前の職位の肯定的な側面は何ですか。

•What is your preferred work style? Do you prefer working alone or as part of a team? What percentage of your time would you allocate to each, given the choice?
どのような仕事のスタイルが好きですか。一人で働くこと、あるいはチームの一員としてはたらくこと、どちらが好きですか。その場合、勤務時間のどのくらいの割合を、2つの仕事のスタイルに振り分けますか。

•Tell us about an occasion when you believe that you delighted an internal or external customer.
あなたが内部顧客あるいは外部顧客を喜ばせた状況を説明してください。

•When you work with a team, describe the role that you are most likely to play on the team.
チームで働く場合、チームのなかで自分が演じる可能性が最も高い役割を説明してください。

•When working with people, in general, describe your preferred relationship with them.
複数の人間と一緒に働く場合、あなたが好きなその人達との関係性を説明してください。

•Tell us about a decision that you made that was made based primarily on customer needs and input.
主として、顧客のニーズや情報にもとづいて行った意思決定について説明してください。


Alessandra博士とO’Connor博士の電子書籍
Tony Alessandra and Michael J. O'Connor. The Platinum Rule: Discover the Four Basic Business Personalities and How They Can Lead You to Success. Warner Business Books, February 1, 1998.

http://www.asamanthinketh.net/files/PlatinumRule-eBook.pdf




英語塾

今回の掲載は社風に言及しますが、これとは一体どういうことでしょうか。リンクされるビデオを観賞して学んでください。英語の練習として、次の文書から抜けている言葉を書いてください。



“It's All About Culture - What is Corporate Culture?”



Corporate culture is the __________ of an organization. It’s created by the combination of the teams’ experiences, interests, values, and beliefs.

The second level consists of __________.

The third and the deepest level are the __________ of the company and employees.

You cannot see __________, but most people know when it’s right because it feels right.

This brings us to the first of the three levels of culture within an organization, the first being __________.

There are __________ main types of corporate cultures.

A power culture generally revolves around one singular, __________ leader.

The __________ culture relies on procedures whereby clear goals are set and achieved.

The __________ culture consists of motivated people who can work independently to better the group as a whole.

The final type is __________ culture. This culture has a community field whereby people cooperate and help each other throughout the process.

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チーム成功に必要な2種類の「摩擦」管理法

今週の月曜日は特別でした。いつも通り、9時~12時に、大学の研究室で学生の相談・訪問の時間を持ちました。今回、初めて、一人の学生の本格的な相談に乗りました。普段、誰も来ない日が多いし、もしも誰かがくるとしても、授業を欠席したため、前の週の宿題やプリントをもらいにくるケースが多いです。3分に満たない訪問がほとんどです。訪問する学生もあまり楽しそうには見えなく、僕にとっても長く感じる3分です。それは僕が外国人だからなのか。アメリカと異なり、教授の研究室へ行き、個別に相談することが日本では一般的でないためか。僕の学生の殆どが1年生なので、両方が原因かもしれません。

これから今週のような訪問が続くと嬉しいです。僕が学生の質問に答えながら、僕にも閃きがあったからです。さて、学生は一体何を聞いてきたのでしょうか。その質問は意外にも、素朴なものでした。「なぜ、最終プレゼンテーションをチームでやらなければならないのか」と、何か悩んでいるような表情で質問してきました。僕はこう説明しました。「理由はチームの一員としてのコミュニケーション力を養うことにあります。最初の授業で述べたように、コミュニケーションとは言葉だけで成り立つ訳ではありません。非言語的な要素もありますし、人間関係にも密接にかかわっています。その上、これから就職したら、会社で、チームでやることが多くなります。加えて、私生活にも使う機会があります。家族でも一種のチームだと言えるでしょう。」

学生の反応を見ながら、問題の原因が分かりました。それは、「摩擦」でした。それは、僕が以前のブログで紹介したような「生産的で建設的な摩擦」ではなく、質の悪い摩擦でした。彼によれば、現在、メンバーと仲良くしていないし、これからも仲良くするつもりもなく、その結果、一緒に良いプレゼンテーションができないと訴えてきました。僕が会社でチームを率先しているとしたら、まったく違う対応をしたでしょうが、チーム作業の経験がない学生なので、このような問題を想定し次のような方針を決めました。チーム内で、プレゼンテーションをいくつかの部分に分け、それぞれの部分の担当者を決めます。摩擦、またはメンバーの非協力的な態度(欠席)のような理由で、全体として良いプレゼンテーションができなくても、大丈夫だと説明しました。学生が担当している部分の発表について、個別に点数をつけるので。それを知り、彼は納得し微笑みました。

大学では、このような対応が通用しますが、会社ではチームでしかできない仕事が多いので、このような「破壊的な摩擦」に積極的に対応しなければなりません。リンクされる記事がしめすように、60%のチームが失敗します。つまり、期待される結果から外れています。摩擦対応の能力欠如がその唯一の原因ではありません。他にもいくつかがあります。しかし、私の経験では有力な原因です。具体的に言えば、僕が過去8年間指導した3つのチームのうち、2つで破壊的な摩擦が発生しました。調和を重視している日本では摩擦は少ないと思われますが、実はあります。摩擦を嫌がる日本人が多いので、逆に、対応が苦手だと思われます。大部分は、摩擦の無視が多いようです。以前勤めていた証券会社では、二人の優秀な同僚の間で、日々、摩擦が生じました。日本人らしくないのですが、表立って喧嘩したことも珍しくありませんでした。残念ながら、とても日本人らしい部門長は何も対応をせず、2人の対立を無視してしまいました。その結果、その部門の環境に緊張感がみなぎり、喧嘩していた一人がうんざりして転職してしまいました。このような問題にどのように対応したらよいでしょうか。私の考えを以下に紹介します。

1.部長または課長であるかいなかに関係なく、チームを率先する者はチームが自然に踏む段階を説明すべきです。それらが、以下にリンクされるビデオに紹介されるので、参照してください。その二つ目の段階は摩擦が特徴だと強調します。つまり、摩擦は、チーム内で自然に起こるものと説明します。摩擦のないチームは例外的なのです。平和的な日本でも。それを理解していれば、摩擦が実際に生じても、同僚もさほど驚きません。

2.2種類の摩擦をはっきり区別します。建設的な摩擦は問題解決に向いていて、異なった意見の衝突により、より良い結果につながる確率が高いと説明します。従って、そうした摩擦は望ましいし、助長したいです。反対に、破壊的な摩擦のなかでも特に問題なのは、人格を狙っている発言や行動で、その目的が相手に嫌がらせをするものです。この種の摩擦には、我慢しないようにと強調します。

3.もしも、破壊的な摩擦が発生したら、すぐに止めに入って抑制します。二人とも続けたいと思い、感情的になったら、二人とも、グループから出てもらいます。大きな爆発の場合は、チーム全体が感情的になり、不快感を感じる可能性が高いので、必要なら、そこで、休憩を挟んだ方がよいでしょう。

4.対立している二人と個別に会って、話を聞いた後に、三人で、チームとして快適に協力する方法を考えます。

5.話がうまくいかない場合は、社員一人また両方をチームからはずすしかありません。


英語塾

以下のビデオがTuckmanという研修者が開発したチーム発展のモデルを紹介します。数多くの観察を通して、チームが進化するに連れて進行する5つの段階を見極めました。ビデオをみながら、それぞれの段階(ステージ)と特徴を書き留めてください。

“Five Stages of Group Development.”




Eunice Parisi-Carew. “Why Teams Fail -- and What to Do About It.” Human Resources Executive Online. November 1, 2011.


Situational-Leadership Model (状況対応型リーダーシップ・モデル)を発明したDr. Kenneth Blanchardが創立した会社の研究者が書いた記事には、チームが失敗するいくつの原因を説明し、その効果的な対応に関する提案をします。それを読み、以下の質問に答えてください。

1. In your experience, which of the listed causes is most common?

2. Which of the suggested strategies do feel would be most effective on your team?

3. Are there any other reasons for failure that you would add?

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1. 駅前留学より便利な「家庭内留学」
“Ten Rules for Choosing Online Colleges and Universities.” College Scholarships, Colleges, and Online Degrees.

僕の住んでいるアパートの隣に、ネパール人の家族が暮らしています。家族が数年前に引っ越してきたとき、その家の長女はネパールの大学で勉強していました。しかし、母親の強い希望で、退学して来日しました。最初、日本語ができませんが、英語は流暢なので、東京に分校を置いているテンプル大学に入学しました。しかし、授業料が高く、しかも、彼女は仕事をしていたため授業への出席が難しく、やむなく退学しました。「これからどうすべきか」と訊かれたときに、オンラインの勉強を勧めました。仕事をしながら続けられるのが、大きな理由です。授業料は普通の大学の授業に比べても安くはありませんが、外国人なら、その大学までいくための飛行機代や宿泊代などが節約できます。英語ができれば、アメリカの大学が提供するオンラインプログラムの中から選ぶことができます。その中では、かなり有名な大学がありますが、逆に本格的な大学ではなく、詐欺のようなものもあります。従って、オンラインによる勉強に関心を持っているなら、リンクされるホーム・ページに掲載される注意事項を事前に確認されてはどうでしょうか。

以下にリンクされるのは、オンライン学位プログラムの設計、運営についてのコンサルティングを行っている非営利団体です。ホーム・ページによれば、活動範囲は、今のところまで、米国のみだそうですが、それに限定している訳でもないようです。プログラムを立ち上げようと思っている日本の大学、専門学校も、この団体に連絡してみては、どうでしょうか。
The Sloan Consortium




2. 遺伝子工学技術を取り巻く物議
“12 bizarre examples of genetic engineering.” Mother Nature Network. Oct 27, 2010


リンクされるホーム・ページには、絶対、目を引く画像が12枚あります。目を疑うものありますが、全て、実際の生き物なのです。ただし、自然の状態で生まれたものではありません。それらは、遺伝子工学によって誕生したものです。画像の説明によると、多くのアメリカ人が知らないうちに、遺伝子組み換えの技術が採用された野菜や加工食品を消費しています。具体的には、米国産のトウモロコシの45%と大豆の85%が遺伝子組み換えによるもので、スーパーに並んでいる加工食品の70~75%が遺伝子組み換えの影響を受けたものです。僕が最近、アメリカに帰省するとき、レストランであまり食べず、主に、生の野菜や果物を食べるのはそのためなのです。遺伝子組み換えのものを消費することで、何も悪影響がないことが長期的に検証されるまで、その方法しかないでしょう。日本で暮らすことができ、恵まれていると思います。





3. 移民の国アメリカにもゾノフォビア(外国人恐怖症の人)がいます。
Adam Liptak. "A Discredited Supreme Court Ruling That Still, Technically, Stands." The New York Times. January 27, 2014.

Korematsu対アメリカ連邦政府の裁判が、何について争われているの知っているアメリカ人は殆どいないでしょう。まあ、弁護士は分かるかもしれませんが、日本人に係る画期的な裁判だったにも関わらず、それを知らないアメリカ育ちのアメリカ人と日本人が多いと思います。背景を説明しましょう。日本が真珠湾を攻撃した直後、当時の大統領Franklin Rooseveltが在住の日系人の抑留命令を発行しました。コレマツ(是松 )が米国自由人権協会(ACLU)の支援で、裁判を起こしたが、負けました。当時、裁判所は知らなかったのですが、偽装の証拠に基づいて、判決を下しました。しかし、今でも、その判決は覆されていません。上記にリンクされる記事がこの悲劇の詳細を紹介します。

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本ブログの著者ジョセフ・ガブリエラと杉本有造は、両者ともにMBAの保有者であり、英語と日本語の両方でエレベーターピッチを実施する豊富な経験を有しています。くわえて、両者の経験を活かして、ビジネスパーソンに対して、仕事の現場で直ちに活用できるエレベーターピッチの技法について指導しています。エレベータースピーチのテクニックを習得したいと思われている方に、二人の共著『エレベーター・スピーチ入門~アメリカビジネスで成功するためのプレゼンテーション&自己イメージ作りの技法』を読まれることを強くお勧めします。

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このブログは、ジョーが執筆し、皆様にお届け致します。ジョーことジョセフ・ガブリエラ は、2000年に来日したアメリカ人。格闘技ファンなら誰でも知てる、K-1ファイターのアンディー・フグ氏にそっくり!1989年米国ワートン・スクールを卒業。その後ペパーダイン大学を皮切りに、イリノイ大学、南フリダ大学を卒業。MBAを含め2つの修士号と博士号を取得しました。日米合弁IT関連企業、スイス系証券会社、米系銀行、そして日系外食企業など幅広い業界の勤務を通して様々なビジネス経験を積みました。趣味は、水泳、読書(村上春樹氏の大ファン!)、ピアノ、そして様々な国の言葉を勉強する事です。ちなみに、2年前から新たに中国語勉強に励んでいます!この記事についてのご質問、感想、また意見を歓迎します。また、共同研究者である杉本有造氏とともにコンサルティング業務も行っていますので、お気軽にご相談ください。

また、次のような「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!!」をテーマにしたブログも公開しているので、あわせてご一読いただければ幸いです。

「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!!」の目的
皆さんのビジネスリーダーとしての知識欲をさらに刺激するために、毎月、2回の頻度で、「アメリカ・ビジネスの最前線」を主な対象にして、「アメリカ・ビジネスでいま何が起こっているのか」「どのような最新技術に注目が集まっているのか」「日本や日本製品はアメリカでどのように評価されているのか」といった点について、アメリカ人としての見解を掲載します。日本のメディアでは、日本人による単一的(あるいは一方的)な見解が主張される傾向が強いように思えます。このブログ記事では、「世界には多様な考えがある」ということを日本の読者に具体的なテーマで知ってもらうことを意識しています。日本や日本人に対する外国人の見解、考え方を知ることで、読者自身の世界観を広げ、最終的にはビジネスチャンスにつなげてもらえればと願っています。とりあげてもらいたい「旬の話題」や建設的なご提案など、お気軽に著者までご連絡いただければ幸いです。

ジョセフ・ガブリエラ  博士/MBA
東洋大学
gabriella@toyo.jp
jjapan1802@yahoo.co.jp

「世界のどこでも働ける日本人になろう」

「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!」

「Venture Into Japan」

杉本 有造  博士/MBA
IES全米大学連盟・東京センター
(The Institute for the International Education of Students, Tokyo)講師
gpmalibu@yahoo.co.jp

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