人事採用もパズルに似ている? ジョセフ・ガブリエラ | Pepmalibuのブログ

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こんにちは(^-^)このブログでは、アメリカ人と日本人の2人の博士号/MBAホルダーが、世界や日本で起こっている出来事に対する多元的な見方、アメリカの最新ビジネスや最先端の情報テクノロジーなどを紹介しています。どうぞよろしくお願いします!!



人材採用戦略から欠落しているパズル

仕事が忙しいため、最近、あまり楽しんでいないですが、パズルが好きです。深く考えることが大好きですし、解けることで生まれる達成感も感じることができるので、クロスワードパズル、ジグソーパズルのような典型的なものから専門的な数学のパズルや立体感のある3次元パズルまで、多彩なパズル類に挑戦しています。

僕の性格かも知れませんが、珍しければ珍しいほど、好きです。その一つが、子供の時に、友達がくれたパズルです。この3次元のパズルを解くのには、バラバラのパーツをダイヤのような形に組み立てることが要求されました。普通のジグソーパズルと似ていたので、まず組合わさりそうな2つのパーツを探しました。それから、それに付け加えるもう一つのパーツを探し、順番に組み立てようとしました。しかし、この作戦はうまくいきませんでした。数時間もかかりイライラしましたが、やっと閃きがありました。普通のジグソーパズルに似ているにもかかわらず、立体形なので、同じように、組み立てることはできません。この場合に要求されたのは、それぞれのパーツを二つずつ組み合わせてから、それでできた複合の「部分」を他の複合の部分と組み合わせることでした。DNAのように、塩基の配列を正しく組み合わせないと、3次元の2重らせん構造が成り立ちません。


このパズルが面白いため、記憶に残っていますが、それは唯一の理由ではありません。過去10年間、多くの会社の人材採用戦略から欠落している部分を説明する強力な道具にもなると思っています。それぞれの会社では社風があります。僕は米国や欧州の外資系の他にも伝統的な日本企業や外国人が立ち上げた日本企業でも勤務した経験をもちます。15年以上まででしたが、アメリカでも会社で働いたこともあります。その結果、社風の様々なパターンを経験できたと思います。たとえば、来日した直後に入社したベンチャー企業をとりあげましょう。僕も含めて、社員は皆、普段着で、自分のラップトップを持ち歩きながら、作業していました。厳密に言えば上司はいましたが、指示命令はあまりなく、かなり自由に行動しました。また、仕事の内容がほとんど毎日変りました。さらに極端な例は、勤めていた日本企業でした。入社後の最初の3ヶ月は、レストランで実務訓練に参加しました。そこから、本部の仕事に就きましたが、前任者の元で、見習いのように働きました。独立した課長として最初に活躍できたのは入社の半年後でした。

この二つの極端な例を踏まえたら、やっぱりベンチャー企業に向いている性格だと思います。その結果、日本企業ではあまり満足できずに苛立ちばかりの日が多く、事業の成長にあまり貢献できなかった気がします。これは求められる能力がなかったからではなく、会社の社風に合わなかったからです。これこそが重要なポイントです。僕の経験では面接の際に、日本ではそれを探る質問を訊く担当者が少ないです。アメリカでは、ある程度そうしている会社がありますが、アメリカでもその検討が足りない会社が少なくないと思います。

しかし、問題はそこで終わる訳ではありません。社風をDNAの2重らせん構造に例えたら、それぞれの部門、課などがそれを構成する塩基の配列のようです。僕が前に紹介したパズルの「複合部分」のような存在です。会社全体の社風は確かにそれを構成する部門などに影響を与えていますが、独自の部分もあります。以前働いた日本企業では社風は硬くて、冷たかったです。指示命令も多く、あまり楽しい雰囲気ではありません。しかし、僕が作業した事業部は、家族のようでした。週数回、(すべて男性でしたが)他の課長たちとレストランに行き、ゆっくりしたお昼を食べました。たまには、その後、喫茶店に移って、雑談をしました。仕事をしたたうえで、意見交換も多く、良く助け合っていました。この例でもわかるように、人材を採用する際に、候補者が会社に対する妥当性をもっているかどうかだけでなく、作業していく課に妥当性もあることを検討しなければなりません。両方ともとても大事で、どちらにも妥当しない場合は採用すべきではありません。特に、日々、作業していく課、部門に合わない場合は、要注意でしょう。


以下の質問を訊けば、ある程度、候補者の妥当性を探ることができます。しかし、これだけでは十分ではありません。どんなに優秀な採用担当者でも誤りをおかす時もあります。実は、統計によれば、経験者のほうが、間違いを頻繁におかします。だからこそ、それに備えて、僕は適応能力の高い応募者を採用することを勧めます。適応能力についての書籍を出版したTony Alessandra博士とMichael O’Connor博士は、それをflexibility とversatilityの二つに分けます。前者が自信、寛容・心の広さ、共感、積極性、他人に対する尊敬心から成り立つのに対し、後者は回復力、ビション・発想力、注意力・環境に対する意識、実際の能力、自己補正の能力があります。リンクされる電子書籍で、この二人の専門家が詳しく説明します。英語ですが、頑張って、通読する価値があります。彼らの提案を採用過程に盛り込めば、最適な人材が採用できると思います。変化の多い現在の時代は、組織全体が生まれ変わる可能性が高いので、それが成功の鍵となります。

社風への応募者の妥当性を探る質問

•Describe the work environment or culture in which you are most productive and happy.
自分が最も生産的になり、満足できる職場環境か組織文化を説明してください。

•What are the characteristics exhibited by the best boss you have ever had - or wished that you have had?
過去を振り返り、最高の上司、あるいは希望する最善の上司の特徴は何ですか?

•Describe the management style that will bring forth your best work and efforts.
自分の能力と努力を最大に活かせると思うマネジメント方法を説明してください。

•Describe what you believe are the most effective roles that a good manager plays in his or her relationship with reporting staff members.
部下と関係で、優秀なマネージャー(管理職)が担うべき最も効果的な役割を説明してください。

•Do you have a best friend at work? How do you feel about becoming friends with your coworkers? Is this a wise practice?
職場で親友はいますか?同僚と友人関係になることをどのように思いますか。それは賢明なことですか。

•What are the positive aspects of your current job and work environment, or the last position you held before coming to this interview?
現在の仕事環境やこの面接直前の職位の肯定的な側面は何ですか。

•What is your preferred work style? Do you prefer working alone or as part of a team? What percentage of your time would you allocate to each, given the choice?
どのような仕事のスタイルが好きですか。一人で働くこと、あるいはチームの一員としてはたらくこと、どちらが好きですか。その場合、勤務時間のどのくらいの割合を、2つの仕事のスタイルに振り分けますか。

•Tell us about an occasion when you believe that you delighted an internal or external customer.
あなたが内部顧客あるいは外部顧客を喜ばせた状況を説明してください。

•When you work with a team, describe the role that you are most likely to play on the team.
チームで働く場合、チームのなかで自分が演じる可能性が最も高い役割を説明してください。

•When working with people, in general, describe your preferred relationship with them.
複数の人間と一緒に働く場合、あなたが好きなその人達との関係性を説明してください。

•Tell us about a decision that you made that was made based primarily on customer needs and input.
主として、顧客のニーズや情報にもとづいて行った意思決定について説明してください。


Alessandra博士とO’Connor博士の電子書籍
Tony Alessandra and Michael J. O'Connor. The Platinum Rule: Discover the Four Basic Business Personalities and How They Can Lead You to Success. Warner Business Books, February 1, 1998.

http://www.asamanthinketh.net/files/PlatinumRule-eBook.pdf




英語塾

今回の掲載は社風に言及しますが、これとは一体どういうことでしょうか。リンクされるビデオを観賞して学んでください。英語の練習として、次の文書から抜けている言葉を書いてください。



“It's All About Culture - What is Corporate Culture?”



Corporate culture is the __________ of an organization. It’s created by the combination of the teams’ experiences, interests, values, and beliefs.

The second level consists of __________.

The third and the deepest level are the __________ of the company and employees.

You cannot see __________, but most people know when it’s right because it feels right.

This brings us to the first of the three levels of culture within an organization, the first being __________.

There are __________ main types of corporate cultures.

A power culture generally revolves around one singular, __________ leader.

The __________ culture relies on procedures whereby clear goals are set and achieved.

The __________ culture consists of motivated people who can work independently to better the group as a whole.

The final type is __________ culture. This culture has a community field whereby people cooperate and help each other throughout the process.

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<推薦図書>
本ブログの著者ジョセフ・ガブリエラと杉本有造は、両者ともにMBAの保有者であり、英語と日本語の両方でエレベーターピッチを実施する豊富な経験を有しています。くわえて、両者の経験を活かして、ビジネスパーソンに対して、仕事の現場で直ちに活用できるエレベーターピッチの技法について指導しています。エレベータースピーチのテクニックを習得したいと思われている方に、二人の共著『エレベーター・スピーチ入門~アメリカビジネスで成功するためのプレゼンテーション&自己イメージ作りの技法』を読まれることを強くお勧めします。

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このブログは、ジョーが執筆し、皆様にお届け致します。ジョーことジョセフ・ガブリエラ は、2000年に来日したアメリカ人。格闘技ファンなら誰でも知てる、K-1ファイターのアンディー・フグ氏にそっくり!1989年米国ワートン・スクールを卒業。その後ペパーダイン大学を皮切りに、イリノイ大学、南フリダ大学を卒業。MBAを含め2つの修士号と博士号を取得しました。日米合弁IT関連企業、スイス系証券会社、米系銀行、そして日系外食企業など幅広い業界の勤務を通して様々なビジネス経験を積みました。趣味は、水泳、読書(村上春樹氏の大ファン!)、ピアノ、そして様々な国の言葉を勉強する事です。ちなみに、2年前から新たに中国語勉強に励んでいます!この記事についてのご質問、感想、また意見を歓迎します。また、共同研究者である杉本有造氏とともにコンサルティング業務も行っていますので、お気軽にご相談ください。

また、次のような「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!!」をテーマにしたブログも公開しているので、あわせてご一読いただければ幸いです。

「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!!」の目的
皆さんのビジネスリーダーとしての知識欲をさらに刺激するために、毎月、2回の頻度で、「アメリカ・ビジネスの最前線」を主な対象にして、「アメリカ・ビジネスでいま何が起こっているのか」「どのような最新技術に注目が集まっているのか」「日本や日本製品はアメリカでどのように評価されているのか」といった点について、アメリカ人としての見解を掲載します。日本のメディアでは、日本人による単一的(あるいは一方的)な見解が主張される傾向が強いように思えます。このブログ記事では、「世界には多様な考えがある」ということを日本の読者に具体的なテーマで知ってもらうことを意識しています。日本や日本人に対する外国人の見解、考え方を知ることで、読者自身の世界観を広げ、最終的にはビジネスチャンスにつなげてもらえればと願っています。とりあげてもらいたい「旬の話題」や建設的なご提案など、お気軽に著者までご連絡いただければ幸いです。

ジョセフ・ガブリエラ  博士/MBA
東洋大学
gabriella@toyo.jp
jjapan1802@yahoo.co.jp

「世界のどこでも働ける日本人になろう」

「アメリカ・ビジネスの最前線を切る!」

「Venture Into Japan」

杉本 有造  博士/MBA
IES全米大学連盟・東京センター
(The Institute for the International Education of Students, Tokyo)講師
gpmalibu@yahoo.co.jp

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