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記事「<所沢中2殺害>少年に猟奇性なく つねられて人を刺す…感じる落差 未熟さから一気に刺したか

   同級生とテスト勉強をしていながら、その友人を包丁で刺し殺してしまった中学生。この生徒には、猟奇性、つまり先天的な暴力性は無いとする専門家の指摘です。



   残るは、生後の生活環境によって作られた後天的な特徴です。その一つとして、時代と共に進行しているとされる“適切な愛情の不足による愛着不全”が考えられます。「感情を抑制できない」のはその特徴の一つです(⇨ https://ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12277450211.html)。

   1985年に「男女雇用機会均等法」が施行されて以来、働く女性が増え、愛着形成に最も重要とされる1歳半までの間にも保育施設を利用する母親が増えました。そのことで乳幼児期の子どもの支援者が頻繁に変わり、「愛着の選択性(https://ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12211600247.html)」が侵害されるケースが増え、子どもの人格に大きな影響を与える愛着の形成が妨げられていた(https://ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12279596411.html)と考えられます。

   因みに、警察庁が発表した統計によると、犯罪の低年齢化が特に顕著になったのは2010年以降(https://www.sankei.com/life/news/130902/lif1309020008-n1.html)と言われています。“働く女性”の進出に特に大きな影響を与えたのは1985年に施行された「男女雇用機会均等法」。その施行後に“働く女性”の風潮が全国的に広まるまでに約5〜10年かかった(1990〜1995年頃)と仮定。更にその後、結婚し妊娠して出産するまでに約5年かかったとすると19952000年頃。その産まれた子どもが10歳になるのが20052010年頃ということになります。この時期が、犯罪の低年齢化が進み始めた2010年以降と重なっていることがもしも偶然でなければ、これからも今回の所沢の事件と同じように、先天的な要因を持たない普通の子どもが衝動的に犯行に走るケースは増えていくのかも知れません。

   なお、先日11日にも神奈川県小田原市で、「母親に対する日頃の鬱憤がたまっていた」という26歳の息子が、47歳の母親を刃物で刺し殺すという短絡的な事件が起きたばかりです(https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20190713-00000127-nnn-soci)。もちろんこの息子が産まれたのも先の「1985年」以降です。

   働きながらだからこそ、「愛着7」のような具体的な愛情行為で、意図的・効果的に愛着形成を図る必要があると思います。


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記事「「5、6千円しかなかった…」赤ちゃん衰弱死させた母親に対する被告人質問 母親涙ながらに「ごめんね」

「千葉被告は『自宅の徒歩圏内にミルクを売っている店がなかった。当時、手持ちの金が5、6千円程度しかなく、交通費を考えるとミルクを買いに行けなかった』『誰にも頼ることができなかった』『判断力がなかった。守ってあげられず、ごめんね』と話した」との報道。


「誰にも頼ることができなかった」という被告。別報道によれば、検察側は「所持金もあり、頼れる親族がいたにも関わらず、必要な保護をせず、身勝手で、強い非難に値する」と指摘したとのことです。以前のブログで、「対人関係能力が欠如しているのは、乳幼児期から親に愛されなかった人間の特徴⇨https://ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12261672150.html。子供の頃に親から愛されなかった子供は、自分が大人になってからも人と上手に関わることができないし、我が子を愛することもできない」と紹介しました。これは言わば、親の関心や世話が不足して放任になるために陥る「回避型」愛着タイプです

   逆に、子供が自分の想い描いているイメージ通りであれば褒めるが、そうでなければ強く叱る親に育てられた場合に陥る「不安型」愛着タイプの場合は、一般的に、親の言う通りに行動し続けていたことから自分で考えて行動できない大人になるリスクがあります。その場合は、上記のように子育てをする上での「判断力」が欠落する場合もあるでしょう。

   何れにしても、愛着不全に陥った人間は子育てをする上で大きなハンデを背負うと言うことは間違いないと思います。


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記事「半導体材料の対韓輸出を規制 政府 徴用工問題に対抗 来月4日から

「いわゆる徴用工訴訟に関する韓国最高裁判決をめぐり、日本側は日韓請求権協定に基づく仲裁委員会の設置を求めていたが、韓国は問題解決に向けた対応策を示さないため、日本政府が事実上の対抗措置に踏み切った」との報道。

   韓国が日韓請求権協定に基づく対応をなかなか示さなかったため、業を煮やして対韓輸出の規制措置を行った日本。某テレビ番組に出演した元駐韓大使は、「韓国側からすればいきなり頭の後ろから殴られたような印象を受けていると思う。輸出規制を行うのであれば、事前にG20の際に安倍首相が文大統領と会談を行ってきちんと説明していればよかった。」という旨を話しています。

   この“予告無しの対抗措置”は、家庭内にも見られる現象ではないでしょうか?例えば、いくら注意してもゲーム三昧の我が子に業を煮やしていきなりゲーム機を取り上げたり、親の気分でいきなり叱ったり…。子どもからすればやはり「いきなり頭の後ろから殴られたような印象を受けている」はずです。そこで大切になるのが、「……したら叱る」という叱り方のルーティンとその子どもへの事前予告です。子どもは、どういう時に叱られるかが分かっていれば、必ず自分の行動を改めて危険を回避します。「どんなに言葉で言っても言うことを聞かない」というのは、叱り方のルーティンが存在しないからだと思います。