「それってあなたの感想ですよね?」 | 偕楽園血圧日記

「それってあなたの感想ですよね?」

 昨日はクーラーかけないと過ごせないほどだったのに、今日は窓を開けていると肌寒い。

 6歳になってもまだ令和ちゃんは、


https://x.com/ueyamamichiro/status/1514589746239991811

 このまま……。


 さて、(2024/05/19の記事、言葉を理解できない「記者」なんて……)で取り上げた共同通信の「やらかし」。
(2024/05/20の記事、言葉を捻じ曲げて人格攻撃をする。それを「誹謗」という)で書いたように便乗してバッシングをする勢力も出てきているが、いつもと違うのはそれで世論が上川非難一色になることなく、逆に「共同はひどい」という声も出てきていること。
 それでもまだ「『党内で“総理の器でない”の声も』 静岡県知事選の応援で失言の上川外相の正念場」(デイリー新潮5/25(土) 6:09配信)という記事が書かれるあたり、「そっち系」は「いつものように『失言叩き』ができている」と思っているようである。

 ネットで指摘されていたことだが、共同通信はこの記事を英語でも配信していて、その中で、

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 自民・鈴木貴子氏「女性がうまずして」英訳記事は「曲解」「外相の本意伝えず国益害する」

 自民党の鈴木貴子青年局長は21日、上川陽子外相が静岡県知事選の自民党推薦候補の応援演説で「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と発言したことを巡る共同通信の英語版記事について、「発言の本意を伝えていない。日本の外交の顔たる外相が誤解を生んでいるというのは国益を害する話だ」と語った。産経新聞の取材に答えた。

■出産の重要性を同列視と英訳
 鈴木氏が問題視したのは上川氏の発言を報じる18日付の英語版記事。「Japan minister queries women’s worth without birth in election speech」との見出しで、文字通り日本語に訳すと「日本の大臣、選挙演説で出産を伴わない女性の価値を問う」などとなる。
 記事本文では発言した上川氏に対して「equating the importance of childbirth to electing a new governor in a speech ahead of a gubernatorial election」と報じた。訳すと「知事選挙を前にしたスピーチで、出産の重要性を新しい知事を選ぶことと同列に扱ったのだ」などとなる。
 鈴木氏はいずれの表現についても「曲解している。こんな発言はされていない」と述べた上で、上川氏が紛争解決や平和構築に女性参画を進める「女性・平和・安全保障(WPS)」に力を入れていることを挙げて、「WPSをライフワークとしている大臣としても不本意、じくじたる思いではないか」と語った。
(中略)
■「こんなこと言ってない」
 鈴木氏は19日、共同通信の英語版記事について、X(旧ツイッター)で「この記事は謝罪&訂正が必要では??こんなこと言ってませんよね?」と指摘。鈴木氏の投稿には、自民の阿部俊子衆院議員も「言ってません!」と書き込んだ。
(後略)
(奥原慎平)
 産経新聞 5/21(火) 17:59

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 完全なる論点のすり替えを行っているということで、国会議員の中からもそれを問題視する声が出ている。

 これに対して共同は、

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 外相「うまずして」英訳記事、男性に言及あり「明示なくても『出産』比喩」 共同通信回答

 共同通信社国際局は21日、上川陽子外相が静岡県知事選の自民党推薦候補の応援演説で「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と発言したことを巡る同社の英語版記事について、「一連の発言は『出産』を比喩にしたものと考えられます。
上川氏が『出産』と明示的に述べなかったとしても、発言の解釈として『childbirth』という表現を用いました」とコメントした。「childbirth」は出産と訳される。産経新聞の取材に答えた。
(中略)
 同社国際局は、上川氏の一連の発言が「出産」を比喩にしたものと考えられる背景について、コメントで「(上川氏は)『この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか』と述べ、さらにその後に『うみの苦しみは、今日は男性もいらっしゃいますが、本当にすごい』と述べています」と指摘した。
 産経新聞 5/21(火) 19:11

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 こんなことをいっているという。

上川氏が『出産』と明示的に述べなかったとしても、発言の解釈として『childbirth』という表現を用いました」って。それこそまさにネットスラングの「それってあなたの感想ですよね?」以外のなにものでもない。
 そんな「意見」は個人ブログにでも書いていればいいもので、「報道記事」の中に書くものではない


 ちょうど3年前の今日、拙ブログでは(2021/05/25の記事、10を聞かないどころか1すら知ろうとしないようでは……)というエントリーを上げた。
 その中でバッハIOC会長の「五輪のため『犠牲を』」という発言を書いた記事を引用したが、同エントリーで書いたように、これもまた「誤訳とも呼べないほどの曲解」であった。
 会長が「今度の東京五輪では『オリンピック貴族』を満喫していたような者たちも『身を切る』ことを覚悟しなくてはならない」という意図で発言したものを、「日本人の犠牲で成り立つ五輪」として報道したのだ。
 もちろん、「五輪反対!」で吹き上がっていたそっち界隈はさらに頭を沸騰させ、バッハ氏の人格攻撃に走りまくった。
 この歪曲報道を流したのも、共同通信であった

(2023/02/20の記事、ブレーキ踏んで停まっても「事故事故」と囃し立てるのだ)で取り上げたJAXAの打ち上げ中止に「それを一般には失敗といいます」発言をしたことで皆が知ったと思うが、共同通信は「とにかく日本が嫌い」である。
 問題なのはそういう通信社の記事を地方新聞が普通に買い、そのまま紙面に転載していること。
 新聞はたいてい高齢者が「習慣」でとっているもので、もう何十年も前から「テレビ欄しか見られない」といわれているようなものであるが、それでも家にあると見出しぐらいは目につく。その見出しで、「産まずして」のようなものを目にする人がいて、「そこだけ」頭にしまい込む。

「報道の自由度が70位」?
 くだらない。
「報道」どころかただのプロパガンダとアジテーションをやっている会社が幅を利かせているだけではないか。
 まったく。せっかくの取材ネットワークがあるのだから、変に自分の意見を入れずにただ事件報道だけをしていればいいのに。


 気分を変えて「本日のコレクション」。

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 スタンプ集めて傘をもらおう 傘寿のSLスタンプラリー 秩父鉄道


(写真、朝日新聞より。スタンプを全て集めた人に抽選で当たる「SLオリジナル折り畳み傘」=秩父鉄道提供)

 秩父鉄道(本社・埼玉県熊谷市)は、SLパレオエクスプレスとして現役で活躍している同社の蒸気機関車「C58363」が今年で製造80年の「傘寿」を迎えるのを記念し、SLにちなんだスタンプラリーを実施している。

 C58363は、1944年2月に川崎車両で製造された。東北地方を中心に活躍し、72年の引退後は旧吹上町立吹上小学校に保存されていたが、88年に熊谷市で開かれた「さいたま博覧会」に合わせて復活。秩父地方で発見された太古の海獣パレオパラドキシアの化石にちなみ、「パレオエクスプレス」と名づけられた。今年も11月17日までの土休日を中心に、熊谷―三峰口間を1日1往復運行している>。
 専用の台紙に、熊谷▽ふかや花園▽寄居▽長瀞▽秩父▽御花畑▽三峰口の7駅と、SL車内、同社が指定するイベント会場の計9カ所に置いてあるスタンプを押していく。
 三つ集めて指定の駅窓口に提出するとオリジナルステッカーがもらえる。九つすべてを集めて応募すると、抽選で58人に傘寿にかけた「SLオリジナル折り畳み傘」が当たる。
 開催期間は11月17日まで。指定イベントや応募方法の詳細は同社ホームページ(https://www.chichibu-railway.co.jp/)。問い合わせは同社グループ観光統括部(048・523・3313)。(深津慶造
 朝日新聞 2024/05/24 11:00

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「傘とは地味な商品だなぁ」と思ったが、よく見ると機関車の絵柄がプリントされているのだな。
 これはちょっと楽しい。欲しい。

 だけど秩父鉄道はさすがに乗る縁もないし。


 デパートの婦人向けフロアにある傘はいろいろな柄が合ったりカラーがあったりと楽しいのだが、紳士向けフロアにおいてあるようなものは黒とか紺一色の面白くないものばかり。
 この程度の「遊び心」もないというのは、なんとも窮屈なものだなぁ。