二人でいるのがあたりまえだと思っていた・・


ずっと一緒だと信じていた・・・


二人で季節の移り変わりを見て、何でもない毎日を過ごし


何でもないことに笑い合える・・


そんな日々はもう二度と訪れない。


【同乗したバイクで事故に遭い、突然恋人:淳一を亡くした


泉美。


突然の喪失感、崩れゆく日常を必死に繋ぎとめようと


試みる中で日増しに膨れあがってゆく淳一への想い。


心にぽっかりと空いた穴を埋める事も出来ず、止まった


時の中で淳一の思い出ばかりが頭をよぎる。


しかし、最後の時 事故の瞬間だけが白い膜に覆われた


様に思い出す事ができない。


現実を直視したくない意識を振り払い、止まった時間


を進める為にもう一度事故に向き合う覚悟を決める。


そこには泣き崩れる現実と二度と失う事の無い


淳一の泉美への想いがあった】






瞬(またたき) (幻冬舎文庫)

思い通りにならない苛立ち・・

少しずつ外れて行く現実・・


小さな狂いが連鎖していき、ついには引き起こされた罪。


もう元どおりには戻らない。


罪は全てを捲き込み更なる深淵へと


引き込んでいく。


【春休み前の中学校の終業式の日、一人娘:愛美を事故で亡くした


女教師は最後のホームルームで自らの退職を生徒に伝えると供に


ある告白を行う。


「愛美は事故ではなく このクラスの生徒に殺されたのです」


衝撃の告白と同時に女教師は犯行を犯した少年に対し、


ある復讐の種を残し学校を去っていった。


少年を殺人へと導いた根底には何があったのか?


そして復讐の種はどのような姿を現しはじめるのか?


クラスメート・少年・少年の家族


それぞれの視点から語られる歪んだ現実。


衝撃のラストは必見です。




告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

「私はタクシーで帰りますので、お二人は先に帰っててください」


ナオミはいつもの笑顔と少し疲れた声で私達に呼びかけた。


「もう明日にしようや。もうすぐ終電やで。なぁ藤沢」


営業所の時計の針は23時をとっくに過ぎている。


私の自宅があるJR吹田駅へ帰りつくには遅くとも23時30分までには


会社を出なければ終電に間に合わない。


それは尼崎に住むナオミにも言えることだ。


「待っててもしょうがないから帰ろうぜ。小池もキリのいいとこで帰れよ。」


「わかってます。もうちょっとなんで終わらせて帰ります」


藤沢はナオミに声をかけさっさと帰り支度すませている。


いつも誰かしらが夜遅くまで仕事をしているのはいつもの事だ。


男も女も関係なく均等に営業数字が任されているこの会社では


女性社員でも関係なく夜遅くまで仕事をしている。


現にワンフロア下の別の事業部では煌々と明かりが灯っているはずだ。


医療機器を扱うこの会社では大きく2つの事業部に分かれている。


我々が所属する営業部隊と医療機器の出荷に対応する業務部隊だ。


ワンフロア下の業務部は24時間の出荷に対応する為、昼夜関係ない


シフトが組まれいつでも臨戦態勢を整えている。