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↓『子どもの脳によくないこと』小西行郎著、PHP新書、2011)より引用(12)
この時注意しなくてはならないのは、先回りや後追いをしないことです。
せっかく、自分で考えて行動をしようとしている子どもに、予想の付く失敗を先回りして回避させたり、「どうしてこうしなかったの?」と根掘り葉掘り尋ねた挙句にお説教していたのでは、何にもなりません。
親の側は、ぐっとこらえて我慢しなくてはいけないということです。
↑(引用ここまで)
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これは、自戒の念も込めて言いますが、先回りしちゃってる親、多いですよね~。
「ほら、こぼすよ!」とか。
「気をつけて歩きなさい!」とか(笑)。
そりゃあ誰だって、汚れたものを処理するのは面倒ですし、ひょいと親が回避してあげてしまったほうがラクであることは十分わかります。
…でもそれは、子どもから「失敗する」「失敗から学ぶ」「危険を予測する」経験を奪ってしまうことになりますよね。
先回りしてくれる「親切な」大人のいないところでは、そいつは「ポンコツ」扱いされかねません(笑)。
やっぱり、親の側に「子どもにばかり注目しない」習慣が身についていないとダメだと思うんです。
毎日子どもと向き合ってばかりいると、どうしても「先回り」してあげたくなるような場面に出会いやすい。
親の目が比較的外に向いていれば、子どもは子どもで勝手にひとり遊びするようになりますし、親の見ていないところで勝手に失敗して、勝手に修正していくもんですよ。
…麦茶をこぼして勝手に拭いて、子どもの拭き忘れた個所がびちょびちょでビックリしたりしますけど。。(笑)
また、「後追い」もよくない。
子どもが失敗してから、「なんで○○したの!?」「どうして○○しなかったの!」と怒号を浴びせる母親は少なくないと思うのですが、その「疑問形」による追いつめ方はやめたほうがいいんじゃないかなあ、とよく思います。
「なぜ、そうしたのか?」 …いやいや、子どもはやってみたかったんでしょうよ(笑)。
「どうして、きちんとやらないのか?」 …子どもはそんな上手にできませんって。あなたが子どもの頃は、一発できちんとできたとでも?(笑)
「なんで…」「どうして…」と、「疑問形」で追いつめるのは、絶対によくないですよ。
その詰問自体に、意味がないんですもん。
ただただ、失敗したそいつを非難しているだけなのですから。
私は、子どもが同じ失敗を二度したら、「こら、ボケー」と一喝しますが、そのあとは「うわー、やっちまったなあ」→「ごめんなさい」→「ドンマイ」と、軽めのやりとりで終わるようにしています。
子どもの失敗の後処理は、洗濯や掃除がついて回るものなのでそりゃイヤですが、感情的になってこれでもかと追いつめなくたって、子どもは学習するもんですよ。
子どもには、一度こぼさせる。走って転んで擦りむかせる。命にかかわる重大なケガをしそうな場面以外は、放っておく(ふりをする)。
親が「先回り」してやっている限り、「自学自習」の姿勢は身に付きにくい。
そして、子どもが何かやらかしても、「後追い」しない。
「なんで…」「どうして…」という詰問は、教育的効果を下げるばかりで、いいことはありません。
…そのどれもこれもが、「子どもと乳繰り合うより、大人どうしのつながりを大切にする生き様」を体現することで、「子どもから適度に目を離す」ことができて、だいぶ回避できるんじゃないかなあ、と思い、今回こう書きました。
